4人家族の光熱費はどれくらい?平均額と節約のポイントなどを解説

4人家族の光熱費はどれくらい?平均額と節約のポイントなどを解説

4人家族の光熱費はどれくらい?平均額と節約のポイントなどを解説

光熱費は家計の中でも大きな負担となる費用です。ご家庭のライフスタイルや地域によって大きく異なりますが、4人家族では電気やガス・水道の使用量も増えるため、賢く管理することが大切です。光熱費を効率よく節約するためのポイントを解説します。

目次

1.4人家族の光熱費はどれぐらい?

 1-1.全国的な光熱費の平均額

 1-2.地域による光熱費の違い

 1-3.4人家族の光熱費の内訳は?

2.ご家庭によって光熱費が変わる要因

 2-1.ライフスタイルの違い

 2-2.家族構成や子どもの年齢

 2-3.住宅の性能や設備

3.電気代を抑えるためのポイント

 3-1.エアコンや暖房の効率的な使い方

 3-2.電化製品や照明の見直し

 3-3.節電タップやスマートプラグなどを活用

4.ガス代を抑えるためのポイント

 4-1.給湯温度と使用時間の調整

 4-2.調理方法の工夫

5.水道代を抑えるためのポイント

 5-1.お風呂やシャワーの使い方

 5-2.洗濯や食器洗いでできる工夫

6.料金プランや電力会社の乗り換えも検討しよう

4人家族の光熱費はどれぐらい?

4人家族の光熱費は、全国平均で電気・ガス・水道代を合わせて、月額2万5千円前後です。ただし、季節や住む地域、家族構成によって大きく変動します。まずは全国的な平均額と、地域による負担額の差などを確認していきましょう。

全国的な光熱費の平均額

総務省の家計調査(2024年調査分)によると、4人世帯の光熱費の全国平均は24,593円です。3人世帯は24,340円、5人世帯は26,746円となっています。

調査年度によって平均額は前後するものの、25,000円〜30,000円程度と考えておくとよいでしょう。2人以上の世帯の全体平均は23,110円です。

これは年間を通じた平均額でもあり、実際は季節によって光熱費の負担額は大きく変動します。特に夏場・冬場はエアコンや暖房器具の頻繁な使用により、平均よりも3,000〜5,000円高くなることも珍しくありません。

※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2024年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

地域による光熱費の違い

光熱費は住む地域によっても大きく異なります。上記のように、2人以上の世帯における光熱費の全国平均は23,110円ですが、地域ごとの電気・ガス・水道代の平均は次の通りです。

地域光熱・水道(光熱費全体)電気代ガス代上下水道料(水道代)
北海道29,131円12,328円5,013円4,876円
東北28,805円14,258円3,849円6,597円
関東22,972円11,907円5,201円5,168円
北陸28,018円15,582円4,114円5,929円
東海22,571円11,832円5,004円4,830円
近畿21,402円10,845円5,114円4,887円
中国23,816円13,768円3,741円5,377円
四国21,151円12,557円3,666円3,957円
九州19,277円10,316円3,752円4,494円
沖縄21,252円12,152円4,507円4,139円

全国的に見ると、北海道や東北・北陸地方の光熱費の負担が大きいことがわかります。これは主に冬場の暖房費が高額になり、夏場もほかの地域同様にエアコンなどの稼働が増えるためで、年間を通じて負担が大きくなりがちです。

一方で九州や沖縄など温暖な地域は、暖房にかかる費用が比較的少なく、全国平均より低めの水準で推移しています。

※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯 年次 2024年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

4人家族の光熱費の内訳は?

4人家族の光熱費は、上記のように全国平均は24,593円です。その内訳は、電気代12,805円、ガス代5,015円、水道代(上下水道料)6,026円です。

電気代はご家庭内の消費エネルギーの中でも最も大きな割合を占めることが多く、エアコンや冷蔵庫・照明などの使用頻度に大きく影響されます。

一方、ガス代は調理や給湯での使用が中心ですが、冬場にガス暖房やガス給湯器を使うご家庭では、さらに負担が増えてしまいがちです。水道代は入浴や洗濯の回数によって差が出やすく、特に子どもがいるご家庭では高くなる傾向にあります。

ただし、家族構成や生活パターンによってこの比率は変わるため、まずはご家庭の電気・ガス・水道の使用状況を把握することが節約の第一歩です。

ご家庭によって光熱費が変わる要因

光熱費は単に人数だけで決まるわけではなく、ライフスタイルや住環境によって大きな差が出ます。

特に就労形態や家事の方法、住宅の断熱性能などで、長期的な光熱費の負担が変わってくるため、ご家庭ごとに工夫や見直しが必要です。光熱費に影響を及ぼす要因について、代表的なものを確認しておきましょう。

ライフスタイルの違い

家族の生活パターンは光熱費に大きく影響します。例えば、共働き世帯では日中の電気使用量が少なく、夜間に集中する傾向があります。一方、在宅勤務や専業主婦がいるご家庭では、日中の電気使用量が多くなりがちです。

また、入浴時間も重要な要因で、家族がばらばらに入浴すると追い焚きや給湯の回数が増えるため、ガス代が高くなるので注意が必要です。さらに近年はテレワークの普及により、自宅での電気使用量が増加しているご家庭も少なくありません。

家族構成や子どもの年齢

子どもが小さいご家庭では入浴や洗濯の回数が多くなり、水道・ガス代が増える傾向にあります。

しかし、子どもが成長して自立すれば、光熱費の負担が減るご家庭が多くなります。また、学生や共働きなど外出が多い家族構成では、在宅時間が少ないため電気使用量が減る世帯が多いでしょう。

さらに子どもの勉強時間や部活動の有無によっても、照明・エアコンの利用時間が変わり、長期休暇中は光熱費が高くなりがちです。

住宅の性能や設備

住宅の築年数や断熱性能なども、光熱費に直接的な影響を与えます。古い住宅では断熱材の性能が低く、冷暖房効率が悪いため、新築住宅と比べて2〜3割以上も光熱費が高くなることもあります。

また窓の性能も重要で、単板ガラスから複層ガラスに変更するだけでも、暖房費の大幅な削減が可能です。

築年数の古い住宅や設備の老朽化は光熱費を押し上げる要因となるため、必要に応じて買い替えや改修も検討しましょう。長期的に考えると、初期投資がかかっても省エネ性能の高い住宅設備に切り替える方が、総合的な節約につながるケースは珍しくありません。

電気代を抑えるためのポイント

電気代は光熱費全体の中でも大きな割合を占めており、節約の効果を実感しやすい項目です。

日常の使い方の工夫や省エネ機能を持つ製品への切り替えにより、継続的な節約が可能になります。日々の電気代を抑えるために、注目すべきポイントを見ていきましょう。

エアコンや暖房の効率的な使い方

夏場・冬場はエアコンや暖房器具の使用頻度が高く、電気代の高さに直結します。適切な温度設定を心掛けるとともに、サーキュレーターや扇風機を併用して効率的に室内の空気を循環させれば、設定温度を大きく変えずに快適さを保てます。

また、月に1〜2度程度はフィルターの清掃をすることで、機器の性能を維持できるので、余分な電力を使わずに済むでしょう。こうした小さな工夫の積み重ねが、年間を通じて大きな節電につながります。

電化製品や照明の見直し

電化製品の消費電力は大きく、古い機種ほどエネルギー効率が劣ります。省エネ性能の高い冷蔵庫や洗濯機・LED照明などへの切り替えは、初期投資が必要でも長期的には節約につながるので、積極的に検討しましょう。

特に、冷蔵庫は24時間稼働し続けるため、10年以上前の製品は買い替え効果が大きいのでおすすめです。また、照明器具は使用時間が長い場所から順に、LEDに交換すると家計全体の電気代の負担軽減につながります。

節電タップやスマートプラグなどを活用

待機電力も電気代の一因となるため、節電タップやスマートプラグを活用すると効果的です。節電タップなら複数の機器を一括でオフにでき、コンセントを抜く手間が省けます。スマートプラグを利用すれば、外出先からも電源の操作が可能です。

また、タイマー機能で自動的に電源を切る設定をすれば、節電効果が持続しやすくなります。こうした小さな工夫を積み重ねることで、月々の電気代を着実に抑えられます。待機電力に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

待機電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

ガス代を抑えるためのポイント

ガス代も電気代と同様に、工夫次第で削減できる余地があります。特に、キッチンでのガスの使用時間や、お風呂の温度設定などに注意することで、無理なく毎月の出費を抑えられます。ガス代の負担を軽減するためのポイントを確認しておきましょう。

給湯温度と使用時間の調整

ガス代の大部分を占める給湯費用は、設定温度と使用方法の見直しで大幅な削減が可能です。

まずシャワーやお風呂の温度を必要以上に高く設定しないことで、無駄なガスの消費を減らしましょう。加えて、入浴時間を短縮したり、シャワーを出しっぱなしにしないといった習慣も大切です。

家族で同じ時間帯に入浴するようにすれば、追い焚きの回数を減らせるため、ガス代の節約につながります。さらに季節や利用状況に応じて、給湯器の温度設定をこまめに見直しましょう。

夏場は40℃程度でも快適に入浴できる場合が多く、少しの調整でガスの使用量を抑えられます。こういった日常的な意識の積み重ねが、長期的には大きな節約効果をもたらします。

調理方法の工夫

調理にかかるガス代も、工夫次第で抑えられます。調理器具は鍋底が平らで厚みのあるものを使用し、火は鍋底からはみ出さないように調整しましょう。ふたをうまく活用することで熱効率が上がり、調理時間の短縮とガス代の節約になります。

また、電子レンジや電気ケトルをうまく組み合わせれば、ガスの使用量をさらに減らせます。省エネ調理器具の導入や、まとめ調理で再加熱を減らす工夫も効果的です。

水道代を抑えるためのポイント

水道代は光熱費の中では比較的少ない割合ですが、お風呂やシャワー・洗濯での使い方を工夫することで確実に節約できます。残り湯の活用や節水グッズの導入で効果的に削減しましょう。水道代を抑えるためのポイントを解説します。

お風呂やシャワーの使い方

お風呂やシャワーはご家庭で最も水を使う場面の一つです。浴槽にお湯を張る場合は、適量を意識し、家族で続けて入浴することで追い焚きを減らせます。シャワーは1分間で10リットル程度の水を使うため、出しっぱなしを避けるだけでも、効果的に水の消費を抑えられます。

さらに節水シャワーヘッドを導入すれば、快適さを損なわずに使用量を減らせるのでおすすめです。こうした工夫を取り入れることで、毎月の水道代を着実に抑えられます。

洗濯や食器洗いでできる工夫

洗濯や食器洗いの工夫も、水道代の削減につながるポイントです。洗濯はできるだけまとめ洗いをして、使用する水量を減らしましょう。全自動洗濯機を使用している場合は、節水モードを活用するとさらに効果的です。

食洗機を利用する場合も、容量に合わせて効率的に使用することが大切です。軽い汚れはあらかじめキッチンペーパーなどで拭き取ってから入れると、洗浄時間を短縮できて節水につながります。

また、洗い桶を使った溜め洗いや、野菜の洗い水を植物の水やりに再利用するなど、水の有効活用を心掛けることも大切です。

料金プランや電力会社の乗り換えも検討しよう

4人家族の光熱費の削減には、日々の節約の工夫も大事ですが、根本的な見直し策として、電気やガスの料金プランや供給会社の変更も効果的です。特に近年は電力の小売完全自由化により、よりご家庭に合った電力会社や料金プランを選びやすくなっています。

電気は光熱費の中でも負担が大きいため、より安く電気を使える料金プランや電力会社を選択すれば、ライフスタイルを変えずに毎月の光熱費の負担を軽減できます。この機会にぜひ検討してみましょう。

エネワンでんきなら電力使用量に合わせて適切なプランをお選びいただけます。電力会社の乗り換えを検討しているなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

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    エネワンでんき編集部

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