3人家族の電気代はどれくらい?家族で実践できる節電方法も解説

3人家族の電気代はどれくらい?家族で実践できる節電方法も解説

3人家族の電気代はどれくらい?家族で実践できる節電方法も解説

「電気代が高い」と感じると「ほかの家庭でもこんなに電気代を払っているのだろうか」と疑問が湧いてくるはずです。自宅の電気代が高いのか安いのかを判断する際に役立つ「電気代の平均値」を解説します。電気代の実情を把握し、節電に役立てましょう。

目次

1. 3人家族が支払う電気代の平均値

 1-1.過去5年間の平均値

 1-2.季節別の平均値

 1-3.オール電化の場合

2.電気代が高くなってしまう要因

 2-1.ライフスタイルの変化により電力使用量が増加した

 2-2.消費電力が大きい電化製品を使っている

 2-3.電気料金そのものが高くなっている

3.生活の中で実践できる節電方法

 3-1.使わない電化製品は主電源から切る

 3-2.エアコンの使い方を見直す

 3-3.冷蔵庫の使い方を見直す

4.電気代を根本から見直す方法

 4-1.契約アンペア数を低く設定する

 4-2.契約プランを選び直す

 4-3.電力会社を乗り換える

5.電気代を大幅に下げたいならプランや電力会社を見直そう

3人家族が支払う電気代の平均値

3人家族の世帯が支出している電気代の平均値を知るには、総務省統計局が毎月実施している「家計調査」の結果を見るのが有益です。家計調査から見る3人家族の電気代の平均値を解説します。今支払っている電気代が高いのか安いのかを知りましょう。

過去5年間の平均値

3人家族の世帯が支払っている電気代の平均値は、下記のようになっています。

2024年約12,651円
2023年約12,811円
2022年約13,157円
2021年約10,655円
2020年約10,932円

以上のデータから、3人家族の電気代の平均値は10,000~13,000円程度であることがわかります。また、上昇幅はわずかながらも、近年の電気代の平均値は上昇傾向にあるといえるでしょう。電気代の高騰はすべての家庭に共通する悩みといえるかもしれません。

※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2024年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2023年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2022年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2021年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2020年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

季節別の平均値

電気代の平均値は季節によっても大きく変動します。2024年における3人家族の四半期別の電気代は、下記の通りです。

1~3月約13,762円
4~6月約11,585円
7~9月約12,769円
10~12月約12,486円

上記の数値を総合すると、電気代は寒い時期に上昇することがわかります。

寒い時期に電気代が高くなるのは、日照時間が短くなることにより、照明を使う時間が長くなることが一因として挙げられます。また、外気温と室温との差が大きくなり、暖房器具の消費電力が増えることも要因の1つです。

※出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年1~3月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年4~6月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年7~9月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年10~12月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

オール電化の場合

オール電化を導入している場合、3人家族の電気代は平均以上に高くなります。オール電化のご家庭ではすべての住宅設備を電気で動かすため、どうしても電気代が高くなりやすいのです。

関西電力が自社のオール電化向けプランの会員を対象に行なった調査によると、3人家族のオール電化住宅が支払っている電気代の平均値は約14,835円です。

オール電化住宅で消費される電気代は、導入している機器の種類によって大きく異なります。オール電化の旧型設備と最新設備を比較すると、最新の設備の方が最大約5倍も電気代が安くなる場合もあります。

※出典:オール電化世帯人数別の電気代平均額|オール電化|関西電力 個人のお客さま
※出典:ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える|エネこれ|資源エネルギー庁

電気代が高くなってしまう要因

ある日突然電気代が高くなり、家計を圧迫する事態になった場合には、電気代が高騰する裏に「電気代が高くなる理由」が隠されているケースがあります。電気代が高くなる3つの理由を解説します。電気代が高くなる理由を知れば、電気代を安く済ませるヒントが得られるかもしれません。

ライフスタイルの変化により電力使用量が増加した

ライフスタイルが変わると、電気の使い方が変わって電気代が上がることがあります。

電気代が上がる主な要因の一つとして、ライフスタイルの変化が挙げられます。勤務形態が変わって在宅勤務が多くなると、必然的に自宅で過ごす時間が長くなるため、自宅の電気設備を使用する機会が多くなり、電気代が上がってしまうのです。

また、使っていなかった部屋を子ども部屋にした場合でも電気代が高くなるケースがあります。親と子が別の部屋で過ごす時間が長くなれば、それぞれの部屋で照明器具や冷暖房器具を使用するようになるため、電気代が上昇してしまうのです。

消費電力が大きい電化製品を使っている

消費電力の大きな電化製品を大量に使っていると、どうしても電気代が上がりやすくなります。消費電力が大きい電化製品の一例は下記の通りです。

・炊飯器
・IHクッキングヒーター
・アイロン
・浴室乾燥機
・パネルヒーター
・温水洗浄便座

これらの電化製品を新調した場合、電気代が上がる可能性が高いといえるでしょう。

また、古い電化製品を使っている場合にも、電気代の高騰に注意が必要です。経済産業省資源エネルギー庁がまとめた「省エネポータルサイト」によれば、最新のエアコンと10年前のエアコンとを比べると、最新のものを使った方が約15%も省エネになると試算しています。それだけ古い電化製品は効率が悪いといえるのです。

※出典:機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

電気料金そのものが高くなっている

電気の使い方に変化がないのに電気代が突然上がった場合には、基本料金(プランによっては最低料金)や電力量料金単価の値上げにより電気代が上昇した可能性にも目を向けましょう。

アンペア制を採用している料金プランでは、電気料金は契約アンペア数ごとに決まる基本料金と、電力使用量に応じて採用される電力量料金とで構成されています。これらの単価が上がれば、否応なしに電気代も上がることになります。

また、電気代に含まれている「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の値上がりも、電気代の上昇に直結する要素の1つです。

生活の中で実践できる節電方法

3人家族が消費する電気代を安く済ませるには、日常の中で実践できる節電技を駆使することが重要です。節約できる電気代はわずかであっても、小さな節電を積み重ねることで、大きな成果を期待できます。生活の中で取り組める節電方法を3つ紹介します。

使わない電化製品は主電源から切る

電化製品を使っていないときにかかる電力を「待機電力」といいます。電気代を節約したいのであれば、使用していない電化製品は主電源から切る、もしくはコンセントから抜くことが有効です。    

資源エネルギー庁の資料によると、家庭の電力使用のうち待機電力は約5.4%を占めるとされています。年間の電力使用量が4,175kWh(全国平均)とすると、待機電力は約226kWh、電気代に換算すると年間で約7,000円にのぼります。    

待機電力を減らすには、主電源をこまめに切ったり、長時間使わない機器のコンセントを抜いたりするのが効果的です。ただし、すべての機器で同じ対応ができるわけではないため、注意も必要です。

たとえば、時計やタイマー付きの家電は設定がリセットされたり、テレビや録画機器は起動が遅くなったり予約録画に支障が出ることがあります。また、給湯器は凍結防止機能が働かなくなるため、コンセントを抜くのは厳禁です。

節電効果は期待できますが、機器の特性を理解したうえで、無理のない範囲で実践することが大切です。

※出典:夏季の省エネメニュー(ご家庭の皆様)|資源エネルギー庁    
※出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

※出典:家庭でのエネルギー消費量について | 家庭部門のCO2排出実態統計調査

エアコンの使い方を見直す

ご家庭で消費される電力使用量のうち、最も大きなウエイトを占めているのがエアコンといわれています。エアコンの使い方を見直すことで、大きな節電効果が期待できるといえるのです。

節電を意識してエアコンを使うのであれば、適切な設定温度を守るようにしましょう。夏は28℃、冬は20℃に設定しておけば、冷やしすぎ・暖めすぎを防げます。

また、サーキュレーターを併用して部屋全体が冷える・暖まるようにするのも節電に効果的です。エアコンの使用により室内に温度差が生まれると、エアコンの効率が悪くなり、無駄に電気を消費してしまいます。

冷蔵庫の使い方を見直す

エアコンに次いで消費電力が大きいのが冷蔵庫です。冷蔵庫に関する節電術を駆使すれば、効率的に電気代を削減できるでしょう。

節電を意識して冷蔵庫を使うときは、食材の詰め込みすぎに注意が必要です。冷蔵庫内に食材を詰め込みすぎると、食材が邪魔をして庫内全体に冷気が行き届きにくくなるため、冷却効率が大幅に下がってしまいます。

また、冷蔵庫内の設定温度を適切に調整するのも、電気代を節約する上では重要です。室内が暑い夏は「中」、室内が寒い冬は「弱」に設定することで、冷やしすぎを防げます。

電気代を根本から見直す方法

電気代を大幅に節約したい場合、小手先の節電術を実施するだけでは満足できないでしょう。電気代を劇的に削減したいのであれば、電気代を根本的に見直すアプローチが欠かせません。支払う電気代の額をガラリと変えるかもしれない3つの方法を紹介します。

契約アンペア数を低く設定する

アンペアとは流れる電気の総量を表す単位です。契約アンペア数とは、電気を契約するご家庭で同時に使える電気容量の大きさを表します。

アンペア制の料金プランを契約している場合、電気料金における基本料金は契約アンペア数によって決まります。契約アンペア数が大きくなるほど基本料金が上がる仕組みなので、契約アンペア数を小さくすれば、大幅な節約効果が見込めるのです。

東京電力の従量電灯Bにおける基本料金を例に取れば、契約アンペア数が30Aの場合は約935.25円、40Aの場合は約1,247.00円となっています。アンペア数が10A違うだけで毎月300円以上も基本料金が安くなる計算です。

ただし、電気代を下げたいからといって、考えなしに契約アンペア数を下げるのはおすすめできません。ブレーカーが頻繁に落ち、生活の質が下がる危険性があります。

※出典:従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社

契約プランを選び直す

契約プランの見直しも電気代を節約する有効な手段の1つです。ご家庭の電気の使い方に合った料金プランに変更することで、電気代を大幅に節約できるかもしれません。

例えば、「在宅勤務の方がいる」「ペットを飼っている」「家族が多い」などの条件に当てはまるご家庭であれば、上限を超えるまで定額で電気を利用できる「定額プラン」がおすすめです。電力使用量が多くても電気代に割高感を覚えずに済むでしょう。

また、「日中の在宅時間が短い」「夜型生活をしている家族がいる」というご家庭には、夜間の電気代が安くなるプランが適しています。電気をたくさん使う夜間の電気料金単価が安くなれば、支払う電気代の総額を下げられる可能性があります。

電力会社を乗り換える

現在契約している電力会社に魅力的なプランがない場合には、電力会社の乗り換えを検討しましょう。電力会社の垣根を超えて料金プランを選べるようになれば、よりご家庭の電気の使い方に合ったプランが見つかるかもしれません。

電力会社の乗り換えを検討するのであれば、大手電力会社だけでなく、電力小売自由化後に参入したいわゆる「新電力」にも目を向けることが大切です。新電力では、大手電力会社よりも多彩な料金プランが展開されているケースが多いので、かゆいところに手が届くプランを見つけられる可能性が高まります。

電気代を大幅に下げたいならプランや電力会社を見直そう

支出している電気代の額が平均値よりも高かった場合には、さまざまな工夫を通して電気代の節約が可能といえるでしょう。待機電力のカットやエアコンの使い方の工夫など、日頃から実践できる節電技に併せて、契約プランの見直しや電力会社の切り替えを実施することで、大きく電気代を削減できる可能性があります。節電の習慣と適切な契約プランを組み合わせて、家計の負担を減らしていきましょう。

電気代の平均値についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電気代が安くなる時間帯についてもっと詳しく知りたい方はこちら

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