こたつをつけっぱなしにした場合の電気代は?節約するコツもご紹介
こたつをつけっぱなしにした場合の電気代は?節約するコツもご紹介
こたつをつけっぱなしにすることが多い方の中には、「電気代が高くならないだろうか」「安全面でのリスクが心配」という方もいるのではないでしょうか。こたつをつけっぱなしにした場合の電気代と、つけっぱなしにしても大丈夫かどうかを解説します。
目次
3-3.こたつの電源を小まめにオンオフするのは節電効果がある?
こたつをつけっぱなしにした場合の電気代
こたつの種類は大きく3つに分けられます。それぞれの特徴と代表的な製品の電気代、1日8時間使用した場合の電気代を見ていきましょう。
なお、それぞれの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める2024年9月時点での電力料金目安単価31円/kWh(税込)を基に計算しています。
石英管ヒーターのこたつ
石英管ヒーターは、昔からよく使われているヒーターユニットです。遠赤外線の放出量が多いため、体をじっくりと温めたい方に適しています。
石英管ヒーターのこたつのデメリットは、暖まるまで時間がかかることです。衝撃に弱く割れるリスクもあり、取り扱いには十分に注意する必要があります。
モデル名:EYC-105752(山善)
1時間あたりの電気代:約2.5円(弱)、約5.0円(強)
弱設定で1日8時間使用した場合:2.5円/時間×8時間=約20円/日
強設定で1日8時間使用した場合:5.0円/時間×8時間=約40円/日
※出典:商品情報_カジュアルテーブルこたつ | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
ハロゲンヒーターのこたつ
ハロゲンヒーターのこたつは、電源を入れるとすぐに温まります。帰宅後に素早く暖を取りたい方は、ハロゲンヒーターのこたつを選ぶのがおすすめです。
一方、ほかのタイプに比べ電気代は高くなる傾向があります。本体価格も割高なため、とにかく速暖性を重視したい場合に向くタイプといえるでしょう。
モデル名:WW22 150 MBR(ニトリ)
1時間あたりの電気代:約2.2円(弱)、約5.6円(強)
弱設定で1日8時間使用した場合:2.2円/時間×8時間=約17.6円/日
強設定で1日8時間使用した場合:5.6円/時間×8時間=約44.8円/日
※出典:継脚付き長方形リビングこたつ(WW22 150 MBR)通販 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販
カーボンヒーターのこたつ
カーボンヒーターのこたつは、石英管ヒーターやハロゲンヒーターのこたつに比べても消費電力が低く、長時間使用しても比較的電気代を抑えやすいのが特徴です。特に強設定では、他タイプのこたつよりも優れた節約効果を期待できるでしょう。
ヒーターユニットが薄型のフラットカーボンタイプを選べば、こたつ内のスペースがより広くなります。家族が一緒にこたつに入る機会が多いご家庭に向いています。
※以下の出典元では27円/kWhを使用していますが、当記事では31円/kWhを基に電気代を再計算しています。
モデル名:80NA(ニトリ)
1時間あたりの電気代:約2.53 円(弱)、約4.48 円(強)
弱設定で1日8時間使用した場合:2.53 円/時間×8時間=約20.21 円/日
強設定で1日8時間使用した場合:4.48 円/時間×8時間=約35.82 円/日
※出典:フラットヒーターこたつ(80)通販 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販
こたつの電気代をほかの暖房器具と比較
多くのご家庭で使われているこたつ以外の暖房器具の電気代もチェックしておきましょう。電気代の計算には以下の式を使います。
1時間あたりの消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)
こちらも、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める2024年9月時点での電力料金目安単価31円/kWh(税込)を基に計算しています。
エアコン
エアコンは広い部屋を暖めるのに適した暖房器具です。夏に冷房としても使えるほか、温風を出すことから部屋全体を均一に暖めることが可能です。
一方、温風を出すことから空気が乾燥しやすくなります。本体価格が高いことや設置工事が必要になることもデメリットです。
モデル名:CS-223DFL(パナソニック)
消費電力:470(125~1,280)W
消費電力 470W (0.47kW)の場合
1時間あたりの電気代:0.47kW×31円/kWh=約14.57円/時間
1日あたりの電気代:14.57円/時間×8時間=約116.56円/日
※出典:詳細情報 インバーター冷暖房除湿タイプ ルームエアコン CS-223DFL | 住宅設備用エアコン | Panasonic
ホットカーペット
ホットカーペットは、床全体を暖めることで足元から暖を取れる暖房器具です。部屋全体を暖めるのには向かず、体の一部を温めるのに適しています。
さまざまなサイズの製品が販売されており、使いたい場所に合わせて選びやすいでしょう。電気代は消費電力と使用面積によって変動します。
モデル名:DC-2NK(パナソニック)
消費電力:490W
消費電力 490W (0.49kW)の場合
1時間あたりの電気代:0.49kW × 31円/kWh = 約15.19円/時間
1日あたりの電気代:15.19円/時間 × 8時間 = 約121.52円/日
※出典:詳細情報 着せかえカーペット用ヒーター DC-2NK | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic
セラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは速暖性が高いため、電源を入れるとすぐに温まります。軽量かつコンパクトなモデルが多く、持ち運びに便利な点もメリットです。
一方、エアコンと同様に温風を出すことから、空気が乾燥しやすくなります。広い部屋を暖めるのにも向かないため、スポット暖房として使うのが一般的です。
モデル名:HX-RK12(シャープ)
消費電力:620W、1,200W
消費電力 620W (0.62kW)の場合
1時間あたりの電気代:0.62kW×31円/kWh=約19.22円/時間
1日あたりの電気代:19.22円/時間×8時間=約153.76円/日
消費電力 1,200W (1.2kW)の場合
1時間あたりの電気代:1.2kW×31円/kWh=約37.2円/時間
1日あたりの電気代:37.2円/時間×8時間=約297.6円/日
※出典:仕様 / 寸法 | HX-RK12 | プラズマクラスター電気暖房機:シャープ
こたつはつけっぱなしにしても大丈夫?
前述の通り、こたつはつけっぱなしで使用してもそれほど電気代がかかりません。しかし、安全性の面で不安に感じる方も多いのではないでしょうか。こたつをつけっぱなしにするリスクについて解説します。
つけっぱなしはNG
こたつは安全な暖房器具と思われがちです。しかし、古いこたつを使っていると火災のリスクがあります。ペットがコードに嚙みついて感電したり、可燃物がヒーターに接していたりすることによっても、火災になる恐れがあります。
このように、つけっぱなしによる火災のリスクが生じるため、基本的に不在時は電源を消すようにしましょう。
つけっぱなしが心配なら対策をしよう
こたつは電源が入っているかどうか外から判断しにくいため、つけっぱなしにしてしまいがちです。つけっぱなしによるリスクが心配な場合は、温度調整機能やタイマー機能が備わった製品を選びましょう。
温度調整機能で設定温度を下げれば、こたつの中が高温になるのを防げます。また、タイマーを設定しておけば電源の消し忘れを予防することが可能です。
こたつの電源を小まめにオンオフするのは節電効果がある?
エアコンは電源を入れてから設定温度に達するまでの間、最も多くの電力を消費します。一度電源を切ると温度が下がり、再度電源を入れたときに多くの電力を消費するため、状況によっては小まめなオンオフで電気代が上がることもあります。
一方、こたつは小まめに電源をオンオフするほうが経済的です。電源を入れて一気に電力を消費するわけではない上、こたつの中は狭いため温度変化もそれほど大きくありません。
製品によっては、自動でオンオフを繰り返す省エネ機能が搭載されているケースもあります。電気代が安いとはいえ、長時間使うとそれなりの電気代になるため、可能な範囲でこまめにオンオフするのがおすすめです。
こたつの電気代を節約するコツ
こたつの使い方を見直せば、電気代の節約につながります。効果が高い節約術をチェックし、できることから始めてみましょう。
ほかの暖房器具と併用する
こたつは部分的に暖めるタイプの暖房器具です。ほかの暖房器具と併用すれば、節約を図りながらより快適な生活を実現できるでしょう。
消費電力の低いホットカーペットを敷けば、電気代を抑えながらより温まりやすくなります。部屋全体を暖めるのに向くエアコンやヒーターとの併用も効果的です。
設定温度「弱」で使う
こたつの電気代は比較的安いとはいえ、つけっぱなしにしていると電気代が上がります。設定温度を弱にして使えば、電気代を抑えることが可能です。
製品によっては、弱と強で消費電力に2倍以上の差が出るケースもあります。電気代の節約を目指すなら、できれば最初から弱で使いましょう。
厚めで大きな上掛け布団を選ぶ
電気代を抑えるためには、こたつの中の温度をできるだけ下げないことも大切です。厚めで大きな上掛け布団を使えば、保温性を高く保てるでしょう。
ただし、厚めの布団やサイズが大きい布団は、こたつに入っているときに重く感じることがあります。薄くて保温性が高い布団もあるため、保温性と使いやすさを両立できる布団を探してみましょう。
上半身に上着を羽織る
こたつはどうしても上半身が寒くなるため、ほかの暖房器具を併用しがちです。しかし、暖房器具を増やすと電気代が高くなってしまいます。
上半身を温めるために上着を羽織れば、こたつのみでも過ごしやすくなるでしょう。また、ほかの暖房器具と併用する場合でも低い設定温度で寒さをしのぐことできます。寒い時期は暖房器具に頼りすぎず、着る物で上手に体温調節することも重要です。
古いこたつは買い替える
電化製品は新しいものほど省エネ性能が高い傾向があります。古いこたつを使い続けている場合は、最新モデルに買い替えることで、電気代を節約しながら安全性も高められる可能性があります。
石英管ヒーター、ハロゲンヒーター、カーボンヒーターなど、さまざまなタイプのこたつが登場しています。どのタイプを選ぶかは、使用環境や好みに応じて検討するのが良いでしょう。
石英管ヒーター:遠赤外線の効果でじんわりと温まるのが特徴ですが、暖まるまでに時間がかかることがあります。電気代は他タイプと比較すると中程度です。
ハロゲンヒーター:速暖性に優れ、すぐに部屋を暖めたい方に適しています。ただし、電気代がやや高めになることもあるため、短時間の使用をメインとする場合に向いています。
カーボンヒーター:消費電力が低めで、比較的省エネ効果を期待できることが多いですが、すべての製品が同じ性能というわけではないので、購入時にはよく確認しましょう。
また、こたつ本体のデザインや使いやすさも重要な要素です。家族の人数やこたつを置くスペースに合わせて選ぶことをおすすめします。必要に応じて、ヒーター部分のみの交換も選択肢に入れるとよいでしょう。
電力会社を変更する
電気代の節約効果が高い方法の1つに、電力会社の切り替えが挙げられます。電力会社は自由に変更できるため、プランやサービスを比較してご家庭に合った電力会社に変えるとよいでしょう。
今より電気料金を抑えられる電力会社なら、乗り換えるだけで電気代が安くなる可能性もあります。
エネワンでんきでは、ご家庭の電気の使い方に合ったプランを選ぶことが可能です。さまざまな特典のついたプランも用意しているため、電力会社の変更を検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。
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こたつの電気代は使い方次第で節約可能
こたつは比較的電気代が安い暖房器具ですが、つけっぱなしにしていると電気代が上がりやすくなります。また、つけっぱなしによる火災のリスクがあることにも注意が必要です。
こたつの使い方を見直したり、新しいモデルに買い替えたりすれば、電気代を抑えやすくなります。電力会社の切り替えによる節約も検討してみましょう。