
一軒家の電気代はいくら?平均的な電気代と今すぐできる節約術を紹介
一軒家の電気代はいくら?平均的な電気代と今すぐできる節約術を紹介
物価上昇が続くなか、「生活全体の支出が増えてきた…」と家計に不安を感じているご家庭も多いのではないでしょうか。特に一軒家で子育てをしていると、冷暖房や家電の使用が多くなりがちで、電気代が思った以上にかさんでしまうこともあるでしょう。節約して教育費や貯蓄に回したいけれど、どこをどう見直せばいいのかわからず、悩んでいる方も少なくありません。本記事では、一軒家に住むファミリー世帯の平均的な電気代や、電気代が高くなる原因、そして簡単に実践できる電気代節約のアイデアをご紹介します。無理なく工夫して、毎月の支出を賢くコントロールしていきましょう。
【目次】
一軒家の電気代はどれくらい?

一軒家に住むご家庭の電気代の平均額や、世帯人数による違い、季節ごとの変動について詳しく見ていきましょう。
一軒家の電気代平均額
日本生活協同組合連合会の調査によると、2019年5月時点での一軒家の平均電気代は月額8,546円でした。これに対して集合住宅の平均は6,477円で、一軒家のほうが約2,000円高い結果となっています。
また、1ヵ月当たりの電気使用量も差があり、一軒家は350.2kWh、集合住宅は246.6kWhでした。
住宅の種類 | 月額電気代 | 月間使用量 |
一軒家 | 8,546円 | 350.2kWh |
集合住宅 | 6,477円 | 246.6kWh |
このように、電気代・使用量ともに一軒家のほうが多い傾向があることがわかります。
世帯人数別の電気代平均額
世帯の人数が多くなると照明や家電の使用量が増え、自然と電気代も高くなります。
総務省統計局が公表している2024年の家計調査によれば、世帯人数別の月平均電気代は以下のとおりです。
世帯人数 | 月平均電気代 |
1人世帯 | 6,756円 |
2人世帯 | 1万0,878円 |
3人世帯 | 1万2,651円 |
4人世帯 | 1万2,805円 |
5人世帯 | 1万4,413円 |
6人世帯 | 1万6,995円 |
出典:「家計調査 2024年」(総務省統計局)を加工して作成
人数が1人から2人に増えるだけでも電気代は約1.6倍に増え、6人以上の世帯では1人世帯の約2.5倍に達しています。このように、家族の人数が多いほど日常的な電力使用が増え、電気代に差が出るのです。
一軒家の電気代が高くなるのはなぜ?

一軒家が集合住宅に比べて電気代が高くなる背景には、建物の構造や暮らし方の違いがあります。
ここでは、一軒家の電気代が高くなりやすいおもな理由について見ていきましょう。
家の広さや部屋数の多さ
一軒家は、集合住宅に比べて床面積が広く、部屋数が多いケースが一般的です。そのぶん、照明やエアコンなどの数は増えることになります。
複数の部屋で同時に電気を使うことも多く、結果として使用する電力量が多くなり、電気代もかさみがちです。
天井が高い間取りでは空間が広がるぶん冷暖房の効率が下がってしまい、運転時間や出力が増えてしまうこともあります。
断熱性能、気密性の低さ
一般的に、一軒家はマンションなどの集合住宅と比べて断熱性能や気密性が劣るという特徴があります。外壁や屋根が直接外の空気に触れているため、外気温の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒くなりがちです。
そのため、エアコンや冷暖房設備の稼働時間が長くなり、電気代が増える傾向があります。
特に築年数の古い住宅ではこの傾向がより強いため、毎月の光熱費が家計の大きな負担になってしまうケースも珍しくありません。
契約しているアンペア数の影響
電力会社と契約する際には、「同時にどれだけの電気を使えるか」を決める契約アンペア数を選ぶ必要があります。一般的に一軒家では使用する家電が多いため、集合住宅よりもアンペア数を上げて契約しているケースもあるようです。
契約アンペア数に応じて基本料金も上がる仕組みになっているため、アンペア数は毎月の電気代に影響をおよぼします。特に、大型家電を複数同時に使う家庭ではアンペア数を下げにくいため、結果として電気代が高くなるでしょう。
電気代を抑える節約術6選

日々の暮らしのなかで少し意識を変えるだけで、電気代を効率よく節約することが可能です。
代表的な方法として、次のようなものが挙げられます。
・家電の待機電力をカットする ・照明をLEDに交換する ・省エネ家電に買い替える ・空気が逃げないように工夫する ・太陽光パネルを設置する ・電力会社やプランの見直しを行う |
ここからは、それぞれの節約術について詳しく解説します。
家電の待機電力をカットする
電化製品はスイッチを切っていても、コンセントにつないでいるだけで電力を消費していることがあります。これは「待機電力」と呼ばれ、年間を通じて意外に大きな電気代になるため注意が必要です。
特に、テレビ、ゲーム機、スマートフォンの充電器などの待機電力は軽視できません。使っていないときはコンセントを抜くか、スイッチ付きの電源タップを活用するとよいでしょう。
照明をLEDに交換する
電気代の節約には、照明の見直しも効果的です。LED電球は、白熱電球や蛍光灯と比べて消費電力が非常に少なく、エネルギー効率が高いというメリットがあります。
初期費用はやや高めですが、寿命は約10年(1日8時間使用の場合)と長く、長期的に見れば経済的なのがポイントです。少しずつでも照明をLEDに切り替えていくことで、電気代の節約につながります。
省エネ家電に買い替える
家電を買い替える際には、省エネ性能に優れた製品を選ぶことも重要です。特にエアコンや冷蔵庫、照明など、使用頻度が高く消費電力が大きい家電は、省エネタイプにすることで年間の電気代に大きな差が出ます。
古いエアコンや冷蔵庫を長年使い続けている場合は、最新機種への買い替えを検討してみるとよいでしょう。
空気が逃げないように工夫する
冷暖房効率を高めるには、部屋のなかの空気を逃がさない工夫が欠かせません。扉や窓をしっかり閉めるのはもちろん、遮光・断熱カーテンやブラインドで外気の出入りを防ぐと効果的です。
断熱シートを窓に貼ったり、断熱性の高い建具に替えたりといった工夫も、冷暖房の効率を高め、電気代の節約につながります。
太陽光パネルを設置する
太陽光発電システムの設置は、最初にまとまった費用がかかるものの、長い目で見ると電気代を大幅に節約できる効果的な方法です。
日中に太陽光で発電した電気を使えるため、電力会社から購入する電気量を減らせます。また、使い切れずに余った電気は、蓄電して有事の際に備えることも可能です。
さらに、意外なメリットとして、屋根に設置した太陽光パネルには断熱効果があり、夏場の暑さを和らげてくれるので、冷房費の節約にもつながります。
電力会社やプランの見直しを行う
電気料金は「基本料金+従量料金の単価×電気使用量」で計算されます。基本料金や単価は、電力会社やプランによってさまざまです。
各電力会社では、夜間が安くなるプランやファミリー世帯向けのプランなど、さまざまなメニューを提供しています。ライフスタイルや家族の人数に合ったプランを選べば、電気代がぐっと安くなる可能性があるでしょう。
一度契約したらそのままにせず、年に一度は契約内容をチェックして、よりお得なプランがないか見直してみることをおすすめします。
一軒家の電気代に関するよくある質問

一軒家でかかる電気料金の目安や、節電に役立つ家電など、知っておきたい情報も多いでしょう。ここでは、特に多くの方が気にするポイントをQ&A形式で解説します。
一軒家の平均的な電気代はいくら?
一軒家の電気代は、世帯人数や使用している家電製品、住宅の構造などによって異なります。
日本生活協同組合連合会の調査によると、一軒家の平均的な電気代は月額8,546円となっています。
ただし、これはあくまで平均値であり、実際の金額は季節や暮らし方によって前後します。家庭ごとの状況に合わせて電気代は変動するものと考えておきましょう。
電気代を下げやすい家電は?
電気代を節約したいときは、消費電力の大きい家電から見直すことをおすすめします。なかでも冷蔵庫・照明・エアコンは、電気代への影響が大きい代表的な家電です。
例えば、エアコンを省エネ性能の高い最新モデルに買い替えるだけで、年間1万円以上の節約につながることもあります。使用時間が長いものほど効果が大きいため、まずはよく使う家電から見直してみるとよいでしょう。
電気代が高い原因がわからないときは?
電気代が思ったより高いときは、新しく追加した家電の使用や、古い家電の劣化による電力効率の低下が原因として考えられます。また、照明やエアコンのつけっぱなしなど、気付かないうちに無駄な電力を消費していることも意外と多いものです。
それでも原因が見つからない場合、ごくまれに漏電が関係しているケースもあります。心配な場合は、念のため地域の送配電事業者に相談して点検を依頼しておくと安心です。
一軒家でも無理なく電気代を節約できる!

一軒家は集合住宅よりも電気代が高くなりがちですが、家の広さや家電の使い方を見直せば、無理なく節約することが可能です。
待機電力を減らす、照明をLEDに替える、省エネ家電に買い替えるなど、身近な工夫が電気代の削減につながります。日々のちょっとした工夫を積み重ねて、賢く電気代を節約していきましょう。
特に、電力会社の見直しは思いのほか簡単で、節約効果が高い方法として注目されています。エネワンでんきでは、電力使用量に応じたプランや特典付きプランなど、ご家庭のニーズに合うさまざまなプランを提供中です。電力会社の見直しを考えるなら、ぜひご検討ください。
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エネワンでんき編集部
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