こたつの電気代はいくら?暖房にかかる費用を節約するポイント

こたつの電気代はいくら?暖房にかかる費用を節約するポイント

こたつの電気代はいくら?暖房にかかる費用を節約するポイント

こたつは昔から日本人に親しまれてきた暖房器具ですが、最近では使ったことがないという人も多いのではないでしょうか。一方で、こたつは電気代や快適性の面でさまざまなメリットがあり、特に節約を考えるご家庭にはおすすめです。この記事では、エアコンとこたつの電気代を比較し、こたつの優れた点や節約のコツについて詳しく見ていきましょう。

目次

1.こたつの電気代はいくら?暖房費の目安

 1-1.こたつの電気代の相場

 1-2.ほかの暖房器具との電気代の比較

2.ほかの暖房器具と比較してこたつを選択するメリット

 2-1.すぐに暖房効果を得られる

 2-2.ほかの暖房器具よりも電気代が安い

 2-3.部屋の空気が乾燥しにくい

3.こたつのデメリットや使用上の注意点

 3-1.部屋を暖めるのには適さない

 3-2.専用の布団や設置スペースが必要となる

 3-3.つけっぱなしで寝ないように注意が必要

4.暖房効果を高めるこたつの使い方

 4-1.布団の質や厚み・サイズは適したものを選ぶ

 4-2.カーペットや断熱シートを活用する

5.こたつの電気代を節約するには?

 5-1.省エネタイプのこたつを使う

 5-2.人感センサー付きのこたつを選ぶ

 5-3.適宜設定を切り替えて使用する

 5-4.電力プランや電力会社の乗り換えを検討する

6.こたつとほかの暖房器具をうまく併用する

こたつの電気代はいくら?暖房費の目安

こたつは電気代を抑えつつ効率的に体を温められるので、新たに導入する世帯も増えています。しかし、多くの方にとって気になるのは、電気代ではないでしょうか?まずは、こたつの電気代の目安を紹介し、ほかの器具の暖房にかかる費用と比較してみます。

こたつの電気代の相場

製品やサイズなどによって、こたつの消費電力は変わってきますが、概ね300~600W程度のこたつが一般的です。ここでは、YAMAZENのカジュアルテーブルこたつ「EYC-105752」を例として、電気代を計算してみましょう。

同製品は消費電力が300Wで、1時間あたりの標準消費電力量は強設定で約160wh、弱設定で約80whです。

公式ページに電気代の目安は掲載されていますが、電気料金単価を1kWhあたり31円で計算すると、強設定では1時間あたり約5.0円の電気代がかかります。弱設定では、1時間あたり約2.5円です。1日8時間使用したと仮定すれば、1日20~40円の電気代がかかる計算になります。

※出典:商品情報_カジュアルテーブルこたつ | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK

ほかの暖房器具との電気代の比較

エアコン(暖房機能)や石油ストーブなど、主要な暖房器具と、こたつの電気代を比較してみましょう。

例えば、エアコンの暖房機能の場合、Panasonicの「CS-LX403D2」の標準消費電力量は769kWhです。Panasonicによる電気代の計算方法に準拠すると、1時間あたりの電気代は次のようになります。

  •  1時間あたりの電気代=1時間あたりの暖房の消費電力量(kWh/h)×電気代単価(31円/kWh)
  • 1時間あたりの暖房の消費電力量(kWh/h)=暖房期間の総消費電力量(kWh)÷160日÷18時間

この計算式に当てはめると、電気代は「(769kWh ÷160日÷18時間)×31円=8.3」となり、1時間あたり8.3円の電気代がかかる計算です。

同様に、Panasonicの電気カーペット「DC-1V4」や、電気毛布(電気ひざ掛け)「DC-H5」の電気代を比較すると、次のようになります。

暖房器具電気代の目安(1時間あたり)
こたつ(EYC-105752)弱設定:約2.5円 強設定:約5.0円
エアコン(CS-LX403D2)8.3円
電気カーペット(DC-1V4)中設定:約6.2円 強設定:約8.2円
電気毛布(DC-H5)中(3)設定:約1.7円 強設定:約2.3円

これらの中では、エアコンの暖房機能の電気代の負担が大きいことが分かります。強設定で電気カーペットを使用し続けた場合も、エアコンと同程度の電気代がかかります。

ただし、電気カーペットもこたつも適宜設定を変えて利用するため、全体としてみると、エアコンに比べ、電気代はかからない傾向にあります。いずれの製品に関しても、あくまでも電気代の目安として参考にしてください。

※出典:エアコンの電気代はいくら? 暖房1時間ごとの電気代や節約方法を解説 | エアコン | Panasonic

かんたん床暖 DC-1V4 | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic

洗える電気ひざかけ「くるけっと」 DC-H5 | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic

ほかの暖房器具と比較してこたつを選択するメリット

ほかの暖房器具と比較して、こたつを選択するメリットとしては、主に以下の点が挙げられます。すぐに暖房効果を得られる点や、空気が乾燥しにくい点などがあり、多くのご家庭で導入が進んでいます。

すぐに暖房効果を得られる

こたつはテーブルに足を入れる空間のみをピンポイントで暖めるため、すぐに暖房効果を得ることができるのが大きなメリットです。日頃から足元が冷えやすい人にとっては、とりわけ導入効果が大きいでしょう。

エアコンや石油ファンヒーターのように、部屋全体を暖める器具より、快適に感じられることが多いです。限られた空間で快適に過ごしたい場合には、こたつの方が適していることもあります。

ほかの暖房器具よりも電気代が安い

上記のように、こたつは1時間2.5~5.0円程度の電気代で利用できるので、エアコンを使い続ける状況に比べると経済的です。

強設定で使い続けると相応の電気代がかかるものの、実際には途中で弱設定に変更したり、電源をオフにしたりするケースが多くあります。エアコン以外の暖房器具と比較しても、電気代の負担はさほど大きくありません。

部屋の空気が乾燥しにくい

こたつは、ファンヒーターやエアコンのように風を送り出すタイプの暖房器具ではないため、室内の空気が乾燥しにくいという特徴があります。そのため、特に乾燥が気になる冬場において、肌や喉に優しい暖房環境をつくることができるのも大きなメリットです。こたつ単体で足元を暖める場合、加湿器などの補助機器を用意する必要がほとんどなく、自然な湿度を保ちながら使用できます。ただし、部屋全体を暖める目的で使用する場合には、エアコンや他の暖房器具との併用が必要になることがあるため、その際には加湿対策も併せて検討するとよいでしょう。

こたつのデメリットや使用上の注意点

こたつは多くのメリットがある一方で、以下のデメリットや注意点もあるので、理解した上で購入することが大事です。ご家庭全体の暖房を考える場合には、こたつを含め多くの暖房器具の特性を理解し、適切に使い分けるようにしましょう。

部屋を暖めるのには適さない

基本的にテーブルの下を暖める器具なので、こたつは部屋全体の温度を上げるのには適しません。部屋を快適な温度に保つためには、エアコンや石油ファンヒーターと組み合わせて使う必要があります。特に寒さが厳しい日には、補助的な暖房器具を併用して、部屋全体の温度を効率的に保つようにしましょう。

さらに、窓やドアからの冷気を防ぐ工夫や断熱対策もすることで、より快適な室内環境をつくり出せるようになります。

専用の布団や設置スペースが必要となる

こたつは部屋のスペースを圧迫しがちな暖房機器です。テーブルを設置する場所を確保するだけではなく、布団の広がりや座る場所も考えなければいけません。

こたつ布団は特に、厚みやサイズによって占有するスペースが変わるため、部屋のレイアウトに工夫が求められます。狭い部屋では動線が制限されることもあるため、家具の配置を見直すなどして、快適に過ごせる空間をつくりましょう。また、オフシーズンには布団の収納場所を確保する必要があります。

つけっぱなしで寝ないように注意が必要

こたつに入ったまま眠ってしまう人は少なくありません。こたつは寝転がって入ることができ、そのまま寝てしまうと、上半身と下半身で温度差がある状態が長く続きます。その結果、体調を崩しやすくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

また、長時間こたつに入ったままでいると、体の一部が過剰に温まり、脱水症状や血行不良を引き起こすリスクもあります。快適にこたつを利用するためには、長時間の使用を避け、就寝時は布団でしっかり休む習慣をつけることが大切です。

暖房効果を高めるこたつの使い方

こたつの暖房効果を高めるために注意すべきことやポイントについて解説します。暖房効果はもちろん、電気代の節約にもつながりますので参考にしてみてください。

布団の質や厚み・サイズは適したものを選ぶ

掛け布団のサイズが合っていないと、熱が外部に逃げやすくなり、暖房効率が悪くなるので注意しましょう。基本的には余裕のあるサイズの掛け布団を使用します。また、必要に応じて布団を重ねて使うことで、保温効果が高まるのでおすすめです。

布団選びはこたつの効果を最大限に引き出すのに重要な要素であるため、部屋のサイズや環境に応じて、最適なものを選びましょう。

カーペットや断熱シートを活用する

こたつ用の敷布団やカーペット、断熱シートなどもうまく活用することで、暖かい空気が床に逃げることを防げます。こたつを利用するならば、必ずテーブルの下に敷くようにしましょう。 フローリングでも畳の部屋でも、そのままテーブルを置くだけでは、冷気がこたつの内部に伝わりやすくなります。断熱シートや厚手のカーペットを敷くことで、暖房効率が向上し、さらに快適な環境を保つことができます。

こたつの電気代を節約するには?

こたつの電気代を節約するには、以下のように省エネ性能の高い製品を選択したり、設定をうまく切り替えたりすることが重要です。電力プランや電力会社の乗り換えも検討しましょう。

省エネタイプのこたつを使う

省エネタイプのこたつを導入すれば、毎月の電気代を抑えることができます。省エネタイプにはフラットカーボンヒーターを使ったタイプなどあり、内部の温度が上がるまで時間はかかるものの、消費電力が少ないのが特徴です。また、フラットタイプのヒーターは見た目がスマートで、内部のスペースを広く使えます。

足をゆったりと伸ばせるうえ、石英管ヒーターやハロゲンヒーターのようにヒーター部分が露出していないため、肌や布団に直接触れる心配がありません。やけどや火災のリスクも低いのが魅力です。

人感センサー付きのこたつを選ぶ

こたつは電源が入っているかどうか、外見から判断しにくい暖房器具です。そのため、誰も使っていないのに内部を温め続けていると、電気代が無駄になるだけでなく、火災のリスクも高まります。

スイッチの切り忘れが心配な場合は、人感センサー付きのこたつを検討するのがよいでしょう。センサー機能が搭載されたこたつならば、人の動きを感知して、自動でスイッチのオン・オフができるので、無駄な電力の消費を抑えられます。

適宜設定を切り替えて使用する

こまめに設定を切り替えて使用することも、こたつの節電につながります。使い始めは強設定で内部を素早く暖めるのが効果的ですが、ある程度の温度になったら、弱めの設定に切り替えましょう。

定期的に設定を見直して、無駄な電力消費を抑えつつ、快適な暖かさを維持することが大切です。上記のように、熱を外部に逃さないように、布団やカーペット・断熱シートなどをうまく活用しましょう。

電力プランや電力会社の乗り換えを検討する

料金単価の安い電力プランへの変更や、電力会社を乗り換えも考えてみましょう。電気料金単価を安くできれば、こたつをはじめとした電化製品の使い方を見直さなくても、毎月の電気代を抑えることができます。

エネワンでんきでは、ご家庭の電気の使い方に合わせて適切なプランを選べます。さまざまな特典のついたプランも用意しているため、電力会社の切り替えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

エネワンでんきで電気代をいくら抑えられるかシミュレーションする

こたつとほかの暖房器具をうまく併用する

こたつは1時間あたり約2.5~5.0円の電気代がかかります。ほかの暖房器具に比べて安く利用できますが、部屋全体を暖めるのには適さないので、エアコンやファンヒーターなどと併用する必要があるでしょう。

使い方次第で毎月の電気代がかなり変わってくるので、外部に熱が漏れないように工夫することが大事です。これから導入するご家庭は、省エネ性能に優れた製品を導入しましょう。

また、電化製品全般にかかる電気代を安くするために、料金プランや電力会社の乗り換えもおすすめです。電化製品の使い方や契約を見直して、電気をお得に利用しましょう。

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