空気清浄機の電気代はどのくらい?導入するメリットや節約のコツも

空気清浄機の電気代はどのくらい?導入するメリットや節約のコツも

空気清浄機の電気代はどのくらい?導入するメリットや節約のコツも

空気清浄機は室内の空気質を改善し、快適な生活環境を提供する便利な家電です。しかし、24時間つけっぱなしにすることも多い空気清浄機の電気代が気になる方も多いでしょう。本記事では、空気清浄機の電気代の目安や導入のメリット、さらには電気代を抑えるコツをご紹介します。

目次

1.空気清浄機とは

 1-1.空気中の不純物を除去する電化製品

 1-2.空気清浄機の主な種類

2.空気清浄機の電気代はいくら?

 2-1.空気清浄機の運転モードごとの電気代

 2-2.つけっぱなしは電気代が高くなる?

3.空気清浄機を部屋に置くメリット

 3-1.空気中の不純物を除去して清潔な環境を保てる

 3-2.消臭効果がある

4.空気清浄機の電気代を節約するコツ

 4-1.エアコンや扇風機と併用する

 4-2.部屋全体の空気を吸い込める場所に置く

 4-3.フィルターをこまめに掃除する

 4-4.部屋の広さにあった製品を選ぶ

5.空気清浄機を選ぶ際に見るべきポイント

 5-1.集じんフィルターの性能や寿命

 5-2.加湿・除湿機能

6.空気清浄機の電気代は使い方次第で安くなる

空気清浄機とは

空気清浄機は空気をきれいにする電化製品です。電気代の目安を知る前に、まずは具体的な効果や代表的な種類を理解しておきましょう。

空気中の不純物を除去する電化製品

空気清浄機の主な働きは、空気中の不純物を除去することです。空気中に浮遊するホコリ・花粉・ハウスダストなどを集め、フィルターを通して空気から取り除きます。

また、ペットやタバコの臭いが気になる部屋で空気清浄機を使えば、臭いの原因となる物質を除去することが可能です。

空気清浄機は製品ごとにさまざまな特徴があり、加湿・除湿機能が備わったタイプや運転音を抑えた静音タイプ、手入れがしやすいタイプなどがあります。

空気清浄機の主な種類

空気清浄機は空気をきれいにする仕組みにより、次の3種類に大きく分けられます。

  • ファン式:ファンで取り込んだ空気をフィルターに通して不純物を除去する
  • イオン式:空気中の不純物をイオンの力によって不活性化させる
  • 電気集じん式:電気を帯びたフィルターで空気中の微粒子を捕集する

ファン式は不純物を集める能力が高いほか、コンパクトな製品が多いのも特徴です。デメリットとしては、運転音がうるさくなりやすいことや、手入れが面倒になりがちなことが挙げられます。

イオン式のメリットは、ファンがないため運転音を抑えられることです。一方、ファンで不純物を集めるファン式に比べ、集じん性能は劣る傾向があります。なお、近年はファンを備えたタイプがイオン式の主流になりつつあります。

目詰まりしにくい構造になっている電気集じん式は、フィルターを長持ちさせやすいでしょう。メンテナンスにかかる手間やコストを抑えられます。デメリットとしては、大型のモデルが多く設置スペースを確保しにくいことが挙げられます。

空気清浄機の電気代はいくら?

室内の空気をきれいにしてくれる空気清浄機は、どのご家庭でも稼働時間が長くなるでしょう。一般的な製品を例にとり、電気代がどのくらいかかるのかをご紹介します。

空気清浄機の運転モードごとの電気代

空気清浄機は、運転モードごとに電気代が異なります。空気清浄機の電気代を計算するためのモデルとして、シャープの「KC-R50」を例に見ていきましょう。

なお、電力料金の目安単価は、「公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会」が令和4年7月22日時点で算出している31円/kWhを採用しています。

※出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

消費電力:54W(強)、13W(中)、3.1W(静音)

1時間あたりの電気代:

  • 強モード:約1.7円/時間
  • 中モード:約0.4円/時間
  • 静音モード:約0.1円/時間

24時間あたりの電気代:

  • 強モード:約1.7円/時間×24時間=約40.8円/日
  • 中モード:約0.4円/時間×24時間=約9.6円/日
  • 静音モード:約0.1円/時間×24時間=約2.4円/日

強モードは消費電力が大きく、その分電気代も高くなっています。この傾向は、上記商品以外の空気清浄機でも同様です。

空気清浄機は運転モードによって、1カ月の電気代は1,000円以上も差が出る可能性があります。

※出典:仕様 / 寸法 | KC-R50 | 空気清浄機:シャープ

つけっぱなしは電気代が高くなる?

先述した通り、空気清浄機は運転モードによって電気代は異なります。静音モード、中モードでは1時間の電気代は1円未満で、仮に24時間つけっぱなしでも10円未満に抑えられます。

空気清浄機を頻繁にオンオフすると、空気中の汚れを効率よく除去できない可能性があります。そのため、基本的には24時間つけっぱなしで使用するのがおすすめです。

そもそも空気清浄機はつけっぱなしでの使用を前提に設計されている電化製品です。正しく使い続けていれば、連続運転で寿命が縮まるというようなことはありません。

一般的に使用される中モードで1カ月つけっぱなしにしても、電気代は300円弱程度で済むため、つけっぱなしでも電気代がそれほど高くならないと言えるでしょう。

空気清浄機を部屋に置くメリット

空気清浄機を使うと、具体的にどのような効果を得られるのでしょうか。空気清浄機の主なメリットを3つご紹介します。

空気中の不純物を除去して清潔な環境を保てる

気清浄機の最大の利点は、空気中のホコリや花粉、さらにはペットの毛や煙などの不純物を効果的に除去し、清潔で快適な環境を維持できる点です。

これにより、部屋全体がきれいな空気で満たされるため、室内での生活がより快適になります。    

例えば、空気中に浮遊するホコリが減ることで、家具や床にホコリが積もりにくくなり、掃除の手間も軽減されます。

また、花粉症やハウスダストのアレルギー症状がある場合も、空気清浄機を使うことでその症状を和らげる効果が期待できるでしょう。          

消臭効果がある

空気から漂う嫌な臭いを減らせることも、空気清浄機のメリットです。臭いの元となる物質を除去できるため、一定の消臭効果を得られます。

ペットやタバコの臭いで悩んでいる場合は、部屋に空気清浄機を置いてみるのがおすすめです。体臭・食べ物・ゴミなどから出る臭いに対しても、空気清浄機が効果を発揮します。

特に、ペットを飼っているご家庭で導入するなら、「ペット専用モード」が搭載されているモデルをチェックしてみましょう。ペットがいることで窓を開けられないケースでも、ペット専用モードで消臭すれば、換気不要で嫌な臭いを軽減することができます。

空気清浄機の電気代を節約するコツ

空気清浄機の電気代は工夫次第で節約することが可能です。節約につながる使い方を理解し、できる範囲で実践しましょう。

エアコンや扇風機と併用する

空気清浄機をエアコンや扇風機と併用することで、空気を効率的に清浄化することができます。エアコンや扇風機の風を使って室内の空気を循環させると、空気清浄機が部屋全体の空気を取り込みやすくなり、清浄の効率が向上します。

併用する際には、風がぶつからないように配置するのがポイントです。空気清浄機はエアコンや扇風機から少し離れた位置に置くと、不純物を効率よく吸い込むことができます。

これにより、同じ運転時間でも空気がよりきれいになりやすく、結果的に運転時間を短縮でき、電気代の節約にもつながるでしょう。

部屋全体の空気を吸い込める場所に置く

空気清浄機は部屋の中央など、空気が循環しやすい場所に置くことで、運転効率が上がり、電力消費を抑えられます。部屋の隅や家具の間に置くと、空気の取り込みが偏って効率が下がり、無駄な電力がかかる原因になることもあります。

空気清浄機を設置する際は、吸気口や吹出口が遮られないよう、解放感のある場所に置きましょう。こうすることで、清浄機能を発揮しやすくなり、運転時間を短くすることで電気代を節約できます。

フィルターをこまめに掃除する

空気清浄機の電気代を節約するコツには、フィルターを定期的に掃除することが挙げられます。空気清浄機はフィルターを通して空気を浄化するため、フィルターが目詰まりしていると効率が悪くなり、電気代が上がる原因になりかねません。

フィルターの定期的な交換も必要です。モデルごとのマニュアルを確認し、メーカーの指定した交換時期に取り換えるようにしましょう。

部屋の広さにあった製品を選ぶ

空気清浄機は、使用する部屋の広さに合った適用畳数の製品を選ぶことが大切です。適用畳数が部屋の広さに対して大きすぎる製品は、過剰な電力を消費する可能性があるため避けた方が良いでしょう。

特に、使用する部屋の広さと適用畳数が適切にマッチするモデルを選ぶことで、効率的に空気清浄ができ、必要以上の電力を使わずに済みます。これにより、電気代の節約が期待できます。

空気清浄機を選ぶ際に見るべきポイント

空気清浄機を購入する際にチェックすべきポイントをご紹介します。モデルを比較する際の参考にしましょう。

集じんフィルターの性能や寿命

空気清浄機を選ぶ際は、フィルターの性能が重要なポイントです。フィルターの種類によって、ほこりや花粉、微細なウイルスなど、除去できる不純物の範囲が異なります。

また、手入れが煩わしいと感じる方や手入れの時間が取りづらい方には、自動掃除機能が備わったモデルがおすすめです。フィルターに付着した不純物を自動で除去するため、メンテナンスが楽になります。

フィルターの寿命についても確認しましょう。寿命が長いフィルターであれば、交換頻度が少なく済むだけでなく、交換コストも抑えられるため、長期的なコスト削減に役立ちます。

加湿・除湿機能

空気清浄機のモデルによっては、加湿機能や除湿機能が搭載されたハイクラスモデルもあります。機器を何台も置く必要がないため、省スペースで済むことが魅力です。

ただし、高機能モデルは手入れに手間がかかりやすいほか、加湿・除湿中に最大風量が弱くなるケースもあります。風量が弱くなると空気の浄化に時間がかかり、電気代も上がりやすくなるでしょう。

空気清浄と加湿・除湿それぞれの効果を最大化したいなら、空気清浄機とは別に加湿器や除湿器を購入するのがおすすめです。

除湿器についてもっと詳しく知りたい方はこちら

空気清浄機の電気代は使い方次第で安くなる

空気清浄機の電気代は工夫次第で節約しやすくなります。これから購入を検討している場合は、省エネを意識してモデルを選ぶことも重要です。

また、電気代の節約を考えているなら、電力会社を変更するのもおすすめです。電気料金が安い電力会社に乗り換えれば、それだけで電気代を抑えられる可能性があります。

エネワンでんきでは、電気使用量に合わせて適切なプランが選べるほか、さまざまな特典のついたプランも用意しています。電力会社の乗り換えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

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