深夜電力と時間帯別契約の違いとは?今選ぶべき電気料金プランを徹底解説!

深夜電力と時間帯別契約の違いとは?今選ぶべき電気料金プランを徹底解説!

深夜電力と時間帯別契約の違いとは?今選ぶべき電気料金プランを徹底解説!

電気料金の節約を考えるなら、深夜電力と時間帯別プランの違いについては知っておく必要があります。電気料金を節約できる可能性はあるものの、状況によっては割高になることもあるためです。本記事では、深夜電力と時間帯別プランの違いや適切なプラン選びについて解説します。

目次

1.時間帯別プランとは

 1-1.時間帯別プランの仕組みと特徴

 1-2.適用される時間帯と料金の違い

 1-3.深夜電力プランとの違い

2.時間帯別プランの現状

 2-1.夜間の電力料金が必ずしも安くならない理由

 2-2.深夜電力プランが新規受付停止となった背景

  2-2-1.夜間の電力需要の増加

  2-2-2.電力供給システムの変化

  2-2-3.電力小売自由化によるプランの再編

3.時間帯別プランを選ぶ際の注意点

 3-1.ライフスタイルに合ったプラン選びの重要性

 3-2.時間帯別プランの選択で生活リズムの見直しが必要な場合も

4.時間帯別プランは蓄電池と好相性

 4-1.蓄電池とは

 4-2.蓄電池があれば日中も安い電気を使える

 4-3.蓄電池の設置でかえって電気代が上がるケースに注意

5.電気料金を安くしたい場合はどうする?

 5-1.電気料金プランを見直す

 5-2.電力会社を変更する

6.最適な電気料金プランを選んで、無理なく電気代を節約しよう

時間帯別プランとは

電力会社によっては、時間帯別プランを提供しています。時間帯別プランとはどのようなプランなのか、深夜電力プランとの違いと併せて解説します。

時間帯別プランの仕組みと特徴

時間帯別プランとは、昼間と夜間で料金単価が異なるプランです。時間帯別プランを提供している電力会社では、電気料金プランの一つとして提供しています。東京電力の「夜トクプラン」は時間帯別プランの例です。

時間帯別プランは夜間の電力量料金単価が安くなることから、主に夜間に多くの電力を使用するご家庭に適しています。ただし、夜間の単価が安い分、昼間の単価が高くなるため、使用する時間帯によっては逆に電気料金が上がることもあります。

※出典:夜トクプラン(夜間・深夜の電気使用量が多い方向け)|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社

適用される時間帯と料金の違い

時間帯別プランの適用時間と料金は、一般的には以下のようなパターンが多くなっています。

【昼間】:午前8時~午後10時(単価が高い)

【夜間】:午後10時~翌日午前8時(単価が安い)

東京電力の「夜トクプラン」の適用時間は次の通りです。

<夜トク8>

【昼間】:午前7時~午後11時(電力量料金単価42.60円)

【夜間】:午後11時~翌日午前7時(電力量料金単価31.64円)

<夜トク12>

【昼間】:午前9時~午後9時(電力量料金単価44.16円)

【夜間】:午後9時~翌日午前9時(電力量料金単価33.33円)

※2024年10月時点

電力会社によって適用時間や単価は異なるため、実際の時間設定は各電力会社のプラン詳細を確認しましょう。

深夜電力プランとの違い

深夜電力プランとは、電気温水器や夜間蓄熱機器など特定の機器を導入している場合に利用できるプランです。対象となる機器に対して夜間のみ適用されます。

一方、時間帯別プランは、ご家庭全体の電力使用量に対して昼と夜で料金単価が変わるプランです。電気温水器や夜間蓄熱機器がなくても利用できます。

深夜電力プランは多くの旧一般電気事業者で新規受付を終了していますが、時間帯別プランは継続提供されています。

時間帯別プランの現状

時間帯別プランは以前に比べ、電気代の節約につながりにくくなっています。夜間の電力料金が必ずしも安くならない理由や、深夜電力プランの新規受付が停止となった背景を見ていきましょう。

夜間の電力料金が必ずしも安くならない理由

以前は夜間の電力使用量が少なかったため、単価が安く設定されていました。夜間に集中して電気を使えば、節電効果をより高められたのです。

しかし、電力需要の変動や電力の供給構造の変化により、夜間帯でも電気の需要が増加し単価が見直されるケースが増えています。

太陽光発電の普及により昼間の電力供給量が増え、夜間の電力供給コストが上がっていることも、夜間の電力料金が安くならない理由の1つです。

深夜電力プランが新規受付停止となった背景

旧一般電気事業者が提供していた深夜電力プランのほとんどは、現在新規の申し込みを受け付けていません。一般家庭向けには時間帯別プランが代わりに提案されています。

深夜電力プランが新規受付停止となったのには、主に以下3つの理由があります。

夜間の電力需要の増加

夜型の生活スタイルの広がりやオール電化住宅の増加により、昔に比べて夜間に電力を消費するご家庭が増え、夜間の余剰電力が減少しています。

深夜の電力消費量が増えると、電力会社にとって深夜の割引を行う経済的なメリットが少なくなるため、深夜電力プランの運用に力を入れなくなったのです。

電力供給システムの変化

太陽光発電や再生可能エネルギーの普及により、昼間の電力供給量が増加しました。そのため、従来の「昼間高・夜間安」の料金体系が見直され、夜間における電力供給コストも上昇傾向にあります。

これにより、夜間帯の電気料金の優遇措置を維持することが難しくなったのです。

電力小売自由化によるプランの再編

2016年の電力小売自由化以降、各電力会社は新しい料金プランを多く導入し、旧来の深夜電力プランは徐々に廃止されてきました。その代わりに、昼間・夜間の使用量に応じて料金単価が変わる「時間帯別プラン」など、より柔軟なプランが提供されるようになっています。

時間帯別プランを選ぶ際の注意点

時間帯別プランは電気料金の節約につながる可能性がある半面、状況によっては電気代が高くなってしまう恐れもあります。時間帯別プランを選ぶ際の注意点を解説します。

ライフスタイルに合ったプラン選びの重要性

深夜帯に家族全員が在宅しているご家庭や、電気を多く使う電化製品を夜間に運転することが多いご家庭は、時間帯別プランを選ぶとメリットがあるでしょう。

ただし、時間帯別プランでは昼間の料金を割高に設定しているのが一般的です。日中や夕方にも頻繁に電気を使用する場合は、時間帯別プランにしても思ったほどの節約にならない恐れがあります。

家族のライフスタイルによっては、一般家庭向けの「従量電灯プラン」のほうが安くなることもあるのです。時間帯別プランが気になる場合は、ご家庭に合ったプランかどうか慎重に検討しましょう。

時間帯別プランの選択で生活リズムの見直しが必要な場合も

時間帯別プランを選択すると、夜間に電気を多く使おうとすると、家族の生活リズムを見直さざるを得ないケースもあります。

「昼間にエアコンは使わない」「家事や洗濯は夜間に行う」など、時間帯別プランに振り回されるルールを家族内で決めてしまいがちになるのです。

家族の生活リズムを無理に変えると、学業や仕事に支障を来したり精神的なストレスを溜めたりする恐れもあります。長期的に見て無理なく夜型の生活スタイルを維持できるかも検討する必要があるでしょう。

時間帯別プランは蓄電池と好相性

時間帯別プランを検討しているなら、蓄電池の導入もおすすめです。時間帯別プランと蓄電池の組み合わせでどのような効果があるのかを解説します。

蓄電池とは

蓄電池とは電気を溜めておける装置です。電力会社から購入した電気を使わずに蓄電池へ溜めておき、必要なときに供給できます。蓄電池があれば停電時にも電気を供給できるため、災害時の備えにもなります。

また、蓄電池と太陽光発電を組み合わせて使えば、電力会社から購入する電気の量を減らすことが可能です。太陽光発電自体が電気代の節約につながりますが、自家発電の電気を蓄電池に溜めておけば、夜間や雨の日でも蓄電池の電気を使えます。

蓄電池のデメリットは初期費用がかかることです。国や地方自治体の補助金制度を活用すれば、導入コストを抑えられます。

蓄電池があれば日中も安い電気を使える

時間帯別プランと蓄電池を組み合わせれば、電気料金が安い時間帯の電気を蓄電池に溜めておけるため、日中も安い電気を使えます。

太陽光発電も組み合わせれば、電気代の節約効果をより高められるでしょう。自家発電の電気をメインに使うことで、夜間に購入する電気の量を減らせるためです。

ただし、蓄電池のみ導入して昼間にあまり電気を使わない場合は、時間帯別プランを利用しても節約効果がそれほど高くならないでしょう。蓄電池の導入で大きな節約効果を実感できるのは、夜間に購入した安い電気を昼間に使えるケースです。

蓄電池の設置でかえって電気代が上がるケースに注意

太陽光発電を導入せず蓄電池のみ設置する場合、蓄電池に溜める電気を電力会社から購入することになるため、電力使用量が増えて電気代が上がる恐れがあります。電気料金が安い時間帯だからといって、無計画に電気を買わないことが重要です。

また、太陽光発電と蓄電池を併用するケースでも、太陽光発電の発電量が低下していると電気代が高くなることがあります。自家発電量が減った分を電力会社から購入しなければならないためです。

電気料金を安くしたい場合はどうする?

電気代を節約したいなら、プランの見直しや電力会社の変更が有効です。それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。

電気料金プランを見直す

電力会社やプランによって、料金設定は大きく異なります。電気代を安くしたいと思うなら、まずは現在の電力使用量とプランを見直しましょう。

これまで解説してきたように、時間帯別プランが必ずしも電気代の節約につながるとは限りません。状況によっては従量電灯プランのほうが安くなることもあります。

各電力会社が提供しているシミュレーションツールなども活用し、ご家庭に最適なプランを比較検討することが重要です。

電力会社を変更する

電気代を節約したい場合は、思い切って電力会社を変更するのも1つの方法です。現在契約中の電力会社より電気料金が安い電力会社に変更すれば、それだけで電気代を抑えられる可能性があります。

エネワンでんきでは、電力使用量に合わせて適切なプランが選べるほか、さまざまな特典のついたプランも用意しています。電力会社の乗り換えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

エネワンでんきで電気代がどのくらい安くなるかシミュレーションしてみる

最適な電気料金プランを選んで、無理なく電気代を節約しよう

深夜電力プランは特定の機器を対象とした旧来型のプランであり、現在はほとんどの電力会社が新規受付を停止しています。一方、時間帯別プランは昼夜で料金単価が異なり、夜間に多く電気を使うご家庭にメリットがあるプランです。

時間帯別プランを選ぶ前に、家族がどの時間帯に多く電気を使用しているか確認しましょう。例えば、日中に多くの電力を消費するご家庭では、時間帯別プランが逆に割高になることがあります。

時間帯別プランでは、夜間の安い電力を使うことが前提となるため、生活リズムを夜型に変える必要が出てくることもあります。無理に生活スタイルを変えてしまうと、家族に余計な負担をかけてしまう恐れもあるため注意が必要です。

最適なプランを選ぶことが、無理なく電気代を節約するための鍵です。家族全員が快適に過ごせる生活リズムを維持しながら、上手に電気代を節約していきましょう。

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