
ダイソンホットアンドクールはおすすめ?特徴や電気代の目安を紹介
ダイソンホットアンドクールはおすすめ?特徴や電気代の目安を紹介
ダイソンのホットアンドクールは、冷暖房と空気清浄機能を兼ね備えた電化製品です。羽根のない設計やスマートな温度管理機能が特徴で、1年を通して快適な室内環境を提供します。ダイソンホットアンドクールの特徴や、電気代の目安などを知っておきましょう。
目次
2-2.Dyson Purifier Hot+Cool Gen1
ダイソンホットアンドクールの特徴

ダイソンのホットアンドクールシリーズは、羽根のないスタイリッシュなデザインと高性能な空気清浄機能を備え、1年を通じて活用できる電気製品です。安全性や使い勝手にも優れており、小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心して使用できます。
まずは、ホットアンドクールシリーズの基本的な特徴を確認していきましょう。
ダイソン社の空気清浄機能付ファンヒーター
ダイソン社のホットアンドクールは、独自のテクノロジーを生かした多機能なファンヒーターです。高性能な空気清浄機能を兼ねた複合型家電であり、モデルにもよりますが、温風と涼風の両方を出せるのが特徴です。
一般的な冷暖房器具とは異なり、PM2.5やウイルス・花粉・ニオイなどを取り除くフィルターが内蔵されており、温風や冷風を送りながら空気をきれいにできます。さらに空気の質をリアルタイムで監視し、自動で運転を調整する機能も備えており、快適な室内環境の維持が可能です。
羽根のない設計で安全・衛生的
ホットアンドクールは、羽根のない独自の「エアマルチプライアーテクノロジー(Air Multiplier™)」を搭載しています。
空気を後方から吸い込み、増幅して前方に滑らかな風を送る仕組みで、一般的な扇風機のような羽根がありません。子どもがいても安全に利用でき、掃除も簡単で、日常のメンテナンスは、フィルターの定期交換程度で済みます。
さらに見た目もすっきりとしており、生活空間になじみやすいデザインも魅力です。回転音も小さく、夜間の使用にも適しています。
冷風と温風・空気清浄が1台で可能
モデルによっては、冷風モード(扇風機)と温風モード(ファンヒーター)、空気清浄モードをボタン1つで切り替えられるのも、ホットアンドクールの特徴です。
夏は扇風機として涼しい風を提供し、冬はセラミックヒーターのように部屋を暖められます。上記のように空気清浄機能も備えているため、季節の変化に応じた柔軟な空調管理が可能です。
ただし同じ暖房機能でも、部屋全体を温めるエアコンとは役割が異なる点は注意しましょう。特定の場所や人に向けて温風を届けるのに適しているため、冷えやすい足元やデスク周りなどで、スポット暖房として使用するのがおすすめです。
温度管理やタイマーなどの機能も充実
ダイソンのホットアンドクールには、温度調整やスケジュール管理ができる便利な機能も、多数搭載されています。モデルによって違いはあるものの、室温を一定に保つサーモスタット機能や、最大350°の首振り機能、リモコン操作・スリープタイマー機能などが利用可能です。
また、リモコンやスマートフォンアプリを使って、温度を1℃単位で調整でき、風量や送風方向も自在に設定できるのも特徴です。空気の質に応じて自動で動作の切り替えが可能で、ユーザーが常に快適な空間を維持できるように設計されています。
ダイソンホットアンドクールの電気代は?

ダイソンホットアンドクールの電気代は、使用モードによって大きく異なります。涼風モードは消費電力が低く経済的ですが、温風モードは消費電力が高く、長時間の使用では電気代がかさむ傾向があるので注意が必要です。主要モデルの電気代の目安を確認しておきましょう。
Dyson Purifier Hot+Cool
「Dyson Purifier Hot+Cool」は、温風・冷風・空気清浄の3機能を搭載した高性能モデルで、ホットアンドクールシリーズの代表格です。
同製品の消費電力は、空気清浄モードで最大40W、温風モードで最大1400Wとなっています。また、公式サイトでは冷風モードの消費電力は明示されていませんが、一般的には空気清浄モードと同程度と考えられます。そこで、最大40Wと仮定した場合の電気代を計算してみましょう。
以下の計算式を用いて、それぞれモードの電気代を紹介します。なお、電力単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた31円/kWhとします。
電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)
【空気清浄モード】
0.04kw × 1h × 31円/kWh =約1.24円
【温風モード】
1.4kw × 1h × 31円/kWh = 約43.4円
【冷風モード(扇風機モード)】
0.04kW × 1h × 31円/kWh = 約1.24円
よって、空気清浄モードと冷風モードは1時間あたり約1.24円、温風モードは約43.4円の電気代がかかると考えられます。
空気清浄モードおよび冷風モードは、1日8時間使用しても約9.92円ですが、温風モードは約347.2円の電気代がかかる計算です。詳しくは後述しますが、エアコンよりも電気代がかかる傾向にあるので、使い方には注意が必要です。
※出典:Dyson Purifier Hot+Cool ホット+クール 空気清浄機 ホワイト/シルバー (HP07 WS) | ダイソン公式
Dyson Purifier Hot+Cool Gen1
次に「Dyson Purifier Hot+Cool Gen1」の電気代の目安も紹介します。シリーズの中でも比較的ベーシックなモデルでありながら、基本的な機能を備えたバランスの良い機種です。
同製品の消費電力は、涼風モード(空気清浄機能含む)で最大50W・温風モードで1200Wとなっています。上記の式に当てはめて、電気代を計算してみましょう。
【涼風モード(最大)】
0.05kW × 1h × 31円 = 1.55円
【温風モード】
1.2kW × 1h × 31円/kWh = 37.2円
従って、涼風モードでは1時間あたり約1.55円、温風モードでは約37.2円の電気代が発生すると考えられます。1日8時間使用すると仮定すると、それぞれ約12.4円・約297.6円の電気代がかかる計算です。
※出典:Dyson Purifier Hot+Cool™ Gen1 ホット+クール 空気清浄機 ホワイト/ホワイト (HP10 WW) | 空調家電 | ダイソン公式
ほかの電化製品にかかる電気代と比較してみよう

ホットアンドクールと、ほかの代表的な冷暖房器具との電気代も比較してみましょう。ここではエアコンとセラミックファンヒーター、扇風機・サーキュレーターの電気代の目安を紹介します。
エアコンの暖房機能の場合
エアコン(6畳用)の代表例として、日立の「RAS-AJ22R(2023年度モデル)」の電気代を計算してみましょう。同製品における暖房機能の定格消費電力は470Wであるため、1時間使った場合の電気代は次の通りです。
電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)=0.47kW × 1h × 31円/kWh = 14.57円
よって、1時間あたり約14.57円の電気代がかかると考えられます。上記のように、ホットアンドクールの温風モードの電気代よりも安く利用できるため、広い部屋や長時間の暖房には、エアコンの方が経済的といえるでしょう。
※出典:ルームエアコン AJシリーズ : 住宅設備用エアコン : 日立グローバルライフソリューションズ株式会社
セラミックファンヒーターの場合
次に、セラミックファンヒーターの代表例として、Panasonicの「Hot&Cool DS-FWX1201-W」の電気代を紹介します。同製品の最大の消費電力は1200W(温風時)のため、電気代は次の通りです。
1.2kw × 1時間 × 31円/kWh = 37.2円
従って、1時間あたり約37.2円の電気代がかかると考えられます。これは上記の「Dyson Purifier Hot+Cool Gen1」の温風モードと同じであり、同程度の暖房効果を期待できる機器同士と考えれば、電気代に大きな差はありません。
ただし、セラミックファンヒーターは空気清浄機能や冷風機能がない分、用途が限定されます。年間を通じて多くのシーンに利用できる点においては、ホットアンドクールの方が優れているといえるでしょう。
※出典:ナノイーX 搭載ファンヒーター Hot&Cool DS-FWX1201 | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic
扇風機・サーキュレーターの場合
続いて、扇風機・サーキュレーターの代表例として、山善の「YLR-YD301」の電気代を紹介します。同製品の消費電力は15Wのため、1時間使った場合の電気代は次の通りです。
0.015kW × 1h × 31円/kWh = 0.47円
よって、1時間あたり約0.47円の電気代がかかる計算です。ホットアンドクールの涼風モード(扇風機モード)と比べると、電気代は安く済むため、コストを抑えながら単純に風を送る目的であれば、扇風機やサーキュレーターが有効です。
しかし、風量調整の柔軟性や空気清浄機能などの面においては、ホットアンドクールの方が優れています。快適性や年間を通じた活用を考えるならば、多機能なホットアンドクールが効果的な選択肢となるでしょう。
※出典:商品情報_DCモーター扇風機 | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
ホットアンドクールの電気代を節約するポイント

ダイソンのホットアンドクールを効率的に使用し、電気代を節約するには、使い方や設定を工夫することが重要です。
使用場所や時間・運転モードを意識する
ホットアンドクールの電気代を抑えるには、使用場所・使用時間・運転モードの選び方が重要です。例えば、温風モードは最も電力を消費するため、広い部屋で長時間使うとコストがかさみます。
基本的に短時間の使用にとどめ、暖まった後は空気清浄モードや自動モードに切り替えることで、電力消費を抑えましょう。
また、風量や温度設定も電力使用に大きく影響します。必要以上に強風や高温にせず、快適と感じる最低限の設定にすることが大切です。
室内環境を整える
室内環境の工夫も電気代の節約につながります。暖房効率を上げるには、窓からの冷気を遮断するカーテンや、断熱シートなどの活用が効果的です。室温が下がりにくくなり、ホットアンドクールにかかる負荷を軽減できます。
さらに、床にラグやカーペットを敷くのも体感温度が上がり、温風設定を控えめにできるのでおすすめです。冷風を使う時期には、適度な換気で室温をうまく調整し、風量を抑えつつ快適な空間を維持しましょう。こういった小さな工夫が、年間を通じた電気代の削減につながります。
ほかの器具と併用する
ホットアンドクール単体では空調効果が不十分な場合もあるため、ほかの器具との併用も検討しましょう。例えば、サーキュレーターと一緒に使えば、温風や冷風を効率的に循環させられます。設定温度を抑えても部屋全体を快適に保てるため、電気代の節約につながります。
また加湿器との併用も、冬場には有効です。湿度を上げることで体感温度が上がり、ホットアンドクールの温風設定を低く抑えられます。場合によっては、エアコンの補助として短時間のみ使用することで、消費電力を抑えながら快適性を確保するのもおすすめです。
電気料金プランや電力会社の変更も検討しよう

ダイソンのホットアンドクールは、1台で冷暖房と空気清浄が可能な多機能な電化製品ですが、使い方次第で電気代に差が出てきます。特徴やほかの製品との違いを理解し、ご家庭のライフスタイルに合った使い方をすることで、快適さとコストのバランスを取ることが大切です。
なお、年間を通じて使用する電化製品を導入する際には、機器の使い方だけではなく、電気料金プランや電力会社の乗り換えも有効です。サービスによって同じ消費電力量でも電気代が変わるため、この機会にご家庭の使用実態に合わせて、料金プランや電力会社の変更も検討してみましょう。
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エネワンでんき編集部
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