
ティファールの電気ケトルは電気代が高い?コストの比較と選び方
ティファールの電気ケトルは電気代が高い?コストの比較と選び方
ティファールの電気ケトルは、短時間でお湯を沸かせる便利な家電ですが、電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。電気ケトルのランニングコストは、使用頻度や使い方によって変わります。選び方や節約方法とともに解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ティファールの電気ケトルの特徴

ティファールはフランス発のメーカーであり、とりわけ電気ケトルの分野において、高いシェアを誇っています。まずは、ティファールの電気ケトルの特徴について、基本的なところを押さえておきましょう。
電気ケトルの代表的なメーカー
電気ケトルはさまざまなメーカーから販売されていますが、ティファールは特に知名度と信頼性の高いブランドの一つです。水を素早く沸かせる機能性や、使いやすい設計・デザインに定評があり、耐久性も高いため、日本国内でも多くのご家庭で愛用されています。
国内メーカーでは、象印やタイガー・パナソニックなどが、代表的な電気ケトルメーカーとして有名です。これらのメーカーの電気ケトルも人気ですが、ティファールもスピーディーな湯沸かし性能をはじめ、さまざまな特徴を有しています。
ラインアップが豊富でデザイン性が高い
ティファールの電気ケトルは、軽量でデザイン性に優れたモデルが多く、シンプルなものから温度調節機能付きのものまで幅広いラインアップがあります。容量は0.8リットルから1.7リットルまで幅広く、小型でコンパクトなモデルから大容量タイプまで、ご家庭のニーズに合わせて選択できます。
また、素材も樹脂製やステンレス製などがあり、見た目だけでなく耐久性、保温性などの実用面においても、優れているのも魅力です。カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合わせて選ぶのもよいでしょう。
ほとんどの製品が倒れてもお湯がこぼれにくいロック機能付きで、子どもでも安全に使えるので、多くのご家庭で利用されています。
電気ポットとの違いは?
電気ケトルは短時間でお湯を沸かすことに特化した家電で、基本的に保温機能はありません。一方、電気ポットは沸かしたお湯を長時間保温できるのが特徴です。
容量に関しても、電気ケトルは1.7リットル程度までが主流ですが、電気ポットは5リットル程度の大容量モデルも少なくありません。電気ケトルはコンパクトで場所を取らないデザインが多く、持ち運びも容易ですが、電気ポットは基本的に容量が大きいため、据え置きタイプが主流です。
家族構成やライフスタイルによって、どちらが適しているかは異なりますが、少量のお湯を頻繁に使う場合や、省スペース・省エネを重視する場合は電気ケトルを選ぶとよいでしょう。
なお、電気ポットの電気代に関しては、以下の記事でも解説しています。こちらも参考にしてください。
ティファールの電気ケトルの電気代は?

電気ケトルを使用する際、電気代がどの程度かかるのか知っておけば、効率的な節電が可能です。
電気代は消費電力や使用頻度などによって変わりますが、基本的な計算方法を知っておけば、どの程度のコストが発生するか予測できます。電気代の計算方法と、お湯を沸かす際の電気代の目安を確認してみましょう。
まずは電気代の計算方法を理解しよう
電気ケトルに限らず、電化製品にかかる電気代は、以下の式で導き出せます。基本的には、この式に当てはめて電気代を計算しましょう。
「電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金(円/kWh)」
電気ケトルの消費電力は機種によって異なりますが、一般的には1000W~1300W程度のものが主流です。例えば、消費電力が1000Wの電気ケトルで、1リットルの水を沸かすのに約5分かかるとしましょう。すると1回あたりの電気代は、以下のように計算が可能です。
「電気代=1.0kW × 0.083h(5分) × 31円/kWh ≒ 2.6円」
計算の際には、単位の扱いに注意しましょう。1000Wの製品は1.0kW、5分は時間単位(5÷60=約0.083)に換算します。また、電力量料金単価は目安として、2022年7月22日以降は31円/kWh程度で計算されることが多くなっています。
お湯を沸かすのに必要な電気代の目安
それでは、ティファールの「ディスプレイ ロック コントロール 0.8L(製品品番:KO8568JP)」を例として、お湯を沸かすのに必要な電気代を計算します。
メーカーの仕様記載によると、同製品の消費電力は1250Wで、カップ一杯分(140ml)の水の沸騰時間は約1分(63秒)、満水の場合は4分です。
上記の計算式と一般的な電力単価(31円/kWh)を基に、当該製品のお湯を沸かす際の電気代を導き出してみましょう。140mlの水の沸騰時間である 63秒は、0.0175時間(=63÷60÷60)とし、満水の場合の沸騰時間である4分は、約0.0667(=4÷60)として計算します。
【カップ一杯(140ml)を沸かすのにかかる電気代】
電気代 = 1.25kW × 0.0175h × 31円/kWh = 約0.68円
【満水(0.8L)状態の水を沸かすのにかかる電気代】
電気代 = 1.25kW × 0.0667h ×31円/kWh = 約2.60円
よって、カップ一杯(140ml)を沸かすのにかかる電気代は約0.68円、満水状態(0.8L)の水を沸かすのにかかる電気代は約2.60円です。
※出典:ディスプレイ ロック コントロール 0.8L KO8568JP | ティファール公式サイト【オンラインストア】
電気ポットにかかる電気代はどれぐらい?
次に、電気ケトルと電気ポットにかかる電気代を比較してみましょう。上記の電気ケトルを使って、1リットルの水を沸かす場合、単純計算で約5分(0.8リットルの1.25倍)かかると推測できます。すると、電気代は「1.25kW × 0.0833h×31円/kWh = 約3.23円」となります。
一方、電気ポットの場合はティファール社の試算によると、約9.16円の電気代がかかるようです。これは容量2.2リットルの電気ポットの消費電力量を、0.65kWh/日で計算した値です。
従って、少なくともティファールの電気ケトルを使用する場合、他のメーカーの電気ポットを使用するよりも、電気代を安く抑えられる可能性が高いでしょう。
※出典:電気ケトル 早くて安全、経済的! | 電気ケトル | ティファール公式サイト
ガスコンロとも比較してみよう
続いて、電気ケトルにかかる電気代と、ガスコンロを使ってお湯を沸かす場合のガス代を比較してみましょう。ティファール公式サイトによると、ガスコンロでやかんなどを使って1リットルの水を沸かす場合、ガス代は約3.36円とされています。
また、東京ガスの試算では、鍋(ふた有り)を使って水1リットル(20℃)を沸かした場合、中火では約2.4円、強火では約4.3円のガス代がかかるとされています。
一方、電気ケトルで1リットルの水を沸かす際の電気代は、約3.23円です。火力や使用状況によってガス代に差が出るため、場合によっては電気ケトルのほうが安く済むこともあれば、ガスコンロのほうが経済的なこともあります。
※出典:電気ケトル 早くて安全、経済的! | 電気ケトル | ティファール公式サイト
※出典:料理をつくる – 2|東京ガス : ウルトラ省エネブック
電気ケトルのメリットとデメリット

電気ケトルは、手軽にお湯を沸かせる便利な電化製品ですが、デメリットもあります。電気ケトルのメリット・デメリットを整理し、導入を検討する際の参考にしてみましょう。
少量のお湯を沸かすのに便利
電気ケトルは140mlなら約1分、満水でも数分で沸騰させられる製品が多くあります。朝のコーヒーやインスタント食品の準備など、手軽にお湯を使いたい場合に便利です。
ガスコンロだと火をつけて鍋を準備する手間がかかりますが、電気ケトルなら水を入れてスイッチを押すだけで済みます。忙しい生活の中で時間を節約したい人にとって、この手軽さは大きな魅力といえるでしょう。実際、一人暮らしや少人数の世帯では、必要な分だけお湯を用意できる効率性が特に重宝されています。
火を使わず安全に利用できる
火を使わないので火災のリスクが低いのも、電気ケトルのメリットです。多くの電気ケトルには自動電源オフ機能が搭載されており、水が沸騰すると自動的に電源が切れるため、過熱による事故を防げます。
さらに空焚き防止機能が付いているモデルも多く、水が入っていない状態で電源を入れてしまった場合でも、自動的に電源が切れる仕組みになっています。
とりわけティファールの電気ケトルは、安全設計に注力しており、二重構造の本体や熱を感じにくいハンドルなど、使用者の安全を考慮した設計が特徴です。特に、小さな子どもや高齢者がいるご家庭にとって、この安全性は大きな魅力といえるでしょう。
メンテナンスや洗浄がしやすい
電気ケトルはステンレスやプラスチック製で持ち運びがしやすく、スムーズに掃除・メンテナンスができる点もメリットです。ふたが大きく開くため内部を洗いやすく、水垢やカルキを簡単に除去できます。ガスコンロのように五徳の掃除なども必要ありません。
ティファールの電気ケトルは、内部がシンプルな構造で奥まで手が届きやすく、スポンジで軽く擦れば汚れを落とせます。特にステンレス製やプラスチック製のモデルは、定期的に酢やクエン酸を使って水垢を除去するだけで、長期間清潔な状態を保てます。
一度に大量のお湯を沸かすには不向き
多くのメリットがある一方で、電気ケトルの容量は0.5~1.7リットル程度が一般的なため、基本的に大量のお湯を一度に沸かすのには向いていません。
ご家族の人数が多い場合や来客時など、短時間に大量のお湯が必要な場合には、不便を感じることがあります。特に、大人数でのパーティーや料理で大量のお湯を使う場面では、電気ポットやガスコンロの方が効率的でしょう。また電気を使用するため、停電時にはお湯を沸かせなくなる点にも注意が必要です。
電気ケトルを選ぶ際のポイント

電気ケトルはモデルによって容量や機能が異なるため、使用目的に合った製品を選ぶことが大切です。購入時に注目すべきポイントを解説します。
必要な容量を選択する
電気ケトルを選ぶ際、まず考慮すべきは製品の容量です。一般的な電気ケトルは0.8〜1.7リットル程度ですが、どの容量を選ぶべきかは、ご家族の構成や使用頻度などによって異なります。
一人暮らしや二人暮らしの場合、0.8~1.0リットル程度の小型タイプで十分でしょう。一方、5人以上の大家族や頻繁に来客があるご家庭などでは、1.7L以上の大容量モデルがおすすめです。生活スタイルも考慮しつつ、必要な量を見極めることが大切です。
注ぎ口の形状で選ぶ
電気ケトルの使いやすさを左右する重要な要素として、注ぎ口の形状があります。注ぎ口の設計によって、お湯を注ぐ際の操作性や精度が大きく変わってきます。特にドリップコーヒーを入れる方や、精密な温度管理が必要な料理をする方にとっては、注ぎ口の形状に注目しましょう。
大きく分けて広口タイプと細口タイプがあり、広口タイプは素早く多量のお湯を注げるため、カップ麺や料理の下ごしらえなどに便利です。一方、細長い注ぎ口のモデルはコーヒーのハンドドリップに適しており、湯量をコントロールしやすいのが特徴です。
保温性能の高さや温度設定機能を確認する
電気ケトルは、保温機能や温度設定機能がない製品もありますが、ティファールの電気ケトルは、保温機能や温度設定機能を搭載したモデルが多くあります。
保温性能や温度設定機能があると、お湯を最適な温度に保ちつつ、コーヒーや日本茶など、飲み物に適した温度で使えるので便利です。
例えば、ティファールの「アプレシア コントロール」シリーズでは、40℃〜100℃までといったように、段階別に温度設定が可能です。飲み物に合わせてお湯の準備ができるほか、60分程度の保温にも対応しています。
※出典:アプレシア ロック コントロール エコ ブラック 0.8L KO8418JP | ティファール公式サイト【オンラインストア】
安全性の高さもチェックする
自動電源オフ機能や空焚き防止機能、転倒時のロック機能など、電気ケトルを安全に利用するための機能があるかも確認しましょう。上記のように、小さな子どもや高齢者がいるご家庭では、安全機能が充実したモデルを選ぶことが大切です。
さらに本体が熱くなりにくい二重構造のものか、コードレスタイプの製品であれば、より安全に利用できます。ティファールはこれらの機能を標準で備えている製品が多くありますが、モデルごとに違いがあるので、よく確認しておきましょう。
電気ケトルにかかる電気代を節約するには?

電気ケトルは便利な家電ですが、使い方によっては余分な電気代がかかることがあります。少しの工夫で毎月の光熱費を抑えられるため、節約のポイントを押さえておきましょう。
適量の水を沸かす
沸かす水の量が多いほど電気代がかかるため、使う分だけ沸かすのが電気ケトルの基本です。
短時間でお湯を沸かせることから、水の量を増やしてしまう方も少なくありませんが、不要な分を沸かせばその分の電気代が無駄になってしまいます。使用前に必要な量を見極める習慣を付けることが大切です。
多くの電気ケトルには水量目盛りが付いているので、うまく活用しましょう。これだけで毎日の電気代が抑えられ、光熱費の節約につながります。
定期的にメンテナンスをする
電気ケトルの内部に水垢やカルキが付着すると、加熱効率が低下し、余計な電力を消費してしまいます。月に1回程度は酢やクエン酸を入れて沸騰させ、水垢を除去するとよいでしょう。清潔な状態を保つことで消費電力の増加を防ぎ、長期間安定した性能を維持できます。
また、電気ケトルのフィルターが目詰まりすると水の流れが悪くなり、結果的に沸騰にかかる時間が長くなるので注意が必要です。フィルターも定期的に清掃するようにしましょう。
ティファールの電気ケトルを使ってみよう

ティファールの電気ケトルは、短時間でお湯を沸かせる便利な電化製品で、デザイン性と機能性に優れています。ラインアップも豊富なので、ご家庭に合ったものを選びましょう。
また、電気ポットやガスコンロの電気代・ガス代と比較しつつ、できるだけ光熱費を抑える工夫も必要です。適量の水を沸かすのはもちろん、定期的なメンテナンスを実施し、効率よく使い続けられるようにしましょう。
ライフスタイルや用途に合わせて適切な水量と使い方を選び、効率よくお湯を沸かす習慣をつけることが大切です。
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