IHコンロの電気代は高い?ガスコンロとの比較や節約術について解説
IHコンロの電気代は高い?ガスコンロとの比較や節約術について解説
IHコンロを導入する際、電気代がどれくらいかかるのか、ガスコンロと比較してお得なのか気になるところでしょう。毎日の料理での使用頻度や光熱費が家計に与える影響を考えると、慎重に選びたいものです。本記事では、IHコンロの電気代やガスコンロとの比較、さらに効果的な節約術について詳しく解説します。
目次
IHコンロの電気代はいくら?ガスコンロとの比較
IHコンロとガスコンロの違いについて気になる方も多いでしょう。IHコンロとガスコンロを比較する上で、まずは電気代とガス代がどの程度違うのかを解説します。
IHコンロの電気代
IHコンロは、電磁誘導を利用して鍋やフライパンを加熱する調理器具です。その消費電力は、弱・中・強でそれぞれ異なる電力を使用します。
Panasonicの「IHクッキングヒーター KZ-L32AST」を参考に、具体的な電気代を見ていきましょう。
※電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/kWhで計算しています。
IHコンロを30分使用した場合の電気代は、弱・中・強でそれぞれ以下の通りです。
火力の強さ | 電気代 |
弱(750W) | 約11.6円 |
中(1,130W) | 約17.5円 |
強(1,380W) | 約21.3円 |
また、Panasonicの調査では、朝昼晩の三食をIHコンロで調理した場合、1食あたりで約23.7円、1カ月使用した場合の電気代は850円程とされています。
参考:IHクッキングヒーターKZ-L32AST詳細(スペック)|IH調理器
参考:IHクッキングヒーター|快適に節電|オール電化住宅とは
ガスコンロのガス代計算方法
ガスコンロは、都市ガスまたはプロパンガスを燃焼させて熱を発生させる調理器具です。ここでは都市ガスを基準にガス代を紹介します。
ガスコンロでは、ガスの出力を「kW」で表示します。kWを発熱量(MJ)に換算して計算します。
1kW=3.6MJ/hであることを踏まえ、ガス代は以下の計算式で算出できます。
ガスコンロのガス代=出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/m³)×ガス料金(円/m³)
一般的に、都市ガスの発熱量は45MJ/m³、プロパンガスは99MJ/m³とされています。さらに、都市ガス料金を183.95円/m³、プロパンガス料金を652.9円/m³として、弱火、中火、強火での30分あたりのガス代を計算すると、以下のようになります。
火力の強さ | ガス代(都市ガス) | ガス代(プロパンガス) |
弱(0.38kW) | 約2.80円 | 約4.51円 |
中(1.68kW) | 約12.36円 | 約19.94円 |
強(2.97kW) | 約21.85円 | 約35.26円 |
出典:都市ガスの種類・熱量・圧力・成分|東京ガスネットワーク
IHコンロとガスコンロの電気代はどちらが安いか
IHコンロとガスコンロの電気代およびガス代を比較すると、IHコンロの電気代は強モードで約21.3円、ガスコンロ(都市ガス)の強火では約21.85円です。一般的には両者のコストに大きな差はないことがわかります。
両者の料金は、家族構成や使用頻度、使用時間によっても大きく異なります。また、電力会社やガス会社との契約内容によっても料金は異なります。 プロパンガスと都市ガスの違い、電力会社や加入プランによって料金が変わるため、一概にどちらが安いとは言い切れません。
IHコンロとガスコンロをメリット・デメリットで比較
IHコンロとガスコンロ、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。以下では、IHコンロとガスコンロの特徴を比較し、それぞれのメリットとデメリットを解説します。自宅に最適なコンロを見つける参考にしてください。
IHコンロのメリット
火が出ないため、調理中に火災の心配が少なく、特に小さな子供がいる家庭では安心して使える点が魅力です。
また、IHコンロの天板はフラットなガラスやセラミックでできているため、食材がこぼれても簡単に拭き取ることができ、日々のお手入れがとても簡単です。
また、ガスコンロに比べて調理中の熱が部屋に広がりにくいので、夏場でもキッチンが暑くなりにくいという利点があります。
IHコンロのデメリット
一方で、IHコンロにはいくつかのデメリットも存在します。まず、IHコンロを使用するためには、IHに対応した調理器具が必要です。
ガスコンロを使っていた場合、これまで使っていた鍋やフライパンが使用できなくなる可能性があるため、新たに買い替える必要があるかもしれません。
IHコンロは直火が見えないため、微妙な火力調節が難しいと感じる人もいます。加えて、調理中に鍋がどの程度熱くなっているのかが外見から判断しにくく、うっかり熱い状態のまま天板を触ってしまうと火傷の危険もあります。
さらに、停電時にはIHコンロが使用できなくなるという制約もあり、災害時などにお湯を沸かしたりする場合は、別の手段を備えておく必要があります。
ガスコンロのメリット
ガスコンロは電気に依存しないため、停電時でも使用可能であり、災害時に非常に頼りになる存在です。
また、ガスコンロは直接火を使うため、鍋がコンロに接触していない状態でも安定した火力が得られます。鍋をあおりながらの調理や、素早く強火で加熱したい場合など、調理の自由度が高いことが特徴です。
さらに、ガスコンロは使用できる調理器具の種類が多く、特別なIH対応の調理器具を揃える必要がありません。今まで使っていたお気に入りの鍋やフライパンを引き続き使用することができます。
ガスコンロのデメリット
しかし、ガスコンロにも欠点は存在します。まず、火を直接使うため、火災のリスクが常に伴います。特に、火が強すぎたり、油が跳ねたりする状況では、注意が必要です。
また、ガスコンロの構造上、こまめな掃除が必要で、お手入れが面倒と感じる方も多いでしょう。焦げ付きや油汚れが蓄積すると、見た目だけでなく、火力にも影響を与える可能性があります。
さらに、ガスコンロは調理中に熱が部屋にこもりやすく、特に夏場はキッチンの温度が上がりやすいこともデメリットと言えそうです。
IHコンロの電気代を賢く節約!効果的な節電方法
IHコンロを使用する際、無駄な電力消費を抑えることで電気代の節約につながります。IHコンロの電気代を抑えるための具体的な節電方法を、以下にご紹介します。
節電モードの利用
IHコンロには、節電モードが搭載されているモデルがあります。この機能は、調理中に使用する電力を自動的に抑えることで、電気代の節約につながります。
節電モードの利用は、特に長時間の調理や複数の料理を同時に作る際に有効です。
例えばPanasonicのビルドインIHには「節電モード」が搭載されています。この節電モードでは消費電力を抑え、電力を使いすぎないように自動的に調節します。
節電モードは、電気代を節約したい方におすすめです。
参考:【ビルトインIH】「節電モード」はどのような機能ですか<便利機能>-IH調理器/IHクッキングヒーター-Panasonic
IHコンロを効率的に使う
IHコンロを効率的に使用することで、電気代を抑えることが可能です。そのためのポイントをいくつか紹介します。
まず、鍋底の汚れをこまめに落とすことが大切です。鍋底が汚れていると、IHコンロの熱効率が悪くなり、余計な電力を消費してしまいます。
また、適切な火力設定も電力節約につながります。必要以上に高い火力を使うと、無駄な電力が消費されるため、料理の種類や量に応じた適切な火力を選ぶことが重要です。
加えて、余熱を利用して料理を仕上げることができれば、さらに電力消費を抑えることが可能になります。
IH専用に開発された調理器具を使う
IHコンロの電気代を節約するためには、専用に開発された調理器具を使用することも効果的です。
IH専用の鍋やフライパンは材質や厚みが工夫されており、一般的な鍋と比べて熱伝導率が高く設計されています。そのため調理にかかる時間が短縮され、結果的に電気代の節約につながります。
電子レンジとの併用
電子レンジとIHコンロの併用もおすすめです。
例えば、野菜や肉をあらかじめ電子レンジで加熱しておけば、IHコンロでの調理時間が短縮され、電気代の節約につながります。
基本的には電子レンジの方が、IHコンロよりも消費電力が低く、稼働時間も短くすみます。電子レンジを効果的に使うことで、電気代を節約することが可能です。
電力会社プランの見直し
電力会社のプランを見直すことも電気代の節約方法の1つです。
基本料金や使用料金が高いプランを利用している場合、より安いプランに変更することで、電気代の節約が可能になります。
例えば、エネワンでんきでは電力使用量によって料金が変わるプランを提供しています。家族構成や電力の使用状況に応じた適切な料金プランを選択することが可能ですので、ぜひご検討ください。
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IHコンロ利用の注意点
IHコンロは便利で安全性が高いと言われていますが、使用方法に関してはいくつかの注意点があります。以下では、IHコンロ利用時に特に注意すべきポイントについて解説します。
IHコンロにも火災リスクはある
IHコンロは直火を使わないため安全だと考えがちですが、実際には火災リスクも存在します。
特に、油を使った調理では注意が必要です。IHコンロは、フライパンや鍋を直接加熱するため、油の温度が急激に上がることがあります。これが発火の原因となる場合があり、実際にIHコンロで揚げ物をしている際に油が発火してしまったという事例も報告されています。
油は高温になると自然発火する温度に達することがあり、特に温度管理が難しい場合には、目を離した隙に危険な状態になる可能性があります。
揚げ物調理中には常に目を離さないようにし、必要に応じて温度計を使用して油温を確認するなどの対策を取りましょう。
液体を加熱するときの注意
IHコンロは熱効率が高く、液体の加熱が非常に早いのが特徴です。短時間で調理ができる一方で、過熱によるリスクも考慮しなければなりません。
特に味噌汁やスープなど、液体に沈殿物がある料理を急激に加熱すると、対流が起きにくいため、沈殿物が突沸して飛び散る危険性があります。
ガスコンロでは、鍋全体が均等に温まるため、突沸のリスクは比較的低いですが、IHコンロでは鍋底だけが急激に加熱されるため、注意が必要です。
これを防ぐためには、調理中は常に鍋の状態を確認し、必要に応じて火力を調整することが重要です。
使用後の高温状態に注意
IHコンロはガスコンロと違い、見た目には熱が残っているかどうかが分かりにくいため、誤って触れて火傷してしまう危険性があります。特に、小さな子供がいる家庭では、このリスクを十分に理解しておくことが大切です。
IHコンロには、調理後も表面が高温であることを知らせるための表示ランプが付いています。このランプが消えるまでは、IHコンロの表面に触れないようにしましょう。
また、調理器具をIHコンロから取り外した後でも、しばらくは熱が残っていることを念頭に置き、周囲に十分な注意を払う必要があります。
さらに、IHコンロの操作盤も高温になる場合があるため、調理後すぐに触れることは避けた方が安全です。特に、子供が調理中に近づかないように注意し、使用後はIHコンロ周辺が冷却されるまで待つことを習慣づけましょう。
IHコンロを賢く活用して電気代を節約しよう
IHコンロは、その利便性と安全性から多くの家庭で採用されていますが、導入前には電気代やガスコンロとの比較、さらに安全面での注意点を理解することが重要です。
IHコンロは節電モードや専用調理器具を活用することで電気代を抑えつつ、ガスコンロにはないメリットを享受できますが、一方で火災リスクや使用後の高温に注意が必要です。
これらのポイントを踏まえ、自宅に最適なコンロを選び、賢く活用しましょう。