洗濯機の消費電力はどれくらい?タイプ別の電気代と選び方を解説

洗濯機の消費電力はどれくらい?タイプ別の電気代と選び方を解説

洗濯機の消費電力はどれくらい?タイプ別の電気代と選び方を解説

洗濯機の消費電力や電気代は、製品のタイプや使い方によって大きく異なります。縦型・ドラム型(ヒーター式・ヒートポンプ式)の洗濯機の特徴や電気代の目安、節約のポイントなどを押さえておきましょう。洗濯機の買い替え・購入のコツも解説します。

目次

1.洗濯機のタイプとそれぞれの特徴

 1-1.縦型洗濯機

 1-2.ドラム型洗濯機(ヒーター式)

 1-3.ドラム型洗濯機(ヒートポンプ式)

2.【タイプ別】洗濯機の消費電力や電気代は?

 2-1.【縦型洗濯機】消費電力と電気代の目安

 2-2.【ドラム型洗濯機(ヒーター式)】消費電力と電気代の目安

 2-3.【ドラム型洗濯機(ヒートポンプ式)】消費電力と電気代の目安

3.洗濯機の電気代を節約するポイント

 3-1.なるべくまとめ洗いをする

 3-2.乾燥機能の使用を制限する

 3-3.節電モード・省エネモードを活用する

4.ご家庭に合った洗濯機を選ぶコツ

5.電気料金プランや電力会社の乗り換えも検討しよう

洗濯機のタイプとそれぞれの特徴

洗濯機には主に「縦型」と「ドラム式」の2タイプがあり、ドラム式はさらに「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」に分かれます。

それぞれの方式は洗浄力や乾燥性能、省エネ性などに違いがあるので、用途やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。まずは、各タイプの特徴を確認しておきましょう。

縦型洗濯機

縦型洗濯機は、昔から日本のご家庭で広く使われているスタンダードなタイプです。上部のフタから洗濯物を投入し、豊富な水と強い水流で衣類をもみ洗いするのが特徴です。洗浄力が高く、泥汚れや皮脂汚れにも強いので、衣類をしっかり洗いたいご家庭や、子どものいる世帯に向いています。

モデルによっては乾燥機能も搭載されていますが、乾燥性能は後述のドラム式に比べて劣る傾向があります。本体価格が比較的安く、設置スペースも取りやすいのがメリットです。

ドラム型洗濯機(ヒーター式)

ドラム型洗濯機は洗濯槽が横向き、または斜めに設置されています。特に、ヒーター式はヒーターと送風ファンを使って高温の風をドラム内に送り、衣類の水分を蒸発させる仕組みで、短時間でしっかり乾燥できるのが特徴です。

高温の風を使うので、短時間で衣類を乾かせる一方、ヒーターで高温を発生させるため消費電力は多めです。また縦型に比べてドラム式は本体価格が高く、本体も大型化しやすいため、設置スペースの確保や初期費用の負担も考慮する必要があります。

ドラム型洗濯機(ヒートポンプ式)

ヒートポンプ式は、空気を圧縮して発生させた温風を使い、低温で効率的に衣類を乾燥させるドラム型洗濯機です。冷却と加熱を繰り返すヒートポンプ機構により、熱エネルギーを効率的に再利用できます。低温乾燥のため衣類が縮みにくく、デリケートな素材も傷みにくいメリットもあります。

さらに、ヒーター式に比べて消費電力が低く、乾燥1回あたりの電気代が安く済む傾向にありますが、構造が複雑で製品価格は高めです。基本的に初期費用は縦型やヒーター式より高いため、長期的な電気代とのバランスを考慮して選ぶことが重要です。

【タイプ別】洗濯機の消費電力や電気代は?

洗濯機のタイプごとに、消費電力や電気代には差があります。ここでは縦型・ドラム式(ヒーター式/ヒートポンプ式)のそれぞれに関して、電気代の目安を確認しておきましょう。

【縦型洗濯機】消費電力と電気代の目安

縦型洗濯機の代表例として、日立のビートウォッシュ「BW-V80K」の消費電力と電気代の目安を紹介します。同製品の消費電力は240Wなので、1時間使用した場合の電気代は次の通りです。なお、電力単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた、31円/kWhを使用します。

電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)=0.24kW×1h×31円/kWh=7.44円

上記の計算式の通り、同製品を1時間使用した場合、約7.44円の電気代となります。ただし、メーカーの仕様書によると洗濯の目安時間は28分(0.467時間)とあるので、洗濯1回分の電気代は「0.24×0.467×31≒3.47円」となり、およそ3.47円と推定できます。

 ※出典:全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V80K : 洗濯機・衣類乾燥機 : 日立の家電品

【ドラム型洗濯機(ヒーター式)】消費電力と電気代の目安

次にドラム型洗濯機(ヒーター式)の代表例として、日立のビッグドラム「BD-SV120KL」の消費電力と、電気代の目安を紹介します。同製品の洗濯時の消費電力は140Wで、乾燥時の消費電力は1250Wです。

また、メーカーの仕様書によると、洗濯の目安時間は35分(0.583時間)で、洗濯から乾燥にかかる時間の目安は約98分です。従って、乾燥にかかる時間を約63分(1.05時間)として、それぞれの電気代を計算してみましょう。

【洗濯時の電気代】

電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)=0.14kW×0.583h×31円≒2.53円

【乾燥時の電気代】

電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)=1.25kW×1.05h×31円≒40.69円

よって洗濯時は約2.53円、乾燥時は約40.69円かかる計算になるため、合計で約43.22円の電気代が発生すると考えられます。

※出典:洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-SV120K : 洗濯機・衣類乾燥機 : 日立の家電品

【ドラム型洗濯機(ヒートポンプ式)】消費電力と電気代の目安

ドラム型洗濯機(ヒートポンプ式)の代表例として、同様に日立のビッグドラム「BD-SX130KL」の消費電力と電気代の目安を紹介します。同製品の洗濯時の消費電力は180Wで、乾燥時の消費電力は1240Wです。

さらにメーカーの仕様書によると、標準コースでの洗濯時間の目安は36分(0.6時間)で、洗濯から乾燥まで約93分とあります。乾燥にかかる時間を約57分(0.95時間)として、電気代を計算してみましょう。

【洗濯時の電気代】

電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)=0.18kW×0.6h×31円≒3.35円

【乾燥時の電気代】

電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)=1.24kW×0.95h×31円≒36.50円

よって洗濯時は約3.35円、乾燥時は約36.50円の電気代がかかる計算になり、合計で約39.85円の電気代がかかると考えられます。なお、ドラム式洗濯機の電気代に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。

ドラム式洗濯機の電気代について、もっと詳しく知りたい方はこちら

※出典:洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-SX130K : 洗濯機・衣類乾燥機 : 日立の家電品

洗濯機の電気代を節約するポイント

洗濯機は毎日使用する電化製品であるため、小さな工夫の積み重ねが、年間を通じて大きな節約につながります。洗濯機にかかる電気代を、効果的に節約するポイントを押さえておきましょう。日々の習慣を少し変えるだけで、電気代の節約につながり、家計の負担も軽減できます。

なるべくまとめ洗いをする

洗濯機をこまめに回すよりも、ある程度の洗濯物をまとめて洗ったほうが、1回あたりの電気使用量を抑えられます。洗濯1回ごとに水や電力が必要になるため、少量でも回してしまうと効率が悪くなり、電気代の無駄が生じやすくなるので注意しましょう。

特にドラム式の乾燥機能を使用する際は、衣類の量が少ないほど乾燥効率も悪く、必要以上の電力がかかる傾向にあります。まとめ洗いの習慣を取り入れることで、使用回数を減らし、電気代の節約につなげましょう。

ただし、詰め込みすぎると汚れ落ちが不十分になる場合もあるため、洗濯機の容量上限は意識する必要があります。容量の7〜8割程度までまとめて洗うのがおすすめです。

乾燥機能の使用を制限する

電気代の多くは乾燥にかかるため、できるだけ自然乾燥を利用すると節約につながります。やむを得ず乾燥機能を使う場合でも、脱水をしっかりかけてから使用したり、乾きやすい衣類だけを選んだりすることで、乾燥時間を短縮することが大事です。

また、衣類を広げてから乾燥機に入れる、重ねすぎないようにするなど、風通しを意識した工夫をするだけでも運転効率は上がります。また、洗濯物の量に応じて運転モードを変えることも、消費電力の抑制に役立つため参考にしてみましょう。

節電モード・省エネモードを活用する

多くの洗濯機には、洗濯や乾燥の過程で消費電力を抑えるための節電モードや、省エネモードが搭載されています。これらは洗浄力や乾燥性能を大きく損なうことなく、運転時間や温度設定を自動調整し、無駄な電力の使用を抑える設計になっています。

例えば、洗濯時間を延ばす代わりに低い水温で運転したり、乾燥時の加熱を抑えたりすることで、全体の消費電力の削減が可能です。初期設定のまま使用していると、省エネ機能が働かない場合もあるため、電力効率の良い使い方を意識しましょう。日々の使い方を少し見直すだけでも、節電効果が期待できます。

ご家庭に合った洗濯機を選ぶコツ

ご家庭に合った洗濯機を選ぶ際には、単に電気代やサイズだけで判断せず、家族構成やライフスタイルとの相性も考慮することが大切です。たとえば、家族の人数が多いご家庭では、一度に多くの洗濯物を処理できる大容量モデルが適しています。

乾燥機能を頻繁に使うのであれば、ヒーター式よりも省エネ性能に優れたヒートポンプ式を選ぶと、長期的な電気代を抑えられるでしょう。一方で、設置スペースに余裕がない場合は、縦型のコンパクトなモデルも選択肢に入ります。

また、日中に洗濯ができない共働き世帯であれば、タイマー機能や静音性に優れたモデルがあると便利です。省エネ性能や年間消費電力量なども比較検討し、納得のいく製品を選びましょう。最新モデルであっても機種ごとの性能差は大きく、長期的なコストに影響します。

電気料金プランや電力会社の乗り換えも検討しよう

洗濯機の消費電力や電気代はタイプによって大きく異なります。機種選びや使い方を工夫することで、家計への負担を減らすことが可能です。ライフスタイルに合った洗濯機を選び、節電を意識して使用しましょう。

なお、洗濯機の消費電力を見直すだけではなく、契約している電気料金プランの見直しや、電力会社の乗り換えも電気代の節約に有効です。

近年は電力の小売完全自由化により、多くの業者が電力事業に参入しており、ライフスタイルに合った電力サービスを選びやすくなっています。契約内容を見直すことで、洗濯機に限らずご家庭全体の電気代を安くできる可能性があるため、この機会にぜひ検討してみましょう。

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