プラズマテレビの電気代は高い?種類ごとの比較表や節約術をご紹介

プラズマテレビの電気代は高い?種類ごとの比較表や節約術をご紹介

プラズマテレビの電気代は高い?種類ごとの比較表や節約術をご紹介

「プラズマテレビを持っているが、電気代が高いと聞いたので手放そうか」「電気代を節約するにはどのようなテレビを選べばよいのだろう」、このような悩みをお持ちの方はいませんか。テレビの電気代は、使用時間やテレビの種類、解像度などによって決まります。プラズマテレビは電気代が高くなりやすいため、買い替えるのも一つの手段でしょう。しかし、買い替えなくても電気代を節約できる方法はあります。本記事では、テレビの電気代の計算方法やテレビの種類・解像度ごとの電気代について解説し、そのうえで電気代の節約方法について紹介します。

【目次】

1.テレビの電気代はどう決まる?

2.テレビの種類と特徴

 2-1.プラズマテレビ

 2-2.液晶テレビ

 2-3.有機ELテレビ

3.【種類別】テレビの電気代

 3-1.テレビの種類ごとの電気代比較

 3-2.プラズマテレビの電気代はどうして高い?

4.【解像度別】テレビの電気代

 4-1.フルHD/4K/8Kの違いとは

 4-2.テレビの解像度ごとの電気代比較

5.テレビの電気代を節約する方法

 5-1.テレビを見ていないときは消す

 5-2.テレビの明るさを調節する

 5-3.テレビの省エネ機能を使う

 5-4.待機電力に注意する

 5-5.最新のテレビに買い替える

 5-6.電力会社を見直す

6.プラズマテレビの電気代が高い理由

テレビの電気代はどう決まる?

テレビの電気代は、お持ちのテレビの消費電力と1kWhあたりの電気料金によって、以下のように計算できます。

1時間あたりの電気代=消費電力(W)÷1,000×1kWhあたりの電気料金(円/kWh)

例えば、ビックカメラ.comにおける液晶テレビの人気売れ筋ランキング1位(2025年6月20日~26日)の「液晶テレビ REGZA 50V型」の消費電力は130Wです。

1kWhあたりの電気料金は契約しているプランや小売電気事業者によって異なるため、全国家庭電気製品公正取引協議会で目安となる単価を算出しています。2025年6月27日現在、1kWhあたりの電気料金の目安は31円です。

したがって、REGZA 50V型の1時間あたりの電気代は、

消費電力130W÷1,000×電力量料金単価31円/kWh=4.03円となります。

出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

テレビの種類と特徴

テレビの電気代は種類によって異なりますが、そもそも、テレビの種類にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは「プラズマテレビ」「液晶テレビ」「有機ELテレビ」の3種類を紹介します。

プラズマテレビ

プラズマとは、電気を帯びて発光する粒のことをいいます。プラズマテレビは、テレビの画素の一つひとつがプラズマによって発光し、画面を映す仕組みのテレビです。

映像がなめらかに動き、暗い色もきれいに再現できるため、画質の良さを求める方におすすめです。ただし、ほかの種類のテレビと比べて電気代が高くついてしまうのが難点です。

液晶テレビ

液晶テレビは、電圧の調整によって光を通したり遮ったりする液晶パネルに、うしろからバックライトの光を当てることで、フィルターを通して画面を映す仕組みを採用したテレビです。

ほかの種類と比べて安価なものや小型なものも多く、消費電力も比較的少ないため、メインのテレビだけでなく、2台目のテレビとしてもよく利用されています。平均寿命が長いこともメリットです。

デメリットは、画質や映像のなめらかさがやや劣っていることです。

有機ELテレビ

有機ELテレビは、バックライトを使わず、テレビの画素一つひとつが自ら発光する有機物を利用して画面を映す仕組みのテレビです。正確な色の表現や、高コントラストで鮮明な映像の表現が得意です。

ほかと比べてテレビ本体が薄くて軽く、スタイリッシュな仕様となっています。ただし、平均寿命がやや短く、電気代が多くかかることに注意が必要です。

【種類別】テレビの電気代

プラズマテレビ、液晶テレビ、有機ELテレビのうちどれを選ぶかによって、消費電力は大きく変わります。特にプラズマテレビは電力消費量が大きく、かかる電気代も高くなります。

ここからは、テレビの種類ごとの消費電力と電気代の目安を紹介したうえで、なぜプラズマテレビの電気代が高くなるのか解説します。

テレビの種類ごとの電気代比較

55型のテレビを例として、プラズマテレビ、液晶テレビ、有機ELテレビの消費電力とかかる電気代の目安を表にまとめました。

なお、下表における1ヵ月、1年間あたりの電気代の目安は以下の数字をもとに計算しています。

・平日1日あたりのテレビ平均視聴時間(リアルタイム・録画視聴):2.5時間

・休日1日あたりのテレビ平均視聴時間(リアルタイム・録画視聴):3.3時間

また、平日、休日の日数は就業規則等により異なることから以下を目安としています。

・平日:22日/月、246日/年

・休日:8日/月、119日/年

テレビの種類 (機種)消費電力1時間あたり 電気代目安1ヵ月あたり 電気代目安1年間あたり 電気代目安
プラズマテレビ (日立 Wooo W55-P5500U)520W16.1円1,312円25,888円
液晶テレビ (シャープ AQUOS 4K 4T-C55EL1)約165W5.1円416.3円8,214円
有機ELテレビ (ソニー BRAVIA 8K-55XR80)351W10.9円885.7円17,474円

出典:総務省「情報通信白書令和6年版/図表Ⅱ-1-11-11 主なメディアの平均利用時間と行為者率」2023年全年代のデータに基づく

プラズマテレビの電気代はどうして高い?

プラズマテレビは、液晶テレビの約3倍もの電力を消費することがわかりました。これは、映像の表示の仕方の違いに原因があります。

液晶テレビは、バックライトのみが発光し、液晶パネルに光を当てることで映像を映し出しています。

一方、プラズマテレビはバックライトがなく、パネルに敷き詰められた無数の画素それ自体が発光し、映像をつくっています。無数の画素一つひとつが発光するため、消費電力や電気代が多くかかるのです。

【解像度別】テレビの電気代

テレビの電気代は、テレビの種類だけでなく、解像度によっても異なります。テレビの解像度を表すキーワードを解説したうえで、解像度ごとに電気代を比較していきます。

フルHD/4K/8Kの違いとは

テレビ画面に映る映像は、小さな画素がたくさん集まって構成されています。画素数が多ければ多いほど、映像の解像度が高くなり、細かいところまで鮮明かつなめらかに見せることが可能です。

「フルHD(2K)」「4K」「8K」は、画素数の違いを示したものです。最も画素数が多いものを8K、次に多いものを4K、このなかで最も画素数が少ないものをフルHD と呼びます。

解像度を示す指標画素数
8K7,680×4,320
4K3,840×2,160
フルHD(2K)1,920×1,080

テレビの解像度ごとの電気代比較

テレビの画素数が多いほど画質が良くなりますが、その分電気代も高くなります。経済産業省の「省エネ型製品情報サイト」をもとに、8K、4K、フルHD(2K)それぞれの消費電力と電気代目安をまとめました。

 1年間あたり 消費電力(kWh)1年間あたり 電気代目安(円)
8K(85型) (シャープ AQUOS 8T-C85DX1)437 kWh11,800円
4K(43型) (シャープ AQUOS 4T-C43GN2)121 kWh3,270円
フルHD(2K)(42型) (シャープ AQUOS 2T-C42BE1)90 kWh2,430円

型が異なることもありますが、最も画質の良い8Kは4KやフルHDと比べて数倍の電気代がかかるとわかりました。

テレビの電気代を節約する方法

テレビの電気代は種類や画素数によって大きく異なりますが、使い方を工夫することで消費電力を大きく節約することができます。

テレビの電気代を節約する方法にはどのようなものがあるか紹介します。

テレビを見ていないときは消す

まず、最も簡単な節約方法は「テレビをつけている時間を減らす」ことです。

スマートフォンを見ている間や家事をしている間など、見ていないのになんとなくテレビをつけっぱなしにしている時間がないよう、こまめに消す習慣をつけましょう。リモコンを手元に置く、スマートフォンと連携してどこからでも消せるようにするなど工夫するのもおすすめです。

テレビの明るさを調節する

テレビの画面の明るさに比例して、消費電力が大きくなります。いつも同じ明るさで見るのではなく、部屋の明るさに合わせて画面の輝度を適切なものに調整しましょう。

テレビ(32V型)画面の輝度を最大から中間に変更すると、1年間で730円の電気代が節約できます。 

なお、表面がホコリで汚れていることが原因で、画面が暗く見えてしまうケースもあります。こまめにやわらかい布で優しく拭いてきれいに保ちましょう。

テレビの省エネ機能を使う

最近は、さまざまな省エネ機能が搭載されたテレビが多く販売されています。省エネ機能を活用することで、消費電力を抑えつつテレビ視聴を楽しめます。

代表的な省エネ機能としては、以下のようなものがあります。

  • 明るさセンサー
  • 無操作電源オフ機能
  • オフタイマー

待機電力に注意する

テレビの電源を切っている間も、待機電力は消費され続けています。旅行などで数日以上家を空ける際や、しばらくテレビを見る予定がない場合は、テレビのコンセントをプラグから抜いておきましょう。

ただし、録画したい番組がある場合、コンセントを抜くと録画できなくなってしまうことに注意が必要です。

最新のテレビに買い替える

近年のテレビは省エネ性能が高まっており、以前より少ない消費電力で動かすことが可能となっています。10年以上前のテレビを使っている方は、最新のテレビに買い替えるだけで電気代が大きく節約できる可能性があります。

同じ55V型の液晶テレビで比べると、2010年のモデルは電気代が年間11,315円かかっているのに対し、2024年のモデルは年間3,689円となっており、なんと7,626円もの節約となっています。

電力会社を見直す

2016年4月より電力の小売業への参入が全面自由化され、さまざまな会社から選んで契約できるようになりました。電力会社を見直し、安価に利用できる会社やプランに変更することで、電気代を節約できる可能性があります。

エネワンでんきなら、使用量に合わせた無駄のないプランを選ぶことができます。従来のプランからエネワンでんきに切り替えるだけで、年間の電気代が1万円以上お得になる可能性があります。

エネワンでんきについて詳しく知りたい方は、下記のURLをご覧ください。

エネワンでんきに切り替えると電気代がおトク!

プラズマテレビの電気代が高い理由

テレビの電気代は、テレビの種類や画素数によって大きく異なります。プラズマテレビは、パネル一面に無数の小さな画素が敷き詰められており、この画素一つひとつが発光するため消費電力が大きく、電気代も高くなってしまいます。

テレビの明るさを調整する、しばらく使わないときはコンセントを抜く、省エネ機能を活用するといった工夫を続けることで、電気代を節約できます。また、電力会社や料金プランの見直しもおすすめです。

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    エネワンでんき編集部

  • エネワンでんき編集部は、電気代の見直しや節約の工夫、電力会社の選び方など、暮らしに役立つエネルギー情報をわかりやすく丁寧に発信し、日々の生活に寄り添う情報をお届けします。

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