ダイソンの扇風機の仕組みと特徴は?メリットや電気代について解説

ダイソンの扇風機の仕組みと特徴は?メリットや電気代について解説

ダイソンの扇風機の仕組みと特徴は?メリットや電気代について解説

ダイソン扇風機は羽根のないデザインと最先端技術で注目を集める電化製品です。滑らかな風と安全性、空気清浄機能や暖房機能など、多彩なメリットがあります。仕組みや特徴・導入のメリットに加えて、電気代の目安や節約のポイントも押さえておきましょう。

目次

1.ダイソン扇風機の仕組み

 1-1.羽根がないのに風が出るデザイン

 1-2.革新的なエアマルチプライアー技術

 1-3.モデルにより空気清浄や暖房機能を搭載

 1-4.直感的な操作性とスマート家電としての利便性

2.ダイソン扇風機のメリット

 2-1.事故の心配がなく安全に利用できる

 2-2.掃除が簡単で清潔に保てる

 2-3.音が静かで優しい風を受けられる

 2-4.一年を通して長く使える

3.ダイソン扇風機の電気代はどれぐらい?

 3-1.扇風機としての使用なら最大1.5~1.6円程度

 3-2.一般的な形状の扇風機と比較してみよう

4.ダイソン扇風機の電気代を抑えるコツ

5.ダイソン扇風機の特性を生かそう

ダイソン扇風機の仕組み

ダイソン扇風機の最大の特徴は「羽根がないのに風が出る」構造です。見た目にも革新的なデザインは、メーカーの独自技術によって可能になっています。まずはダイソン扇風機の仕組みや特徴について、基本的なところを押さえておきましょう。

羽根がないのに風が出るデザイン

一見して、風が出てくる構造が見当たらないダイソン扇風機は、羽根を内蔵しつつ、リング状のフレームから風を吹き出すデザインです。扇風機の下部にあるモーターが空気を吸い込み、内部の通路を通り、上部のリングから風を送り出す構造になっています。

リングの内側にはスリット状の吹き出し口があり、そこから高速で空気が噴き出すことで、周囲の空気を巻き込みながら風を増幅させる仕組みです。

羽根がなくても滑らかで均一な風を生み出すことが可能で、見た目の美しさと安全性を両立しています。

革新的なエアマルチプライアー技術

ダイソン扇風機は、独自の「Air Multiplier(エアマルチプライアー)技術」を採用しています。本体下部から取り込んだ空気をフレーム内で圧縮し、スリットから高速で送り出すことで、周囲の空気を巻き込みながら風を増幅させます。

この技術により、羽根のある扇風機とは異なり、均一で途切れのない風を発生できるのが特徴です。

常に滑らかな風を届けられるため、体に当たったときの圧迫感や不快感を覚えにくいのが魅力です。空気の流れが均一に保たれることで、部屋全体に穏やかに風が広がり、心地よい空間を演出します。

モデルにより空気清浄や暖房機能を搭載

ダイソン扇風機は単なる風を送る機器ではなく、モデルによっては空気清浄機能や、暖房機能も備えています。

例えば「Dyson Pure Hot+Cool」シリーズは、空気中のPM2.5やウイルス、花粉などを除去するフィルターを搭載しており、空気清浄機としての性能を発揮します。

さらに、冬場には温風モードに切り替え、部屋全体を暖めることも可能です。一台で季節を問わず使用でき、複数の電化製品を購入する必要がない点は、住空間をすっきり保ちたい方や、省スペースを重視するご家庭に人気です。

直感的な操作性とスマート家電としての利便性

一部のモデルでは、リモコン操作やLCDディスプレイ、スマートフォンアプリと連動した操作が可能です。室内の空気の状態を可視化したり、風量や温度を細かく設定したりといった、高機能家電としての側面も備えています。

LCDディスプレイには、現在の風量やモードや空気質、フィルターの寿命などが表示され、必要な情報を一目で確認できるのも便利なポイントです。

さらにWi-Fi対応モデルでは、専用アプリ「MyDyson」や旧アプリ「Dyson Link」を利用することで、外出先からでも運転状況の確認や操作、スケジュール設定が可能です。曜日や時間ごとの細かな運転予約、自動で空気の状態に応じた風量調整など、スマート家電ならではの利便性も特徴です。

ダイソン扇風機のメリット

ダイソン扇風機は、見た目の斬新さだけではなく、使い勝手や安全性においても多くのメリットがあります。

特に、羽根がない設計は事故防止につながり、小さな子どもや高齢者がいるご家庭にも適しています。ダイソン扇風機の代表的なメリットについて、詳しく確認しておきましょう。

事故の心配がなく安全に利用できる

ダイソン扇風機の最大の特徴である羽根なし構造は、見た目のインパクトだけではなく、安全性にも直結する要素です。

通常の扇風機は羽根が露出しており、小さな子どもが誤って指を入れてしまう危険があります。一方、ダイソンのモデルでは羽根が内部に隠されており、風はリング部分から出てくるため、指を近づけてもケガをする心配がありません。

この構造により、ペットのいるご家庭や保育施設・病院・高齢者施設などでも、安心して使用できます。羽根やカバー部分がないため、転倒時に部品が破損したり、異物が入り込んだりするリスクが少ないのも特徴です。

掃除が簡単で清潔に保てる

掃除が簡単で清潔に保ちやすい点も、ダイソン扇風機のメリットです。従来の扇風機は羽根やカバーにほこりが溜まりやすく、分解して掃除する必要がありました。しかし、ダイソンの羽根なし構造は、フラットな表面をさっと拭くだけで、ほとんどの汚れを取り除ける設計になっています。

特に、アレルギーを持つ方や小さな子どもがいるご家庭では、空気中のほこりや花粉が堆積しにくい構造は、大きな安心材料といえるでしょう。

空気清浄機能付きのモデルでは、フィルターを定期的に交換するだけで清潔さを保つことが可能で、日々のメンテナンスも簡単にできます。

音が静かで優しい風を受けられる

ダイソン扇風機は、運転音の静かさにも定評があります。羽根が回転することで発生する風切り音がないため、従来の扇風機と比べて動作音が抑えられており、深夜や静かな空間でも気になりにくい設計です。

特に、集中したい作業中などでも、風の存在を感じつつ、ノイズに邪魔されない快適性が評価されています。

また、エアマルチプライアー技術によって発生する風は、均一で滑らかなのが特徴です。断続的で刺激のある風ではなく、肌に優しく当たるため、長時間使用しても体を冷やし過ぎずに済みます。

静音性と風のやさしさが両立しているため、日常のさまざまな場面でストレスを感じにくい点は、ダイソン扇風機の大きな魅力の1つです。

一年を通して長く使える

モデルによっては冷風機能だけではなく、暖房機能や空気清浄機能も搭載されているため、季節を問わず活躍できるのもダイソン扇風機の特徴です。夏は涼しい風を送り、冬は部屋を効率よく暖めながら空気もきれいにしてくれるので、一年を通して長く便利に使えます。

また、季節ごとに機器を出し入れする手間が省け、収納スペースを圧迫しない点もメリットです。特に、都市部の住宅や省スペースを重視するご家庭では、据え置いたまま使用できる利便性が評価されています。

ダイソン扇風機の電気代はどれぐらい?

高性能な電化製品は便利で快適な反面、電気代が気になる方も多いでしょう。ダイソン扇風機の場合も、暖房や空気清浄などの機能を搭載したモデルでは、消費電力も気になるところです。

そこで、ダイソン扇風機の電気代の目安を紹介するので、一般的な扇風機と比較してみましょう。

扇風機としての使用なら最大1.5~1.6円程度

ダイソン扇風機の代表例として、「Dyson Purifier Cool™ Gen1」の電気代の目安を知っておきましょう。同製品の消費電力は最大で50Wであるため、電気代は以下の計算式で算出できます。

なお、電気料金の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/kWhとします。

電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

=0.05kW × 1h × 31円/kWh = 1.55円

したがって、1時間あたり最大で約1.55円の電気代が発生する計算です。なお、最小の消費電力は2Wなので、1時間使用した場合、約0.06円の電気代で済みます。

※出典:Dyson Purifier Cool Gen1 空気清浄ファン ホワイト/ホワイト (TP10 WW)

一般的な形状の扇風機と比較してみよう

次に、一般的な形状の扇風機の電気代と比較してみましょう。代表例として、SHARPの「PJ-S3DS-W」の電気代を紹介します。同製品の消費電力は21Wのため、1時間使用した場合の電気代は次の通りです。

電気代(円)= 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

=0.021kW × 1h × 31円/kWh = 0.651

よって、1時間あたり約0.65円の電気代が発生します。さらに風量最小運転時は2.2Wの消費電力で済むので、1時間使用しても電気代は約0.07円です。

このように全体として見ると、一般的な形状の扇風機の方が電気代は安くなる傾向にあります。ただし、ダイソン扇風機の機能を考えると、扇風機に加えて空気清浄機のように、ほかの電化製品を導入するよりも電気代は安く済むでしょう。

ただし上記のように、ダイソン扇風機の中には暖房機能を備えたモデルもあり、最大1200W以上の電力を消費するケースもあります。暖房機能に関しては、短時間の暖房には適するが、長時間使用ではエアコンよりも電気代がかかる可能性があるため、使い方には注意が必要です。

※出典:PJ-S3DS | サーキュレーター・扇風機:シャープ

ダイソン扇風機の電気代を抑えるコツ

ダイソン扇風機はその名の通り、扇風機として使用するならば、上記のようにさほど電気代はかかりません。

しかし、暖房機能を長時間使用するなど、消費する電力が大きくなれば、電気代の負担も大きくなります。そこで、できる限り電気代を抑えるポイントを確認しておきましょう。

まずは、無駄な運転を避けることと、室内環境を工夫することが重要です。必要のない時間帯に長時間運転し続けるのは、電力の消費が増える最大の原因です。オフタイマー機能などを活用し、就寝時や外出時に自動で電源を切るよう設定すれば、無駄な機器の使用を防げます。

加えて、Wi-Fi対応モデルならば、専用アプリで運転予約や自動オフ設定が可能なので、うまく活用して無駄な電力の消費を防ぎましょう。

また、サーキュレーター的な役割を意識してエアコンと併用することで、エアコンの設定温度を緩やかにできるケースもあります。エアコン側の消費電力を抑えられ、総合的な電気代の削減につながるでしょう。

ダイソン扇風機の特性を生かそう

ダイソン扇風機は、安全性・デザイン性・多機能性に優れた、次世代型の扇風機として人気がある電化製品です。電気代も一般的な扇風機と大きくは変わらず、使い方次第で効率よく運用できます。

機器の特性をよく理解し、ご家庭のライフスタイルに合った活用法を見つけることが、快適さとコストパフォーマンスの両立につながります。季節に合った機能を上手に生かしながら、スマートな運用を心掛けましょう。

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    エネワンでんき編集部

  • エネワンでんき編集部は、電気代の見直しや節約の工夫、電力会社の選び方など、暮らしに役立つエネルギー情報をわかりやすく丁寧に発信し、日々の生活に寄り添う情報をお届けします。

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