テレビの電気代はいくら?節約のコツやテレビを選ぶポイントも紹介
テレビの電気代はいくら?節約のコツやテレビを選ぶポイントも紹介
テレビの電気代は、いったいどのくらいかかっているのでしょうか?液晶の種類ごとの傾向や電気代を解説します。サイズや解像度による違いも確認しましょう。節約のコツや、テレビを買い替える際のポイントも紹介します。
目次
テレビ使用時の電気代とは
テレビ使用時の電気代は、テレビの種類によって変化します。液晶テレビ・有機ELテレビ・プラズマテレビ、それぞれの電気代の目安を確認しましょう。
電気代の計算には以下の式を使用します。
消費電力(W)÷1000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)
1kWhあたりの電力量単価は31円として計算しています。
液晶テレビのケース
液晶テレビは、液晶パネルを使用したテレビです。バックライトで液晶パネルを照らし、映像を映し出します。多くの家庭に普及しており、主流となっている種類です。
液晶テレビの例として、REGZA 43Z670N [43インチ]を使用するときにかかる電気代を見てみましょう。1時間使用したときの電気代は、消費電力が151Wのため約4.68円です。1時間だけではそこまで高いようには感じられないかもしれませんが、毎日何時間もテレビを見る人は、思っているよりも電気代がかかっている可能性があります。
出典:価格.com – TVS REGZA REGZA 43Z670N [43インチ] スペック・仕様
有機ELテレビのケース
有機ELテレビは、有機物の発光現象を利用した薄型テレビです。バックライトを使わず自然に発光する有機物を活用するため、鮮明な映像が映し出されます。
有機ELテレビの例として、OLED42C2PJA [42インチ]の電気代を見てみましょう。
1時間使用したときの電気代は、消費電力が188Wのため約5.83円です。
REGZA 43Z670N [43インチ]と比較すると、電気代はやや高めです。製品によって異なりますが、液晶テレビに比べると有機ELテレビの方が電気代は高くなる傾向です。
出典:価格.com – LGエレクトロニクス OLED42C2PJA [42インチ] スペック・仕様
プラズマテレビのケース
プラズマテレビは、プラズマ放電を利用して発光するテレビです。消費電力が多いこともあり、現在では製造が終了している製品も多くなっています。
現在使っているテレビがプラズマテレビの場合、電気代はどのくらいかかるのでしょうか?Wooo P42-XP05 [42インチ]の電気代目安を紹介します。1時間使用したときの電気代は、消費電力が385Wのため約11.94円です。液晶テレビや有機ELテレビと比べると、電気代が大幅に高くなっていることが分かります。
プラズマテレビを使っている場合は、別の種類に買い替えることで節電にもつながるでしょう。
出典:価格.com – 日立 Wooo P42-XP05 [42インチ] スペック・仕様
テレビの電気代が変動する主な要因
テレビの電気代は、種類だけでなくさまざまな要因で変動します。種類以外に電気代を左右する主な要因と、電気代の目安を確認しましょう。
テレビのサイズ
テレビは一般的に、サイズが大きいほど消費電力が多くなります。
例として、REGZA 43Z670Nのケースを見てみましょう。以下のように、サイズが大きくなるほど消費電力も増えています。
サイズ | 消費電力 |
43インチ | 151W |
50インチ | 229W |
55インチ | 233W |
60インチ | 283W |
65インチ | 374W |
43インチと65インチでは、消費電力に2倍以上の開きがあります。電気代もその分高くなるため、テレビの電気代が高いと感じる場合は、サイズによる影響もあるかもしれません。
出典:商品トップ:Z670N シリーズ|REGZA<レグザ>TOSHIBA(東芝)
テレビの解像度
テレビは、製品によって解像度が異なります。現在製造されているテレビの主流でもある、フルハイビジョン(2K)・4K・8Kの違いを見てみましょう。
2K・4K・8Kの順に映像が鮮明になり、2Kと4Kを比べると画素数に4倍ほどの開きがあります。美しい映像にこだわる場合は、解像度の高いテレビがおすすめです。
しかし、消費電力量は、解像度が高いほど高くなる傾向です。
省エネ性能カタログ電子版を参照すると、製品ごとの年間消費電力量(kWh/年)を比較できます。
製品によって差はあるものの、2Kは30~127kWhです。4Kになると97~187kWh、8Kでは437~589kWhと、解像度が高くなるほど年間消費電力量が高い傾向になっていることが分かります。
電気代を節約するためのテレビの選び方
古いテレビを使っている場合、買い替えによって電気代が安くなる可能性があります。電気代の節約を考えるのであれば、どのような基準でテレビを選べばよいのでしょうか?選び方のポイントを紹介します。
省エネタイプのテレビを選ぶ
テレビは、製品によって消費電力が異なります。購入する前に消費電力を確認し、できるだけエネルギー消費を抑えられるものに買い替えるのがポイントです。
同じ液晶の種類で同じサイズでも、メーカーによって消費電力が異なるケースもあります。電化製品を販売する公式サイトや、比較サイトでも消費電力の確認が可能です。
消費電力以外に、テレビに付属している機能も確認しておきましょう。自動で電源をオフにする機能や、省エネモードを搭載しているかも消費電力に関係します。
現在使っているテレビの消費電力が大きい場合、買い替えによって大幅な節電ができるでしょう。
部屋の大きさに合うサイズを選ぶ
テレビを買い替える際は、サイズを考慮することも重要です。消費電力だけを気にするのであれば、小さいサイズのテレビを選ぶと消費電力が低い傾向にあります。
しかし、小さすぎるテレビは見づらく、消費電力が少なくなっても問題が出てくるかもしれません。部屋の大きさや目的に合うサイズを選び、快適な環境をつくることもポイントです。
例として、32インチのテレビの推奨視聴距離は、1.2〜1.5mとされています。43インチのテレビでは、1.6〜2.0mが推奨視聴距離です。
部屋の間取りや椅子の位置を見て、推奨視聴距離でテレビを見られるかどうか、確認してみましょう。
出典:画面サイズの選び方 | 4K液晶・有機ELテレビ ビエラ | Panasonic
テレビの電気代を節約するコツ
テレビを使うときにちょっとした行動を心掛けることで、電気代の節約につながります。節約のコツと、心構えについて確認しましょう。
見ないときは電源オフにする
テレビには、「スタンバイ状態」と「電源オフ」があります。リモコンを使ってテレビを消す場合など、完全に電源をオフにせず待機状態で保留するのが「スタンバイ」です。
スタンバイ状態のままでは電力が消費されるため、電源オフを心掛けましょう。テレビがついているときよりも消費電力が少ないといっても、電源オフにする方が節電できます。
見ないときはこまめに電源を切り、消し忘れるようであればタイマー機能を活用するのもおすすめです。
長期間不在にする場合はコンセントを抜くのもよいですが、待機電力や期間によっては再起動に電気代がかかるため、状況によって判断しましょう。
明るさや音量の設定を見直す
テレビの音量や明るさは、消費電力に関係しています。使用環境に合わせて適切に設定すると、節電が可能です。
音が小さすぎる、画面が暗すぎるといった問題がないのであれば、多少控えめに設定すると消費電力が節約できます。
テレビの中には、省エネ機能で画面の明るさを調整できる製品もあるため、現在使っているテレビの仕様を確認してみましょう。
電力会社の変更を検討する
テレビをあまり見ない家庭や、すでに省エネタイプのテレビを使っていて節電が難しい場合には、電力会社の変更で電気代を安くできる可能性があります。
電力会社の変更をすると、テレビにかかる電気代だけでなく電気料金全体の見直しが可能です。他の電化製品にかかる電気代も気になっているときは、積極的に電力会社の見直しを検討してみましょう。
電力会社はそれぞれ独自性のあるプランを提供しており、生活環境や家族構成によっては大幅な節約になるケースもあります。まずは電力会社のプランを確認し、電気料金のシミュレーションをしてみるなど、チェックから始めましょう。
テレビの電気代に関するよくある疑問
テレビの電気代を節約しようと考えた場合、「テレビをつけっぱなしにしているとどうなるのか」「テレビを見ない場合いくら節約できるのか」などは、気になるポイントです。よくある疑問と、回答を紹介します。
テレビをつけっぱなしにすると電気代が高くなる?
経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでは、テレビをつけっぱなしにせず電源を切ることで、エネルギーを節約できると解説しています。
電源のオンオフで電気代がかかるとしても、電気代の節約を考えるならこまめに消す方がよいでしょう。
REGZA 43Z670N [43インチ]の例では、24時間つけっぱなしにすると電気代は約112.32円です。
30日間ずっとつけっぱなしだと、約3,369.6円となり、電気代に大きく影響するため、見ていないときはできるだけ電源を切るようにしましょう。
テレビを見ないようにするといくら節約できる?
もし、テレビを全く見ない場合、電気代はどのくらい節約できるのでしょうか?テレビの視聴時間や製品の消費電力によって、節約できる金額は変わります。
経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、1日1時間テレビを見る時間を減らした場合、節約できる金額は年間約895円です。
省エネポータルサイトを目安として考えると、1日平均5時間テレビをつけている場合、テレビを見なくなると年間約4,475円の節約につながります。テレビの使用時間が長く、消費電力が大きいテレビほど、節約できる金額も多くなるでしょう。
テレビの電気代を見直してみよう
テレビの電気代は、種類・サイズ・解像度などさまざまな要因によって変化します。もし節約をしたいと考えているのであれば、省エネタイプのテレビを選び、機能を活用するなどの工夫が必要です。
この記事で紹介した方法を参考に、まずはご家庭のテレビの使用状況を確認してみましょう。
電気代の節約は、わずかな意識の変化で大きな成果が期待できます。テレビの電気代を賢く見直して、快適で経済的な暮らしを始めましょう。
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