600Wの電化製品の電気代はいくら?主な電化製品の節約術も解説
600Wの電化製品の電気代はいくら?主な電化製品の節約術も解説
エアコンや電子レンジなど、消費電力600Wの電化製品は、電気代が高くなるものが多くあります。これらの電化製品はどれも使用頻度が高く、使い方を工夫すれば家計の負担を軽減することが可能です。600Wの電化製品の電気代と節約術をご紹介します。
目次
「600W」の主な電化製品と電気代
同じ消費電力600Wの電化製品でも、使用時間が変われば電気代も変わってきます。600Wの代表的な電化製品を取り上げ、一般的な使用時間でどのくらいの電気代がかかるのかを見ていきましょう。
電化製品の電気代の計算方法
600Wの電化製品の電気代を見る前に、電化製品の電気代はどのように計算するのかを解説します。電化製品の電気代の基本的な計算方法は次の通りです。
1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)
電化製品の消費電力は、製品のWebサイトやカタログを見れば記載されています。kWではなくWで表記されている場合は、1,000で割ってkWにしてから計算しましょう。
例えば、600Wの場合、1,000で割って0.6kWとして計算します。
電力会社のWebサイトや検針票(電気ご使用量のお知らせ)で確認できる料金単価を、上記計算式の料金単価の部分に入れて計算すれば、ご家庭での実際の電気代がわかります。
製品ごとの電気代の目安を知りたいだけなら、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める、電気料金目安単価31円/kWhを使って計算するのが一般的です。
※出典:よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
「600W」の電化製品の電気代
600Wの電化製品にかかる1時間あたりの電気代は以下の通りです。
600W÷1,000×31円/kWh=約18.6円/h
消費電力600Wの代表的な電化製品は、電子レンジ・ドライヤー・布団乾燥機・電気ストーブです。それぞれの電気代は次のように計算できます。
電子レンジ、ドライヤー(1日5分使用)
- 18.6円/h×(5÷60)h=約1.55円/日
布団乾燥機(1日30分使用)
- 18.6円/h×(30÷60)h=約9.3円/日
電気ストーブ(1日8時間使用)
- 18.6円/h×8h=約148.8円/日
同じ600Wの電化製品でも、使用時間が長くなるほど電気代も高くなることがわかるでしょう。600Wの電化製品の電気代を節約したいなら、できるだけ使用時間を短くするのがポイントです。
電子レンジの電気代の節約術
電子レンジは多くのご家庭で毎日の調理に欠かせない存在となっています。使用頻度も高く、使い方の工夫次第で電気代を下げることが可能です。節電につながる電子レンジの使い方をご紹介します。
食品の置き方や置く場所を意識する
電子レンジで食品を温める際に加熱ムラが発生すると、温めなおしで余計な電力を消費してしまいます。加熱ムラができないように、食品の置き方や置く場所を工夫することが大切です。
ターンテーブルがある電子レンジでは、中央からやや外よりの位置に食品を置きましょう。ターンテーブルの回転で、マイクロ波が食品に均一に当たり、ムラが抑えられます。
ターンテーブルがない場合は、中央にある食品をセンサーが感知するため、中央に置けば効率よく加熱できます。
庫内をこまめに掃除する
電子レンジの庫内はこまめに掃除し、きれいな状態を保ちましょう。庫内に汚れがあると加熱効率が下がり、温めに時間がかかりやすくなるため電気代も高くなります。
また、庫内の汚れにマイクロ波が当たると、発煙や発火のリスクがあります。発煙・発火により電子レンジの故障や大きな事故にもつながりかねません。
食品の汚れは主に酸性であるため、汚れを落とす際はアルカリ性の重曹を使うのが効果的です。油汚れには油を浮かせてくれる中性洗剤を、アルカリ性の汚れである水垢には酸性のクエン酸を使いましょう。
解凍時間が短くなるように工夫する
電子レンジの節約術の1つに、解凍時間を短縮することが挙げられます。すぐに解凍したい場合は電子レンジが便利ですが、時間がかかるため電気代も上がりやすくなります。
冷凍した食品を使う予定があるなら、あらかじめ冷蔵庫に移して自然に解凍しましょう。野菜やきのこなどは冷凍のまま調理することも可能です。
冷凍した肉の美味しさを損なわずに解凍したいなら、氷水に1時間ほどつけて解凍するのがおすすめです。低温でじっくりと解凍すれば、肉の旨みや栄養素を損ないにくくなります。
ドライヤーの電気代の節約術
ドライヤーの電気代を節約するコツは、髪の乾かし方を工夫することです。具体的な節約方法を見ていきましょう。
最初にタオルで髪の水分をふき取る
ドライヤーで髪を乾かす際は、ドライヤーの風を当てる前に、タオルで髪の水分をふき取りましょう。水分が減った後にドライヤーを使えば、使用時間を大幅に短縮できます。
タオルで水分をふき取った後に、ティッシュで髪を挟むようにして水分をさらに吸収することで、ドライヤーの使用時間がより短くなります。
タオルを頭に乗せたままドライヤーで乾かすのも効果的です。タオルで水分を吸収しながら髪を乾かせます。ドライヤーの風が直接髪に当たらないため、髪のダメージ軽減にもつながります。
湿度が低い場所で乾かす
お風呂上がりにドライヤーを使う場合、洗面所で髪を乾かす方も多いのではないでしょうか。お風呂上がりの洗面所は湿度が高いため、髪を乾かすのに時間がかかってしまいます。
ドライヤーで髪を乾かすときには、浴室の湿気が残る場所以外で乾かすのがおすすめです。リビングや寝室など湿度が低い場所に移動してドライヤーを使いましょう。
ある程度乾いたら冷風に切り替える
ドライヤーの温風で髪をある程度乾かしたら、冷風に切り替えましょう。冷風は電力消費が少なく、髪へのダメージも軽減できます。一般的にドライヤーの冷風は消費電力が低いため、電気代の節約につながります。
東芝のドライヤー「HDH-PMR17」の取扱説明書によると、ターボスイッチをSPEEDYに設定した場合の消費電力は次の通りです。
- HIGH:1,200W
- LOW:600W
- COOL:35W
温風と冷風を比較した場合、冷風のほうが消費電力を大幅に抑えられることがわかります。
また、冷風で髪を乾かせば熱によるダメージを軽減できることもポイントです。髪の温度が急激に下がるとキューティクルが閉じ、髪を健康的に保ちやすくなります。
布団乾燥機の電気代の節約術
布団乾燥機は雨の日でも布団を乾かせる便利な電化製品ですが、頻繁に使用すると電気代がかさみやすくなります。布団乾燥機の電気代の節約術をご紹介します。
温風が逃げる隙間をつくらない
温風で直接布団を温める乾燥タイプの布団乾燥機は、温風が逃げる隙間をつくらないことが重要です。布団の端を内側に巻き込んで設置すれば、温風の熱が効率よく布団に伝わります。
マットタイプの布団乾燥機を使う場合も、マットから出る熱が外へ逃げないように設置しましょう。マットがずれていると熱が布団にうまく伝わらず、乾燥に時間がかかり電気代も高くなってしまいます。
フィルターを定期的に掃除する
布団乾燥機は外部から空気を取り込み、フィルターを通した風を送り出しています。フィルターにはホコリやゴミがたまりやすく、目詰まりを放置していると外部から取り込む空気の量が少なくなるため、温風の力も弱くなってしまいます。
常に適量の温風を出すためにも、布団乾燥機のフィルターはこまめに掃除しましょう。定期的なメンテナンスを行うことで、布団乾燥機の性能を十分に発揮し続けられます。
ダニ退治モードはできるだけ使わない
多くの布団乾燥機にはダニ退治モードが搭載されています。ダニ退治モードは熱の力で布団のダニを減らせる便利な機能です。
ただし、ダニ退治モードでは高温の風を長時間放出するため、通常モードに比べより多くの電力を消費します。電気代の節約を図るなら、ダニ退治モードは気になったときだけ使う、など工夫して使うようにしましょう。
電気ストーブの電気代の節約術
寒い時期に活躍してくれる電気ストーブも、何も考えずに使うと電気代が高くなってしまう恐れがあります。電気ストーブの電気代を抑える方法を見ていきましょう。
ほかの暖房器具と併用する
電気ストーブはスポット暖房として活用する電化製品です。電源を入れるとすぐに暖を取れる反面、基本的には広い部屋を暖めるのには向きません。
電気ストーブだけで室内を暖めようとすると、使用時間が長くなり電気代も上がりやすくなります。部屋全体を暖められる暖房器具との併用がおすすめです。
例えば、エアコンと電気ストーブを一緒に使えば、エアコンで室内が暖まるまでの間に電気ストーブで暖を取れます。それぞれの電化製品としての特徴を考慮した賢い使い方だといえるでしょう。
目的や場所に合わせて選ぶ
暖房器具にはさまざまな種類があり、即暖性や暖められる範囲が種類ごとに異なります。電気ストーブは即暖性に優れ、狭い場所で使うのに適した暖房器具です。
また、電気ストーブはコンパクトなタイプが多く、持ち運びしやすいメリットもあります。冬に寒くなりがちなトイレや脱衣所でも、電気ストーブなら暖を取りやすいでしょう。
仕事中に足元を温める暖房器具としても活用できます。電気ストーブの特徴を理解し、目的や場所に合わせて製品を選ぶことが大切です。
タイマー機能を活用する
電気ストーブをつけっぱなしにしていると、電気代が高くなってしまいます。うっかり消し忘れることがないように、タイマー機能を活用しましょう。
冬の寝室で電気ストーブを使う際、タイマーで就寝後に電源が切れる設定にしておけば、消し忘れを防げます。外出時もつけっぱなしを予防するためにタイマーを設定するのがおすすめです。
電化製品の使い方以外で電気代を抑える方法
電化製品の使い方を見直すだけでは、電気代の大幅な節約にはつながりにくいでしょう。電化製品の使い方以外で電気代を節約する方法をご紹介します。
窓の断熱性を高める
室内の暖気は窓から外へ逃げやすく、逆に室外の冷気も窓から入り込みやすいため、冬は窓の断熱性を高めることが重要です。以下に挙げる窓対策で冬の寒さに備えましょう。
- 厚手のカーテンや断熱カーテンを取り付ける
- 暖房器具を窓の近くに設置する
- 窓ガラスやサッシの隙間を隙間テープで塞ぐ
- 窓専用の断熱シートや緩衝材を窓に貼る
窓の断熱性を高めて室内が暖かくなると、窓に結露が発生しやすくなります。結露はカビの発生や建材の劣化につながる恐れがあるため、結露防止アイテムや湿度管理で対策を講じましょう。
契約プランを見直す
電気料金プランを今まで一度も確認したことがない場合は、現在のライフスタイルに合っていないプランのままになっている可能性があります。
「家族構成が変わった」「引越しをしてお部屋の大きさが変わった」などライフスタイルが変化すると電気使用量も変わることが多いです。電気使用量に応じて、同じ電力会社でも適切なプランが変わる場合もあります。
そのため、電気代を安く抑えたい場合は、契約プランの見直しを検討するのもおすすめです。現在利用中の電力会社のプランをチェックし、どのようなプランがあるのかを確認してみましょう。
電力会社を変更する
2016年の電力小売自由化以降、消費者は電力会社を自由に選べるようになっています。電気料金が今より安い電力会社に乗り換えれば、電気代が安くなる可能性があります。
電力会社の変更を検討する場合は、料金プランだけでなくサービス内容も比較しましょう。電気料金とサービス内容を併せて満足度を高めるのがおすすめです。
電力会社を乗り換えたからといって、電気の品質が低下することはありません。今までと同じ品質の電気を利用し続けられます。
「600W」の電化製品の電気代を節約しよう
消費電力が600Wの主な電化製品は、電子レンジ・ドライヤー・布団乾燥機・電気ストーブです。それぞれ一般的な使用時間が異なるため、電気代も使用時間に応じて変わります。
600Wの電化製品は使い方を見直すことで電気代の節約が可能です。自宅にある600Wの電化製品を確認し、できる範囲で節約方法を実践してみましょう。
電気料金の節約を考えるなら、電力会社の乗り換えも有効です。より安い料金プランを提供する会社に乗り換えれば、年間で大きなコスト削減を期待できます。
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