暖房便座の電気代はどれくらいかかる?節電のポイント

暖房便座の電気代はどれくらいかかる?節電のポイント

暖房便座の電気代はどれくらいかかる?節電のポイント

寒い季節になると出番の増える暖房便座ですが、快適になる一方で電気代を気にする方も多いのではないでしょうか。家庭によっては長時間使用することも多いため、毎月の電気代が予想以上に高くなる可能性があります。暖房便座の電気代の目安とともに、節電のポイントを押さえておきましょう。

目次

1.便座を温めるのに必要な電気代は?

 1-1.1時間あたりの電気代の目安

2.便座の電気代に影響を与える要素は?

 2-1.便座の種類

 2-2.使用頻度と待機電力

 2-3.設定温度

3.暖房便座の電気代を節約する方法

 3-1.使わないときは蓋を閉めておく

 3-2.設定温度を低めにしておく

 3-3.古い便座を買い替えるのも有効

4.節電につながる機能にも注目

 4-1.タイマー機能

 4-2.保温機能(瞬間暖房機能)

 4-3.節電機能

5.電力プランや電力会社の乗り換えも検討する

6.便座の使い方を工夫して電気代を節約しよう

便座を温めるのに必要な電気代は?

暖房便座にかかる電力は、ほかの暖房器具に比べてさほど大きくはないものの、使用する頻度や季節によって変わってきます。電気代を節約するには、日々の使い方を工夫する必要がありますが、まずは電気代の目安を知っておくことが大事です。

1時間あたりの電気代の目安

暖房便座の電気代は、消費電力によって決まります。ここではTOTOの暖房便座「ウォームレットS(品番:TCF116#SC1)」を例として、電気代の目安を確認しておきましょう。

同製品の定格の消費電力は52Wであり、メーカーによると年間の消費電力量は140kWh/年です。電気料金単価を31円/kWhとすると、年間の電気代は次のように計算できます。

電気代=消費電力量 (kWh) × 電気料金単価 (円/kWh)=140kWh × 31円/kWh=4,340円

従って年間で4,340円の電気代がかかります。また、あくまでも目安ではありますが、単純計算すると月間では約362円、1カ月を30日とすると1日に約12円の電気代がかかる計算です。

※出典:ウォームレットS/G (品番:TCF116型/TCF226型)取扱説明書|TOTO

便座の電気代に影響を与える要素は?

便座の電気代に影響を与える要素は、以下のように便座の種類をはじめ、使用頻度や待機電力、設定温度です。最新の省エネ型の製品は電力消費が少なく、古いモデルに比べて電気代を抑えられます。

また、長時間使用しない場合も待機電力が発生するため、使い方に注意が必要です。温度を高く設定すると電力消費が増えるため、設定温度に注意しましょう。それぞれのポイントを解説します。

便座の種類

暖房便座は種類によって、電気代に差が出てきます。従来の暖房便座は一定の温度で便座を保温し続けるタイプが主流でしたが、近年は必要な時だけ便座を瞬間的に温める、瞬間暖房機能を有する製品も少なくありません。

瞬間暖房機能は後述する待機電力をほとんど必要としないため、電気代を抑えられる傾向があります。一方、便座を一定温度で保温し続けるタイプは、設定によっては常に電力を消費し続けるため、電気代が高くなる可能性があるので注意が必要です。

なお、暖められる便座には、暖房便座のほかに温水洗浄便座もあります。温水洗浄便座にも貯湯式や瞬間式といった種類があり、それぞれ電気代が変わってきます。

使用頻度と待機電力

便座の電気代に影響を与える大きな要素の1つが、使用頻度です。当然ながら、便座の暖房機能の使用頻度が多ければ、電気代の負担も大きくなります。

特に、使用していない時間帯でも便座を常に温かくしている場合、多くの待機電力が消費され、電気代の負担につながるので注意しましょう。

例えば、夜間や外出時に電源を切らずに待機状態にしておくと、その分無駄な電力が消費されてしまいます。使用しない時間帯には電源をオフにしたり、タイマー機能を使うことで、無駄な電力の消費を抑える工夫が必要です。

なお、電化製品の待機電力に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみましょう。

待機電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

設定温度

製品によっては、温度設定が可能な暖房便座も多くあります。暖房便座の設定温度も電気代に与える影響が大きいため、注意しなければいけません。温度を高く設定しすぎると消費電力が大きくなり、その分電気代が高くなってしまいます。

特に、寒い冬場は高めに設定しがちな方は多くいますが、適切な温度で使用することを心掛けましょう。

便座の温度は「中」や「弱」の程度でも、十分な温かさが得られる製品が多いので、必要以上に高い温度に設定せずに使用することが大事です。

例えば、省エネ性能カタログ(2023年版)によれば、便座の設定温度を一段階下げた(中→弱)場合、年間で26.40kWhの省エネとなります。電気代にすると、年間で約710円の節約が可能です。

※出典:省エネ性能カタログ(2023年版)|経済産業省 資源エネルギー庁

暖房便座の電気代を節約する方法

暖房便座の電気代を節約するには、以下のポイントを押さえておきましょう。未使用時は便座の蓋を閉めることで、温度が逃げにくくなり、無駄な電力消費を防げます。

また、上記のように設定温度を低めに調整し、必要以上に便座を温めないことも重要です。ご家庭によっては、古い便座の買い替えを検討するのもよいでしょう。それぞれのポイントを解説します。

使わないときは蓋を閉めておく

未使用時は便座の蓋をきちんと閉めておき、熱が逃げないようにすることが大事です。使用後は必ず蓋を閉めることで、便座の温度が下がりにくくなり、次に使用する際、少ないエネルギーで温められるようになります。

特に、冬の寒い時期は蓋を開けっぱなしにすると便座が冷えやすくなり、その分電力を多く消費してしまうので注意しましょう。毎回トイレを使った後に、蓋を閉める習慣を付けることも大切です。

設定温度を低めにしておく

できるだけ設定温度を低くすることで、長い目で見れば、大きな電気代の節約になります。上記のように、便座の温度を高く設定しすぎると、その分多くの電力が消費されてしまいます。

適度な温かさを保ちつつ、無駄なエネルギーを使わないためには、便座の温度を「中」または「低」に設定するのがおすすめです。

特に夜間や長時間トイレを使用しない時間帯には、便座の温度を低めに設定しましょう。瞬間暖房機能を有している暖房便座の場合は、未使用時に電源を切っておくことで、無駄な電力消費を防げます。

古い便座を買い替えるのも有効

古い暖房便座を使用している場合、省エネ性能の高い新しいモデルに買い替えるのも、節電の手段の1つです。近年の暖房便座は、消費電力が抑えられたモデルが多く、瞬間暖房機能やタイマー機能など、節電に特化した機能も充実しています。

当然、購入費用はかかりますが、長期的に見れば電気代の節約効果が大きく、結果的にコストを抑えられるでしょう。特に、毎月の電気代が高いと感じている方は、最新の暖房便座への買い替えを考えてみましょう。買い替えによって、便座の快適性も向上します。

節電につながる機能にも注目

暖房便座には、節電に役立つ便利な機能が搭載されています。以下のようにタイマー機能や保温機能(瞬間暖房機能)、節電モードなどが実装されている製品も多いので、積極的に活用しましょう。それぞれ簡単に解説します。

タイマー機能

タイマー機能は任意の時間に、電源をオフにできる機能です。タイマーを設定することで、トイレを使用しない夜間や、外出時に便座の電源を自動でオフにできます。これにより無駄な電力消費を防ぎ、電気代を大幅に節約できるでしょう。

暖房便座をはじめ、消費電力がほかの電化製品に比べて小さめの電化製品の場合、惰性で長時間使用し続けてしまう方は少なくありません。たとえ消費電力は小さくても、無駄に使い続けることで、毎月の電気代の負担が大きくなってしまいます。十分注意するようにしましょう。

タイマー機能により必要な時だけ便座を温めるように設定しておけば、電源をオフにするのを忘れがちな方も、効率的な節電が可能です。

保温機能(瞬間暖房機能)

保温機能(瞬間暖房機能)は、利用するタイミングで瞬間的に便座を温められる機能です。さらに未使用時は保温機能により、電気代を抑えられる製品も多くあります。これらの機能をうまく使うことで、待機電力を抑えながら、便座を快適に温めることができます。

特に一人暮らしなど、長時間トイレを使用しない世帯の場合、1日の大部分は便座を温める必要はないでしょう。使用しない時間帯は、できるだけ電力消費を抑えることが重要です。

節電機能

使用状況に応じて自動的に便座の温度を下げたり、一定時間使用しない場合、電源をオフにしたりする機能が実装されている暖房便座も少なくありません。トイレが頻繁に利用される時間帯を自動で計測し、使用されない時間帯に、自動で温度を下げる製品もあります。

これらの機能もうまく活用すれば、使用していない時間帯に無駄な電力を消費せず、電気代を抑えられるのでおすすめです。新しく暖房便座を導入する方は、節電機能が実装されているかも、しっかりチェックしておきましょう。

電力プランや電力会社の乗り換えも検討する

暖房便座の使い方や使用頻度を工夫するのに加えて、契約中の電力プランの変更や、電力会社の乗り換えも検討しましょう。電気をより安く使えるプランにすれば、暖房便座の使い方を変えなくても、毎月の電気代を安くできる可能性があります。

特に、便座の暖房はほかの暖房器具に比べると、毎月の電気代への影響は、さほど大きくはありません。そのため、使い方を工夫するのが面倒だと感じる方もいるでしょう。

そこで、電力プランや電力会社の変更で電気代を安くできれば、便座に限らず、全ての電化製品にかかる電気代を安くできるのでおすすめです。

便座の使い方を工夫して電気代を節約しよう

暖房便座の電気代を節約するには、日々の使い方を工夫することが大事です。便座の蓋をきちんと閉める習慣や、使用していない時間帯に電源をオフにするなど、小さな工夫を積み重ねることで、大きな節電効果が期待できます。

また、タイマー機能や瞬間暖房機能などをうまく活用し、手間をかけずに消費電力を抑えるのもポイントです。古い便座を新しい省エネモデルに買い替えれば、大きな電気代の節約になる可能性があるので、長く暖房便座を使っているならば、ぜひ交換を検討してみましょう。

これらに加えて、電力プランや電力会社の乗り換えもおすすめです。暖房便座以外の電化製品の節電も考えているならば、契約内容を見直してみましょう。新電力をはじめ、新しい電力会社のサービスを利用することで、毎月の電気代を大きく節約できる可能性があります。

エネワンでんきでは、電力使用量に合わせて適切なプランが選べるほか、さまざまな特典のついたプランも用意しています。電力会社の乗り換えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

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