サーキュレーターと扇風機の違いは?目的や電気代、使い方を比較

サーキュレーターと扇風機の違いは?目的や電気代、使い方を比較

サーキュレーターと扇風機の違いは?目的や電気代、使い方を比較

サーキュレーターと扇風機は見た目が似ているため、違いがわかりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。本記事ではサーキュレーターと扇風機の違いを解説し、それぞれの効果的な使い方も合わせてご紹介します。

目次

1.サーキュレーターと扇風機の違いは?

 1-1.サーキュレーターの目的は「空気の循環」

 1-2.扇風機の目的は「涼をとること」

2.サーキュレーターと扇風機の電気代の違い

 2-1.モーターの種類で電気代が変わる

 2-2.サーキュレーターの電気代

 2-3.扇風機の電気代

3.サーキュレーターと扇風機の効果的な使い方

 3-1.エアコンと併用する

 3-2.部屋干しの洗濯物を乾かす

 3-3.浴室のカビ発生を抑える

 3-4.室内を換気する

4.サーキュレーターと扇風機の選び方

 4-1.サーキュレーター選びのポイント

 4-2.扇風機選びのポイント

5.サーキュレーターと扇風機のよくある疑問

 5-1.サーキュレーターは扇風機の代わりに使える?

 5-2.一人暮らしではサーキュレーターは不要?

6.サーキュレーターと扇風機の違いを理解しよう

サーキュレーターと扇風機の違いは?

ーキュレーターと扇風機は、どちらも風を送るための電化製品ですが、それぞれの目的が異なります。まずは、サーキュレーターと扇風機の目的の違いを理解しておきましょう。

サーキュレーターの目的は「空気の循環」

サーキュレーターは、室内の空気を循環させるために使う電化製品です。強い風を遠くまで送り、部屋全体の空気をダイナミックに動かすことで、温度や湿度のムラを解消したり冷暖房効率を向上させたりします。

サーキュレーターの特徴は、強い風を直線的に送ることです。風が弱いと空気が動きにくいため、どの製品も遠くの場所まで風が届くように強い風を送り出します。

扇風機と同様にファンを回転させることで風を起こしますが、一般的に、サーキュレーターのファンは扇風機よりも小型で、真上にも風を送れます。扇風機と比べて動作音は大きめです。

扇風機の目的は「涼をとること」

扇風機は暑いときに涼をとるための電化製品です。ファンの回転により送り出される風を直接体に当て、体感温度を下げて涼みます。

サーキュレーターの風は体に当てることを想定していませんが、扇風機は体に風を直接当てるのが目的であるため、穏やかで優しい風が送り出されます。

扇風機には首振り機能が備わっており、広範囲で涼をとることが可能です。また、サーキュレーターと違い静音性も高いことが特徴です。

サーキュレーターと扇風機の電気代の違い

サーキュレーターと扇風機は使用目的が異なりますが、電気代にも差があるのでしょうか。実際の製品を例に取り、サーキュレーターと扇風機の電気代を比較します。

なお、電化製品の電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力量料金(円/kWh)」の計算式で求められます。

電気代の目安を計算する場合は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを電力量料金として使うのが一般的です。また、1日あたりの使用時間は8時間として計算します。

※出典:よくある質問 Q&A |公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

モーターの種類で電気代が変わる

サーキュレーターと扇風機は、いずれもACモーターとDCモーターのどちらかが使われています。交流電源をそのまま使用するタイプがACモーター、交流電源を直流に変換して使用するタイプがDCモーターです。

ACモーターとDCモーターは、消費電力に大きな差があります。DCモーターのほうが消費電力をかなり抑えられるため、省エネを重視するならDCモーターを選ぶのがおすすめです。

また、DCモーターは静音性が高く、本体も軽量です。風量も細かく調整できるなど、電気代の安さ以外にもさまざまなメリットがあります。ただし、DCモーター搭載機はACモーター搭載機と比べ、本体価格が割高です。

サーキュレーターの電気代

アイリスオーヤマのサーキュレーターを例に取り、電気代を計算した結果は以下の通りです。

<ACモーター搭載機>

  • 製品名:PCF-MKM15N-W(アイリスオーヤマ)
  • 消費電力:28W(50Hz)
  • 1日あたりの電気代:0.028kW×8時間×31円/kWh=約6.94円/日
  • 1カ月あたりの電気代:6.94円/日×30日=約208.2円/月

<DCモーター搭載機>

  • 製品名:PCF-BD15T-W(アイリスオーヤマ)
  • 消費電力:18W
  • 1日あたりの電気代:0.018kW×8時間×31円/kWh=約4.46円/日
  • 1カ月あたりの電気代:4.46円/日×30日=約133.8円/月

DCモーター搭載機のほうが電気代を抑えられることがわかります。

サーキュレーターの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

※出典:サーキュレーター 8畳 マカロン型 PCF-MKM15N-W ホワイト H283226 │アイリスオーヤマ公式通販アイリスプラザ

※出典:サーキュレーター 16畳 DCモーター 上下左右首振り PCF-BD15T-W ホワイト H288466 │アイリスオーヤマ公式通販アイリスプラザ

扇風機の電気代

扇風機の電気代の目安も、実際の製品の消費電力を用いて計算します。

<ACモーター搭載機>

  • 製品名:F-C324C(パナソニック)
  • 消費電力(50Hz):35W
  • 1日あたりの電気代:0.035kW×8時間×31円/kWh=約8.68円/日
  • 1カ月あたりの電気代:8.68円/日×30日=約260.4円/月

<DCモーター搭載機>

  • モデル名:F-C337C(パナソニック)
  • 消費電力(50Hz):15W
  • 1日あたりの電気代:0.015kW×8時間×31円/kWh=約3.72円/日
  • 1カ月あたりの電気代:3.72円/日×30日=約111.6円/月

扇風機もDCモーター搭載機のほうが節電につながります。また、扇風機とサーキュレーターの電気代はほぼ同じです。

扇風機の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

※出典:詳細情報 リビング扇 F-C324C | 扇風機・天井扇(シーリングファン) | Panasonic

※出典:詳細情報 リビング扇 F-C337C | 扇風機・天井扇(シーリングファン) | Panasonic

サーキュレーターと扇風機の効果的な使い方

サーキュレーターと扇風機の活用方法をご紹介します。両方持っているとさまざまなシーンで役立つでしょう。

エアコンと併用する

サーキュレーターはエアコンと併用するのがおすすめです。エアコンの冷気は下にたまりやすく、暖気は上にたまりやすい性質があり、サーキュレーターで空気を循環させることで部屋全体の温度を均一にできます。

冷房使用時はエアコンを背にして置き、暖房使用時には部屋の上部に風を送ることで、室内の温度にムラが生じにくくなるでしょう。

なお、扇風機もエアコンと併用することで効果が期待できます。扇風機の風を受ければ体感温度が下がるため、冷房の設定温度を緩和できます。

部屋干しの洗濯物を乾かす

サーキュレーターと扇風機は、部屋干しの洗濯物を乾かす際にも役立ちます。洗濯物に風を直接当てることで、湿気が効率よく分散され、乾燥が早まります。

なお、サーキュレーターは真上にも風を送り出せるため、洗濯物を急いで乾かしたい場合は洗濯物の真下に置いて使うとよいでしょう。

浴室のカビ発生を抑える

浴室は湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。サーキュレーターや扇風機を浴室で使えば湿気を取り除きやすくなるため、カビの発生を抑えられます。

浴室のカビ対策としては浴室乾燥機の導入も考えられますが、浴室乾燥機は導入費用が高額な上に電気代も高めです。すでに浴室乾燥機を備えているご家庭では、サーキュレーターや扇風機を併用することで、浴室が乾燥するまでの時間を短縮できるでしょう。

室内を換気する

サーキュレーターと扇風機は、室内の換気に活用することも可能です。窓を開けるだけでは換気が不十分な場合も、窓に向けて風を送れば空気が入れ替わりやすくなります。

暑い時期に部屋の熱気を飛ばしたい場合にも、サーキュレーターが役立ちます。窓から離れた場所に置き、窓に向けて強い空気を送り出すことで、熱気を素早く外へ放出できるでしょう。

サーキュレーターと扇風機の選び方

サーキュレーターと扇風機にはさまざまな種類があり、どれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。製品選びのポイントを解説します。

サーキュレーター選びのポイント

サーキュレーターを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。

  • モーターの種類で選ぶ(DCモーターには多くのメリットがある一方で、本体価格は高め)
  • 風量や対応畳数で選ぶ(部屋の広さに合った製品でなければ効率が悪くなる)
  • サイズで選ぶ(卓上型が多いが、スタンド付きの扇風機型もある)
  • 機能で選ぶ(首振り機能が付いているタイプや静音性が高いタイプがある)

上記のうち、特に意識したいのが風量や対応畳数です。サーキュレーターは部屋の空気を循環させるために用いるため、効果を最大化させるためには部屋の広さに適した製品を選ぶ必要があります。

扇風機選びのポイント

扇風機を比較する際にチェックしたいポイントは以下の通りです。

  • 設置タイプで選ぶ(据え置き型・壁掛け型・クリップ型・卓上型などがある)
  • 機能で選ぶ(タイマー機能や風量調整機能、静音性が高いタイプなどがある)

また、扇風機にはファンが付いていないタイプもあります。このタイプには空気清浄機能やヒーター機能が搭載されているモデルもあるため、性能を重視する場合は、確認してみることをおすすめします。

サーキュレーターと扇風機のよくある疑問

サーキュレーターと扇風機の購入を検討する際に抱きがちな疑問と回答をまとめました。導入を検討する前に、一通り確認しておくと安心です。

サーキュレーターは扇風機の代わりに使える?

サーキュレーターと扇風機のいずれもファンで風を送るため、「サーキュレーターが1台あれば扇風機としても使える」と思う方もいるのではないでしょうか。

サーキュレーターは人に直接風を当てることを目的としていないため、扇風機代わりに使うのはNGです。直線的な強い風に当たり続けていると、体調を崩してしまう恐れもあります。

どうしても1台にまとめたい場合は、扇風機とサーキュレーターの両方の機能を備えた製品があるため、確認してみるとよいでしょう。

一人暮らしではサーキュレーターは不要?

一人暮らしの狭い部屋では、わざわざサーキュレーターを使わなくてもよいのではないかと考えがちです。しかし、一人暮らしの部屋は窓が少なく換気がしにくいため、サーキュレーターが役立ちます。

そもそも、一般家庭でサーキュレーターを活用する場合も、実際に使うのは複数ある部屋のうちの一部屋です。部屋ごとの空気を循環させるための機器と捉えれば、一部屋しかない一人暮らしの物件でも、サーキュレーターを活用できます。

置き場所に困るようなら、一人暮らしに向いたコンパクトタイプを購入するのもおすすめです。

サーキュレーターと扇風機の違いを理解しよう

サーキュレーターと扇風機は目的や使い方が異なるため、それぞれの特徴を理解して使い分けることが大切です。サーキュレーターは空気を循環させるために、扇風機は涼をとるために使用します。

用途や部屋の環境に合った機種を選べば、電気代の節約にもつながり、より快適な生活を実現できるでしょう。

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