アイロンの電気代はどれくらい?電気代を節約する方法も紹介
アイロンの電気代はどれくらい?電気代を節約する方法も紹介
家電を新調するときに気になるのが電気代です。これまで使ったことのない家電であれば、かかる電気代がさらに気になるでしょう。今回はアイロンの電気代を解説します。併せて節電につながるアイロンの使い方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
アイロンがけにかかる電気代は?
アイロンがけの電気代を1日10分・週に1回行うケースを想定して解説します。かかる電気代を計算する式は、「消費電力(W)÷1,000×1日の使用時間(h)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)」です。なお料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示する目安「31円/kWh」を採用しています。
出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
ドライアイロンの電気代
ドライアイロンとは、スチーム機能が付いていないシンプルなアイロンのことです。熱の力のみで服のシワを伸ばします。機能が限定されているため、スチームアイロンより本体価格が低い傾向があります。人気のドライアイロンの電気代は以下の通りです。
メーカー・型式 | 10分 | 1カ月(計40分) |
パナソニック「NI-A66」 | 約3.61円 | 約14.44円 |
DBK「The DRY J78D」 | 約4.13円 | 約16.53円 |
アイリスオーヤマ「PDIR-01F」 | 約5.17円 | 約20.67円 |
出典:詳細情報 自動アイロン(ドライアイロン) NI-A66 | アイロン・衣類スチーマー | Panasonic
出典:J78D | DBK/ディービーケー | 日本ゼネラル・アプラィアンス株式会社(JGA)のオフィシャルサイト | 世界の優れた家電製品の輸入元およびその販売
出典:アイロン ドライ フッ素コート PDIR-01F-B ブラック 7162901│アイリスプラザ│アイリスオーヤマ公式通販サイト
スチームアイロンの電気代
スチームアイロンとは、本体に水を入れて使うタイプのアイロンです。熱の力とともに、アイロン面から出る蒸気の力で服のシワを伸ばします。本体内でスチームを作る必要があるため、ドライアイロンより電気代が高い傾向があります。人気のスチームアイロンの電気代は以下の通りです。
メーカー・型式 | 10分 | 1カ月(計40分) |
パナソニック「NI-WL508」 | 約7.23円 | 約28.93円 |
東芝「TA-FV460」 | 約6.2円 | 約24.8円 |
パナソニック「NI-S56」 | 約5.17円 | 約20.67円 |
出典:詳細情報 コードレススチームアイロン NI-WL508 | アイロン・衣類スチーマー | Panasonic
出典:TA-FV460 | アイロン/衣類スチーマー | 東芝ライフスタイル株式会社 | アイロン/衣類スチーマー | 東芝ライフスタイル株式会社
出典:詳細情報 スチームアイロン NI-S56 | アイロン・衣類スチーマー | Panasonic
電気代を節約できるアイロンのかけ方
アイロンがけはやり方を工夫すると、かかる電気代を節約することが可能です。少しの工夫で、簡単に節電を実現できます。節電を意識したアイロンがけのポイントを解説します。
一度にまとめてアイロンをかける
節電しながらアイロンがけをしたいなら、シワを伸ばしたい衣類を一度にまとめてアイロンがけするのがおすすめです。
アイロンを使用するとき、最もたくさんの電気を使うのが、冷たいアイロンをシワ伸ばしができる温度まで温めるときです。一度温まったアイロンの温度をキープするためには、さほど電気を使いません。
よって、アイロンがけにかかる電気代を節約するには、アイロンをスタンバイ状態にする回数を減らす、つまりアイロンがけをする機会を減らすのが有効です。大切な服をシワが付いたまま放置するのは気になるかもしれませんが、節電を目指すなら工夫する価値があります。
設定温度に合わせてかける順番を決める
アイロンがけにかかる電気代の節約を目指すなら、アイロンの設定温度に合わせてアイロンをかける順番を決めることが重要です。
アイロンは電源を入れると、徐々に温度が上がっていきます。アイロンの温度上昇に合わせて、始めに低温を使って低温が適温の服にアイロンをかけましょう。続いて中温が適温の服にアイロンをかけ、最後に高温が適温の服にアイロンをかけていきます。こうすることでアイロンの熱を無駄なく使用できます。
素材別のアイロンの適温は以下の通りです。
・アクリル・ポリウレタン:低温
・ウール・ナイロン・ポリエステル・レーヨン:中温
・綿・麻:高温
服の素材やアイロンの適温が分からない場合には、服の品質表示タグを確認しましょう。
アルミカバーが付いたアイロン台を使う
アイロンと併せてアイロン台も新調する予定であれば、アルミカバーのアイロン台を選ぶのがおすすめです。
アルミは熱伝導性が高い素材のため、アルミカバーの付いたアイロン台を使用することでアイロンを使用中にアイロン台が自然と温められていきます。アイロン台が温まることでアイロン本体とアイロン台で服を上下から加熱できるようになります。こうすると効率よく服のシワを伸ばせるため、時間短縮と節電が期待できます。
アルミ素材が使われているアイロン台のデメリットは、カバーを外して洗濯ができないことです。使用する場合には、汚れないよう丁寧に扱う必要があるといえるでしょう。汚れや劣化を想定するのであれば、アルミ素材が使われたアイロン台カバーを活用するのもおすすめです。
アイロン時間を短くする洗濯のコツ
アイロンがけにかかる電気代を節約したいなら、洗濯の仕方を変えて、服にできるシワの数を減らす工夫も大切です。シワの数を減らすことができれば、アイロンがけにかかる時間が減るので、結果的に節電が実現します。アイロン時間を短縮できる洗濯方法を解説します。
洗濯ネットに入れて洗濯する
洗濯物のシワを減らすには、シワができやすい服を洗濯ネットに入れて洗うのが効果的です。洗濯物のシワが増える原因の一つが、洗濯物同士の絡まりです。絡まりあった部分に力がかかり、シワができてしまいます。
服を洗濯ネットに入れると、洗濯中に服同士がからまりにくくなり、服のシワの数を減らせます。
洗濯ネットを使うときは、下記のポイントを意識するのが大切です。
・服1枚につき一つの洗濯ネットを使う
・服のサイズに合った洗濯ネットを選ぶ
・洗濯ネットの形に合わせて服をたたんでから入れる
服を1枚ずつ洗濯ネットに入れるのは手間がかかりますが、上手に活用すればシワを最小限に抑えられます。
脱水のしすぎに注意する
洗濯機に搭載されている脱水機能を使うときは、「脱水のしすぎ」に注意が必要です。脱水時間が長くなると、その分、服が遠心力を受けてシワが付きやすくなります。
脱水を行う場合には、ごく短時間で済ます、もしくは全く脱水をせずに濡れたまま干す「ぬれ干し」という方法もあります。シワを減らす上では効果的で、生地と水分の重みで自然にシワが伸びるため、アイロンがけの時間を短縮したい人に適しています。
ぬれ干しをする際には、滴る水の行方に注意して干す場所を決めましょう。野外もしくは浴室内に干すのがおすすめです。もし部屋干しにするなら、洗濯物の下に洗面器を置いて養生しましょう。
干すときはシワを伸ばしてから
洗濯物を干すときは、しっかりシワを伸ばしてから干し始めると、乾いた後のシワを減らす効果が期待できます。
シワを放置したまま洗濯物を干すと、シワが入った状態で服が乾き、頑固なシワがそのまま残ってしまいます。残ったシワをきれいに伸ばすには、時間をかけてアイロンがけしなくてはなりません。
洗濯物を干すときは、しっかり手間をかけてシワを伸ばしてからにしましょう。例えばシャツであれば、肩の部分を持って大きく振りさばいた後、ハンガーにかけて生地を両手で挟み、軽く叩きながら伸ばすのが効果的です。
節電できるアイロンの選び方
ポイントをしっかり押さえて製品選びを進めれば、節電を実現するアイロンを選ぶことも可能です。節電できるアイロンを選ぶときのポイントを解説します。慎重に製品選びを進めて、後悔しない買い物を目指しましょう。
重量
節電できるアイロンを選ぶ上でまず注目したいのが、アイロンの重量です。適度に重さがあるアイロンを使うと、アイロン本体の重さによって服がプレスされ、自然とシワが伸びやすくなります。
重さがあるアイロンを選ぶときには、使いやすさとのバランスに注意が必要です。自分の腕力に見合わない重量のアイロンを選んでしまうと、アイロンがけ中に疲れてしまい、アイロンがけが億劫になる恐れがあります。
アイロンを初めて購入するのであれば、家電量販店に出向いて、実際にアイロンを触って選ぶのがおすすめです。アイロンの重量が自分に合っているか確認しながら選びましょう。
コードの有無
電気代を節約できるアイロンを選ぶなら、コードレスタイプではなく、コードが付いた従来型の製品を選ぶのがおすすめです。
コードレスのアイロンは、コードが邪魔にならないのでアイロンをかけやすいというメリットがあります。しかしコードレスのアイロンは、スタンドにおいて蓄熱する時間が必要なため、温めている間は使用できません。
コード付きのアイロンであれば、温めている途中でも低温や中温を使って服のシワを伸ばせます。アイロンの温度を無駄なく使用できるのです。
また、コード付きのアイロンは電力供給が安定しているため、効率的に温度を維持できる点もメリットです。コードレスタイプのように再加熱を待つ時間が必要ない分、短時間でアイロンがけを終わらせられます。
温まる面の素材
節電できるアイロン選びにこだわるのであれば、アイロンをかける面の素材にも注目しましょう。アイロンの温まる面に滑りの良い素材を選べば、スムーズに動き、作業効率が向上します。
滑りの良い素材を選びたいならセラミックがおすすめです。製品価格は高くなるものの、使い心地・耐久性・節電を追い求めるのであれば、購入して損はないでしょう。
「セラミックは高すぎる」と思う人にはチタンがおすすめです。滑りの良さを備え、セラミックより価格が安いため、初心者でも購入しやすいでしょう。ハードチタンコートの製品を選べば、気持ちの良い滑り心地を体感でき、節電効果も狙えます。
工夫してアイロンにかかる電気代を抑えよう
熱を発生させるアイロンは、それなりに電気代がかかる家電です。しかし、「アイロンがけの回数を減らす」「温度に合わせてアイロンがけをする順番を決める」などのポイントを押さえれば、アイロンがけにかかる電気代を節約することができます。また節電を意識してアイロン選びを進めれば、さらなる節電効果を狙うことも可能です。簡単な工夫や選び方を意識して、毎日の家事をよりエコで快適なものに変えていきましょう。
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