一人暮らしのガス代を地域別・季節別に紹介!節約するためのコツは?

一人暮らしのガス代を地域別・季節別に紹介!節約するためのコツは?

一人暮らしのガス代を地域別・季節別に紹介!節約するためのコツは?

一人暮らしのガス代を節約したいのなら、ケース別の平均を知っておくのがおすすめです。節約する方法も把握し、実践できることから始めてみましょう。一人暮らしのガス代の平均や自宅のガス代を知る方法、節約のポイントについて詳しく解説します。

目次

1.一人暮らしのガス代の平均はいくら?

 1-1.【地域別】一人暮らしのガス代の平均

 1-2.【季節別】一人暮らしのガス代の平均

 1-3.地域や季節によりガス代が違う理由

2.プロパンガスは都市ガスよりガス料金が高い

 2-1.プロパンガスと都市ガスの違い

 2-2.自宅のガスの種類を確認する方法

 2-3.プロパンガスが都市ガスより高い理由

3.自宅のガス代を知る方法

 3-1.ガス代の計算方法

 3-2.検針票の見方

4.一人暮らしのガス代を節約する方法

 4-1.ガスを使う場所を確認する

 4-2.ガスの使い方を見直す

 4-3.ガス料金が安いガス会社に変更する

  4-3-1.賃貸物件ではガス会社を変更できない場合も

5.ガス代と一緒に電気代も見直そう

 5-1.電気代を節約するポイント

 5-2.電力会社の乗り換えもおすすめ

  5-2-1.電気+ガスのセット割でよりお得に

6.一人暮らしのオール電化はガス節約に有効?

 6-1.光熱費全体が安くなる可能性がある

 6-2.オール電化での一人暮らしが向いている人

7.一人暮らしのガス代を節約しよう

一人暮らしのガス代の平均はいくら?

ガス代の平均は地域や季節で異なります。ケース別の平均を見れば、自宅のガス代が高いのかを判断しやすくなるでしょう。一人暮らしのガス代の地域別・季節別平均と、地域や季節によりガス代が違う理由を紹介します。

【地域別】一人暮らしのガス代の平均

総務省統計局の「家計調査 家計収支編」によると、2022年における単身世帯のガス代の地域別平均は以下のようになっています。

  • 北海道・東北:3,704円
  • 関東:3,224円
  • 北陸・東海:3,404円
  • 近畿:3,395円
  • 中国・四国:2,899円
  • 九州・沖縄:3,481円

一人暮らしのガス代の平均は北海道・東北が最も高く、次いで高いのは九州・沖縄です。中国・四国のみ3,000円を切っています。

出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 単身世帯 003 用途分類(総数)

【季節別】一人暮らしのガス代の平均

総務省統計局の「家計調査 家計収支編」を見ると、ガス代の季節別平均もわかります。2022年における単身世帯のガス代の季節別平均は次の通りです。

  • 1~3月期:3,892円
  • 4~6月期:3,387円
  • 7~9月期:2,345円
  • 10~12月期:2,777円

ガス代の請求は1~2カ月ずれるため、実際にかかった時期は1~2カ月前で見る必要があります。例えば、上記では1~3月期の平均が最も高くなっていますが、実際に最も多くガスを使用した時期は11月~2月と読み取れます。

出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 単身世帯 001 用途分類(総数)

地域や季節によりガス代が違う理由

地域によりガス代が違う理由は、ガス会社の設定価格に地域差があるためです。

例えば、関東地方などガス全体の需要量が多い地域では、ガスそのものの輸入価格が有利であったり、ガス会社間での価格競争も行われやすく、ガス料金が低くなる傾向があります。一方、北海道は全体の需要量がそれほど多くなく、また広大な土地面積によりガスをボンベで供給するプロパンガスの料金は配送費や人件費が相対的に高くなる傾向にあります。

また、季節別のガス代の平均が最も高いのは冬の寒い時期です。冬は水温が低いため、お湯を沸かすのに多くの熱エネルギーが必要となり、ガス代も高くなります。冬はお湯を沸かす回数が増えることも、ガス代が高くなる理由の1つです。

なお、冬の寒い時期はガス代だけでなく、電気代や灯油代も高くなる傾向があります。ガス代を見直す際は、電気代や灯油代も併せて見直すことも重要です。

プロパンガスは都市ガスよりガス料金が高い

家庭用のガスの種類は、プロパンガスと都市ガスの2つに大別できます。ガス料金は都市ガスよりプロパンガスのほうが高いため、自宅のガスの種類を把握しておくことが大切です。

プロパンガスと都市ガスの違いや自宅のガスの種類を確認する方法、プロパンガスが都市ガスより高い理由について解説します。

プロパンガスと都市ガスの違い

プロパンガスはプロパン・ブタンを主成分とするガスです。液化石油ガスのことを指し、「LPガス」または「LPG」とも呼ばれます。 各家庭にボンベで供給するため、全国どこでも利用が可能です。空気より重い性質を持ち、ガス漏れ警報器は床のすぐ上付近に取り付けられています。

一方、都市ガスはメタンを主成分とするガスです。液化天然ガス(LNG)から作られています。

都市ガスは地下の導管を通して供給されるため、導管がない地域では利用できません。都市ガスを供給できるのは、導管が通っている都市部や近郊に限定されます。

都市ガスは空気より軽いので、ガス漏れ警報器は天井付近に取り付けられています。

また、プロパンガスと都市ガスは、それぞれ持つカロリーに違いがあります。とはいえコンロや湯沸かし器といった機器では、ガス種にかかわらず出力カロリーを合わせているため、都市ガスは火力が小さいからお湯が沸くのが遅いということはありません。 都市ガスは多量のガスを流し、盛大に火が燃えることでプロパンガスの機器と同じ熱量を出力しています。

自宅のガスの種類を確認する方法

自宅で使っているガスの種類がわからない場合は、ガス機器のラベルを確認しましょう。ガス機器は都市ガス用とプロパンガス用に分かれているため、ラベルを見ればガスの種類を判断できます。

ガス会社が個別に交付している冊子などを参照するのも1つの方法です。都市ガスとプロパンガスのいずれかに対応した内容になっています。どうしてもガスの種類がわからない場合は、ガス会社に直接問い合わせましょう。 ガスボンベやガス漏れ警報器で判断する方法もありますが、状況によっては不正確な判断をしてしまう恐れもあります。「設置されているガス機器のラベルを見る」「ガス会社が個別に交付している冊子などを参照する」「ガス会社に問い合わせる」のいずれかで確認するのが適切です。

プロパンガスが都市ガスより高い理由

各家庭にボンベを運んでガスを供給するプロパンガスは、あらかじめ敷設された地下の導管を通してガスを供給する都市ガスより供給コストが高くなるため、ガス料金も高くなります。

そもそもガス会社を選べることを知らない消費者が多いことも、プロパンガスが都市ガスより高い理由として挙げられます。ガス会社を比較すれば今より安くなる可能性があるのにもかかわらず、比較できることを知らずに入居時のガス会社を利用し続けている消費者は少なくありません。

なお、賃貸物件で暮らしている場合は、ガス会社の変更が難しい場合があることも覚えておきましょう。特に集合住宅のプロパンガスは、集合住宅全体にガスを供給しているため、一部屋だけに違うボンベを設置することはできません。

自宅のガス代を知る方法

一人暮らしのガス代について考える際は、ガス代の内訳も知っておきましょう。どのような計算で算出されているのかがわかれば、ガス会社を比較する際にも役立ちます。

自宅のガス代を知る方法として、ガス代の計算方法と検針票の見方を解説します。

ガス代の計算方法

一般的なガスの料金形態は、「基本料金+従量料金」の二部料金制です。従量料金の部分は「従量単価×ガス使用量」で算出します。

基本料金とは、ガスをまったく使わなくても発生する料金です。毎月一定額の基本料金を負担することになります。従量料金が高いほど月別のガス料金も高くなる仕組みです。

ガス代が高いと感じる場合は、ガス会社が設定する基本料金や従量単価が高い可能性があります。また、従量単価が安くても従量料金が高くなっているなら、ガスの使い過ぎ、つまり節約の余地があるか、または単に機器の種別(例えば暖房機が灯油や電気ではなくガス式であるなど)により灯油代や電気代の代わりにガス代として支払っているだけの場合もあります。なお、ガスの料金形態には、二部料金制以外に次の2つがあります。

  • 三部料金制:基本料金+従量料金+設備使用料でガス料金を計算する
  • 最低責任使用料金制:一定のガス使用量まではガス料金が固定される

検針票の見方

検針票とはガス会社が毎月発行するガスの利用明細です。検針票を見れば、自宅のガス代についてさまざまなことがわかります。

検針票に記載されている主な項目は、請求年月・ガス使用期間・ガス使用量・請求金額・料金内訳などです。ガス代を調べる場合は、ガス使用量と料金内訳をチェックしましょう。 基本料金と従量単価がわかれば、他社と比較しやすくなります。従量単価が記載されているのがベストですが、記載されていない場合は「従量料金÷ガス使用量」で従量単価を計算してみましょう。

一人暮らしのガス代を節約する方法

ガス代が高い原因がガスの使いすぎだった場合は、ガスの使い方を見直す必要があります。基本料金や従量単価が気になる場合は、ガス会社の変更を検討するのが良いでしょう。本章では、一人暮らしのガス代を節約する方法について解説します。

ガスを使う場所を確認する

ガスは自宅のさまざまな場所で使われています。一人暮らしのガス代を節約しようと思ったときは、まずはガスが使われている場所を意識することが大切です。

自宅でガスを使う代表的な場所としては、キッチンとお風呂が挙げられます。キッチンでガスを使うのはコンロやオーブン、お風呂でガスを使うのは給湯器や温水式浴室暖房乾燥機といった機器です。 また、暖房器具を設置している場所でも、ガスを使っている可能性があります。ガスファンヒーターやガスストーブは、ガスを使う代表的な暖房器具です。

ガスの使い方を見直す

ガスを使う場所を把握できたら、それぞれの場所でガスの使い方を見直しましょう。一人暮らしのガス代の節約につながる主な方法を紹介します。

<キッチン>

  • 冷凍食材は料理をする前に冷蔵庫で常温に戻しておく
  • 野菜の下ゆでは電子レンジを使う
  • 中火で調理する
  • 食器洗い乾燥機で食器をまとめて洗う
  • 鍋を火にかけるときは鍋底の水滴を拭き取る

<お風呂>

  • お湯を張らずにシャワーで済ませる
  • シャワーを出しっぱなしにしない
  • 節水シャワーヘッドを取り付ける
  • お湯の温度を必要以上に上げない

<暖房器具>

  • サーキュレーターと併用する
  • エコ機能や省エネ機能を活用する
  • フィルターをこまめに清掃する(ファンヒーターなどの送風式の暖房機の場合)
  • 窓に断熱を施す

ガス料金が安いガス会社に変更する

一人暮らしのガス代を節約する方法として、ガス料金が安いガス会社に切り替えることも挙げられます。基本料金や従量単価が今より安くなれば、ガスの使い方を見直さなくてもガス代の節約につなげることが可能です。

プロパンガスは元々自由料金ですが、2017年のガス小売全面自由化以降、都市ガスも小売が自由化されています。料金設定が各社の自由となり、消費者は料金やサービスを比較してガス会社を選べるようになりました。

ガス会社を変更してもガスの品質は変わらないため、これまで通り安心してガスを使えます。ただし、都市ガスは使える地域が限られていることから、プロパンガスから都市ガスへの変更はできない地域がある点に注意しましょう。

賃貸物件ではガス会社を変更できない場合も

賃貸物件で一人暮らしをしている場合は、ガス会社を変更できない可能性が高くなります。ガス会社との契約を大家が行っていることや、建物の構造上難しいことが主な理由です。

プロパンガスでひとつのボンベ置き場から各戸にガスを供給しているような場合は、基本的にはガス会社を変更できません。どうしてもガス会社を変えたいのなら、大家に相談してみましょう。 なお、都市ガスは電気と同様に小売と導管が分離しているため、賃貸集合住宅でも切り替えが可能です。

ガス代と一緒に電気代も見直そう

一人暮らしのガス代を見直す際は、光熱費全体の節約につなげるために、電気代も一緒に見直しましょう。電気代の節約で意識したいポイントを紹介します。

電気代を節約するポイント

電気代を節約するためには、電化製品の使い方を見直すことが大切です。電化製品の主な節電対策をチェックしておきましょう。

  • エアコンの設定温度を見直す
  • エアコンと扇風機を併用する
  • エアコンのフィルターを小まめに掃除する
  • 冷蔵庫の扉を無駄に開閉しない
  • 冷蔵庫に物を詰め込みすぎない
  • 昼間は照明を消し外の光で過ごす

古い電化製品があるなら、思い切って買い替えるのも選択肢です。近年の電化製品は省エネ性能が高くなっているため、使い方を見直さなくても節電につながりやすくなります。

また、自宅でそれほど電気を使わない場合、契約アンペア数を見直せば基本料金を下げることが可能です。ただし、契約アンペア数の見直しは大家への相談が必要になる場合があります。

電力会社の乗り換えもおすすめ

電気代を見直したい場合は、電力会社の変更も検討しましょう。電力会社もガス会社と同様、消費者が自由に選べるようになっています。

2016年の電力小売全面自由化以降、新電力が市場に参入しています。各社がさまざまな料金プランやサービスを提供しているため、電力会社を乗り換えれば今よりお得に電気を使える可能性もある状況です。 再エネ発電を中心とした電力会社を選べば、地球温暖化防止にも貢献できます。どのような電力会社があるのか、電気代の見直しを機にチェックしてみましょう。

電気+ガスのセット割でよりお得に

電力会社によっては、電気+ガスのセット割を提供しているケースがあります。セット割なら光熱費の節約につながる可能性がある上、手続きや家計管理の手間を軽減できるでしょう。問い合わせ先も一本化できて便利です。

電気+ガスのセット割に興味がある方には、エネワンでんきのセット割がおすすめです。サイサンやいちたかガスワンのプロパンガス・都市ガスとエネワンでんきの同時契約で割引が適用されます。

出典:おトクなセット割引|株式会社サイサン

出典:北海道のエネルギーをまとめてガスワンスイッチ|株式会社いちたかガスワン

一人暮らしのオール電化はガス節約に有効?

近年は単身向けの賃貸物件にも、オール電化を導入するケースが増えています。ガスを使わないオール電化では、ガス代が発生しません。 ただし、ガスの役割を電気が担うことになるため、ガスを使わない代わりに電気代がかかります。一人暮らしのオール電化は、光熱費の節約につながるのでしょうか。

光熱費全体が安くなる可能性がある

オール電化ではガス代がかからないため、トータルの光熱費が安くなる可能性があります。ただし、電気を使いすぎるとガス併用より高くなる恐れもある点に注意が必要です。

例えば一人暮らしの場合、一般的にお湯を使う量が少なく、お湯を使う時間や頻度が不規則になりがちです。エコキュートのような貯湯式の設備だと無駄が多くなる傾向があり、電気代が高くなるリスクがあります。 なお、電気料金とガス料金を実質的に一本化できることが、オール電化のメリットです。ガスがまったくないことにより、基本料金を電気とガスのそれぞれに払わなくて済みます。

オール電化での一人暮らしが向いている人

オール電化の一般的な料金プランは、夜間の電気料金が割安になっています。日中家にいない人は、電気料金が高い時間帯に電気を使わないため、オール電化での一人暮らしが向いているでしょう。

お風呂の時間が短い人にも、オール電化が適しています。オール電化はお風呂で電気代がかかりやすく、お風呂の時間が長い人は電気代も高くなりやすいためです。 太陽光発電や蓄電池とオール電化を組み合わせた住宅では、自家発電した電気をメインに使いながら生活でき、環境に配慮できます。エコを意識して生活している人におすすめです。

一人暮らしのガス代を節約しよう

一人暮らしのガス代の平均は、地域や季節により異なります。自宅のガス代が高いか安いかわからない場合は、地域別・季節別の平均と比べてみましょう。プロパンガスは都市ガスに比べて、ガス料金が高いので、より節約を心がけるべきことも意識する必要があります。

一人暮らしのガス代を節約したい場合は、ガスの使い方を見直すのがおすすめです。また、ガス料金が安いガス会社に乗り換えれば、ガスの使い方を見直さなくてもガス代を節約できる可能性があります。 ガス代の節約を図る際は、電気代も一緒に見直しましょう。電力会社を変更したり、電気+ガスのセット割プランを利用したりすれば、光熱費全体の節約につながります。

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