掃除機の寿命はどのくらい?寿命を延ばすコツや新しい掃除機の選び方

掃除機の寿命はどのくらい?寿命を延ばすコツや新しい掃除機の選び方

掃除機の寿命はどのくらい?寿命を延ばすコツや新しい掃除機の選び方

掃除機は寿命が近づくと、正常に動作しなくなることがあります。寿命が近づいているサインを見逃さず、修理や買い替えを適切に判断することが重要です。掃除機の寿命について、目安や寿命が近づいているサイン、できるだけ長く使う方法を解説します。

目次

1.掃除機の寿命は何年?

 1-1.使用年数の平均は7~8年

 1-2.コードの有無で寿命が変わる

2.掃除機の寿命が近づいているサイン

 2-1.吸引力が弱くなった

 2-2.途中で止まる・電源が入らない

 2-3.内部から焦げた臭いがする

3.掃除機が寿命を迎えたら?

 3-1.まずは保証期間を確認

 3-2.修理と買い替えを判断するポイント

 3-3.寿命を迎えた掃除機の処分方法

4.掃除機の寿命をできるだけ延ばすコツ

 4-1.黄色のテープまでコードを引き出す

 4-2.定期的にメンテナンスを行う

 4-3.バッテリーの過放電を避ける

5.新しい掃除機の選び方

 5-1.掃除機のタイプで選ぶ

 5-2.ブラシの種類で選ぶ

 5-3.省エネ性能で選ぶ

6.掃除機の寿命を知り適切な対応を

掃除機の寿命は何年?

日常的に使用する掃除機は、どのぐらい使えるものなのでしょうか?まずは、使用年数の平均や種類による寿命の違いを見ていきましょう。

使用年数の平均は7~8年

内閣府の「消費動向調査」によると、二人以上世帯における掃除機の平均使用年数は約7.5年です。一般家庭では7~8年で掃除機を新しいものに交換していることになります。

買い替え理由で最も多いのは故障で、全体の約71.9%を占めます。上位品目への移行による買い替えは約17.5%にとどまっており、多くの家庭では正常に動かなくなるまで掃除機を使っていることがわかります。

なお、掃除機の修理用部品の一般的な保有期間は約6年です。部品の保有期間を過ぎると正規の修理を受けられなくなるため、掃除機の寿命を6年程度と考えることもできるでしょう。

※出典:消費動向調査 令和6年3月実施調査結果 | 内閣府経済社会総合研究所 景気統計部

コードの有無で寿命が変わる

掃除機の種類はコードがあるタイプとないタイプに大きく分けられます。サイクロン式や紙パック式は主にコードありタイプ、内蔵バッテリーで動くものがコードレスタイプです。

コードがあるタイプのうち、サイクロン式の平均的な寿命は6~8年、紙パック式の平均寿命は約15年といわれています。掃除機をできるだけ長持ちさせたいなら、紙パック式を選びましょう。

また、コードレスタイプの平均的な寿命は約5年です。ただし、本体に不具合がなければ、バッテリーを交換すれば使い続けることが可能です。バッテリーを長持ちさせることが、コードがない掃除機の寿命を延ばすポイントです。

掃除機の寿命が近づいているサイン

寿命が近い掃除機には、何らかの異常が発生しているケースがほとんどです。掃除機の寿命が近づいている代表的なサインをご紹介します。

吸引力が弱くなった

掃除機の寿命が近づくと、吸引力が弱くなることがあります。ただし、さまざまな部分にゴミが詰まることでも吸引力が弱まるため、寿命を疑う前に以下の部分にゴミがたまっていないかチェックしてみましょう。

  • フィルター
  • ダストボックスや紙パック
  • ヘッドブラシ
  • ホースやノズル

ゴミを取り除いた後、あらためて吸引力を確認し、弱いようなら寿命が近づいている可能性があります。

途中で止まる・電源が入らない

掃除機が途中で止まってしまう場合や、そもそも電源が入らない場合も、掃除機が故障しているかもしれません。以下の点をチェックしましょう。

  • 電源プラグの差し込みに問題はないか
  • 電源コードが切れかかっていないか
  • チャイルドロックが有効になっていないか
  • 保護装置がオンになっていないか
  • ホースやノズルにゴミが詰まっていないか
  • 内部に水を吸い込んでいないか

念のため、ブレーカーも確認しておきましょう。ほかの部屋の電化製品が動いていても、掃除機を使おうとしている部屋だけ電気が通っていない場合があります。

内部から焦げた臭いがする

掃除機の内部から焦げた臭いがする場合や、通常は感じない熱を帯びている場合は、モーターが寿命を迎えている可能性があります。モーターが摩耗すると回転力が不足して熱が発生し、焦げたような臭いが生じることがあります。

内部から焦げた臭いがする掃除機をそのまま使い続けていると、発火するリスクがあるため危険です。直ちに使用を中止し、修理するか買い替えるかを検討しましょう。

掃除機が寿命を迎えたら?

掃除機が寿命を迎えていることがわかった場合の対処法を解説します。修理と買い替えの判断基準や掃除機の処分方法などを確認しておきましょう。

まずは保証期間を確認

掃除機の調子が悪い場合、まずは保証期間を確認しましょう。保証期間内の故障であり、かつ不具合が保証の対象になっているなら、無料で修理を受けられます。

掃除機の保証期間はメーカーによりさまざまです。基本的には購入日から1年間ですが、メーカーの延長保証や家電量販店の独自保証を受けている場合、保証期間がさらに延びていることもあります。

なお、保証の対象になるのは、原則として適切に使用していた場合に発生した不具合のみです。不適切な取り扱いによる故障は、通常は保証の対象外になります。

修理と買い替えを判断するポイント

修理と買い替えのどちらにするかは、費用の比較で判断するのがおすすめです。修理の見積もり額が新品購入価格の半額を超える場合は、修理より買い替えたほうがお得になるでしょう。

修理用部品の保有期間を考慮することも大切です。一般的には購入後6年程度でメーカーが修理用部品を保有しなくなるため、購入から6年経過している掃除機は買い替えがよいでしょう。

寿命を迎えた掃除機の処分方法

不用になった掃除機は、不燃ゴミや粗大ゴミとして処分することが可能です。住んでいる地域の自治体でどのように処分できるのかを確認しましょう。

自宅に掃除機以外の不用品があるなら、不用品回収業者を利用するのもおすすめです。費用はかかりますが自宅まで回収に来てくれるため、自宅の不用品を手間なく処分できます。

掃除機の買い替えを前提としている場合は、新品を購入する家電量販店で下取りに出せる可能性もあります。下取りサービスは店舗ごとに異なるため、事前の確認が必要です。

掃除機の寿命をできるだけ延ばすコツ

掃除機の寿命は工夫次第で延ばすことが可能です。できるだけ長く掃除機を使うためのポイントをご紹介します。

黄色のテープまでコードを引き出す

掃除機の電源コードには、一般的に黄色のテープと赤色のテープが巻かれています。掃除機を使う際は、黄色のテープが見える位置までコードを引き出しましょう。

掃除の範囲が狭い場合などは、コードを少ししか引き出さずに使ってしまいがちです。しかし、掃除機の本体にコードが残っていると、モーターの熱がコードに伝わりやすくなり、コードの劣化を早める原因になります。

なお、赤色のテープはコードを引き出せる限界のラインです。それ以上引き伸ばすとコードが断線する恐れがあります。

定期的にメンテナンスを行う

掃除機をできるだけ長持ちさせるためには、こまめなメンテナンスが不可欠です。ゴミがたまりすぎるとフィルターが目詰まりし、吸引力の低下や故障の原因になる可能性があります。

ダストボックス・ヘッドブラシ・ノズルなど、フィルター以外の部分も掃除を行う必要があります。メンテナンスのポイントを取扱説明書で確認しておきましょう。掃除機のメンテナンスは、月に1回程度を目安に行うとよいでしょう。

バッテリーの過放電を避ける

コードがないタイプの掃除機は、バッテリーの寿命が掃除機の寿命を左右します。バッテリーを長持ちさせることが、コードレスタイプの掃除機を長く使うポイントです。

掃除機の使用時間にかかわらず、コードレスタイプの掃除機は毎回使用後に充電することで、バッテリーを長持ちさせることができます。バッテリーの残量がない状態で放置すると、無理やり放電を続ける「過放電」の状態になり、バッテリーの劣化を早めてしまいます。

また、バッテリーが切れた場合にそのまま再度スイッチを入れないようにしましょう。バッテリーの無理な放電につながり、バッテリーの寿命が短くなります。

新しい掃除機の選び方

寿命を迎えた掃除機を買い替える際に見るべきポイントをまとめました。どの掃除機にしようか迷う場合の参考にしましょう。

掃除機のタイプで選ぶ

掃除機のタイプは大きく4種類に分けられます。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。

タイプ特徴おすすめな方
スティック型ほとんどがコードレスタイプコンパクトで小回りが利く収納時もコンパクトに置ける紙パック式とサイクロン式がある手軽に掃除をしたい方
コンセントが届かない場所の掃除をしたい方
キャニスター式掃除をしながら引っ張って移動させる電池の残量が気にならないコードありタイプ本体を持たないため手元の負担が少ない長時間しっかり掃除したい方
吸引力にこだわる方
手元の負担を軽くしたい方
ロボット掃除機自動で掃除をするタイプアプリで出先から操作できるモデルがあるほかの掃除機と併用するのが一般的掃除をする時間を確保できない方
家にいない時間が長い方
ハンディタイプスティック型よりコンパクト必要なときにサッと使える気になる場所をすぐに掃除したい方
細かい場所をきれいにしたい方

ブラシの種類で選ぶ

ブラシ付きヘッドの主な種類は、モーター・自走式モーター・エアタービンの3つです。

ブラシ付きヘッドの種類特徴
モーターヘッドに小型モーターが搭載されているタイプ。ゴミをかき出すパワーが強い。カーペットも掃除しやすい。
自走式モーター強力なモーターでよりパワフルにゴミをかき出す。モーターが自走するため軽い力で動かせる。
エアタービン空気の力でブラシを回転させる。パワーは弱いが、モーターがないため軽い。

省エネ性能で選ぶ

近年の掃除機には、省エネ性能に優れたモデルもあります。古い掃除機を買い替えるなら、省エネ性能もチェックしましょう。

例えば、床面の種類を自動で判断して運転を制御するタイプでは、パワーが必要ない状況で省エネが実行されます。電気代の節約を図りたい方にもおすすめです。

なお、ブラシの掃除も吸引力アップにつながるため、省エネ効果も期待できます。より短時間で掃除を済ませるためにも、定期的なメンテナンスを実施しましょう。

掃除機の寿命を知り適切な対応を

掃除機の寿命は一般的に7〜8年とされていますが、使用状況やメンテナンスによって変動します。寿命のサインを見逃さず、修理や買い替えを適切に判断することが大切です。

長く快適に使うためには日頃の手入れを心がけ、買い替えの際は用途や生活スタイルに合った掃除機を選ぶことが重要です。

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