
節約におすすめの食材とは?家計が楽になる組み合わせやアイデアを紹介
節約におすすめの食材とは?家計が楽になる組み合わせやアイデアを紹介
家計の節約を考えるとき、まず思い浮かぶのは「食費の削減」ではないでしょうか?食費を過度に削ると、栄養不足やストレスを引き起こします。おいしくて栄養満点の「節約食材」を上手に活用し、無理なく食費を抑えることを心掛けましょう。
目次
物価高に負けない節約食材の特徴とは?

物価高が続く中、食費のやりくりに頭を悩ませている人は少なくありません。食材は、物によって値上がり幅が異なります。物価高に負けない節約食材には、どのような特徴があるのでしょうか?
年間を通じて価格が安定している
節約食材の特徴として、年間を通じて価格の変動が少ないことが挙げられます。日々の食卓に欠かせない野菜は、生育不良や天候不順などによって収穫量が低下すると、価格が大きく上がるのが一般的です。
室内栽培が可能な野菜は、天候の影響を受けにくく、年間を通じて価格が安定しています。中でも、キノコ類、もやし、豆苗は、価格が比較的安定している食材といえます。ニンジンやジャガイモ、カボチャなどの根菜類も暑さや寒さの影響を受けにくいといわれています。
また、大量に収穫できる旬の野菜も価格が下がりやすい傾向があります。キャベツは、冬が狙い目です。
かさ増しに適した食材
育ち盛りの子どもがいる家庭では、食費がかさみやすいのが難点です。栄養を落とさずにボリュームを出したいときは、以下のような「かさ増し食材」を活用しましょう。
- 卵
- 豆腐・高野豆腐
- おから
- 厚揚げ
- はんぺん
- ジャガイモ
- おからこんにゃく(こんにゃく加工食品)
例えば、ハンバーグのタネに豆腐を混ぜ込めば、ひき肉の量を減らせます。良質なタンパク質が取れる上に口あたりも良いため、育ち盛りの子どもに最適です。
また、厚揚げは味が染み込みやすく、肉や野菜との相性が抜群です。ボリュームがあるので、お腹もしっかり満たされるでしょう。
保存期間が長い
「自炊で節約しようと思ったのに、食材を腐らせて捨ててしまった」という経験がある方は多いのではないでしょうか?
食品をまとめ買いする人ほど、食材ロスが生じやすくなります。無駄な出費を減らすためにも、保存期間が長いものを選びましょう。日持ちする食材には、以下のようなものが挙げられます。
- 根菜類(ニンジン・ジャガイモ・サツマイモなど)
- 乾燥の海藻類(わかめ・ひじきなど)
- 缶詰類(サバ・イワシ・ツナなど)
- 真空パックの肉類・魚類
- レトルト食品
缶詰やレトルト食品は、備蓄食品や非常食としても優れています。常に自宅にストックしてあると、いざというときでも安心でしょう。
再生栽培が可能
野菜価格の高騰を受け、近年は自宅で家庭菜園を始める方が増えています。収穫量は少ないものの、「再生栽培」で食費を節約する手もあります。
再生栽培とは、野菜の根っこやへたなどをプランター栽培や水耕栽培で育てることです。再生栽培で育った野菜は「再生野菜(リボーンベジタブル)」と呼ばれます。
- 豆苗
- ネギ
- レタス
- 小松菜
- ニンジン
- 大根の葉
- ホウレンソウ
- ハーブ類
育て方は簡単で、野菜の根っこやへたを容器に入れ、毎日水の交換をするだけです。再生栽培で育てた野菜は、必ず火を通して食べましょう。
お腹も家計も満足!節約食材のアイデア

「節約食材はバリエーションが少ない」「栄養バランスをしっかり考慮したい」という方のために、節約食材を使ったアイデア料理を紹介します。栄養満点で満足感も得られるため、育ち盛りの子どもがいるご家庭にも適しています。
はんぺん×ひき肉
ハンバーグや肉団子、シューマイを作る際、ひき肉に豆腐やおからを混ぜ合わせるご家庭は多いでしょう。ふんわりとした食感を出したいときは、かさ増し食材のひとつである「はんぺん」と組み合わせるのがおすすめです。
はんぺんは、主原料である魚肉にヤマイモや卵、調味料などを加えた練り物の一種です。他の練り物よりも低脂肪で、魚に含まれる良質なタンパク質やカルシウムが摂取できます。
ハンバーグにはんぺんを加えれば、ひき肉は少量で済みます。ふわっとした柔らかい食感になるため、小さな子どもやご高齢の方でもおいしく食べられるでしょう。鶏のひき肉を使えば、さらにヘルシーでリーズナブルになります。
鶏むね肉×豆苗
牛肉や豚肉に比べ、鶏肉は価格が安価です。特に、鶏むね肉は高タンパク・低脂肪で、ビタミンB6やナイアシンなどの栄養素が豊富に含まれています。
唐揚げにするのもよいですが、野菜をしっかり摂取したいときは、「豆苗」と組み合わせましょう。豆苗はエンドウ豆の新芽で、βカロテン・ビタミンK・葉酸を含有しています。
「鶏むね肉と豆苗の炒めもの」は、フライパン1つでササッと作れる時短料理です。鶏むね肉はそぎ切りにし、軽く片栗粉をまぶして焼くのがポイントです。水分やうま味が逃げず、柔らかく仕上がります。
食材選び以外で意識したいポイントは?

節約食材をうまく活用すれば、家計はグッと楽になりますが、食材選びだけで節約を成功させるのは困難です。食材保存の仕方や買い物する場所など、食材選び以外で意識したいポイントを解説します。
日持ちしないものは冷凍保存する
食材は安いときにまとめ買いしておきたいものです。とはいえ、葉物野菜や生鮮食品は日持ちがしないため、食品ロスの原因となる可能性があります。腐敗が進みやすい食材に関しては、購入した時点で「冷凍保存」をするのがおすすめです。
肉や魚はトレーから出し、1食分ごとにラップで包みます。タレに漬け込んだ状態で冷凍すれば、調理時間の短縮にもつながります。
野菜は小分けにして、ジッパー付きの袋に入れましょう。「野菜炒め用」「スープ用」など、用途ごとに分けておけば、必要なときにすぐに使えます。
作り置きおかずの作りすぎに注意
食費を節約するには、自炊が必須です。作り置きおかずがあれば、忙しい日でも外食をしなくて済みますが、作りすぎにはくれぐれも注意しましょう。食べすぎたり、逆に食べきれずに腐らせてしまったりして、無駄になる可能性があります。
また、「月曜日は〇〇を食べて、火曜日は△△を食べる」ときっちり献立を立てても、別のものを食べたくなることもあるはずです。完成品の作り置きおかずではなく、アレンジが利く下ごしらえの材料を多く用意しておくとよいでしょう。
業務スーパーやドラッグストアを活用する
同じ食材でも、購入する場所によって価格が変わります。まとめ買いをするなら、一般的なスーパーよりも「業務スーパー」の方がお得です。
多くの業務スーパーは、メーカーから直接商品を仕入れたり、自社グループ工場で生産したりして、仕入れコストの削減を実現しています。大容量の食材は、冷凍保存しておきましょう。
ドラッグストアでは、一部の食材をスーパーよりも手頃な価格で販売していることがあります。特に、パン、卵、牛乳、豆腐、ヨーグルト、納豆などは、スーパーと比較して割安で購入できることが多いです。近年は、肉や野菜の価格を低めの水準に設定している店舗も増えています。
大半のドラッグストアでは、ポイント還元サービスを行っており、ポイントが倍になる日にまとめ買いをすると、ポイントをより効率的にためられます。
食費を節約するときに気を付けたいこと

生活費の中でも食費は節約効果がわかりやすいですが、「やりすぎ」には注意が必要です。無計画に食費を削ると、どのような弊害が生じるのかを解説します。
栄養バランスの偏りは健康リスクにつながる
価格が安いからといって、節約食材ばかりを選んでいると、栄養バランスが偏る恐れがあります。「〇人家族で1カ月〇円」という極端な節約術をうのみにし、極端に食費を削る方も少なくないようです。
特に、栄養バランスの偏りは成長期の子どもの健康に悪影響を及ぼします。免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、病気にかかりやすくなったりすれば、逆に医療費が上がってしまうでしょう。
近年は野菜の値上がりが相次いでいますが、家計が苦しいときは冷凍野菜を活用するのも手です。ミックス野菜なら多くの栄養素が取れる上、料理の彩りも良くなります。栄養バランスを1番に考えながら、できる範囲で節約をしましょう。
無理な節約はストレスの原因に
「食べることが楽しみ」という方にとって、我慢が多い食生活はストレスになります。同じ食材ばかりでメニューがマンネリ化し、食事に楽しみを見いだせなくなるかもしれません。
節約は大切ですが、体を壊したり、ストレスが溜まったりしては本末転倒です。無理なく続けられる「継続可能な節約」を目指しましょう。
食費の管理や節約が苦手な人は、1週間単位で予算を決める「袋分け管理」がおすすめです。1円でも安くしようと思わずに、「予算内で収まれば問題ない」と気楽に考えるのがポイントです。
共働きで自炊が難しいときは、レトルト食品やお総菜をうまく活用しましょう。
やりくり上手は固定費から削減する

食費の節約には限界があります。「やりくり上手」といわれている人々は、食費を無理に削ろうとせず、毎月必ずかかる「固定費」から見直しを行います。固定費を見直すメリットや節約のポイントを解説します。
固定費の見直しが効果的な理由
生活費は、大きく「変動費」と「固定費」に分かれます。変動費は、毎月金額が変わる支出で、食費、交際費、被服費、レジャー費などが該当します。
固定費は、毎月の支出がほぼ一定の支出です。代表的なものには、賃料・水道光熱費・通信費・生命保険料などが挙げられるでしょう。固定費は、一度見直すことで長期的な節約効果が期待でき、生活の質を維持したまま支出を減らせます。
例えば、今よりも賃料が1万円安いところに引っ越せば、年間で12万円の節約が可能です。生命保険のプランを見直したり、大手キャリアから格安SIMに乗り換えたりするだけでも、まとまった金額になります。
効果が大きいのは電力会社の見直し
固定費の中でも、節約効果が大きいのは、電力会社の見直しです。2016年4月1日以降は、電気の利用者が電力会社や料金プランを自由に選択できるようになっています。特別な工事は不要で、初期費用も基本的にかかりません。
1kWhあたりの電力料金単価やプラン内容は、電力会社によって異なるため、今よりもお得な料金プランが見つかれば、無理をせずに節約でき、家計の負担が軽減されるでしょう。
「エネワンでんき」は、月々の電力使用量に応じて最適なプランが選べるのが特徴です。オプションで「食べとくエコプラン」を選択すると、まだ美味しく食べられるのにさまざまな理由で廃棄されてしまう食品(6,000円分)を詰め合わせた「食べとくエコBOX」が1カ月に1回のペースで届きます。
工夫次第で家計はもっと楽になる

コストパフォーマンスの高い節約食材を活用すれば、食費をより抑えられます。できるだけ栄養価の高い食材を選び、メニューにも工夫を凝らしましょう。
食材で節約をする以外にも、家計の負担を減らす方法は複数あります。食費や交際費といった変動費を無理に削ると、暮らしの中の楽しみまでが失われてしまうため、まずは固定費の見直しから始めることをおすすめします。
特に、「今まで一度も電力会社を変えたことがない」という方は、他社の電力会社や料金プランを比較してみましょう。ライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、家計の負担が軽くなります。