24時間つけっぱなしの電気毛布の電気代は?節約のポイントも解説
24時間つけっぱなしの電気毛布の電気代は?節約のポイントも解説
電気毛布はさまざまなシーンで活用できるため、24時間使いたいと考えている方もいるでしょう。ただし、つけっぱなしでの使用で気になりがちなのが電気代です。電気毛布を24時間使った場合の電気代や節約のコツをご紹介します。
目次
電気毛布を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は?
電気毛布は就寝時の掛け毛布・敷き毛布として使えるほか、日中にはひざ掛けとしても活用できる暖房器具です。24時間つけっぱなしにした場合、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。
電化製品の電気代の計算方法
電気毛布の電気代を計算する前に、まずは電化製品の電気代の計算方法を理解しておきましょう。具体的な計算式は次の通りです。
消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)
消費電力は電化製品ごとに異なります。取扱説明書やカタログを見れば、各製品の消費電力を確認することが可能です。単位がWで表記されている場合は、1,000で割ってkWに変換してから計算しましょう。
また、電気料金の目安単価は31円/kWhです。全国家庭用電気製品公正取引協議会で定められています。契約中の料金プランの電気料金がわかる場合は、実際に自宅で使う際に電気代がいくらかかるのか計算してみるのがおすすめです。
※出典:よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
一般的な電気毛布の電気代
山善が販売する電気毛布「YMK-200」を例にとり、電気毛布の電気代を計算します。
モデル名:電気掛敷毛布(130×188cm) YMK-200(山善)
消費電力:60W
- 1時間あたりの電気代:0.06kW×31円/kWh=約1.86円/時間
- 1日あたりの電気代:1.86円/時間×24時間=約44.64円/日
一般的な電気毛布を24時間つけっぱなしにした場合、1日あたりの電気代は45円程度になることがわかります。
※出典:商品情報_電気掛敷毛布(130×188cm) | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
電気毛布とほかの暖房器具を電気代で比較
電気毛布の電気代はほかの暖房器具に比べ、どのくらい安いのでしょうか。
代表的な暖房器具の特徴と一般的な電気代をご紹介します。1日あたりの電気代は、条件をそろえるために24時間使ったと仮定して計算します。
エアコン
エアコンは広い空間を暖めるのに適した暖房器具です。24時間つけっぱなしにすることも多いです。
エアコンの消費電力は、家庭用の場合は400〜1000W程度が一般的です。以下は、三菱電機の「GEシリーズ」のエアコンの電気代です。
製品名:GEシリーズ(三菱電機)
消費電力:470W(6畳)、625W(8畳)、910W(10畳)
消費電力470Wの場合
- 1時間あたりの電気代:0.47kW×31円/kWh=約14.57円/時間
- 1日あたりの電気代:14.57円/時間×24時間=約349.68円/日
消費電力625Wの場合
- 1時間あたりの電気代:0.625kW×31円/kWh=約19.38円/時間
- 1日あたりの電気代:19.38円/時間×24時間=約465.12円/日
消費電力910Wの場合
- 1時間あたりの電気代:0.91kW×31円/kWh=約28.21円/時間
- 1日あたりの電気代:28.21円/時間×24時間=約677.04円/日
スポット暖房として使う電気毛布と違い、エアコンは部屋全体を暖めるため、電気毛布より電気代が高くなります。
※出典:GEシリーズ | 三菱ルームエアコン 霧ヶ峰 | 三菱電機
電気ストーブ
一般的な電気ストーブは、電気毛布と同じく局所的に暖める暖房器具です。カーボンヒーター・ハロゲンヒーター・パネルヒーターなどの種類に分かれています。
山善のカーボンヒーター「DC-W092」を参考に、電気代を見ていきましょう。
製品名:カーボンヒーター DC-W092(山善)
消費電力:450W、900W
消費電力450Wの場合
- 1時間あたりの電気代:0.45kW×31円/kWh=約13.95円/時間
- 1日あたりの電気代:13.95円/時間×24時間=約334.8円/日
消費電力900Wの場合
- 1時間あたりの電気代:0.9kW×31円/kWh=約27.9円/時間
- 1日あたりの電気代:27.9円/時間×24時間=約669.6円/日
電気ストーブは電源を入れるとすぐに暖かくなる反面、電気毛布に比べ電気代が高いため、素早く暖を取りたいシーンでの短時間利用がおすすめです。
※出典:商品情報_カーボンヒーター(900/450W) | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
こたつ
こたつは暖められる範囲が限定される暖房器具です。スイッチを入れるとすぐに暖まります。
モデル名:KCK-750MD(ユアサプライムス)
消費電力:約98Wh(強)
- 1時間あたりの電気代:約3円(強)※Webサイトに記載あり
- 1日あたりの電気代:3円/時間×24時間=約72円/日
暖房器具の中では電気代が安い部類に入りますが、電気毛布はこたつより電気代を抑えられます。
※出典:ユアサプライムス こたつテーブル KCK-750MD(IV) カジュアルこたつ
電気カーペット
ホットカーペットは床に敷いて足元を温める暖房器具です。電気毛布とは暖房器具としての使い方が異なります。
モデル名:SUEF-S204(山善)
消費電力:520W
- 1時間あたりの電気代:0.52kW×31円/kWh=約16.12円/時間
- 1日あたりの電気代:16.12円/時間×24時間=約386.88円/日
電気カーペットは電気毛布より電気代が高く、長時間使用すると電気代がかさみます。部屋の大きさや利用目的に合わせて上手に使いましょう。
※出典:商品情報_空気をキレイにする省エネホットカーペット(2畳) | 山善の商品情報サイト
電気毛布のメリット
電気毛布はほかの暖房器具に比べ電気代が安く、使い勝手も良い暖房器具です。電気毛布の具体的なメリットを見ていきましょう。
本体価格や電気代が安い
電気毛布の大きなメリットは、電気代を大幅に抑えられることです。暖房器具の中では最も電気代が安い部類に入ります。
また、本体価格が安いことも大きなポイントです。ほかの暖房器具の購入が予算的に厳しい状況でも、電気毛布なら気軽に導入できるでしょう。
持ち運びが楽
使う場所を選ばないことも電気毛布のメリットです。軽い上に折りたためるため、電源さえ確保できれば持ち運んでどこでも使えます。
自宅で使うだけでなく、オフィス・旅行先・アウトドアでの活用も可能です。使わない時期はコンパクトに折りたたんで収納できるため、収納場所にも困りにくいでしょう。
種類が豊富
電気毛布には敷きタイプ・掛けタイプ・両用タイプの3種類に加え、ひざ掛けタイプや足を覆うタイプなどもあります。豊富な種類から用途に合わせて選ぶことが可能です。
それぞれ目的やサイズなどは異なりますが、毛布を電気で温める仕組みは同じです。インテリアに合ったデザインを選べば、暖を取りながらより快適な空間を演出できるでしょう。
電気毛布の24時間つけっぱなしは危ない?
電気毛布は、1日中使える便利な暖房器具ですが、使い方を誤ると体調不良や事故につながる恐れがあります。電気毛布の24時間つけっぱなしのリスクについて理解を深めましょう。
脱水症状や低温やけどのリスクがある
電気毛布を24時間使い続けると、大量に汗をかき、脱水症状を引き起こすことがあります。就寝時に使う場合は高温になりやすいため、特に注意が必要です。
また、電気毛布に長時間触れていることで、皮膚の奥がやけどを負う低温やけどにつながるリスクもあります。寝ている間は体の同じ部分が長時間接触しやすくなるため、寝る前に弱モードに設定するなどの注意が必要です。
使用方法を誤ると火災につながることも
電気毛布は火を使うわけではないため、火災を引き起こすイメージは湧きにくいでしょう。しかし、使用方法を誤ると火災につながる恐れがあります。
独立行政法人製品評価技術基盤機構のメールマガジンを見ると、過去に電気毛布が原因で火災が発生していることがわかります。紹介されている3つの事例は、いずれも電源コードからの出火が原因だと推定されています。
電気毛布を使う際には、取扱説明書に目を通し、正しい使用方法を理解することが大切です。
※出典:製品安全情報マガジン Vol.65 1月23日号「電気毛布による事故」 | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構
電気毛布の電気代を節約するコツ
電気毛布は電気代が安い暖房器具ですが、コツを押さえて使えば電気代をさらに節約できます。節約につながる電気毛布の活用法を3つご紹介します。
用途に合わせたサイズを選ぶ
電気毛布を購入する際は、用途に合わせてサイズを選びましょう。実際に使いたい範囲より大きなサイズにすると、余計な電力を消費することになってしまいます。
例えば、電気毛布をひざ掛けとして使いたい場合、布団サイズほどの大きさは必要ありません。メインの使用用途をしっかりと決めて製品を選ぶのが節約のポイントです。
温まったら温度を弱にする
電気毛布の種類によっては、温度を調節できるケースがあります。設定温度を高くするほど消費電力も大きくなるため、状況に応じて強弱を使い分けることが重要です。
体が温まるまでは「強」で使用し、温まったら「弱」にすれば、電気代を抑えられます。特に、寝る時は温かすぎると寝苦しくなる恐れもあるため、「強」で体を温めたら電源を消して寝るとよいでしょう。
タイマーを使う
電気毛布の電源のオンオフを手動で行うと、どうしても電源を切り忘れてしまうことがあります。温める必要がないのに電源を入れ続けた場合、無駄な電気代が発生してしまいます。
電気毛布の電気代の節約を図るなら、タイマー機能を活用しましょう。電源の切り忘れを防げるほか、脱水症状や低温やけどを引き起こすリスクを軽減することにもつながります。
電力会社の切り替えも電気代の節約に効果的
電気毛布は暖房器具の中でも電気代がかなり安く、24時間つけっぱなしにしてもそれほど電気代が高くなりません。本体価格も安いため、気軽に導入できるでしょう。
ただし、24時間使い続けると脱水症状や低温やけどのリスクがあるほか、誤った使い方をした場合には火災につながることもあります。長時間使用する際は正しく使うことが大切です。
また、電気料金の節約を考えるなら、電力会社の乗り換えも検討しましょう。現在は電力会社を自由に変更できるようになっており、今より安い料金プランを提供する会社に乗り換えれば、年間を通して大きなコスト削減を図れます。
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