
二人暮らしの水道代はどれぐらい?節約のポイントや注意点を解説
二人暮らしの水道代はどれぐらい?節約のポイントや注意点を解説
二人暮らしを始めると、家賃や食費だけでなく、水道代なども無視できない出費になります。毎月の固定費を減らすには、相場を把握し、節約の工夫を取り入れることが重要です。水道代の平均額や節約方法、注意すべき点を解説します。
目次
二人暮らしの水道代の平均は?

毎月の水道代を節約するには、まず同じ世帯の平均額を知ることが重要です。二人暮らしの世帯が、一般的にどれぐらいの水道代を負担しているか確認しておきましょう。二人暮らしの水道代の平均額に加えて、地域や季節による金額の差や、水道使用量の内訳を紹介します。
二人暮らしの水道代は4,000円程度
総務省の家計調査によると、二人暮らしの水道代の平均額は4,248円です。これは、上下水道料金を合わせた金額であり、年間に換算すると51,000円程度です。三人家族の水道代の平均は5,358円、四人家族だと6,026円といったように、世帯人数が増えるほど、水道代の負担も大きくなります。
また、全世帯の水道代の平均額は5,092円ですが、後述のようにライフスタイルや住んでいる自治体の料金体系などで実際の負担額に違いが出てきます。ただし、ご家庭の毎月の負担が同世帯の平均から大きく外れている場合は、無駄に水を使っていないか確認することが大事です。
地域によって平均に差がある
水道料金は全国一律ではなく、自治体によって料金体系が異なります。例えば、東京都や大阪府のように人口が多くインフラ整備が進んでいる都市部では、比較的安価に設定されている傾向があります。
一方、山間部や地方の中小自治体では、水源からの距離や設備維持のコストが高いため、水道料金が高めに設定されるケースは珍しくありません。
事実、総務省の家計調査によれば、東京都を含む関東地方の水道代の平均は5,168円(東京都区部は4,730円)で、大阪府を含む近畿地方の平均額は4,887円(大阪府は4,019円)です。
しかし、東北地方の水道代の平均は6,597円となっており、北陸地方でも5,929円といったように、都市部よりも高い傾向にあります。同じ使用量でも水道代の負担に差が出るため、引越し前に居住する地域の水道料金をきちんと確認することが大切です。
時期による水道代の違い
水道代は1年を通じて一定ではなく、季節によっても増減します。こちらも2024年の総務省の家計調査を確認すると、二人以上の世帯における1~3月期の水道代の平均は5,013円です。また4~6月期は5,079円で、7~9月期は5,158円、10~12月期は5,117円となっています。
電気代ほど季節によって違いはないものの、夏場はシャワーや洗濯の頻度が上がることから、他の時期と比べてやや高くなる傾向があります。
一方で、冬場は湯船を張る回数が増えるものの、全体の水の使用頻度が落ち着くご家庭もあるため、増減に幅が出やすい時期です。こうした季節による変動も意識しつつ、水道代の節約を考えることが大事です。
水道使用量の内訳は?
水道の使用量は当然、ご家庭によって異なりますが、主にお風呂やトイレ・洗濯などでの使用が大半を占めるのが一般的です。特にお風呂(シャワー)は1回あたりの水の使用量が多いため、回数や時間に注意するだけで、大きな節約につながります。
さらに、トイレの洗浄水や洗濯で使用する水など、無意識に使っている部分も見直すことで、毎月の水道代を抑えることが可能です。節約のポイントは後述しますが、まずはご家庭の水道代が高くなる原因について、きちんと理解しておきましょう。
二人暮らしの水道代が高くなる原因

二人暮らしの水道代が平均より高いと感じる場合、いくつかの原因が考えられます。ライフスタイルや住宅設備の状態、気付かないうちに発生している漏水など、さまざまな要因が水道代の負担増につながっている可能性があるので、以下のポイントを意識しながら、水の使い方を見直してみましょう。
ライフスタイルの変化
ライフスタイルの変化により、水道代の負担が増えるケースは珍しくありません。二人暮らしから三人暮らしなど、複数人の世帯において人数が増えるよりも、特に一人暮らしから二人暮らしに変わった際に、光熱費が大幅に増加する傾向にあります。
一人暮らしのときには気にしていなかった水の使い方が、二人分になることで、毎月の負担に大きく影響するため注意が必要です。例えば、入浴の時間が長くなったり、料理の頻度が増えたりすることで、水の使用量が自然と増えるようになります。
水を出したままの時間が多い
洗面や手洗い、シャワーなどで水を出したままの時間が長いと、当然ながら毎月の水道代が高くなってしまいます。
例えば、歯磨き中に水を止めなかったり、食器を洗う際に洗剤をつけている間も、水を流し続けたりしている人は決して少なくありません。さらにお風呂で体を洗っている間も、シャワーを出しっぱなしにしている人が多いので注意しましょう。
こうした行為は一度の使用量が少なくても、日常的に繰り返されることで、水道代を押し上げる原因となります。無意識のうちに水を出しっぱなしにしていないか確認し、日常的に節水を心掛けることが大事です。
水の使い過ぎ以外の原因も
水道代が高くなる原因は、単に水の使用量が多いだけではありません。水漏れや水道メーターの故障など、住宅設備の問題により、急に水道代が高くなるケースもあります。
特に水漏れが起きている場合、気づかないまま大量の水が無駄に流れ続けていることがあるので、定期的に水回りを確認し、漏水がないか確認しましょう。水を使用していないにもかかわらず、水道メーターが回っている場合は、水漏れの可能性があります。
さらに水道料金の改定により、水の使用量が変わらなくても、水道代が増えることもあります。自治体によって定期的に料金が見直されることがあるため、急に水道代が上がった場合は、料金が改定されていないか確認してみましょう。
二人暮らしの水道代を節約する方法

それでは、二人暮らしのご家庭で、水道代を節約するためのポイントを解説します。毎月の水道代を抑えるには、まず現状を把握したうえで、生活の中に無理のない節水習慣を取り入れることが大切です。
まずは水をどのぐらい使っているか把握する
節水の第一歩は、ご家庭での水の使用量を正しく知ることです。毎月の水道料金の明細を確認し、水の使用量と金額の推移を確認してみましょう。基本料金と従量料金の内訳をチェックして、毎月どの程度の水を消費しているか把握することが重要です。
従量料金は一般的に、使用量に応じて段階的に単価が上がるため、どの使用量の段階で単価が変わるかを把握しておくと、効果的な節水目標を立てられます。また、家計簿アプリや光熱費の管理ツールなども活用すれば、月ごとの変動を視覚的に把握できるのでおすすめです。
さらに日々の生活の中で、どのような場面でどれ程度の水を使っているのか、実際に観察するのもよいでしょう。例えば、シャワーを浴びる時間を計ってみたり、洗濯1回あたりの水量を確認したりすることで、節水のポイントが分かるようになります。
お風呂での節水のポイント
お風呂は、ご家庭で最も水を使用する場所といっても過言ではありません。お風呂場での節水が毎月の水道代に大きく影響するので、湯船に溜める水の量やシャワーの使い方などを見直してみましょう。浴槽に張るお湯の量を、必要最小限に抑えるだけでも効果があります。
特に、二人暮らしの場合は、間を空けずに入浴するように心掛ければ、追い焚きの回数も減らせるでしょう。加えて、体を洗っている間やシャンプー中にこまめに止水するだけで、1回の水の使用量を大幅に減らせます。
さらに、シャワーヘッドを節水タイプのものに交換するだけで、同じ使用感でも実際の水量を削減できるのでおすすめです。
キッチンでの節水のポイント
キッチンでも、水の使い方に少し注意を払うだけで、節水効果が得られます。食器をまとめて洗ったり、汚れを紙などで拭き取ってから洗うことで、洗い流す水の量を抑えられます。洗剤を泡立てる際、水を使い過ぎることもあるため、必要最小限の水量で洗うように心掛けましょう。
野菜や果物を洗う際も、流水で洗うのではなく、ボウルに水を溜めて洗うのがおすすめです。使用後の水は、植物への水やりなどに再利用できます。
なお、食器洗い機の活用も節水につながるので、導入を検討してみましょう。手洗いに比べて水の使用量が少なく、まとめて洗えるので効率的です。ただし、少量の食器のために何度も運転するのは水の無駄になるため、ある程度食器がたまってから使用するようにしましょう。
洗濯時の節水のポイント
洗濯は1回あたりの水の使用量が多いため、効率的に行うことが重要です。少量ずつ何度も洗濯するよりも、まとめて洗った方が水の使用量は抑えられます。衣類の汚れ具合に応じて、すすぎの回数や水量の設定も工夫しましょう。
また、お風呂の残り湯を洗濯に使用することも効果的な節水方法です。洗濯機に風呂水ポンプが付いていれば、簡単に風呂の残り湯を利用できます。ただし衛生面を考慮して、洗いの工程ではお風呂の残り湯を使い、すすぎは清潔な水道水を使用するようにしましょう。
水道代以外の光熱費の削減も考えよう

水道代の平均や節約のポイントについて解説してきましたが、二人暮らしのご家庭で経済的な負担を軽くするには、同時に電気代やガス代といった他の光熱費も見直すことが重要です。
ご家庭内でのエネルギー消費は、水道と密接に関係しており、お湯を使う場面では、電気やガスも同時に消費しています。お風呂やキッチンでの節水が、結果として電気代やガス代の節約にもつながるケースは珍しくありません。
全体の光熱費を意識的に管理することで、家計全体の負担の軽減につながります。無理なく続けられる節約習慣を取り入れ、日々の生活を見直すことで、毎月の支出を少しずつコントロールしていきましょう。
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