
電気代の節約術16選!電化製品の使い方や生活スタイルの見直しで節電
電気代の節約術16選!電化製品の使い方や生活スタイルの見直しで節電
電気代を節約したいと思っても、何から始めればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。今まで節電に取り組んだことがない方や、さまざまな節電方法を試したい方のために、電気代の節約につながるおすすめの方法をご紹介します。
目次
【電化製品編】電気代の節約術7選

電化製品の使い方の見直しは、電気代の節約の基本です。これまで節電を意識せずに電化製品を使っていた方は、以下に挙げる節約術をできる範囲で実践してみましょう。
エアコンの電気代を節約する方法
エアコンの設定温度を1℃緩和すると、暖房時は約10%、冷房時は約13%の電力消費量を削減できます。不快に感じないぎりぎりの設定温度を見極め、できるだけ温度を緩和することが重要です。
室外機の吹き出し口をふさいでしまうと、熱交換がうまく行われずに冷暖房の効率が下がります。室外機の周辺は常にきれいに片付けておきましょう。
エアコンの電気代が最も高くなるのは、電源を入れてから設定温度に達するまでの間です。微風や弱風で運転を開始すると設定温度に達するまで時間がかかってしまうため、風量は常に自動設定にするのがおすすめです。
エアコン使用時にサーキュレーターを活用すれば、室内の空気が循環して冷暖房効率が高まります。暖気は部屋の上側にたまりやすく、冷気は部屋の下側にたまりやすいため、暖気や冷気がたまりやすい場所にサーキュレーターの風が当たるように置きましょう。
※出典:エアコンの使い方について | 家庭部門のCO2排出実態統計調査
冷蔵庫の電気代を節約する方法
冷蔵庫の扉を開けると冷気が外へ逃げ、庫内を再び冷やすために電力を消費します。扉の無駄な開閉を減らし、開ける時間も短くすることが大切です。
庫内の温度設定は季節に合わせて調整しましょう。「強」にすると余計な電力を消費します。夏は「中」に、冬は「弱」に設定すれば、消費電力を抑えることが可能です。
冷蔵庫内に食材を詰め込みすぎると冷気の流れが悪くなり、食材が冷えにくくなります。庫内は常にすっきりとさせておきましょう。
なお、逆に冷凍庫は食材を隙間なく詰め込んだほうが節約につながります。食材同士が密着することで保冷剤の役割を果たし、冷凍庫内の温度上昇を抑えるためです。
照明の電気代を節約する方法
使っていない部屋の照明はこまめに消しましょう。人感センサーや明暗センサーなど、省エネ機能が搭載された照明を選べば、オンオフが自動で切り替わります。
蛍光灯や白熱電球をLEDに交換するのもおすすめです。消費電力を抑えられるうえに寿命も長いため、初期費用が高くても長い目で見るとより経済的に使えます。
衝撃に強く、すぐに明るく点灯することもLEDのメリットです。また、LEDの光には紫外線がほとんど含まれていないため、虫が寄り付きにくくなります。
テレビの電気代を節約する方法
テレビ画面を明るくすると消費電力が大きくなり、電気代が高くなる原因になります。画面が暗いと感じたら、明るさを調節する前に掃除してみましょう。静電気でホコリが付着しやすいため、週1回程度の掃除で明るさをキープしやすくなります。
画面の設定も見直してみましょう。映像モードが選択できる場合は、標準モードやリビングモードに設定するのがおすすめです。ダイナミックモードなど映像を明るくくっきりと見せる設定は、消費電力が大きくなります。
明るさセンサー・無信号電源オフ機能・無操作電源オフ機能といった省エネ機能の活用も、テレビの電気代の節約につながります。
洗濯機の電気代を節約する方法
洗濯の回数を減らしたり、洗濯時間を短くしたりすれば、電気代を節約できます。洗濯物はできるだけまとめて洗い、汚れがひどくなければ「お急ぎコース」を活用しましょう。
重い衣類を洗濯槽の底に入れることで、洗濯槽の回転効率が高まり、より少ないエネルギーで洗濯機を動かせます。洗濯機には重い衣類から入れましょう。
洗濯乾燥機は、洗濯時よりも乾燥時の方が多くの電力を消費します。天気が良い日は洗濯後に乾燥機能を使わず、できるだけ自然乾燥で乾かせば、乾燥にかかる電気代の削減が可能です。
電気給湯器の電気代を節約する方法
電気給湯器では電気を利用してお湯を沸かすため、使うお湯の量を減らすことで電気代を節約できます。節水シャワーヘッドや節水蛇口を活用すれば、お湯の使い方を大きく変えなくてもお湯の量を減らせるでしょう。
自動保温機能でお風呂の追い焚きを何度も行わないことも節電のポイントです。追い焚きのたびに電力を消費するため、家族全員ができるだけ間隔を空けずに入浴しましょう。
セミオートタイプの電気給湯器なら、追い焚きや保温を手動で管理できるため、必要がないときにも追い焚きしてしまうフルオートタイプの電気給湯器より節約しやすくなります。
温水洗浄便座の電気代を節約する方法
温水洗浄便座の使用後にふたを開けたままにしておくと、便座の熱が逃げてしまい、再度温めるときに余計な電力を消費します。使用後は毎回ふたを閉めるようにしましょう。
温水洗浄便座は便座や洗浄水の温度を調節できますが、温度を上げると電気代も高くなります。季節により便座や洗浄水で感じる温度は変わるため、季節に合わせて設定温度を変えるのも節電のポイントです。
【生活編】電気代の節約術4選

個別の電化製品の節約術を把握できたら、次に生活の中で節電を図る方法を見ていきましょう。家族全員で節約術を共有し、節電への意識を高めることがポイントです。
使わない電化製品のプラグを抜く
電化製品を使わない場合は、電源をオフにするだけでなく、コンセントからプラグを抜きましょう。コンセントを挿しっぱなしにしていると、待機電力がかかってしまいます。
資源エネルギー庁の資料によると、待機電力が多い電化製品は次の通りです。
- ガス温水器
- テレビ
- エアコン
- 電話機
- BD・HDD・DVDレコーダー
- 温水洗浄便座
- パソコン
このうち、テレビ・エアコン・レコーダー・パソコンについては、使わない間はプラグを抜くことが推奨されています。
※出典:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要 | 資源エネルギー庁
電化製品を定期的に手入れする
エアコンや空気清浄機など、フィルターが付いている電化製品は、フィルターが目詰まりすると無駄な電力がかかります。フィルターは定期的に手入れしましょう。
自動お掃除機能が付いているエアコンのフィルターも、設置場所によっては料理の油やタバコのヤニが付着し、自動お掃除機能だけでは除去しきれません。定期的に取り外して水洗いするのがおすすめです。
また、照明のカサにホコリがたまると暗く感じるため、明るさを調節できる照明の場合は、必要以上に明るくしてしまいがちです。照明のカサもこまめに手入れしましょう。
古い電化製品を最新機種に買い替える
電化製品の省エネ性能は年々アップしており、古い電化製品を最新機種に買い替えるだけで電気代を節約できる可能性があります。エアコンや冷蔵庫など電力消費割合が大きい電化製品は、買い替えることで大きな節電効果を期待できるでしょう。
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、10年前のエアコンを最新機種に買い替えれば、約15%の省エネにつなげることが可能です。
また、自治体によっては、電化製品の買い替えに補助金が給付されるケースがあります。東京都では、省エネ性能が高い電化製品の購入時にポイントがもらえる「東京ゼロエミポイント」を実施中です。
※出典:機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
※出典:東京ゼロエミポイント事業が新しくなります|10月|都庁総合ホームページ
家族の生活スタイルを見直す
家族がそれぞれ別の部屋で過ごす時間が長いほど、電気代が高くなります。照明・エアコン・暖房器具といった電化製品が、それぞれの部屋で使われるためです。
家族全員の生活スタイルを見直し、できるだけ家族全員が同じ部屋で過ごす時間を増やしましょう。仕事などの都合で生活スタイルが異なる場合も、休日は同じ部屋で過ごすといった工夫ができます。
【季節編】電気代の節約術2選

夏と冬は暑さや寒さをしのぐために、電化製品にかかる電気代が高くなります。季節ごとに意識したい節約術を見ていきましょう。
夏の電気代を節約する方法
夏は窓から直射日光が入ると室温が上がりやすくなるため、遮熱対策を施しましょう。遮熱効果のあるカーテンに取り替えたり、窓の外によしず・すだれを設置したりするのが効果的です。
ドアや窓の外に打ち水をすることでも、清涼効果を期待できます。建物やベランダに直射日光が当たると、熱を吸収して熱くなりやすいため、日差しが強いときは積極的に打ち水をするとよいでしょう。
エアコン冷房の設定温度を下げすぎないこともポイントです。環境省が推奨するクールビズでは、かつては冷房時の推奨室温を28℃としていました。室温28℃を目安にエアコンの温度を設定し、冷房に頼りすぎない生活を心がけましょう。
※出典:適切な室温管理について/COOLBIZ|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。
冬の電気代を節約する方法
エアコンのみで暖をとろうとすると、電気代が上がりやすくなります。石油ストーブやこたつなど、消費電力が小さい暖房器具と併用することで、暖房にかかるトータルの電気代を抑えることが可能です。
また、体感温度は室温だけでなく湿度からも大きな影響を受けます。特に冬は空気が乾燥しやすいため、加湿器を活用して部屋の湿度を高めるとよいでしょう。
エアコン暖房の温度は、環境省が呼びかけているウォームビズの推奨室温20℃を目安に設定するのがおすすめです。室温20℃では寒いと感じる場合も、エアコンの設定温度を上げるのではなく、体感温度を上げる工夫を取り入れましょう。
【契約編】電気代の節約術3選

電力会社との契約内容を見直したり、電力会社自体の変更を検討したりするのも、電気代の節約につながる可能性があります。具体的な節約方法をご紹介します。
契約アンペア数を下げる
各ご家庭では個別に契約アンペア数が設定されています。契約アンペア数とは、ご家庭で同時に使用可能な電力量の上限です。電力会社のWebサイトや検針票(電気ご使用量のお知らせ)を見れば、自宅の契約アンペア数を確認できます。
アンペア制を導入している電力会社と契約している場合、契約アンペア数を下げれば基本料金が安くなるため、電気代の節約を図れる可能性があります。
一度に多くの電化製品を使ってもブレーカーが落ちないのなら、契約アンペア数が高すぎるかもしれません。一段階下げた契約アンペア数に変更するのもよいでしょう。
ただし、契約アンペア数を一度変更すると、原則として1年間は再変更できません。契約アンペア数を下げすぎると、頻繁にブレーカーが落ちる可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
電気料金プランを見直す
現在の電気料金プランがライフスタイルに合っていない場合、電気代が上がるケースがあります。
例えば、夜間の電気料金が安く昼間の電気料金が高いプランは、昼間に誰も家にいないご家庭に向いたプランです。しかし、在宅ワークなどで昼間に電気を使う機会が多い場合、このプランは適さないでしょう。
また、電力会社によってはご家庭の電力使用量に合わせたプランを提供している場合もあります。ご家庭の電気の使い方に合ったプランを選ぶことが大切です。
エネワンでんきでは、電力使用量に合わせた適切なプランを選べるほか、さまざまな特典がついたプランも用意しています。電力会社の変更を考えるなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。
エネワンでんきで電気代がいくら安くなるかシミュレーションする
電力会社を切り替える
電力小売自由化により、現在は電力会社を自由に選べるようになっています。電気料金が安くなる電力会社に切り替えれば、電気の使い方を考えなくても電気代を節約できる可能性があるのです。
電力小売自由化以降は、さまざまな分野から多くの企業が電気市場に参入しており、提供しているプランも多種多様です。電力会社を切り替えることで電気代がどう変化するか、できるだけ細かくチェックしてみましょう。
電力会社を切り替えたからといって、電気の品質が落ちることはありません。今まで通りの電気を安心して使用できます。
電気代はさまざまな工夫で節約が可能

電気代は、電化製品の使い方や生活スタイル、契約内容を見直すことで着実に節約できます。まずは手軽に始められる工夫から取り入れ、無理なく継続することが、節電を成功させるコツです。
日々のちょっとした意識と行動が、家計の負担軽減につながります。本記事で紹介した節約術をできる範囲で実践しながら、家族全員の節電に対する意識を高めていきましょう。
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エネワンでんき編集部
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エネワンでんき編集部は、電気代の見直しや節約の工夫、電力会社の選び方など、暮らしに役立つエネルギー情報をわかりやすく丁寧に発信し、日々の生活に寄り添う情報をお届けします。
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