冷蔵庫の電気代はどれくらい?計算方法や節電のコツ・選び方を解説

冷蔵庫の電気代はどれくらい?計算方法や節電のコツ・選び方を解説

冷蔵庫の電気代はどれくらい?計算方法や節電のコツ・選び方を解説

冷蔵庫は基本的に常時稼働する電化製品であるため、毎月の電気代が気になる人も多いでしょう。電気代の目安や計算方法、製品の選び方などを解説します。節電のポイントも紹介するので、家計の見直しを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.冷蔵庫の電気代の目安

 1-1.冷蔵庫の消費電力量はどれぐらい?

  1-1-1.電化製品の消費電力量とは?

 1-2.【サイズ別】冷蔵庫にかかる電気代は?

 1-3.製造年によって電気代は変わる?

2.冷蔵庫の電気代を節約するには?

 2-1.設定温度を調整する

 2-2.開閉の頻度を減らす

 2-3.ものを入れ過ぎず適度に隙間を空ける

 2-4.熱いもの・温かいものは入れないようにする

 2-5.設置場所に注意する

 2-6.古い製品は買い替えを検討する

3.ご家庭に合った冷蔵庫の選び方

 3-1.まずは大きさ・容量を調べる

 3-2.冷凍室・野菜室の位置や構造を確認する

 3-3.あると便利な機能もチェック

4.電気料金プランや電力会社の乗り換えも要検討

5.ポイントを押さえて冷蔵庫の電気代を節約

冷蔵庫の電気代の目安

冷蔵庫にかかる電気代は、製品のサイズや製造年などによって異なります。しかし、平均的な水準を知っておくことで、ご家庭の電気代を見直すきっかけになるでしょう。まずは、冷蔵庫の消費電力量の相場や、サイズ別の電気代の目安を紹介します。

冷蔵庫の消費電力量はどれぐらい?

冷蔵庫の消費電力量は、年間で250~450kWh程度です。例えば、三菱電機の「MR-C33K-W」の場合、年間の消費電力量は352kWhとされています。冷蔵庫は電化製品の中でも消費電力量が多いため、電気代を抑えるには特に節電を意識することが大切です。

まずは、お使いの冷蔵庫の消費電力量を確認してみましょう。各メーカーの公式サイトや、製品の取扱説明書などに記載されています。購入時や買い替え時にも、消費電力量は必ずチェックするようにしましょう。

※出典:三菱電機 冷蔵庫:Cシリーズ MR-C33K

電化製品の消費電力量とは?

電化製品の消費電力量とは、一定時間に使用する電気エネルギーの量を指し、「Wh(ワットアワー)」や「kWh(キロワットアワー)」の単位で表すのが一般的です。冷蔵庫の場合は、年間消費電力量として表示されている場合が多く、1年間にその冷蔵庫が使用する、電力量の合計を意味しています。

例えば、上記のように消費電力量が352kWhの場合、1年間に352kWhの電気を使用するわけです。この値に1kWhあたりの電気料金を掛けることで、その冷蔵庫の年間電気代を計算できます。

【サイズ別】冷蔵庫にかかる電気代は?

資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」によると、冷蔵庫(2023年製)のサイズ別の年間消費電力量および、消費電力量をベースに計算した電気代は次の通りです。

サイズ(定格内容積)年間消費電力量1年間にかかる電気代(推定)
201~250L310 kWh約9,610円
301~350L343 kWh約10,633円
401~450L290 kWh約8,990円
501L以上279 kWh約8,649円

定格内容量が201~250Lの冷蔵庫(2023年製)の年間消費電力量は、310kWhです。これを基に電気代を計算すると、次のように年間で約9,610円の電気代が発生すると推定できます。なお、電力単価の目安は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた31円を採用しています。

年間の電気代(円)= 年間消費電力量(kWh) × 電力単価(円/kWh)=310kWh × 31円/kWh = 9,610円

このように、単純に冷蔵庫のサイズが大きくなるほど電気代がかかるとは限りません。むしろ大型の冷蔵庫は、内部の構造がゆったりとしており、効率的に冷気を循環できる設計になっています。結果的に、年間の消費電力量も小さくなる傾向がみられます。

※出典:省エネ性能カタログ 2024年版|経済産業省 資源エネルギー庁

製造年によって電気代は変わる?

同様に「省エネ性能カタログ」を参考にして、冷蔵庫(201~250L)の製造年による電気代の違いも比較してみましょう。

製造年年間消費電力量1年間の電気代(推定)
2016年365kWh約11,315円
2017年351kWh約10,881円
2018年325kWh約10,075円
2019年317kWh約9,827円
2020年316kWh約9,796円
2021年315kWh約9,765円
2022年312kWh約9,672円
2023年310kWh約9,610円

例えば、2016年製の冷蔵庫(201~250L)の年間消費電力量は365kWhなので、電気代は次のように計算できます。

365kWh × 31円/kWh= 11,315円

したがって、上記2023年製の冷蔵庫と比べると、年間で約1,705円の電気代の差が生じると考えられます。基本的に新しい製品のほうが省エネ性能は高いため、古い冷蔵庫は積極的に買い替えた方が、電気代の節約につながります。

※出典:省エネ性能カタログ 2024年版|経済産業省 資源エネルギー庁

冷蔵庫の電気代を節約するには?

冷蔵庫は常に稼働しているため、ちょっとした工夫で、電気代を大きく節約できます。以下のポイントを意識して、毎月の電気代の負担を減らしましょう。

設定温度を調整する

冷蔵庫の設定温度は、季節や使用状況に合わせて、適切に調整することが大切です。冷蔵室は3〜5℃、冷凍室は-18℃程度が目安とされており、設定温度が低すぎると消費電力が増えるため、食品の保存に支障がない範囲で調整しましょう。

例えば、夏場は「中」から「強」、冬場は「弱」や「中」に設定することで、無駄な冷却を防げるので、電気代の節約につながります。

開閉の頻度を減らす

冷蔵庫のドアを開けると冷気が外へ逃げてしまい、庫内の温度が上昇します。そのたびにコンプレッサーが作動し、余分な電力を消費するため、開閉の回数が多いと電気代も増えてしまいます。

庫内に何があるかきちんと把握しておき、必要なものを素早く取り出すように意識して、冷蔵庫の負担を軽減することが大事です。ドアを長時間開けっぱなしにする習慣があると、年間の電気代に大きな差が出る場合もあるので、注意しましょう。

ものを入れ過ぎず適度に隙間を空ける

庫内に食材を詰め込みすぎると、冷気が均等に循環せず、冷蔵庫がより多くの電力を使って冷却し続けます。その結果、電気代の負担につながるので、余裕を持って収納し、冷蔵庫内の温度を安定させることが大切です。

定期的に庫内を整理し、古い食材を取り除くことで無駄な冷却を防ぎましょう。どこに何があるか一目でわかる状態を保てば、扉の開閉時間も短くなり、年間でみれば大きな節電効果が期待できます。

熱いもの・温かいものは入れないようにする

調理したばかりの熱い食品や、温かい鍋をそのまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が急上昇し、冷却のために余分な電力が必要になります。食品は常温まで冷ましてから冷蔵庫に入れることで、無駄な電力の消費を防ぎましょう。

特に、大きな鍋や大量の料理を保存する場合は注意が必要です。できるだけ早く冷ましたい場合は、食品を小分けにしたり、保冷剤で粗熱を取ったりするなどの工夫が有効です。

設置場所に注意する

冷蔵庫の設置場所も電気代に影響します。直射日光が当たる場所や、コンロや電子レンジの近くなど、温度が高くなりやすい場所は避けましょう。

また、冷蔵庫の背面・側面に十分なスペースを確保し、スムーズな放熱を促すことも大切です。放熱が妨げられると冷却効率が下がり、余計な電力を消費します。設置場所の注意点に関しては、製品の取扱説明書に詳しく記載されているので、必ず確認しておきましょう。

古い製品は買い替えを検討する

長年使っている冷蔵庫は、最新の省エネモデルに比べて、消費電力量が大きい傾向にあります。特に10年以上前の冷蔵庫を使用している場合は、新しいモデルに買い替えることで、年間で30~40%程度、電気代を節約できるケースもあります。

実際に冷蔵庫を買い替える際には、年間消費電力量の少ないモデルや、省エネ基準達成率の高い製品を選択するのがおすすめです。ご家庭に合った冷蔵庫を選択するポイントについて、詳しくは後述します。

ご家庭に合った冷蔵庫の選び方

蔵庫はご家庭のライフスタイルに合わせて選ぶことが、長期的な電気代の節約につながります。以下のように、適切な容量や使い勝手の良い機能を持つ製品を選ぶことで、無駄な電力の消費を防ぎましょう。冷蔵庫を選ぶ際のポイントを紹介します。

まずは大きさ・容量を調べる

冷蔵庫を選ぶ際には、まずご家庭に合った大きさや容量を選ぶことが大事です。冷蔵庫の容量が適切でなければ、冷却効率が悪くなり、余分な電力を消費してしまう可能性があります。

上記のように、単純にサイズが大きいほど消費電力量が増えるとは限りません。しかし、庫内のスペースが空きすぎると、冷気の循環が不安定になる可能性があります。一方、食材に対して庫内のサイズが小さすぎると、冷却に余分な電力が必要になるので注意しましょう。

使用人数や頻度に応じて、適切な容量を選ぶことが大切です。例えば、2人暮らしであれば200~300L程度、4人家族であれば400L以上の冷蔵庫が、ある程度は余裕を持って使えるでしょう。容量を選ぶ際には、食材の収納量や使い勝手も考慮することが大切です。

冷凍室・野菜室の位置や構造を確認する

冷蔵庫の構造にも注目しましょう。特に冷凍室や野菜室の位置は、日常の使いやすさに直結します。冷凍室が上部にあるタイプは、頻繁に冷凍食品を使うご家庭に適していますが、下部にあるタイプは野菜室が使いやすく、野菜や果物を多く保存するご家庭には便利です。

また、冷凍室と冷蔵室の間に仕切りがあることで、冷気の移動がスムーズになり、庫内の冷却効率が向上します。加えて、野菜室の引き出しがスムーズに開閉できるか、庫内の棚の高さを調整できるかなども確認しましょう。

あると便利な機能もチェック

近年製造されている冷蔵庫には、節電モードや自動製氷機、脱臭・抗菌など、さまざまな機能が搭載されています。特に、節電モードは自動で最適な運転に切り替えてくれるため、無駄な電力の消費を抑えられるので便利です。

また、急速冷凍やチルド室など、食材の鮮度を保つ機能もチェックしましょう。ご家族のライフスタイルに合った機能を選ぶことで、使い勝手が向上するだけではなく、日々の食材管理や調理もスムーズになります。

電気料金プランや電力会社の乗り換えも要検討

ご家庭で常時稼働させる冷蔵庫の電気代を節約するには、電気料金プランや電力会社の見直しも効果的です。多くの電力会社が時間帯別料金やセット割引など、さまざまなプランを提供しているので、一度調べてみるとよいでしょう。

また、電力会社を変更することで、同じ使用量でも電気代を節約できる場合があります。特に近年は、電力の小売完全自由化により、地域やライフスタイルに合った電力会社を選びやすい状況です。新電力をはじめとした、契約する電力会社の乗り換えも検討するとよいでしょう。

なお、新電力の特徴やメリットに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。

新電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

ポイントを押さえて冷蔵庫の電気代を節約

冷蔵庫の電気代を節約するには、適切なサイズや機能の製品を選び、使用方法や設置場所も工夫することが大事です。食材の詰め過ぎを避け、設定温度を適切に保つなど、日常の使い方を工夫するだけで、毎月の電気代を抑えられます。

さらに、省エネ性能の高い製品への買い替えや、電気料金プランの見直しも有効です。契約する電力会社の変更で、お得に電気を使える可能性もあります。

エネワンでんきは、電気使用量に合わせた最適なプランを選べるほか、さまざまな特典がついたプランも用意しています。電力会社の変更を考えるなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

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