
大人のお小遣いは平均いくら?使い道や上手にやりくりするポイントを紹介
大人のお小遣いは平均いくら?使い道や上手にやりくりするポイントを紹介
物価が上昇し続ける今、生活費の増加に悩み、お小遣いの見直しを考える家庭も多くなっています。一方で、適切なお小遣いの金額がわからず、どう設定すべきか悩む方も多いでしょう。実際のところ、大人が自由に使えるお小遣いは、どの程度の金額が適切なのでしょうか。本記事では、大人のお小遣い事情や金額の決め方、賢くやりくりするポイントなどを解説します。
【目次】
大人のお小遣いは平均いくら?

はじめに、大人のお小遣いの平均額について見ていきましょう。併せて、年代別や家族構成ごとの平均額もご紹介します。
大人のお小遣いの平均額
株式会社SBI新生銀行が実施した「2024年会社員のお小遣い調査」では、全国の20代から50代までの働く男女約2,700人を対象に、アンケート調査を行っています。
調査の結果、男性会社員のお小遣いは月平均3万9,081円、女性会社員は3万4,921円でした。男性は前年より1,477円、女性は80円の減少となっています。
出典:「2024 年会社員のお小遣い調査」結果について|SBI新生銀行グループ
【年代別】お小遣いの平均額
同調査によると、年代別に見たお小遣いの月の平均額は以下のようになっています。
年代 | 男性 | 女性 |
20代 | 4万373円 | 4万578円 |
30代 | 3万6,196円 | 3万9,444円 |
40代 | 3万6,089円 | 3万1,394円 |
50代 | 4万3,453円 | 2万8,809円 |
前年と比較すると、男性会社員では特に20代と40代の層で、お小遣いが大きく減少していることが明らかになりました。女性の場合は、40代において顕著な減少傾向が見られます。
出典:「2024 年会社員のお小遣い調査」結果について|SBI新生銀行グループ
【家族構成別】お小遣いの平均額
続いて、家族構成ごとに見るお小遣いの平均額について確認してみましょう。同調査では、男性会社員を家族構成別に分類した際のお小遣いの平均額も報告されています。以下がその内訳です。
未婚 | 4万5,779円 | |
既婚・子なし | 共働き | 3万8,913円 |
主婦・無職 | 2万8,753円 | |
既婚・子あり | 共働き | 3万3,091円 |
主婦・無職 | 3万1,993円 |
また、子どもの有無を問わず、男性会社員のパートナーが受け取っているお小遣いの平均は2万2,295円で、昨年と比べて2,513円減少しました。一方で、女性会社員の配偶者に渡されるお小遣いは平均3万3,258円となり、前年度よりも863円増加しています。
出典:「2024 年会社員のお小遣い調査」結果について|SBI新生銀行グループ
大人のお小遣いの使い道

自分のために自由に使えるお小遣いは、大人にとっても日々の楽しみの一つです。
では、世の中の人たちは実際にどのようなことにお小遣いを使っているのでしょうか。ここでは、男女別や家族構成別に見たお小遣いの使い道をご紹介します。
【男女別】お小遣いの使い道
前述した「2024年会社員のお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣いの使い道は以下の結果となりました。
・昼食代:42.2%
・携帯電話代:25.0%
・趣味の費用:20.9%
・嗜好品代:19.7%
・車関係・ガソリン代:19.2%
・飲み代:17.9%
・遊興費:10.3%
・身だしなみのための費用:9.8%
・パソコン関連・通信料:9.2%
・家族への気配り:8.7%
一方、女性会社員のお小遣いの使い道は以下のとおりです。
・昼食代:36.8%
・携帯電話代:32.0%
・身だしなみのための費用:31.7%
・ファッション費用:21.7%
・車関係・ガソリン代:17.1%
・趣味の費用:16.8%
・喫茶代:15.9%
・飲み代:11.8%
・嗜好品代:11.4%
・家族への気配り:11.0%
男女ともに最も多かったのは「昼食代」、次いで「携帯電話代」となっており、日常生活に欠かせない支出が中心であることがうかがえます。また、「車関係・ガソリン代」に充てている人も一定数見られました。
男性は趣味や嗜好品への支出が比較的多いのに対し、女性はファッションや身だしなみといった外見にかかわる項目にお金を使う傾向が強いようです。
出典:「2024 年会社員のお小遣い調査」結果について|SBI新生銀行グループ
【家族構成別】お小遣いの使い道
保険に関する情報サービスを展開している株式会社エイチームフィナジーの調査によると、共働き夫婦のお小遣いの使い道は、以下の結果になりました。
・ランチ・昼食代:47.8%
・晩御飯・飲み会代:45.7%
・衣服費:41.3%
・その他飲食費:38.4%
・趣味・習い事:34.1%
仕事上の付き合いが影響しているのか、「ランチ・昼食代」に続いて支出が多かったのは「晩御飯・飲み会代」でした。また、共働き家庭では配偶者が主夫・主婦の片働き家庭に比べて、「趣味・習い事」にお小遣いを使う人の割合が高い傾向も見受けられます。
さらに、副業マッチングサービスを提供する株式会社ビズヒッツが、全国の既婚女性1,000人を対象に行った調査によると、共働き・専業主婦を問わず、多くの女性が服飾品や美容にお小遣いを充てていることが明らかになりました。
出典:夫婦のお小遣い相場はいくらが目安?双方が納得できるお小遣いルールの設定方法を解説|ナビナビ保険
出典:妻のお小遣いの平均額や使い道を既婚女性1000人にアンケート調査|Biz Hits 副業マッチングサービス
大人のお小遣いの理想金額

大人にとって「理想的なお小遣い額」とは、一体いくらなのでしょうか。男女別、家族構成別に理想額を確認していきましょう。
【男女別】お小遣いの理想金額
株式会社エイチームフィナジーの調査結果によると、男性では「4万円以上5万円未満」と回答した人が最も多く、女性では「2万円以上3万円未満」が最多となりました。
さらに、株式会社UOCCが20〜60歳の既婚者を対象に行った別の調査では、理想とするお小遣いの平均額は、夫が3万8,176円、妻が3万268円という結果となりました。
男性のほうが理想の金額が高い背景には、出勤時の昼食代や、仕事後の夕食・飲み会の費用などをお小遣いから出している人が多いことが考えられます。
出典:夫婦のお小遣い相場はいくらが目安?双方が納得できるお小遣いルールの設定方法を解説|ナビナビ保険
出典:旦那のお小遣いの平均金額相場は?夫と妻でどのくらい違う?|PR TIMES
【家族構成別】お小遣いの理想金額
株式会社エイチームフィナジーが理想のお小遣い金額を調査したところ、子どもがいない家庭では、「1万円以上2万円未満」と回答した人が最も多くなりました。一方、子どもがいる家庭では、「2万円以上3万円未満」が最も多い結果となりました。
一概にはいえませんが、子どもがいない家庭は、子どもがいる家庭に比べて日常的に自由に使えるお金が多い傾向にあるため、理想のお小遣い金額が低くなったと考えられます。
出典:夫婦のお小遣い相場はいくらが目安?双方が納得できるお小遣いルールの設定方法を解説|ナビナビ保険
大人のお小遣いの決め方

ここからは、大人のお小遣いを決める方法を3つの視点から解説します。
手取り月収に合わせて決める
お小遣いを決める際、多くの家庭が基準とするのが「手取り月収」です。
適切な割合は家庭の状況やライフスタイルによって異なりますが、二人の手取り月収を合計した金額の25%程度が、お小遣いを決める一つの目安となります。貯蓄に力を入れたい場合や、固定費が多くかかる場合は、15%程度が目安です。
例えば、夫婦の手取り月収が35万円の場合、25%で8万7,500円、15%で5万2,000円です。この範囲内で、互いの希望やバランスを踏まえて配分するとよいでしょう。
生活費を優先して決める
家計のなかで、優先すべきなのは生活に必要な支出や将来に備えるための貯金です。
まずは、電気・ガス・水道代などの固定費、通信費、子どもの教育費や車の維持費など、毎月必ずかかるお金をあらかじめ差し引きましょう。そのうえで、残ったお金から無理のない範囲でお小遣いを設定します。
お小遣いの範囲を設定してから決める
金額だけでなく、「お小遣いでまかなう内容」を決めておくことも重要です。
例えば、昼食代やガソリン代、仕事上の飲み会などの費用をお小遣いから出すかどうかによって、必要な金額は大きく変わります。将来揉めないように、夫婦でしっかり話し、お小遣いに含める項目をしっかり取り決めておくと安心です。
大人がお小遣いをやりくりするポイント5選

限られたお小遣いを効率的に活用するには、ちょっとした工夫が必要です。最後に、大人のお小遣いをやりくりするための5つのポイントを解説します。
使い道を記録する
限られたお小遣いを上手にやりくりするためには、日々の支出を細かく記録することがポイントです。どの項目にいくら使っているのかを「見える化」することで、無駄遣いに気付きやすくなり、不要な出費を防げます。
スマートフォンで記録できる家計簿アプリを使えば、簡単に記録・確認が可能です。
優先順位をつけて使う
自分の趣味や価値観に応じて、何にお金を使うか優先順位を考えておくと、満足度の高い使い方ができます。
事前に「ここにはお金をかけたい」「これは後回しにしてもOK」と整理しておくことで、出費にメリハリが付き、無駄を減らすことにもつながります。
固定費を見直す
毎月の固定費を見直すことで、節約した分をお小遣いに充てることも可能です。家賃・光熱費・通信費などの固定的な支出は、一度見直せば効果が持続します。
特に電気代高騰により、固定費の多くを占める電気代に頭を悩ませている方も多いでしょう。電気代は、電力会社を見直すことで、大幅に節約できる可能性があります。
2015年より全国で電力販売を行っている「エネワンでんき」では、安定した電力をリーズナブルな価格でご提供しています。
その時々でさらにおトクになるキャンペーンも開催されていることもありますので、ぜひチェックしてみてください。
副業に挑戦する
厚生労働省が副業の推進に取り組んでいる影響もあり、副業を認める企業は増加傾向にあります。本業の合間や空いた時間を活用して副業で収入を得られれば、その分をお小遣いに回せます。
無理に減らさない
お小遣いの見直しは家計管理の一環として重要ですが、お小遣いの減額はストレスの原因にもなります。無理に減らすのではなく、夫婦でしっかり話し合い、互いに納得したうえで金額を決めることが大切です。
大人のお小遣いは日々見直しが必要

2024年の調査によると、会社員のお小遣いの月の平均額は男性が3万9,081円、女性が3万4,921円でした。
お小遣いを決める際、平均額を参考にするのも一つの手ですが、家庭ごとに家族構成や生活スタイル、支出状況は大きく異なります。手取り収入や月々の出費を踏まえたうえで、お小遣いに含める範囲を明確にし、自分たちに合った金額に見直していくことが大切です。
また、家計をうまく管理するには、毎月の固定費を見直すことも欠かせません。特に負担が大きくなりやすい電気代については、電力会社を切り替えることで、コストを抑えられる可能性があります。電気代の節約を考えている方は、一度見直してみるとよいでしょう。
出典:「2024 年会社員のお小遣い調査」結果について|SBI新生銀行グループ
-
エネワンでんき編集部
-
エネワンでんき編集部は、電気代の見直しや節約の工夫、電力会社の選び方など、暮らしに役立つエネルギー情報をわかりやすく丁寧に発信し、日々の生活に寄り添う情報をお届けします。
【暮らしのハテナ】エネワンチャンネル