マイナンバーカード一体型の免許証(マイナ免許証)とは?住所変更の方法も解説

マイナンバーカード一体型の免許証(マイナ免許証)とは?住所変更の方法も解説

マイナンバーカード一体型の免許証(マイナ免許証)とは?住所変更の方法も解説

2025年3月から、マイナンバーカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」が導入される予定です。従来の免許証と何が違うのか、気になる人も多いでしょう。マイナ免許証の概要やメリット、必要な手続きについて解説します。

目次

1.マイナンバーカード一体型の免許証(マイナ免許証)とは?

 1-1.運転免許証の情報をマイナンバーカードに記録できる

 1-2.マイナ免許証はいつから?

 1-3.マイナ免許証に記録される情報は?

2.マイナ免許証で現在の免許証はどうなる?

 2-1.保有形態は3つの中から選択可能

3.マイナ免許証のメリットは?

 3-1.住所変更をはじめ行政手続きを効率化できる

 3-2.オンラインで講習を受けられる

 3-3.取得・更新時の手数料も安くなる

4.マイナ免許証で住所変更をする方法

 4-1.警察署での住所変更は不要

5.マイナ免許証に関するQ&A

 5-1.免許の更新はどうする?

 5-2.マイナ免許証を紛失してしまったら?

 5-3.海外で運転する場合は?

6.マイナ免許証の利用を検討しよう

マイナンバーカード一体型の免許証(マイナ免許証)とは?

マイナンバーカードに運転免許証の情報を記録し、1枚で両方の機能を持たせたものが「マイナ免許証」です。免許証の携帯が不要になり、住所変更や更新手続きも簡単になるので、この機会に切り替えを考えてみましょう。

運転免許証の情報をマイナンバーカードに記録できる

2022年の改正道路交通法により、希望する人は運転免許証の情報をマイナンバーカードに記録できるようになりました。マイナンバーカードのICチップに運転免許証の情報を記録することで、1枚のカードで身分証明書としての機能と、運転免許証としての機能を両立できます。

マイナ免許証では、運転免許証の情報がICチップ内に記録され、専用端末で読み取れる仕組みになっています。複数の身分証明書を持ち歩く必要がなくなり、財布やカードケースの中身もすっきりするでしょう。更新の際にも、手間をかけずに済みます。

※出典:もうすぐスタート!マイナ免許証 | 政府広報オンライン

マイナ免許証はいつから?

マイナ免許証は、2025年3月24日から運用開始予定で、現在は予約制です。それ以降、希望者は運転免許証の情報をマイナンバーカードに記録できるため、早めに手続きを済ませるとよいでしょう。マイナンバーカードと運転免許証を、最寄りの免許センターに持って行けば作成可能です。

ただし、導入初期は混雑が予想されるため、前もって予約を入れておくか、ある程度期間を空けてから手続きを進めるのもよいでしょう。

マイナ免許証に記録される情報は?

マイナ免許証には、氏名や生年月日・住所・顔写真などの基本情報に加え、運転免許の種類や有効期限・免許証番号などの情報が記録されます。これらは暗号化されており、セキュリティ面での配慮もきちんとされているので、安心して利用できます。

また、ICチップ内のデータは警察庁のシステムと連携し、常に最新の情報が反映される仕組みです。詳しくは後述しますが、住所変更などは各自治体で手続きをすれば、警察に届け出をする必要はありません。

マイナ免許証で現在の免許証はどうなる?

2025年の3月からマイナ免許証が導入されても、従来の運転免許証はそのまま継続して使用が可能です。以下の3つの保有形態から選択できるので、自分に合った方法を検討しましょう。

保有形態は3つの中から選択可能

マイナ免許証の導入後は、運転免許証の保有形態として、「マイナ免許証のみ」「従来型の運転免許証のみ」「両方を保有する」の3つの選択肢があります。個人の状況やニーズに応じて、最適な保有形態を選択しましょう。

例えば、所持する身分証明書の枚数を減らしたい人は、マイナ免許証のみを選択するのがおすすめです。一方、デジタル機器の操作に不安がある高齢者などは、従来型の運転免許証を持ち続けるのもよいでしょう。マイナ免許証と従来の運転免許証の2枚持ちも可能です。

マイナ免許証のメリットは?

マイナ免許証を導入することで、以下のように行政手続きの簡素化や手数料の削減が可能です。代表的なメリットを確認しておきましょう。

住所変更をはじめ行政手続きを効率化できる

マイナ免許証の最大のメリットは、住所変更などの各種手続きをオンラインで完結できることです。従来は警察署に出向く必要があったところを、自宅のPCやスマホ・タブレット端末などから、24時間365日手続きが可能になります。

また詳しくは後述しますが、マイナンバーカードの機能と連携することで、転居時の各種手続きもワンストップで完了できます。各自治体で転居手続きをすれば済むので、移動の手間も削減できるでしょう。

オンラインで講習を受けられる

運転免許の更新で必要な講習をオンラインで受講可能になるのも、マイナ免許証のメリットです。仕事や育児などで忙しい方も、自分の都合の良い時間にPCやスマホで講習を受けられるようになります。天候や体調に関係なく受講できるため、高齢者や体力に不安のある方にとっても便利です。

さらに、会場までの移動時間や交通費が不要になることで、負担が軽減される点も大きなメリットといえるでしょう。ただし現状では、優良運転者と一般運転者のみが対象です。

取得・更新時の手数料も安くなる

マイナ免許証を選択すると、物理的なカードの発行が不要になるため、免許の取得や更新時の手数料が軽減される予定です。従来は運転免許を取得する場合、手数料が2,050円必要でしたが、マイナ免許証になると1,550円で済むようになるなど、経済的にもメリットがあります。

ただし、手数料は今後変更される可能性があるため、定期的に政府や警察庁の発表を確認しましょう。

マイナ免許証で住所変更をする方法

上記のようにマイナ免許証を取得すれば、転居時の住所変更の手続きが大幅に簡素化できます。ワンストップで完了できるので、情報の更新にかかる手間の削減が可能です。多くのドライバーにとってメリットが大きいので、ここで詳しく確認しておきましょう。

警察署での住所変更は不要

従来の免許証では、引越しなどで免許証の住所変更をする際、運転免許センターや運転免許試験場、あるいは各警察署での手続きが必要でした。役所で住所変更の手続きをするのに加えて、警察署などで免許の住所変更をする必要があったため、面倒に感じていた方も多いでしょう。

しかしマイナ免許証の取得後は、マイナンバーカードの住所情報を変更するだけで、手続きが完了します。住所変更と同時に、運転免許証の住所も自動的に更新されるため、これまでのように警察署などに出向く必要はありません。

従来必要だった複数箇所での手続きが一本化され、ドライバーの負担が大幅に軽減されます。ただし、住所変更のワンストップサービスを利用する場合、事前に同意手続きが必要です。マイナ免許証の発行手続きをする場所で、署名用電子証明書の提出と情報提供の同意を済ませておきましょう。

※出典:マイナ免許証について|神奈川県警察

マイナ免許証に関するQ&A

マイナ免許証の導入に関して、よくある疑問や質問に回答します。運転免許の更新や免許証を紛失してしまった場合の対応など、きちんと押さえておきましょう。

免許の更新はどうする?

警察庁によると、マイナ免許証の更新は開発中の専用アプリで通知される予定です。加えて、従来通りはがきでも更新時期を知らせるとしているので、期間中に忘れずに手続きを済ませるようにしましょう。

マイナンバーカードと運転免許証の有効期限は異なるため、それぞれ手続きが必要なので注意しなければいけません。マイナ免許証の更新に関しては、上記のようにオンラインでの予約と講習の受講が可能です。

ただし、優良運転者講習などの区分によっては、一部対面での手続きが必要になるため、条件を確認しておきましょう。

※出典:もうすぐスタート!マイナ免許証 | 政府広報オンライン

マイナ免許証を紛失してしまったら?

マイナ免許証を紛失してしまった場合、マイナンバーカードを再発行する必要があります。さらにマイナ免許証を再交付する手続きも求められるため、従来の運転免許証よりも手間がかかるので注意しましょう。マイナ一体化の手続きが完了するまで、車両の運転はできません。

マイナンバーカードのICチップに記録された情報は暗号化されており、不正利用のリスクはそれほど高くはありませんが、速やかに届け出と再発行の手続きを済ませることが大事です。

なお、マイナ免許証の紛失に伴い、従来の免許証を再発行する方法もありますが、マイナ免許証に比べて手数料が高くなってしまいます。

※出典:愛媛県警察|運転免許に関する各種ご案内

海外で運転する場合は?

マイナ免許証のみを所持することにした場合、海外で車両を運転する際に制約を受ける可能性があるので、注意が必要です。

渡航先によっては、従来の運転免許証が必要になることがあります。マイナ免許証と従来の免許証の2枚持ちなどに、保有形態の変更が求められる場合もあるので、事前によく確認しておきましょう。

免許証の保有形態を変更する場合は、事前に予約を取った上で、運転免許試験場などで手続きをする必要があります。

※出典:マイナンバーカードと運転免許証の一体化について|警視庁

マイナ免許証の利用を検討しよう

マイナ免許証は、運転免許証とマイナンバーカードを一体化することで、住所変更や更新の手続きがオンラインで簡単にできるなど、多くの利便性があります。現在の免許証との2枚持ちなど、複数の保有形態から選択できるので、自分に合った利用方法を検討しましょう。

一方で、マイナ免許証の紛失時には、従来の免許証の再発行手続きよりも手間がかかるため、注意しなければいけません。紛失時の対処法に加えて、海外利用のルールなども確認しておきましょう。

なお、マイナ免許証への切り替えは任意です。特に、高齢者やデジタル機器の操作に不安がある方は、従来型の運転免許証を継続して使用するのもよいでしょう。切り替えの時期についても、更新時期に合わせるなど、無理のないタイミングで検討することをおすすめします。

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