
ホットカーペットの電気代の目安は?メリットや節電のポイントも紹介
ホットカーペットの電気代の目安は?メリットや節電のポイントも紹介
ホットカーペットは、寒い季節に足元から温めてくれる便利な暖房器具ですが、電気代が気になる方も多いでしょう。種類別の電気代の目安やホットカーペットのメリット、節電のポイントなどを解説します。快適かつ経済的に使うための参考にしてください。
目次
ホットカーペットの種類と特徴

ホットカーペットは大きく分けて、「絨毯タイプ」「フローリングタイプ」「ホットマットタイプ」の3種類があり、それぞれ設置方法や使い勝手が異なります。まずは、それぞれのタイプの特徴を確認しておきましょう。
絨毯タイプ
絨毯タイプは、表面が布や繊維で覆われたカーペット状のもので、デザインや素材のバリエーションが豊富です。柔らかく肌触りがよく、床全面を温められるため、リビングや広い部屋での使用に向いています。
厚手の素材でできていることが多く、クッション性があり歩きやすいのも特徴です。カーペット自体の断熱性も高く、熱を逃がしにくい一方で、サイズが大きいため収納や持ち運びには少し手間がかかります。
季節が終わった時の収納スペースも考慮が必要なものの、冬場はしっかりとした暖かさを感じられるので、多くのご家庭で導入されているタイプです。
フローリングタイプ
基本的に木目調の硬い素材でできており、フローリングのような見た目です。飲み物などをこぼしても拭き取りやすく、持ち運びも簡単で、使用したい場所に手軽に設置できます。
フローリングタイプは木目調の硬質表面で拭き取りやすく、椅子や家具の出入りが多いダイニングやリビング向きです。一般に重量があり、移動や収納にはややスペースが必要です。
電力消費は絨毯タイプよりやや高めの傾向で、単体では部屋全体の暖房には不向きなため、エアコン等と併用すると効率的です。
ホットマットタイプ
ホットマットタイプは小型のホットカーペットで、座布団サイズや足元サイズなどがあり、軽量で日常の持ち運びや移動が非常に簡単です。デスク下やトイレ・脱衣所など、限られたスペースでも気軽に敷いて暖かさをプラスできます。
急な寒さ対策やサブ暖房として使える点も重宝されており、収納場所も選びません。必要最低限の電力で効率よく温まりたい方に適したアイテムです。
安価なモデルが多く複数の場所で使い回しやすく、省エネタイプや折りたたみ可能な製品も多いため、オフィスの作業スペースなどでも重宝されています。
ホットカーペットの電気代はどれぐらい?

ホットカーペットの電気代は、製品の消費電力や使用時間、契約している電力会社の料金単価などで変わってきます。
一概に電気代がいくら発生するかは言えませんが、一般的な目安を知っておくことは重要です。「絨毯タイプ」「フローリングタイプ」「ホットマットタイプ」のそれぞれの電気代の目安について、代表的な製品の電気代を確認してみましょう。
絨毯タイプの電気代の目安
絨毯タイプのホットカーペットの代表例として、山善の「EUC-201(2畳)」の電気代の目安を確認してみましょう。同製品の消費電力は400Wで、メーカーによると1時間あたりの電気代は中設定で約5.60円、強設定で約7.80円です。
また次の計算式により、自分で電気代の確認が可能です。ここでは、電気料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている31円として、同製品の電気代を計算してみましょう。
電気代(円)= 消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
=0.4 kW×1h×31 円/kWh=12.40円
従って、消費電力をベースに単純に電気代を計算すると、1時間あたり約12.40円となります。
メーカーが提示している電気代と差がありますが、これはメーカーの数値が「定格消費電力のフル稼働」ではなく、基本的に実際の運転パターンを踏まえた平均値であるためです。
同製品のように、メーカーが具体的な電気代の目安を提示している場合は、まずそちらを参考にするとよいでしょう。
※出典:ホットカーペット 2畳 小さく折りたためる 本体 EUC-201 山善 | 山善ビズコム オフィス用品/家電/屋外家具の通販 山善公式
フローリングタイプの電気代の目安
次に、パナソニックの「DC-2V4(2畳程度)」をベースに、フローリングタイプのホットカーペットの電気代の目安を確認してみましょう。
同製品の消費電力は700Wであり、メーカーによると1時間あたり中設定で約14.0円、高設定で約18.6円の電気代がかかります。
フローリングタイプは表面素材が硬く耐久性が高いため、リビングやダイニングなど椅子や家具を置く場所でも安心して使えるのが特徴です。
床暖房のような均一な暖かさを得られる一方で、絨毯タイプに比べて消費電力はやや高めです。使用時間や設定温度によっては、月々の電気代が大きく増える可能性があるため、使い方に注意しましょう。
※出典:概要 かんたん床暖 DC-2V4 | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic
ホットマットタイプの電気代の目安
続いて、山善の「YMM-W60BTH」をベースに、ホットマットの電気代の目安も知っておきましょう。同製品の消費電力は72Wであり、メーカーによると1時間あたりの電気代は約1.0円です。絨毯タイプやフローリングタイプに比べて小型なので、さらに電気代は安めです。
寒い季節にデスクワークや読書をする際など、足元をじんわり温められるため、省エネ性と快適性を両立できます。エアコンなど部屋全体を暖められる機器と、うまく併用するのがよいでしょう。実際、補助暖房として高い人気があります。
※出典:商品情報_ホットマット(60×60cm) | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
ホットカーペットのメリットは?

ホットカーペットは、暖房器具の中でも空気を乾燥させにくいため、乾燥が苦手な人にも優しい暖房手段です。
電気を使う暖房の中では比較的安全性が高く、小さな子どもやペットのいるご家庭でも安心して使用できます。ホットカーペットの代表的なメリットを押さえておきましょう。
足元からしっかり暖められる
ホットカーペットは床に直接設置するため、長時間座ったり横になっても、足元からしっかり暖められるのがメリットです。特に、下半身の冷えが気になる季節には、短時間でも効率よく体感温度を上げられるため、快適に過ごせるでしょう。
冷たいフローリングや畳の上でも、足元から直接あたたまり、体にじんわり熱が伝わるのが魅力です。
また、エアコンやファンヒーターのように、空気が温まるまで待つ必要がなく、すぐに暖房効果を得られます。就寝前や朝起きた時など、すぐに暖かさが欲しいシーンでも重宝するでしょう。
安全性が高く空気が乾燥しにくい
火を使わないため燃焼事故のリスクは低い一方、長時間の接触や高温設定では低温やけどのおそれがあります。就寝中の使用や身体の同じ部位を長時間温め続ける使い方は避けましょう。
エアコンのように送風しないため空気が乾燥しにくく、空気の汚れやほこりの舞い上がりも抑えられるので、快適な室内環境を保ちやすい点もメリットです。
安全対策が施された製品が多いのも特徴で、水をこぼしてしまっても、表面がすぐに拭けるタイプならトラブルにならずに済みます。
日常使いにも適している
ホットカーペットは操作が簡単で、スイッチを入れるだけですぐに暖まる手軽さも魅力です。特に軽量なモデルや、省スペースのホットマットタイプなら持ち運びもしやすく、子どもの勉強スペースやペットの寝床など、日々の暮らしに気軽に取り入れられます。
また、使わない時は折りたためるタイプも多く、収納スペースにも困りません。気軽にオンオフ操作ができるため、季節やライフスタイルの変化に柔軟に対応できるのもメリットです。
日常のちょっとした寒さ対策や、家族の生活スタイルに合わせた個別暖房に適しています。
ホットカーペットがおすすめのご家庭は?

ホットカーペットは集合住宅や戸建住宅、賃貸のワンルームまで、幅広い住環境で役立ちます。上記のように、小さな子どもや高齢者のいるご家庭や、ペットを飼っている(これから飼う予定のある)ご家庭などで重宝するでしょう。
また、足元の冷えが気になる木造住宅や、エアコンだけでは十分な暖かさが得られない大きな部屋などで、補助的な暖房として活用するのも効果的です。エアコンやこたつなどの電化製品と併用することで、効率的に節電ができるため、幅広いご家庭におすすめできます。
ホットカーペットの電気代を節約するポイント

ホットカーペットの電気代を節約するには、暖める範囲を必要最低限に絞ることが大切です。広い面積を一度に暖めると消費電力が上がるため、座る場所やよく使う範囲だけを効率的に暖めるのが効果的です。
また、断熱シートやマットを下に敷くことで熱を逃がしにくくし、省エネにつながります。ホットカーペットの電気代を節約するために、以下のポイントを押さえておきましょう。
必要な範囲だけを暖める
ホットカーペットは床全面ではなく、一部だけを暖めるモードを備えているモデルも多くあります。
全面を暖めると消費電力が高くなるため、暖房面の切り替え機能をうまく活用しましょう。必要なスペースだけを効率よく暖めることで、電気代の節約につながります。
また、家族構成や生活時間帯に応じて他の暖房器具と使い分けたり、複数のマットを組み合わせて、用途別に設置したりするのも有効です。
断熱シート・マットを敷く
カーペットの下に断熱シートやマットを敷くことで、熱が床下に逃げるのを防ぎ、体感温度を上げられます。無理に高温の設定にせずに済むようになるため、消費電力の低減につながるでしょう。床下からの冷気も遮断できます。
特に、マンションなど床が冷えやすい環境では、断熱材の効果は非常に大きく、部屋の暖まりやすさが一段と向上します。ホットカーペットの未使用時も断熱材が効果を発揮するので、積極的に導入を検討してみましょう。
温度設定を低めに保つ
ホットカーペットの設定温度を1~2℃下げるだけでも、電気代の負担を確実に抑えられます。体感温度を維持しつつ、必要最低限の熱量での暖房を習慣化しましょう。
環境や個人の体感にもよりますが、中程度の温度でも、多くの場合で十分な暖かさを感じられます。
最初から低い設定にするのではなく、使い始めは高めの設定にしておき、暖かくなったら温度を下げる使い方が効果的です。人間の体は一度暖まると、それほど高い温度でなくてもその感覚を維持できるため、実用的な工夫といえるでしょう。
毛布やひざ掛けを併用する
厚手の毛布やひざ掛けを併用することで、カーペットの暖かさが逃げにくくなり、体感温度がアップします。これにより、ある程度は低い設定温度でも、十分な暖かさを得られるでしょう。
例えば、膝や腰の冷えを感じるならば、膝掛けやスローケットを重ねるのがおすすめです。
また家族で集まるときは、各自がひざ掛けを活用することで、それぞれが快適を確保しつつ、ホットカーペットの温度設定を抑えられます。家計全体の電力消費を抑えつつ、皆が暖かく過ごせる方法を考えましょう。
オフタイマーや省エネ機能を活用する
オフタイマー機能や省エネモードなども活用すれば、必要な時間だけ自動運転が可能になり、切り忘れ防止にもなるので、余計な電力の消費を防げます。
特に、最新機種は室温センサーや自動調節機能などの省エネ機能も充実しているので、これからホットカーペットを購入する予定ならば、機能性にも注目してみましょう。
また最近のモデルでは、スマートフォンから遠隔操作できる機能も登場しており、外出先からでも消し忘れを防げます。
電気料金プランや電力会社の変更もおすすめ

冬の暖房に便利なホットカーペットは、種類や使い方により電気代に差が出てきます。絨毯タイプやフローリングタイプ、ホットマットタイプそれぞれの特徴を理解し、設定温度や使用範囲の工夫で効率よく節電を図りましょう。
また、日頃の使い方の工夫に加えて、電気料金プランや電力会社の見直しもおすすめです。契約内容によっては、より割安なプランや、夜間の安い料金が選べるケースは少なくありません。
より安く電気を使えるプランを選べば、電化製品全般の使い方を変えなくても、毎月の電気代の負担を抑えられます。この機会にぜひ、新電力をはじめとした電力会社の乗り換えも検討してみましょう。
また、電気代の節約を考えているなら、電力会社を変更するのもおすすめです。電気料金が安い電力会社に乗り換えれば、それだけで電気代を抑えられる可能性もあります。
エネワンでんきなら電力使用量に合わせて適切なプランをお選びいただけます。電力会社の乗り換えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。
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エネワンでんき編集部
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