
大学生が仕送りなしで必要な生活費は?平均的な生活費や節約のコツを解説!
大学生が仕送りなしで必要な生活費は?平均的な生活費や節約のコツを解説!
大学生が仕送りなしで一人暮らしをする場合、生活費はどのくらいかかるのでしょうか。本記事では、仕送りなしで一人暮らしを始める大学生の方に、必要な生活費の平均額や仕送り以外の収入源、初期費用の内訳などについてわかりやすく解説します。生活費を節約するコツもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【目次】
1.一人暮らしの大学生にかかる生活費の平均は約120,000円
一人暮らしの大学生にかかる生活費の平均は約120,000円

はじめに、大学生の一人暮らしに必要となる生活費の平均について見ていきましょう。
月々の生活費内訳と平均額
全国大学生活協同組合連合会(大学生協)の調査によると、仕送りなしの大学生が一人暮らしで必要とする生活費の月額は、学費を除くと12万円前後となっていました。
下記の表は、生活費のなかでも主要な項目をピックアップし、その月平均を示したものです。
【1ヵ月のおもな生活費】
項目 | 平均額(円) | 補足 |
住居費 | 48,870 | 地域により大きく変動 |
食費 | 23,500 | 自炊中心かどうかで変動 |
通信費 | 3,200 | 格安SIMで節約可能 |
交通費 | 4,570 | 通学距離や交通手段により差 |
日常品 | 7,380 | 生活スタイルにより変動 |
出典:第60回学生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会
表の補足にもあるように、住んでいる地域や生活スタイル、通学距離などによって変動する項目もあります。
【地域別】大学生の生活費の違い
大学生の生活費は、住んでいる地域によって大きく額に差が出ます。首都圏と地方都市、学生街のある都市でそれぞれ比較すると
首都圏:家賃が高く、月10万円以上の生活費がかかることが多い
地方都市:家賃が安く、7〜9万円で生活することも可能
学生街がある都市:学生向けの安価な物件が多く、コスパが良い
といった特徴が挙げられるでしょう。
地域別に「東京23区」「大阪市」「福岡市」「仙台市」に分けた総生活費の目安は以下のようになります。
地域 | 家賃相場 | 総生活費(月) |
東京23区 | 約6~8万円 | 約12万円前後 |
大阪市 | 約5~6万円 | 約10万円前後 |
福岡市 | 約4.5~5.5万円 | 約9万円前後 |
仙台市 | 約4~5万円 | 約8.5万円前後 |
家賃以外の項目は地域による差が少ないですが、東京は交通費や外食費も高めになる傾向があります。
一人暮らしをしている大学生の収入源

次に、一人暮らしをしている大学生の収入源について見ていきましょう。
アルバイト収入
タウンワークマガジン(リクルート)が2024年1月に実施した調査によると、大学生のアルバイト収入は月5万〜7万円が一般的です。働く時間は週2〜3日、1日4時間前後のケースが多い傾向となっています。
学生の場合、平日は短時間しか働けなくても、土日にフルタイムで働けば、より多くの収入が得られるでしょう。
長期休みはシーズンバイトで稼ぐのもおすすめです。
奨学金制度
大学生の収入として、奨学金制度を利用しているケースも少なくありません。
例として、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を見てみましょう。日本学生支援機構(JASSO)には、貸与型と給付型の2種類があります。特に利用者が多いのが貸与型です。
【貸与型奨学金】
種類 | 特徴 | 月額(例) |
第一種(無利子) | 成績優秀・家計基準あり | 自宅外:最大64,000円 |
第二種(有利子) | 家計基準のみ(成績条件ゆるめ) | 最大120,000円(選択制) |
また、給付型奨学金(返済不要)は、住民税非課税世帯などが対象で、原則で最大月75,800円の給付があり、大学の成績や世帯年収で審査されます。
奨学金制度の申請のタイミングは、入学前または在学中の春と秋です。学内選考がある場合は、情報収集と準備を早めに行いましょう。
その他の収入源
アルバイトや奨学金制度以外の収入源として、フリマアプリなどを活用して、月数千円〜1万円ほどの収入を得るのもおすすめです。
使わなくなった服や本、家電など、いらなくなったものは捨てずに出品を検討してみましょう。
一人暮らしを始める際の初期費用の内訳

一人暮らしを始める際にかかる、賃貸契約や引越しなどの初期費用の内訳について解説します。
賃貸契約
例えば家賃6万円の物件を借りる場合、賃貸契約時には次のような費用が必要になります。
項目 | 内容 | 相場(家賃6万円の場合) |
敷金 | 退去時の修繕費用などに充当 | 家賃1ヵ月分:60,000円 |
礼金 | 大家へのお礼(返金なし) | 家賃1ヵ月分:60,000円 |
仲介手数料 | 不動産会社への手数料 | 家賃1ヵ月分+税:約66,000円 |
前家賃 | 入居月分の家賃 | 家賃1ヵ月分:60,000円 |
火災保険料 | 義務付けられることが多い | 約15,000~20,000円(2年間) |
鍵交換代 | 防犯目的で交換する費用 | 約15,000円 |
保証会社利用料 | 保証人代わりの会社に支払う | 家賃の50~100%:30,000~60,000円 |
合計:約250,000~350,000円(目安) |
賃貸契約時の費用を抑えたい場合は、敷金・礼金なしの物件を選んだり、仲介手数料が無料または半額の物件を探したりするとよいでしょう。家賃の安い物件ほど初期費用も抑えられます。
家具・家電の購入
おもな家具や家電の購入費用は以下のとおりです。
品目 | 相場(新品購入) |
冷蔵庫 | 約25,000〜50,000円 |
洗濯機 | 約25,000〜40,000円 |
電子レンジ | 約8,000〜15,000円 |
炊飯器 | 約5,000〜10,000円 |
照明・カーテン | 各5,000円前後 |
机・イス・ベッドなど | 合わせて3〜6万円 |
合計:約10〜15万円(最低限) |
費用を抑えるためには、中古製品などの検討やレンタル家電の活用もおすすめです。
引越し費用
引越しにかかる費用の平均相場は
通常期(5〜2月)/30,000~70,000円
繁忙期(3〜4月)/40,000~80,000円
となっており、引越し時期によっても相場が変動します。
引越し費用を節約するなら、平日や午後便を選んだり、単身・学生専用の割引プランを活用したりするとよいでしょう。
引越し業者を選ぶ際は、複数社から相見積もりを取り、費用やサービス内容を比較して最適なところを選ぶようにします。
荷物が少ない場合は、自家用車を使うかレンタカーを借りて荷物を運ぶと、費用を大幅に抑えることも可能です。
生活費を節約する方法3選

ここからは、一人暮らしの生活費を抑えるために実践しやすい節約方法を3つご紹介します。
家賃を抑えるための物件選び
家賃は毎月かかる固定費のなかでも、最も大きな割合を占めるため、慎重に決める必要があります。
例えば「駅から徒歩15分以上」や「築年数が古い物件」なども視野に入れつつ、妥協できる条件を探るとよいでしょう。
ユニットバスや1階の物件などは家賃が安めに設定されていることが多いため、検討する価値があります。
また、学生専用アパートやシェアハウスは、コストを抑えるうえで有効な選択肢です。
食費を節約するための自炊術
食費は生活費のなかで2番目に大きな支出です。外食が多いと月3万円以上になることも少なくありません。
そのため、外食を極力控えて自炊中心にすれば、月1.5万円前後に抑えることも可能です。
週末にまとめ買い&作り置きするほかに、食材が無駄にならないように、冷凍・冷蔵保存を活用したり、レトルト・缶詰・冷凍野菜など安くて日持ちする食材を常備したりするのもおすすめです。
光熱費の見直し
食費と併せて光熱費などを見直すことで、節約につなげることが可能です。
使っていないコンセントを抜く、こまめに電気を消すなど、節約意識を持って生活するようにしましょう。
電気の使用状況を可視化したり、省エネ家電への買い替えを検討したりする方法もあります。
電力会社やプランによっても料金が変わるため、一度見直してみるのもおすすめです。
仕送りなしでも充実した大学生活を送るために

仕送りなしで一人暮らしをするのは簡単ではありません。収支のバランスを保つためにも計画的な管理と日々の工夫が求められます。とはいえ、アルバイトや奨学金などの収入源を上手に組み合わせれば、生活費をまかないながら学業に集中することも十分可能です。記事でも紹介したように、自炊の習慣を身に付ける、格安物件を選ぶ、光熱費を見直すなど、節約できるポイントはたくさんあります。
電化製品にかかる電気代を抑えるには、電気の料金プランや電力会社の乗り換えも有効です。新電力をはじめとしたサービスを比較・検討し、ご家庭のライフスタイルに合った契約に切り替えれば、年間の電気代をさらに抑えられる可能性があります。この機会に見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
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エネワンでんき編集部
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