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セラミックヒーターの電気代は安い?ほかの暖房器具と電気代を比較
セラミックヒーターの電気代は安い?ほかの暖房器具と電気代を比較
セラミックヒーターの購入を検討している方の中には、電気代がどのくらいかかるのか気になっている方もいるでしょう。一般的なセラミックヒーターの電気代とほかのヒーターとの比較を解説し、セラミックヒーターの電気代を節約する方法もご紹介します。
目次
電気ストーブとセラミックヒーターの違い
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ヒーターにはセラミックヒーター以外にもさまざまな種類があるほか、暖房器具には電気ストーブというカテゴリーもあります。そもそもセラミックヒーターとはどのような暖房器具なのか、電気ストーブとの違いと併せて見ていきましょう。
電気ストーブの特徴
電気ストーブとは、発熱体に電流を流して発生した熱により周囲を暖める暖房器具です。カーボンヒーター・パネルヒーター・ハロゲンヒーターなどの種類があり、これらは発熱体の種類が異なります。
電気ストーブの特徴は、電源を入れるとすぐに暖を取れることです。比較的コンパクトなタイプが多いため、スポット暖房としての使用が適しています。持ち運びしやすい点や燃料が不要な点もメリットです。
セラミックヒーターの特徴
セラミックヒーターは、熱効率の良いセラミックを内蔵しているヒーターです。近年のセラミックヒーターはほとんどがファンを備えているため、セラミックファンヒーターとも呼ばれます。
セラミックヒーターの特徴は、ファンで温風を送り出すことです。ほかのヒーターの大半は発熱体からの輻射熱により人体を温めますが、セラミックヒーターは電源を入れるとすぐに温風が出てきます。
電気ストーブとセラミックヒーターの違いは?
大半の電気ストーブは、遠赤外線による輻射熱で人体を直接温めます。体の芯から温まれる半面、周囲の空気を暖めるのは不得意です。
一方、セラミックヒーターはファンによる温風で周囲の空気を暖めます。広い部屋を暖めるのには不向きですが、狭い空間なら比較的短時間で暖かくなるでしょう。
ただし、セラミックヒーターもほかのヒーターと同様に発熱体から熱が発生するため、広義では電気ストーブの一種と捉えることができます。
セラミックヒーターの電気代
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実際の製品を例に取り、一般的なセラミックヒーターの電気代を計算します。電化製品の電気代の計算方法を押さえておきましょう。
電化製品の電気代を求める方法
電化製品の電気代は、基本的に以下の式で求められます。
1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)
電化製品の消費電力は、製品のWebサイトやカタログなどで確認できます。また、料金単価の目安は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWh(税込)を用います。
なお、電子レンジやエアコンなどほかの電化製品では、内部のコンプレッサーやモーターの効率や機能の違いにより「消費電力」と「出力」が異なる場合があります。しかし、電気ストーブではそのような複雑なエネルギー変換がないため、記載されているワット数がそのまま消費電力と考えて大丈夫です。
※出典:よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
一般的なセラミックヒーターの電気代
パナソニックのセラミックヒーター「DS-FS1200」を例として、セラミックヒーターにかかる電気代を計算しました。1日の使用時間は8時間と仮定しています。
モデル名:DS-FS1200
メーカー:パナソニック
消費電力:640W、1,170W
消費電力640Wの場合 | 消費電力1,170Wの場合 | |
1時間あたりの電気代 | 約19.84円 | 約36.27円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約158.72円 | 約290.16円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約4,761.6円 | 約8,704.8円 |
これだけではセラミックヒーターの電気代が高いかどうか分かりにくいため、次項からほかのヒーターや暖房器具と電気代を比較します。
※出典:概要 セラミックファンヒーター DS-FS1200 | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic
セラミックヒーターをほかのヒーターと比較
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ほかのヒーターと電気代を比較することで、セラミックヒーターの電気代が高いのかどうか判断しやすくなります。カーボンヒーター・パネルヒーター・オイルヒーターのそれぞれについて、実際の製品にかかる電気代を計算し、セラミックヒーターと比較しましょう。
カーボンヒーター
カーボンヒーターは、炭素(カーボン)繊維の発熱体から遠赤外線を放射する暖房器具です。遠赤外線量が多く体がすぐに温まるメリットがあり、現在の電気ヒーターの主流となっています。
モデル名:DC-W093
メーカー:山善
消費電力:450W、900W
消費電力450Wの場合 | 消費電力900Wの場合 | |
1時間あたりの電気代 | 約13.95円 | 約27.9円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約111.6円 | 約223.2円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約3,348円 | 約6,696円 |
セラミックヒーターの方が消費電力が大きいため、電気代も高めです。
※出典:商品情報_カーボンヒーター(900/450W) | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
パネルヒーター
パネルヒーターは、内蔵されたパネルから輻射熱を放射して人体を温める暖房器具です。広い部屋向けと狭い空間向けの2タイプがあります。
<大型タイプ>
モデル名:YMILL-1001ATIM
メーカー:山善
消費電力:1,000W
1時間あたりの電気代 | 約31円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約248円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約7,440円 |
<小型タイプ>
モデル名:DP-SB1610
メーカー:山善
消費電力:160W
1時間あたりの電気代 | 約4.96円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約39.68円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約1,190.4円 |
大型タイプのパネルヒーターは電気代が高めですが、それよりもセラミックヒーターの方がやや高くなっています。
※出典:パネルヒーター 1001ATIM mill | 山善ビズコム オフィス用品/家電/屋外家具の通販 山善公式
※出典:商品情報_薄型ミニパネルヒーター | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
オイルヒーター
オイルヒーターはオイルを電気で温めて放熱する暖房器具です。電気ストーブやセラミックヒーターとは異なり、広い部屋を暖めるのに向いています。エアコンのように温風を出すタイプではないため、空気の乾燥を防げる点がメリットです。
モデル名:RHJ10F0812-SG
メーカー:デロンギ
消費電力:500W、700W、1,200W
消費電力500Wの場合 | 消費電力700Wの場合 | 消費電力1200Wの場合 | |
1時間あたりの電気代 | 約15.5円 | 約21.7円 | 約37.2円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約124円 | 約173.6円 | 約297.6円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約3,720円 | 約5,208円 | 約8,928円 |
オイルヒーターの電気代はセラミックヒーターとほぼ同じです。
※出典:オイルヒーター ストーングレー RHJ10F0812-SG | De’Longhi JP
セラミックヒーターをほかの暖房器具と比較
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セラミックヒーターの電気代は、ほかのヒーターに比べ同等または高めでしたが、ヒーター以外の暖房器具と比べても電気代が高めです。エアコン・ホットカーペット・こたつとの比較を見ていきましょう。
エアコン
エアコンはセラミックヒーターと違い、広い空間を均一に暖められます。ただし、温風を出すことで空気が乾燥しやすいほか、室内が暖まるまである程度の時間がかかります。
モデル名:RAS-AJ22N(6畳用)
メーカー:日立
消費電力(暖房時):470W
1時間あたりの電気代 | 約14.57円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約116.56円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約3,496.8円 |
セラミックヒーターよりエアコンの方が電気代を抑えられますが、用途が違うため使い分けるのがおすすめです。
※出典:ルームエアコン AJシリーズ : 住宅設備用エアコン : 日立グローバルライフソリューションズ株式会社
ホットカーペット
床に敷いて使うホットカーペットは、体を直接温められる暖房器具です。使い方が限定されるため、一般的にはほかの暖房器具と併用して使います。
モデル名:YMM-W60BTH
メーカー:山善
消費電力:72W
1時間あたりの電気代 | 約2.23円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約17.84円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約535.2円 |
ホットカーペットは暖房器具の中でも電気代がかなり安い部類に入ります。
※出典:商品情報_ホットマット(60×60cm) | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
こたつ
こたつもホットカーペットと同様、使い方が限定される暖房器具です。部屋全体も暖めたい場合は、エアコンやオイルヒーターと併用する必要があります。
モデル名:EYC-105752
メーカー:山善
消費電力:80W(弱)、160W(強)
消費電力80Wの場合 | 消費電力160Wの場合 | |
1時間あたりの電気代 | 約2.48円 | 約4.96円 |
1日あたり(8時間)の電気代 | 約19.84円 | 約39.68円 |
1カ月あたり(8時間×30日)の電気代 | 約595.2円 | 約1,190.4円 |
こたつは電気代を大幅に抑えられるため、ほかの暖房器具と一緒に使いやすいでしょう。
※出典:商品情報_カジュアルテーブルこたつ | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
セラミックヒーターのメリット・デメリット
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セラミックヒーターの導入を検討しているなら、暖房器具としての特徴を理解しておくことが大切です。セラミックヒーターのメリット・デメリットをご紹介します。
セラミックヒーターのメリット
セラミックヒーターは電源を入れるとすぐに温風が出るため、素早く暖を取りたい場合に役立ちます。コンパクトな製品が多く、持ち運びにも便利です。
また、ガスや灯油などの燃料を使わないため、使用中に室内の空気を清潔に保てます。寒い中で小まめな換気の必要がない点もメリットです。
セラミックヒーターのデメリット
セラミックヒーターは広い部屋での使用には向きません。温風を出すため空気が乾燥しやすいほか、ホコリも舞いやすくなります。
ファンの稼働音が気になる場合もあります。輻射熱を出す電気ストーブはファンがなく静音性が高いため、音が気になりやすい方は電気ストーブの方がおすすめです。
セラミックヒーターの電気代の節約術
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セラミックヒーターはほかの暖房器具に比べ電気代がやや高いため、節約しながら使うのがおすすめです。セラミックヒーターの電気代を抑えるためのコツを見ていきましょう。
ほかの暖房器具と一緒に使う
セラミックヒーターだけで暖を取ろうとすると電気代が高くなってしまいます。エアコンやオイルヒーターと違い、セラミックヒーターは広い部屋での使用に適さないためです。
ほかの暖房器具の特徴を考慮し、セラミックヒーターと上手に併用することで、使用時間が短くなり電気代の節約につながります。
スポット暖房として活用する
セラミックヒーターは、狭い場所や足元を暖めるのに向く暖房器具です。あらかじめ使う場所を決め、スポット暖房として活用しましょう。
トイレ、脱衣所、キッチン、オフィスなどで使うのに適しています。持ち運びしやすいため、家の中で持ち回りながら使うのもおすすめです。
省エネ機能搭載モデルを選ぶ
省エネモードや人感センサーを搭載しているセラミックヒーターなら、使用時間が自動で短縮されるため、電気代の節約を図れます。
また、設定温度を低めにして使うことも重要です。温度を上げると消費電力も増えるため、できるだけ「強」での使用を避けるようにしましょう。
セラミックヒーターを賢く節約し快適な冬を
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セラミックヒーターは手軽さや速暖性が魅力ですが、ほかの暖房器具に比べてランニングコストがやや高めです。そのため、スポット暖房や補助暖房として使うのが効果的です。
また、省エネ機能を搭載したモデルの選択やほかの暖房器具との併用でも効率的に節約できます。セラミックヒーターの特徴や電気代を理解し、自分のライフスタイルに合った使い方で快適な冬を過ごしましょう。
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