
火災報知器が電池切れになったらどうすればいいの?対処方法を解説
火災報知器が電池切れになったらどうすればいいの?対処方法を解説
火災報知器の電池が切れると、本来の役目を果たさなくなる可能性があり、非常に危険です。すぐに対応して、火災報知器を正常な状態に戻す必要があります。火災報知器が電池切れを起こしたときの対処法を解説します。
目次
火災報知器が電池切れになったらまずすべきこと

火災報知器が「電池切れです」と警告を発するようになったときは、まず冷静になって、やるべきことを順番にこなしていきましょう。火災報知器が電池切れになったときにやるべきことを解説します。
火災報知器を操作して警報を止める
火災報知器が電池切れになったときは、まず本体から発せられる警報を止めましょう。
火災報知器の警報を止める方法は2つあります。1つ目が「警報停止ボタン」や「点検ボタン」を押す方法です。製品によっては長押しが必要な場合もあるので、一度押してみて警報が止まらなかった場合には、取扱説明書を確認のうえ、長押しを試してみましょう。
2つ目が本体から伸びているひもを引く方法です。ひもを取り外している場合には、ひもが付いていないことがあるので注意しましょう。
これらの方法で警報を止めても、電池切れを起こしている場合は、一定時間経過後に再び鳴り始めるケースが多く見られます。完全に警報を止めるには、電池切れの状態を解消するしかありません。
賃貸なら貸主か管理会社に連絡する
マンションやアパートに住んでいる場合には、火災報知器の電池切れを知らせる警報を止めた後、貸し主または管理会社に連絡しましょう。
賃貸物件の場合、火災報知器のメンテナンスは貸し主や管理会社の責任の下で行われます。そのため、火災報知器の電池切れに対しどのように対応するかは、貸し主または管理会社の指示に従う必要があるのです。
「火災報知器が古くなったから」と勝手に火災報知器を交換するのは好ましくありません。火災報知器はあくまでも賃貸物件の設備であるため、入居者個人の判断で交換を実施するのはルール違反です。
火災報知器の状態を正常に戻す方法

火災報知器を正常な状態に戻す方法を2つ解説します。火災報知器が電池切れになった場合には、なるべく早くこれから紹介する方法のどちらかを実施する必要があります。状況に合わせて適切な方法を選びましょう。
新しい火災報知器に交換する
火災報知器が電池切れになった際には、新しい火災報知器に交換するのが最善の対処法です。火災報知器が電池切れになるころには、火災報知器本体が寿命を迎えている可能性が高いためです。
火災報知器に内蔵されている電池の寿命は約10年とされています。これに対し、火災報知器本体の寿命も約10年といわれています。電池切れを迎える頃には、本体の交換時期と考えられるのです。
使っているという意識はなくても、火災が起きていないか四六時中部屋を見張っているのが火災報知器です。知らぬ間に経年劣化が進行していくため、火災報知器を安心して使い続けたい場合は、本体の交換が最善といえるでしょう。
電池を交換する
火災報知器が電池切れを起こしたときは、電池の交換も選択肢の1つです。費用を抑えたいなら、本体の交換よりも電池の交換がおすすめといえるでしょう。電池交換なら、リチウム電池を購入して交換するだけでメンテナンスが完了します。
火災報知器の電池交換は一般の方でもできる簡単な作業です。ドライバーと脚立さえあれば、素人でも簡単に作業できます。
火災報知器の電池交換を行うときには、電池の品番に注意しましょう。火災報知器のメーカーによっては、元々使われていた電池と同じ品番の電池への交換を推奨している場合があるためです。交換を行う前に取扱説明書を確認しましょう。
火災報知器を入手する方法

火災報知器の入手方法は主に2パターンあります。自分の器用さや知識量などを総合的に判断し、的確な方法を選びましょう。火災報知器を手に入れる2つの方法を解説します。
ホームセンターや家電量販店で購入する
火災報知器の交換を自分で行う場合は、自分で火災報知器を購入するのがおすすめです。
火災報知器はホームセンターや家電量販店、インターネット通販などで簡単に手に入ります。価格は比較的幅があり、2,000円前後で買える手頃なものから10,000円前後の複数台がセットになったものまで、さまざまなラインナップが用意されています。
自分で火災報知器を購入する際には、部屋に適した製品を選べるだけの知識が必要です。適切な火災報知器を選べるかどうか自信がない場合には、無理をせずほかの方法を検討しましょう。
ガス会社からリースする
どのような火災報知器を選ぶべきなのかわからない方は、ガス会社が展開している火災報知器のリースを活用するのがおすすめです。リースなら自宅に合ったタイプの火災報知器を確実に付けてもらえるので、商品選びに苦戦したり、選び間違えたりする心配もなくなります。
リース契約のメリットとしては、火災報知器の管理をガス会社に一任できることも挙げられます。契約するガス会社によっては、取り付けから交換までのすべての作業を任せられるため、契約者は火災報知器の利便性だけを享受できます。
リース契約のデメリットは、自分で火災報知器を購入して取り付ける場合と比べ、コストがかかる点です。コストとメリットを天秤にかけ、メリットが上回る場合には契約を検討しましょう。
火災報知器の選び方

「自分で火災報知器を購入したい」という方に向け、火災報知器の選び方を解説します。あらかじめ知識を付けた上で火災報知器売り場に行けば、自宅にぴったりの火災報知器が自ずとわかるようになるでしょう。火災報知器の選び方のポイントを3つ紹介します。
感知方式で選ぶ
火災報知器は感知方式には「煙式」と「熱式」の2種類があります。
どのような部屋であっても第1選択肢となるのが、煙が充満すると警報が鳴る煙式です。特別な事情がない場合には、煙式を取り付けるのが基本となっています。
キッチンにも基本的には煙式が推奨されるものの、大量の煙や湯気が発生する場合には、周囲の温度が60℃以上になったときに警報が鳴る熱式が取り付けられることもあります。
キッチンにどちらの火災報知器を設置するかは、市町村条例で定められている場合があるため、キッチンに新しい火災報知器を取り付けるときには、管轄の消防署に問い合わせましょう。
動作方式で選ぶ
火災報知器は動作方式によっても「単独型」と「連動型」の2つに大別できます。どちらの動作方式を選ぶべきかは、住宅の部屋数によって変わってきます。
部屋数が少ない場合は、火災を検知した火災報知器のみが警報を発する単独式がおすすめです。部屋数が少なければ、どの部屋にいても警報を聞き逃すことがないので、連動式を付けるメリットは薄いといえるでしょう。
部屋数が多い場合には、連動設定済みの複数の火災報知器が火災を検知した火災報知器から発せられた信号を受信し、一斉に火災を知らせてくれる連動式がおすすめです。連動式なら離れた部屋の火災でも瞬時に認知でき、逃げ遅れが発生しにくいといえます。
警報音の種類や音の大きさで選ぶ
火災報知器を選ぶときには、警報音の種類にも気を配りましょう。シンプルなブザー音よりも、「火事です」と音声で火災を知らせてくれる火災報知器の方が、他の住宅設備の音と間違えにくくなります。子どもや高齢者でも火事の発生を直感的に理解できるため、すばやい避難につながります。
また、火災報知器を選ぶときは、火災報知器が発する音の大きさにも注目しましょう。一度眠るとなかなか起きない方や、ヘッドホンを着けて作業する時間が多いご家庭には、とりわけ大きな音が鳴る火災報知器がおすすめです。90dB以上の警報音が鳴る火災報知器を選ぶと、失敗が少ないでしょう。
火災報知器が電池切れになったらすぐに対処しよう

火災報知器の電池切れは、単に「警報がうるさい」という問題では済みません。電池切れを起こした火災報知器は、正常に機能しない可能性があるので、そのまま放置すれば、命に関わるリスクにつながります。火災報知器が「電池切れです」との警報を発するようになったら、速やかに本体の交換や電池の入れ替えを行いましょう。万が一に備えて、火災報知器を常に正常な状態に保つことが大切です。早めに対応して、安心して暮らせる毎日を取り戻しましょう。