PS4の消費電力は大きい?電気代の目安や節電のポイントを解説

PS4の消費電力は大きい?電気代の目安や節電のポイントを解説

PS4の消費電力は大きい?電気代の目安や節電のポイントを解説

近年は家庭用ゲーム機が進化を遂げていますが、プレー時間が長くなればなるほど気になるのが「消費電力」です。PS4を中心に、代表的なゲーム機の消費電力と電気代を調査しました。月々の電気代を抑えるポイントも解説します。

目次

1.PS4の消費電力はどのくらい?

 1-1.消費電力の基本

 1-2.PS4の消費電力と電気代の目安

2.ゲーム機の消費電力を比較しよう

 2-1.PlayStation 4 Pro

 2-2.PlayStation 5

 2-3.Nintendo Switch

3.周辺機器の消費電力も要チェック

 3-1.テレビ

 3-2.ゲーミングモニター

 3-3.Wi-Fiルーター

4.PS4にかかる電気代を抑える方法

 4-1.スタンバイモードや省電力設定を使う

 4-2.待機電力をカットする

 4-3.画面の明るさ・音量を調整する

 4-4.電力会社や料金プランを見直す

5.電力会社の賢い選び方とは?

 5-1.プランが豊富な新電力に注目する

 5-2.料金の比較・シミュレーションをする

6.ゲームは消費電力を意識しながら楽しもう

PS4の消費電力はどのくらい?

「PlayStation 4(以下、PS4)」は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発する家庭用ゲーム機です。臨場感ある映像の虜となり、時間を忘れてプレーする人は少なくありません。PS4でプレーすると、どれだけの電力が消費されるのでしょうか?

消費電力の基本

電化製品には、消費電力が記載されています。消費電力とは、電化製品を動かすのに必要な電力のことです。

単位表記は「W」や「kW」で、1kWは1,000Wに相当します。以下の計算式を使えば、消費電力から電化製品の電気代を算出できます。

  • 電気代=消費電力(W)÷1,000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)

一部の製品には、「定格消費電力」が記載されています。指定条件下において、すべての機能を最大限に使ったときに消費される電力の最大値を意味します。電化製品は、常に定格消費電力で稼働しているわけではない点に留意しましょう。

消費電力の計算方法についてもっと詳しく知りたい方はこちら

PS4の消費電力と電気代の目安

PS4の消費電力から電気代を計算してみましょう。公式サイトによると、最大消費電力は165Wです。

電気代の計算で用いる「1kWhあたりの電力量料金」は、契約している電力会社によって異なるため、ここでは「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会」が目安として定める単価を使います。

1kWhあたりの電力量料金を31円(税込)とし、PS4を1日3時間使用すると仮定します。計算式は165(W)÷1,000×3(時間)×31(円/kWh)となり、1日および1カ月(30日)の電気代は以下の通りです。

  • 1日の電気代:約15.35円
  • 1カ月の電気代:約460.5円

なお、最大消費電力で算出しているため、実際の電気代とは多少の差が生じる可能性があります。

※出典:PS4技術仕様 | PlayStation (日本)

※出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

ゲーム機の消費電力を比較しよう

消費電力は、機種ごとに異なります。PS4と同様、1日3時間使用すると仮定して、「PlayStation 4 Pro(PS4 Pro)」「PlayStation 5(PS5)」「Nintendo Switch」の消費電力と電気代を比較してみましょう。

PlayStation 4 Pro

PS4Proは、PS4のハイエンドモデルです。4KおよびHDRのテレビに対応しており、高品質なグラフィックによる臨場感たっぷりの映像を楽しめます。

PS4Proの最大消費電力は310Wです。1日3時間使用した場合の電気代はいくらになるのでしょうか?

  • 1日の電気代:約28.83円
  • 1カ月の電気代:約864.9円

高性能な部品が搭載されている分、PS4よりも多くの電力を消費します。時間を忘れてゲームに没入すれば、月々の電気代は増える一方でしょう。

※出典:PS4技術仕様 | PlayStation (日本)

PlayStation 5

PS5は、2020年11月に発売された機種です。高速読み込みが可能なSSDが搭載されたことにより、ロード時間の大幅な短縮が実現しました。グラフィックや3Dオーディオも進化し、これまでにない没入感が味わえるのが魅力です。

最大消費電力を350Wとすると、1日および1カ月の電気代は以下の通りです。最新技術が採用されたゲーム機ほど電気代が高くなることが分かるでしょう。

  • 1日の電気代:約32.55円
  • 1カ月の電気代:約976.5円

※出典:PlayStation 5 | Play Has No Limits | PlayStation

※出典:PS5セーフティーガイド

Nintendo Switch

Nintendo Switchは、任天堂が開発・販売するゲーム機です。「TVモード」「テーブルモード」「携帯モード」があり、シーンに応じた遊び方を選択できるのが特徴です。

TVモードに設定すると、テレビの大画面でゲームを楽しめます。公式サイトによると、プレー中の消費電力(TVモード)は、約7Wです。1日および1カ月の電気代をチェックしましょう。

  • 1日の電気代: 約0.67円
  • 1カ月の電気代:約19.5円

Nintendo Switchは携帯用ゲーム機であるため、家庭用ゲーム機と単純に比較するのは難しいですが、その中でも消費電力が低めの機種といえるでしょう。

※出典:【Switch】本体の消費電力は?

周辺機器の消費電力も要チェック

多くのゲーム機は、テレビやゲーミングモニター、Wi-Fiルーターと接続して使用するのが一般的です。ゲームプレー中は、これらの周辺機器も絶えず電力を消費していることを忘れてはいけません。

テレビ

リビングで家族と一緒にゲームを楽しむ場合は、40インチ以上・フルHD(フルハイビジョン)のテレビが適しています。フルHDとは、解像度のピクセル数が1,920×1,080の規格のものを指します。

REGZAのハイビジョン液晶「V35N series(40V型)」を例に挙げると、定格動作時の消費電力は83Wです。1日3時間使用したときの電気代を算出してみましょう。

  • 1日の電気代:約7.72円
  • 1カ月の電気代:約231.6円

※出典:仕様表:V35Nシリーズ|REGZA<レグザ>TOSHIBA(東芝)

ゲーミングモニター

ゲーミングモニターとは、ゲームプレー用に設計された高性能のモニターです。高速な動きを滑らかに表現できるため、格闘ゲームやシューティングゲームといった動きの激しいゲームでもストレスを感じません。

ソニーのゲーミングモニター「INZONE M9(27インチ)」は、解像度のピクセル数が3,840×2,160、消費電力の標準値が139Wです。1日3時間使用したときの電気代はどれくらいでしょうか?

  • 1日の電気代:約12.93円
  • 1カ月の電気代:約387.9円

※出典:INZONE M9 主な仕様 | ゲーミングギア INZONE(インゾーン) | ソニー

Wi-Fiルーター

PS4はインターネット環境がなくてもプレーできますが、ディスク版に限られます。豊富なゲームを楽しみたいのであれば、有線接続またはWi-fiルーターによる無線接続を使うのが一般的です。

NEC Aterm「WG2600HS2」のWi-Fiルーターは、最大消費電力が13.5Wです。Wi-Fiを1日中使用しているご家庭も多いですが、ここでは1日3時間使用した場合の電気代を計算します。

  • 1日の電気代:約1.26円
  • 1カ月の電気代:約37.8円

※出典:Aterm WG2600HS2:仕様 | 製品一覧 | AtermStation

PS4にかかる電気代を抑える方法

プレー時間を減らす以外に、PS4にかかる電気代を抑える方法はあるのでしょうか?消費電力を抑えるヒントや電力会社を見直すメリットを解説します。

スタンバイモードや省電力設定を使う

最近の家庭用ゲーム機には、さまざまな省エネ機能が搭載されています。PS4の場合、「スタンバイモード」や「省電力設定」を使うと、電気の無駄遣いを抑えられます。

スタンバイモードとは、アプリケーションを終了させずに、機器を一時的に省電力状態にする機能です。パソコンでいうスリープ状態のようなもので、ファイルのダウンロードや充電は問題なく行えます。

ゲーム中に疲れて寝落ちしやすい方は、事前に省電力設定をしておきましょう。機器を操作しない状態が一定時間続くと、電源が自動的にオフになります。

待機電力をカットする

電源オフの状態で消費される微量な電力を「待機電力」といいます。ゲームプレー中に比べればわずかですが、機器が電源につながっている限り、電力は消費され続けます。

外出時や就寝時は、ゲーム機本体はもちろん、テレビの電源プラグをコンセントから抜いておくのが望ましいでしょう。

電源プラグの抜き差しが面倒な方は「節電タップ」を使うのがおすすめです。プラグを差し込む部分に個別のスイッチが付いており、オン・オフの切り替えで、電気の供給をコントロールできます。

待機電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

画面の明るさ・音量を調整する

液晶テレビやモニターの画面が明るくクリアに見えるのは、内蔵されたバックライトが光を照射しているためです。消費電力の多くはバックライトが占めているため、輝度を下げれば、電気代を抑えられます。

ゲームプレー中は、音量を小さくするように心掛けましょう。音量を上げれば上げるほど、多くの電力が消費されます。イヤホンやヘッドホンを使用すれば、音量を上げなくても、十分な臨場感を味わえるでしょう。

ただし、長時間にわたる使用は、耳の不調につながります。聴覚は一度低下すると回復が難しいため、音量と使用時間には十分な注意が必要です。

電力会社や料金プランを見直す

電力会社から届く「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」を手元に用意し、月々の電気料金がどのように計算されているのかを知ることも重要です。

多くのご家庭では、大手電力の従量電灯プランを契約しています。「基本料金(最低料金)」「電力量料金(燃料費調整額を含む)」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されているのが一般的です。

自分のライフスタイルに合うプランに切り替えたり、1kWhあたりの電力量料金が安い電力会社に乗り換えたりすれば、今よりも電気代が安くなる可能性が高いでしょう。

電力会社の賢い選び方とは?

2016年4月1日以降は、家庭・商店を含むすべての消費者が電力会社を自由に選択できるようになりました。自分たちの価値観やライフスタイルにマッチした電力会社を選ぶには、どのような点を意識すればよいのでしょうか?

プランが豊富な新電力に注目する

電気事業に新たに参入した小売電気事業者は「新電力」と呼ばれます。大手電力に対抗するため、新電力では現代人のライフスタイルに合った多種多様なプランを打ち出しています。

  • 基本料金がかからないプラン
  • 市場価格に応じて電気料金が変動するプラン
  • ご家庭の電力使用量に合わせて選べるプラン
  • 時間帯によって料金が変わるプラン
  • ガスとのセット割があるプラン
  • 共通ポイントやマイルが溜まるプラン

「エネワンでんき」     は、月々の電力使用量に合わせて選べる3つのプランを用意しており、ご自身のライフスタイルに合わせたプランが選べます。

料金の比較・シミュレーションをする

料金システムをよく理解していないと、契約後に「基本料金は0円だけど電力量料金単価が割高だった」「市場価格の変動で急に値上がりした」などの問題に直面することがあります。

電力会社を変更するにあたり、料金の内訳や算定方法をよく確認することが重要です。料金のシミュレーションを行い、今よりもどれくらい安くなるのかをチェックしましょう。

複数の電力会社を比較することで、最良のプランを選択しやすくなります。料金やサービスをまとめて比較できるサイトを活用するのもおすすめです。

エネワンでんきで電気代がどのくらい安くなるかシミュレーションしてみる

ゲームは消費電力を意識しながら楽しもう

ゲーム機は、機種によって消費電力が異なります。最新機種になるほど消費電力が大きくなり、それだけ電気代もかさみます。テレビやモニター、Wi-Fiルーターも電力を消費するため、使用時間によっては家計が圧迫されるかもしれません。

毎日のようにゲームをする方は、節電を意識する必要があります。ただし、節電には限界があるため、電力会社やプランの見直しも検討しましょう。ニーズにマッチしたプランがあれば、過度な節電をしなくても、電気代を抑えられます。

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