
一人暮らしで実践したい節約術を紹介!貯金を殖やして将来に備えよう
一人暮らしで実践したい節約術を紹介!貯金を殖やして将来に備えよう
一人暮らしをしている方の中には、将来のために貯金をしておきたいと考える方もいるでしょう。貯金を増やすには節約が有効です。一人暮らしでも実践できる節約方法を紹介します。節約術を実践して、将来への経済的不安を解消しましょう。
目次
節約を実践する前に確認しておきたいこと

節約はやみくもに始めると失敗する可能性があります。事前に準備を整えることが大切です。節約生活に入る前に確認しておきたい項目を2つ解説します。
一人暮らしの平均的な生活費はいくらか
節約を検討する際は、自分と同じような生活をしている方が毎月どれくらいの生活費を使っているのかを知ることが大切です。平均値よりも支出額が多いか少ないかを知ることで、自分の浪費傾向を簡単にチェックできます。
総務省統計局が実施している「家計調査」に見る、一人暮らしの生活費(2024年度)は以下の通りです。
・消費支出:約169,547円
・食費:約48,204円
・家賃地代:約17,759円(※1)
・光熱・水道費:約12,817円
・被服および履物:約5,175円
・保健医療:約8,501円
・交通・通信:約20,564円
・教育娯楽:約20,375円
・交際費:約7,894円
※1:持ち家や公営住宅・社宅などの世帯も含まれています。
明らかに平均値よりも多くのお金を使っているようであれば、節約を実践するのがおすすめといえるでしょう。
なお、「家賃地代」については、家賃を支払っていない世帯も調査対象に含まれており、「支出のある世帯のみ」ではなく「すべての世帯の平均」で算出されているため、実際に賃貸住宅に住む場合の相場よりも低く出る傾向があります。
※出典:統計局ホームページ/家計調査(家計収支編) 時系列データ(総世帯・単身世帯)
毎月いくら貯金したいのか
節約を実践するときは、まずゴールを決めることが大切です。ゴールを決めておかないと、「自分がなぜ節約をしているのか」がわからなくなり、モチベーションを維持できなくなる可能性があります。
節約におけるゴールの1つが「貯金額」です。「結婚資金として100万円貯金する」「推し活に全力を注ぐために30万円貯金する」など、具体的な目標と併せて目標貯金額を決めましょう。
目標貯金額が決まったら、目標金額の達成までの期間を設定し、毎月の貯金額を決めていきます。毎月いくら貯金するのかを決めれば、どのような節約をどれくらい実行すればいいのかイメージが湧くはずです。
一人暮らしの節約術【基本編】

一人暮らしの節約の基本となるアプローチを紹介します。何から始めればよいか悩んだときは、まずこれから紹介する3つの方法を試してみましょう。これらを実践するだけでも人によっては大きな節約につながります。
家計簿をつけてお金を管理する
節約を実践するときの基本となるのが、家計簿による家計管理です。
家計簿をつけるメリットとして挙げられるのが、生活費として毎月いくら支出しているかがわかることです。家計簿をつけると「使ったお金を振り返る習慣」が身に付くので、無駄な支出を見つけて削減するきっかけになります。
家計簿と聞くと「面倒くさい」「続かなさそう」などのイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、昨今では便利な家計簿アプリがあります。
たとえば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で記録してくれる「マネーフォワード ME」、レシート撮影で手軽に入力できる「Zaim(ザイム)」、操作がシンプルで続けやすい「おカネレコ」などが人気です。
こうしたアプリを活用すれば、スマホを使っている延長線上で簡単に家計管理ができ、無理なく節約の第一歩を踏み出せます。
予算を決めて使いすぎを防ぐ
手元にお金があるとついつい使ってしまう方は、1日もしくは1月あたりの予算を決めて、それ以上は使えない仕組みを作ることが効果的です。給与から貯金分を差し引いて毎月使える生活費を算出し、必要に応じてその金額を日割りして、1日の予算を決めましょう。
現金派の方は、1日の予算だけを財布に入れて持ち歩くようにします。キャッシュレス派の方は、クレジットカードの使いすぎを通知するアプリを活用したり、バーコード決済のオートチャージを停止したり、毎月の予算額だけを手動でチャージする方法がおすすめです。
仕事帰りにコンビニに寄らない
節約をして貯金を増やしたいのであれば、仕事帰りにコンビニに寄らないようにしましょう。コンビニは利便性が高い反面、知らぬ間に無駄遣いをしてしまう場所だからです。
コンビニに売られている商品は、食品でも日用品でも割高です。同じ商品でもスーパーやドラッグストアで購入した方が、効率的に出費を抑えられます。コンビニでの支出は、浪費に直結する行為といえるのです。
また、「仕事帰りのコンビニ」は無駄遣いの温床ともいえます。自己管理能力が求められる仕事をこなした後は、どうしても自制心が弱まってしまいます。そのため「必要ないから買わない」という賢明な判断ができなくなるのです。
一人暮らしの節約術【水道光熱費編】

基本の節約術を身に付けた後は、毎月一定額が出ていく水道光熱費を見直してみましょう。方法によっては大きな節約効果が見込めます。水道光熱費を節約する方法を紹介します。
電力会社やガス会社を乗り換える
水道光熱費を節約したいのであれば、まず電気代やガス代自体の見直しを行うことが大切です。電気代やガス代を見直す際には、料金プランの変更や電力会社・ガス会社の乗り換えがポイントになります。自分に合ったプランや会社を選べれば、簡単に水道光熱費の節約が実現します。
一人暮らしであれば、シングル向けの料金プランを選ぶのがおすすめです。現在契約している電力会社やガス会社にシングル向けの料金プランがない場合には、お得度の高いプランを展開している会社に乗り換えましょう。
集合住宅に住んでいる場合、入居者個人ではプランの変更や会社の乗り換えができないケースがあります。プラン変更や会社の乗り換えを検討する際は、貸し主や管理会社に問い合わせ、確認を取りましょう。
エアコンや冷蔵庫の使い方を見直す
電気代を抑えるには、エアコンや冷蔵庫など消費電力の大きな電化製品の使い方を工夫することが大切です。
一人暮らしでも効果的なエアコンの節電方法として挙げられるのが、自動運転モードを選択することです。自動運転モードであれば、最も効率的な運転で部屋の空調をコントロールしてくれるので、自然に省エネが実現します。また、定期的にエアコン本体を掃除するのも節電に効果的です。
冷蔵庫の場合には、設定温度を適切な温度に調整するとよいでしょう。部屋の温度が下がる冬場は、設定温度を「弱」にしても問題ありません。また、食べ物を詰め込みすぎないのも冷蔵庫の節電に効果があります。
消費する水の量を減らす
水道代を節約するには、使用する水の量を減らすアプローチが有効です。
使用する水の量を減らす方法として最も手軽なのは、食器洗いや洗顔の際、こまめに水を止めることです。最初は「いちいち止めるのは面倒くさい」と思うかもしれませんが、実践しているうちにだんだんと慣れてくるでしょう。
若干の費用はかかるものの、シャワーヘッドを節水機能付きのものに変えるのも有効な節水方法です。交換すれば意識せずとも節水がかないます。
湯船に入る習慣がある場合は、張るお湯の量を減らすことで節水につながります。水の入ったペットボトルを数本湯船に沈めておくと、湯船に張る水の量を節約できます。
一人暮らしの節約術【食費編】

水道光熱費の次に見直すべきは食費です。食費の節約を実現するにはある程度の努力が必要ですが、節約の工夫も習慣化できれば、無理なく日常生活に取り入れられます。食費の節約方法を紹介します。
なるべく自炊を心がける
食費を節約する方法として最もスタンダードなのが、外食やデリバリーに頼るのをやめ、自炊をする機会を増やすことです。
食費を節約できる自炊のポイントは、食材の活用術を身に付けることです。安い食材を積極的に選び、購入した食材を無駄なく使い切れるようになれば、自炊の節約効果を最大限に引き出すことができます。
忙しい毎日を送っていると「自炊が面倒」と感じる場面も多くなるでしょう。一人暮らしで自炊を続けていくには、簡単に作れる時短料理のレパートリーを増やすことが大切です。
作り置きを活用する
一人暮らしの自炊の強い味方となるのが「おかずの作り置き」です。
休日に「温めるだけですぐに食べられるおかず」を何品か作り置きしておけば、へとへとになって帰宅した日でも、できあいの食品に頼らずに食事を済ませることができます。疲労困憊の状態でスーパーに立ち寄る必要もありません。
健康的な食生活が実現できるのもおかずの作り置きのメリットです。肉や魚を使ったメイン料理だけでなく、野菜をふんだんに使った副菜も用意しておけば、毎日栄養バランスの整った健康的な食事を取ることができます。
自炊しない場合はご飯だけ炊く
「料理が苦手」「とにかく時間がない」などの理由で自炊が難しい場合には、ご飯だけ自宅で炊き、おかずはできあいの食品に頼るのがおすすめです。
ご飯が入ったお弁当を買うよりも、惣菜やおかずの冷凍食品のみを購入した方が食費を抑えられます。ご飯をまとめ炊きして冷凍保存しておけば、帰宅時間に合わせて炊飯器をセットする手間も省けるため、時間がない方でも気軽に実践できるはずです。
スーパーで惣菜を買うときは、夕方以降の時間帯を狙うのがおすすめです。夕方以降になると、惣菜に順次値引きのシールが貼られるので、食費を節約することができます。
一人暮らしの節約術【通信費編】

消費支出の中でも思いのほか大きなウェイトを占めているのが通信費です。一人暮らしの方の多くがスマホだけを通信手段にしているため、安易な通信費の節約は生活の質の低下につながる可能性があります。節約を実践するときは注意が必要です。通信費の節約方法を紹介します。
スマホを格安SIMに変える
現在大手キャリアと契約を結んでいるのであれば、格安SIMに乗り換えることで大きな節約効果が得られます。
格安SIMとは、大手キャリアよりも利用料金が安いSIMカードサービスのことです。大手キャリアが展開している回線を借り、契約者にサービスを提供しています。
格安SIMのメリットは利用料金の安さです。低容量のプランであれば、月額1,000円以下で利用できます。
一方、格安SIMのデメリットとしては、時間帯によって起こる速度低下が挙げられます。大容量プランが少ないという特徴もあるので、自身のスマホの使い方をよく理解した上で契約を検討すべきといえるでしょう。
不要なサービスを解約する
大手キャリアとの契約を維持したまま通信料を節約するには、不要なオプションを外すのが有効です。人によって不要になりがちなオプションの代表例が「補償サービス」です。
大手キャリアが展開する補償サービスに入っていると、スマホが故障したとき、安価に修理ができます。サービスの内容によっては、修理中に代替機を貸してくれる場合もあるため、不便を感じずに過ごせるでしょう。
ただし、すべての方に補償サービスが必要なわけではありません。安価なスマホを使っている方や、故障したら買い替えようと考えている方にとって、補償サービスは不要なオプションといえます。
節約を実践して将来のために貯金しよう

一人暮らしでも、日々のちょっとした工夫や習慣の見直しで無理なく節約が可能です。「コンビニに寄らない」「ご飯だけでも炊く」など、日々の小さな行動を積み重ねることで、将来の安心につながる貯金も自然と増えていきます。ささやかな努力の積み重ねが大きな実りへとつながるのです。焦らず自分のペースで実践していきましょう。