
ダイキンのエアコンの特徴は?1時間あたりの電気代の目安も紹介
ダイキンのエアコンの特徴は?1時間あたりの電気代の目安も紹介
ダイキン製のエアコンは、空調専業メーカーとして培ってきた技術力を生かし、省エネ性能と機能性の両立を実現しています。主な特徴から代表的なモデル、気になる電気代の目安を解説します。これからエアコンの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
2-2. 【AXシリーズ】省エネ性能と機能性のバランス型モデル
2-3. 【RXシリーズ(うるさらX)】換気機能付きの最上位モデル
3-2. 【Eシリーズ】「S224ATES-W」の1時間あたりの電気代
3-3. 【AXシリーズ】「S405ATAP-W」の1時間あたりの電気代
3-4. 【RXシリーズ】「うるさらX S715ATRP-W」の1時間あたりの電気代
ダイキン製のエアコンの特徴

ダイキンのエアコンは、業界トップクラスの省エネ性能や独自の換気機能、静音性・耐久性に優れた設計が魅力です。ご家庭用から業務用まで幅広いラインアップがあり、快適な室内環境を実現できます。まずは、ダイキン製のエアコンの代表的な特徴を押さえておきましょう。
高い省エネ性能とインバータ制御技術
ダイキンは空調専業メーカーとして、長年にわたり省エネ性能の向上に注力している企業です。
特に、「Fシリーズ」「Cシリーズ」などに実装されているスイングコンプレッサーや、高効率なインバータ制御により、冷暖房の消費電力を細かく制御できる点が強みです。
必要なときに必要なだけの電力で運転が可能で、無駄な電力消費を抑えることで、年間を通して電気代の削減に寄与します。また、安定した運転を実現することで室温のムラを減らし、快適な室内環境を維持できるのも特徴です。
独自の換気機能による室内環境の最適化
ダイキンの上位機種「うるさらX」シリーズは、ご家庭用のエアコンとしては珍しい換気機能付きで、外気を取り込みつつ温度調整が可能です。
これにより、窓を開けなくても室内の空気を循環・換気でき、二酸化炭素濃度の低下や湿度のコントロールに役立ちます。
外気をそのまま取り込むのではなく、熱交換ユニットを通して適切な温度に調整してから室内に送り込む仕組みになっているため、冷暖房効率を損なうこともありません。
季節を問わず新鮮な空気を取り入れつつ快適な温度を保てることから、花粉やPM2.5が気になる季節や、冬場の乾燥対策にも有効です。
静音性と耐久性にも優れる設計
ダイキンは、業務用空調で培ったノウハウをご家庭用にも展開しており、静音性や耐久性にも定評があります。
運転音を抑える工夫や、長期間使っても安定した冷暖房性能を保つ耐久設計がなされているため、深夜の使用や長時間の連続運転にも適しているのも特徴です。
コンプレッサーやファンモーターなどの主要部品には、高品質な素材が使われており、厳しい耐久試験をクリアしています。
温度や湿度の変化が激しい日本の気候に対応できるように、室外機の防錆性能や耐熱設計にも力を入れており、長期間の使用でも性能の低下が少ないのも魅力です。
ダイキン製エアコンの代表モデル

ダイキンでは、ユーザーの多様なニーズに応えるために、複数のシリーズを展開しています。それぞれ異なる特徴を持っており、使用環境や予算に応じて選択できるのが魅力です。ここでは、特に人気の高い3つのシリーズについて紹介します。
【Eシリーズ】ベーシックでコスパ重視の普及モデル
Eシリーズは、ダイキンエアコンの中でも最もベーシックな位置付けのモデルです。シンプルな機能構成により、初期費用を抑えつつ、基本的な冷暖房性能が確保されています。
インバータ制御による省エネ性能も搭載されており、従来型エアコンからの買い替えでも、省エネ効果を十分に実感できるでしょう。操作もわかりやすく、エアコン初心者でも迷うことなく、使用できる設計になっています。
また、コンパクトな室内機設計により、設置場所を選ばず、一般的な住宅から賃貸物件まで幅広く対応できるのも特徴です。
メンテナンスも簡単で、フィルターの掃除などの日常的な手入れも手軽にできます。単身者のワンルームやセカンドルーム用としても選ばれやすいシリーズです。
※出典:Eシリーズ 製品情報 | ルームエアコン | ダイキン工業株式会社
【AXシリーズ】省エネ性能と機能性のバランス型モデル
AXシリーズは、省エネ性能と機能性のバランスを重視した、ミドルクラスのモデルです。Eシリーズよりも高度なインバータ制御技術を搭載し、細かな温度制御と省エネ性能を実現しています。
センサー制御による快適運転や、気流を自動で調整するモードなどを搭載しており、リビング向けとして人気があります。人感センサーや床温度センサーなど、快適性を向上させる機能も充実しており、使用環境に応じた自動運転が可能です。
加えて、除湿機能も強化されており、梅雨時期の湿度管理にも優れた効果を発揮します。価格と性能のバランスが良く、多くのご家庭で選ばれている人気のシリーズです。
※出典:AXシリーズ 製品情報 | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
【RXシリーズ(うるさらX)】換気機能付きの最上位モデル
RXシリーズは、ダイキンのプレミアムモデルとして、最新の技術を結集した高性能エアコンです。ご家庭用の製品としては珍しく、加湿・除湿・換気のフル機能を備えており、外気を取り込みながら換気できる機能も搭載しています。
さらに、AI機能により、使用パターンを学習して最適な運転制御を自動で行うため、快適性と省エネ性を高いレベルで両立できるのも魅力です。室内機のデザインも洗練されており、インテリアとしても人気があります。
最上位モデルだけあって価格は高めですが、長期的な電気代削減効果と快適性を考慮すると、十分にメリットのあるシリーズといえるでしょう。
※出典:RXシリーズ 「うるさらX」 製品情報 | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
ダイキン製エアコンの電気代の目安

次に、ダイキン製エアコンの電気代の目安を確認しておきましょう。エアコンの電気代は、使用環境や設定温度、運転時間などによって大きく変動しますが、おおよその目安を知ることで、家計管理の参考にできます。
電気代の計算方法
まずは、電気代の計算方法を知っておくことが大切です。電化製品の電気代は、消費電力から計算が可能で、以下の計算式を用いて算出します。
電気代(円)=消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)
ただし、エアコンの場合は、年間の消費電力量から電気代の目安を確認するのが一般的です。年間の消費電力量に電気料金単価を掛けて、年間にかかる電気代を見積もりましょう。
製品カタログやメーカーの公式サイトには、各モデルの年間消費電力量の目安が記載されているため、比較検討の際にはその数値を参考にするのがおすすめです。
なお、電気代の計算方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。
【Eシリーズ】「S224ATES-W」の1時間あたりの電気代
ダイキンのEシリーズの中からは、「S224ATES-W」の1時間あたりの電気代の目安を紹介します。
公式サイトによると、同モデルの年間の消費電力量は717kWhで、冷暖房能力はともに2.2kWです。対応畳数の目安は、冷房6〜9畳、暖房5〜6畳となっています。
電気料金単価を31円とすると、年間の電気代の目安は次の通りです。
717kWh × 31円/kWh = 22,227円
従って、年間では22,227円の電気代がかかる計算です。なお、消費電力は暖房時において470Wであるため、1時間使用すると「0.47kW × 1時間 × 31円/kWh = 14.57円」となり、約14.6円の電気代がかかると考えられます。
一方、冷房時の消費電力は580Wであるため、「0.58kW × 1時間 × 31円/kWh = 17.98円」となり、約18.0円の電気代がかかります。
※出典:2024年モデル Eシリーズ 仕様(スペック) | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
【AXシリーズ】「S405ATAP-W」の1時間あたりの電気代
同様にAXシリーズから、「S405ATAP-W」の電気代の目安を確認してみましょう。
公式サイトによると、同製品の年間の消費電力量は1,066kWhで、冷暖房能力はともに4.0kWです。対応畳数の目安は、冷房11〜17畳、暖房11〜14畳となっています。
電気代の目安は次の通りです。
1,066kWh × 31円/kWh = 33,046円
また、暖房時の消費電力の平均は900Wであるため、1時間あたりの電気代は「0.9kW × 1時間 × 31円/kWh = 27.9円」で、約27.9円です。
一方、冷房時は800Wなので「0.8kW × 1時間 × 31円/kWh = 24.8円」で、約24.8円の電気代がかかると考えられます。
※出典:AXシリーズ 仕様(スペック) | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
【RXシリーズ】「うるさらX S715ATRP-W」の1時間あたりの電気代
続いて、RXシリーズ「うるさらX S715ATRP-W」の電気代も計算してみましょう。
公式サイトによると、同製品の年間の消費電力量は2,276kWhで、冷暖房能力はともに7.1kWです。対応畳数の目安は、冷房20〜30畳、暖房19〜23畳となっています。
電気代の目安は次の通りです。
2,276kWh × 31円/kWh = 70,556円
また、暖房時の消費電力の平均は2020Wであり、冷房時は2210Wであるため、それぞれ1時間あたりの電気代の目安は、次のように計算できます。
2.02kW × 1時間 × 31円/kWh = 62.62円
2.21kW × 1時間 × 31円/kWh = 68.51円
※出典:RXシリーズ 「うるさらX」 仕様(スペック) | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
ダイキン製エアコンを選ぶ際のポイント

ダイキンのエアコンを選ぶ際には、使用する部屋の広さ(畳数)や用途、省エネ性能と電気代のバランスなどを考慮しましょう。
まずは部屋の広さに適した、冷暖房能力を持つモデルを選ぶのが基本です。能力が不足していると、冷暖房の効率が悪くなるため、十分な効果を得られないので注意しましょう。加えて、できる限り省エネ性能の高いモデルを選ぶことで、毎月の電気代の節約につながります。
また、エアコンの設置環境も考慮すべきポイントです。例えば、寝室での使用を考えている場合は、静音性を重視するのがよいでしょう。一方で、リビングなど家族が集まる場所では、換気機能や空気清浄機能のあるモデルが便利です。
高機能なモデルは価格が高くなる傾向がありますが、長期的に見れば快適性や健康面でのメリットは大きくなります。初期費用だけでなく、維持費や使い勝手まで含めたトータルコストで判断することが大切です。
ダイキン製エアコンの電気代を抑えるコツ

エアコンの電気代を効果的に抑えるには、適切な使用方法と定期的なメンテナンスに加えて、使い方の工夫が求められます。日常的に実践できる、電気代節約のポイントを押さえておきましょう。
適切な設定温度と運転モードを維持する
エアコンの電気代を抑える効果的な方法は、適切な設定温度を維持することです。夏場の冷房は無理のない範囲で高めに、冬場の暖房は低めに設定することを心掛けましょう。環境省は、室温の目安として夏は28℃、冬は20℃を推奨しています。
また、省エネモードや自動運転モードを活用することで、エアコンが効率的に動作し、必要以上に出力を上げることなく快適な環境を維持できます。
定期的にフィルターを掃除する
フィルター掃除を怠ると、エアコンの内部にほこりや汚れが蓄積され、空気の流れが悪くなります。冷暖房の効率が低下し、余計な電力が必要となるので、定期的な掃除が欠かせません。
特に夏場や冬場などに、長時間エアコンを使う時期には、月に1~2回のフィルター清掃を心掛けましょう。掃除機でほこりを吸い取るだけでも効果がありますが、さらに水洗いで細かい汚れを取り除くと、高い性能を維持できます。
なお、ダイキンのエアコンは掃除がしやすい設計になっており、内部クリーン機能により省エネ効果を持続できるモデルもあります。日常的な手入れと併せて、うまく活用するとよいでしょう。
設置環境を工夫する
エアコンの設置場所や周辺環境によっても、消費電力が変わってくるので注意が必要です。
例えば、直射日光が当たる部屋では室温が上がりやすく、エアコンが高負荷で運転するため、電気代が増えてしまう傾向があります。遮光カーテンや断熱フィルムなどを活用して、日差しを遮ることで、室温上昇を抑えることが大事です。
また、室外機の周囲に物が多く風通しが悪いと、熱交換の効率が低下して余計な電力を消費してしまいます。風の通り道を確保し、室外機の周辺を清潔に保つようにしましょう。
扇風機やサーキュレーターと併用する
エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用することで、体感温度を効果的に調整するのも、電気代の節約に寄与します。冷房時は扇風機の風により体感温度が下がるため、エアコンの設定温度を1〜2℃高くしても、同じ涼しさを感じられるのでおすすめです。
また、サーキュレーターを使用して室内の空気を循環させることで、温度ムラを解消し、冷房効率を向上させるのも有効です。
暖房時にも、サーキュレーターで天井付近の暖かい空気を下に送ることで、足元の温度を上げられるため、エアコンの設定温度を下げても快適に過ごせます。
電気料金プランや電力会社の乗り換えもおすすめ

ダイキンのエアコンは、省エネ性能や換気機能に優れた信頼性の高い製品です。モデルによる電気代の目安を確認し、上手な使い方を心掛けることで、毎月の電気代の負担を抑えられます。
適切な設定温度や運転モードの活用に加えて、定期的なメンテナンスや設置場所の工夫も大切なポイントです。
また、エアコンの電気代を抑えるには、契約している電気料金プランや電力会社の見直しも効果的です。近年は新電力を中心として、電化製品の使い方や、ライフスタイルに合わせたプランを選択しやすくなっています。
電力会社の乗り換えにより、お得な特典や割引を受けられる場合もあるので、この機会にぜひ検討してみましょう。
エネワンでんきなら電力使用量に合わせて適切なプランをお選びいただけます。電力会社の乗り換えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。
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