電気温水器の電気代は高すぎるって本当?エコキュートとの違いや節約術を解説

電気温水器の電気代は高すぎるって本当?エコキュートとの違いや節約術を解説

電気温水器の電気代は高すぎるって本当?エコキュートとの違いや節約術を解説

電気温水器の電気代が高すぎると感じていませんか?電気温水器とエコキュートは仕組みが異なり、電気代にも大きな差が生じます。電気給湯器の電気代が気になる方のために、押さえておきたいポイントをまとめました。

目次

1.電気温水器の電気代は高すぎる?

 1-1.主な給湯器の電気代を比較

2.電気温水器の電気代が高すぎる理由

 2-1.熱効率が低いから

 2-2.経過年数によって機能が低下しているから

3.電気温水器の電気代を節約する方法

 3-1.使用するお湯の量を可能な限り減らす

 3-2.何度も追い焚きや保温を行わない

 3-3.使わないときは電源を切る

 3-4.電気料金プランや電力会社を切り替える

4.電気温水器はエコキュートへの買い替えがおすすめ

 4-1.エコキュートの仕組み

 4-2.エコキュートのメリット

5.エコキュート導入の際の注意点

 5-1.導入費用が高い

 5-2.設置スペースの確保が必要

 5-3.騒音が出る恐れがある

6.電気温水器の電気代が高すぎるなら節約しよう

電気温水器の電気代は高すぎる?

給湯器には電気給湯器・ガス給湯器・石油給湯器といった種類があり、さらに電気給湯器は電気温水器とエコキュートに大別されます。電気温水器の電気代は本当に高すぎるのか、各給湯器の電気代を比較しましょう。

主な給湯器の電気代を比較

パナソニックが公表している調査結果によると、主要電力エリアの各給湯器の年間ランニングコストは次のようになっています。

<東京電力エリア>

エコキュート:約37,200円

電気温水器:約158,400円

ガス給湯器:約73,200円

石油給湯器:約81,600円

<関西電力エリア>

エコキュート:約20,400円

電気温水器:約87,600円

ガス給湯器:約75,600円

石油給湯器:約63,600円

<中部電力エリア>

エコキュート:約25,200円

電気温水器:約100,800円

ガス給湯器:約81,600円

石油給湯器:約67,200円

エコキュートと電気温水器のランニングコストは電気代です。エコキュートに比べ、電気温水器の電気代は高すぎるといえるでしょう。

ほかのエリアも似たような傾向があり、全国的に見ても電気温水器の電気代はエコキュートの3~4倍です。多くのエリアで電気温水器のランニングコストが最も高く、節約には向かないタイプの給湯器であることがわかります。

※出典:低ランニングコスト|はじめてのエコキュート|エコキュート|給湯・暖房|Panasonic

電気温水器の電気代が高すぎる理由

電気温水器の電気代がこれほどまでに高い原因はどこにあるのでしょうか。一般的な理由と使用環境から生じる理由について解説します。

熱効率が低いから

電気温水器は、電気ヒーターを使用してお湯をつくる給湯器です。電気ポットと同じような仕組みになっており、発熱した金属で水を直接加熱します。

一方のエコキュートは、空気中の熱を集めて水を加熱する電気給湯器です。投入した電気エネルギーの約3~4倍もの熱エネルギーを生み出せるため、高効率でお湯をつくれます。

電気ヒーターで直接水を温める電気温水器は、投入した電気エネルギーがそのまま熱エネルギーに変わる仕組みです。エコキュートに比べ熱効率が低いため、電気代にも大きな差が生じます。

経過年数によって機能が低下しているから

電気温水器の一般的な寿命は10~15年です。近年普及が進んでいるエコキュートに対し、電気温水器はかつてオール電化の主流だったため、いまだに多くの住宅で古い電気温水器が使用されています。

電気温水器の電気代が高すぎる理由としては、経年劣化による性能低下も挙げられます。電気ヒーターに水垢が付着してうまく熱が伝えられず、場合によってはお湯を作れなくなることもあります。

気温の変化が激しい場所で使用したり、頻繁にお湯を作ったりしている場合、寿命を迎えるのが早まることがあります。正常な状態で長く使用するためには、定期的な点検・メンテナンスの実施が不可欠です。

電気温水器の電気代を節約する方法

電気温水器よりエコキュートのほうが経済的だと理解できたところで、すぐに買い替えられない事情もあるでしょう。現在設置している電気温水器を使い続けたい場合は、電気代を抑えるための節約方法を試してみるのがおすすめです。

使用するお湯の量を可能な限り減らす

電気温水器を設置しているご家庭では、タンクに溜めておいたお湯を使います。使用するお湯の量をできるだけ減らせば、お湯をつくる際の電気代を削減することが可能です。

節水シャワーヘッドや節水蛇口を使えば、シャワーや蛇口から出る水の量が自然と少なくなるため、節水を意識しなくても使うお湯の量を減らせます。

食器洗いを手洗いから食洗機に変えるのもおすすめです。約4人分の食器を1日2回、毎日洗う場合、手洗いから食洗機に変えるだけで年間約11,000円のコスト削減を期待できます。

※出典:手洗いVS食洗機 節約シミュレーション | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic

何度も追い焚きや保温を行わない

電気温水器の自動保温機能で、お風呂の追い焚きや保温が何度も行われると、電気代が上がりやすくなります。電気代の節約を図るなら、追い焚きや保温の回数が増えないような生活を意識することが重要です。

家族の人数やライフスタイルによっては、次の人がお風呂に入るまでの間隔が長くなるケースもあるでしょう。全員が間隔を空けずに入浴すれば、追い焚きや保温の回数を減らせます。

使わないときは電源を切る

使わないときは電源を切ることは、電気温水器の電気代を大幅に節約する効果的な方法です。

多くの家庭では、24時間絶えず温水を保温しているため、不必要な電力消費が生じています。

しかし、就寝中や外出時など、長時間お湯を使用しない時間帯には、電源をオフにすることで無駄な電力消費を抑えられます。電源を切ることで、水を再加熱する必要がありますが、それでも常時保温するよりも省エネになります。

特に夏場は周囲の気温が高いため、再加熱にかかる時間も短くなります。

電源のオン・オフをこまめに管理することで、快適さを損なわずに、電気代の節約と環境への配慮を両立できます。

電気料金プランや電力会社を切り替える

今より電気料金が安い電力会社に乗り換えるのもおすすめです。現在は電力会社を自由に変更できるようになっているため、電力会社を変えるだけで電気代が安くなる可能性もあります。

エネワンでんきでは、ご家庭の電気の使い方に合ったプランを選ぶことが可能です。さまざまな特典のついたプランも用意しているため、電力会社の変更を検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

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電気温水器はエコキュートへの買い替えがおすすめ

かつては大半のオール電化住宅が電気温水器を導入していましたが、近年は経済的かつ環境にも優しいエコキュートの普及が進んでいます。エコキュートの仕組みやメリットを理解し、電気温水器からエコキュートへの変更を検討する際の参考にしましょう。

オール電化住宅についてもっと詳しく知りたい方はこちら

エコキュートの仕組み

エコキュートはヒートポンプと呼ばれる技術を採用した電気給湯器です。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」ですが、電力会社やメーカーが統一して使う愛称として、エコキュートという呼び方に決められています。

ヒートポンプとは、空気中の熱を集めて空調や給湯に使う技術です。低温の冷媒が大気中の熱エネルギーを吸収し、圧縮してさらに高温化した後、熱交換器で水に熱を加えてお湯をつくります。

少ない投入エネルギーで多くの熱エネルギーを生み出すため、電気温水器に比べ省エネ効果が高いことが特徴です。

エコキュートのシステムは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯ユニット」で構成されています。つくったお湯をタンクに溜めて使う仕組みは、電気温水器と同じです。

※出典:エコキュートとは | 一般財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター

エコキュートのメリット

エコキュートのメリットとして、ランニングコストの大きな削減を期待できることが挙げられます。電気温水器に比べ電気代が大幅に安くなるほか、ガス給湯器や石油給湯器と比較してもランニングコストを抑えられるでしょう。

環境に配慮できる設備であることもポイントです。同じ量のお湯を電気温水器でつくる場合と比較すると、エコキュートのほうがより少ない消費電力でお湯をつくれるため、二酸化炭素の排出量削減にも貢献します。

エコキュート導入の際の注意点

電気温水器やガス給湯器からエコキュートに変更する場合は、いくつかのポイントに注意する必要があります。エコキュート導入の際の注意点を見ていきましょう。

導入費用が高い

エコキュートは電気温水器に比べ、本体価格が割高な傾向にあります。電気代を抑えられるため、長期的に見れば電気温水器よりお得にはなりますが、導入費用が高いことで購入を躊躇う方もいるでしょう。

エコキュートの導入を検討する際は、補助金が使えないか確認してみるのがおすすめです。一定の条件を満たせば、国の省エネ事業で出されている補助金を適用できる可能性があります。

また、自治体の補助金をエコキュートの導入に使えるケースもあります。自分が住んでいる自治体の補助金制度をチェックし、エコキュートの導入費用に充てられないか確認してみましょう。

※出典:対象機器の詳細【エコキュート】|給湯省エネ2024事業【公式】

設置スペースの確保が必要

電気温水器は貯湯タンクに電気ヒーターが内蔵されているため、タンクを置くスペースがあれば設置できます。一方、エコキュートは貯湯タンクのほかにヒートポンプユニットを置くスペースも必要です。

エコキュートの貯湯タンクには、主に次の形状があります。

  • 角型:一般的な戸建て向け
  • 薄型:奥行きが薄いタイプ
  • コンパクト型:設置面積が小さいタイプ

自宅の設置スペースに適した形状を選べば、ユニットの数が増えても置きやすくなります。

騒音が出る恐れがある

エコキュートはヒートポンプユニットから稼働音が出るため、ヒートポンプユニットがない電気温水器より、音がうるさくなりがちです。

各メーカーともできるだけ静音に近づけてはいますが、基本的には夜間にヒートポンプユニットを稼働させることもあり、近隣への迷惑が気になるなら騒音対策を講じる必要があるでしょう。考えられる対策例は次の通りです。

  • 防音シートや防振ゴムを使う
  • 設置場所を調整する
  • 夜間の使用を避ける

設置場所や使用時間をずらしたくない場合は、施工業者に相談してみましょう。

電気温水器の電気代が高すぎるなら節約しよう

電気温水器はほかの給湯器に比べ、電気代が割高です。エコキュートと比較した場合は電気代に大きな差が生じる傾向があるため、エコキュートへの買い替えを検討しましょう。

電気代の節約を図りたいなら、電力会社を変更するのもおすすめです。電気料金が安い電力会社に変更するだけで、電気代を抑えられる可能性もあります。

エネワンでんきでは、電力使用量に合わせて適切なプランが選べるほか、さまざまな特典のついたプランも用意しています。電力会社の乗り換えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

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