ノートパソコンの寿命とは?傾向や寿命が近いときの合図も解説

ノートパソコンの寿命とは?傾向や寿命が近いときの合図も解説

ノートパソコンの寿命とは、どのくらいなのでしょうか?法律で定められている耐用年数や、寿命の目安となる指標や、寿命が近づいた際に現れやすい症状、寿命を延ばすための対策も確認しましょう。

目次

1.ノートパソコンの寿命

 1-1.法定耐用年数は4年

2.ノートパソコンの寿命の目安となる指標

 2-1.メーカーのパーツ保有期間

 2-2.メーカーの保証期間

 2-3.世帯の平均使用年数は7.6年

3.ノートパソコンの寿命が近いときの合図

 3-1.使用中にフリーズする

 3-2.異音や熱などの異常がある

 3-3.起動に時間がかかる

4.ノートパソコンの寿命が近いときの対処法

 4-1.データのバックアップを取っておく

 4-2.買い替えを検討する

 4-3.修理やパーツ交換を検討する

5.ノートパソコンの寿命を延ばすコツ

 5-1.定期的な清掃を心掛ける

 5-2.持ち運び時は丁寧に扱い衝撃を与えない

 5-3.使用環境を整える

6.ノートパソコンの一般的な寿命を把握しよう

ノートパソコンの寿命

ノートパソコンは、いったい何年くらい使えるのでしょうか?まずは、法律でどのように決まっているのか、法定耐用年数が何年なのかを確認しましょう。

法定耐用年数は4年

国税庁によると、サーバー用を除くパソコンの法定耐用年数は4年と定められています。

法定耐用年数とは、通常の維持補修を行った場合に、期待される性能を維持できる期間を指します。法律面から考えれば、ノートパソコンの寿命は4年程度であると推測できます。

もちろん、法定耐用年数以内にノートパソコンが壊れてしまうケースがないとは言い切れません。しかし、故障したとしても、必要な修理を行えば使用に問題はないでしょう。

出典:主な減価償却資産の耐用年数表|国税庁

ノートパソコンの寿命の目安となる指標

ノートパソコンの寿命は個体差がありますが、目安となる指標はいくつかあります。使用年数が指標を超えている場合は、寿命が近づいているともいえるでしょう。ここでは、主な目安となる指標を詳しく解説します。

メーカーのパーツ保有期間

ノートパソコンが動作不良になったとしても、一部のパーツを取り換えるだけで修理できるケースがあります。もし、メーカーに該当の部品がなく、修理ができないとなると、動作不良が起きたノートパソコンは寿命を迎えてしまうでしょう。

修理や交換用の各パーツの保有期間は、メーカーが独自に定めています。

例えば、dynabookの場合、2020年1月以降に発表したモデルでは、製品の製造終了後から5年間です。富士通の場合、製品によって異なりますが、製品の発表から6年程度が多くなっています。

それぞれ期間は異なるとはいえ、パソコンの使用が5〜6年以上になるとメーカーのパーツ保有期間を過ぎ、修理ができなくなるリスクも考えておくべきです。

出典:dynabook.com | サポート情報 | 保守部品(補修用性能部品)の保有期間の目安

出典:修理対応期間(補修用性能部品の保有期間)の目安-個人向けノートパソコン(LIFEBOOK、FMV LOOX、FMV Lite、FMV Chromebook、FMV-BIBLO、FMV-BIBLO LOOX、FMVシリーズ) -FMWORLD(法人): 富士通

メーカーの保証期間

ノートパソコンを販売するメーカーでは、故障したときのために保証を付けています。保証が適用される間は修理料金を抑えられるため、多少のトラブルが発生してもメンテナンスを続けながら使用できます。

無料で修理ができる保証期間は、1〜3年程度が多くなっています。それ以外に、延長保証を付帯できるメーカーや販売店もあるため、長く修理費用を抑えたいときは、購入時に検討しましょう。

延長保証は有料で、期間は5年程度が一般的です。保証期間が過ぎてノートパソコンが故障した場合は修理費用が高くなるため、買い替えを検討する方がよいかもしれません。

保証期間を過ぎたときに買い替えるとなると、3〜5年程度がノートパソコンの寿命ともいえます。

出典:サポートサービス > 延長保証|NEC LAVIE公式サイト

世帯の平均使用年数は7.6年

一般的なご家庭で、ノートパソコンが何年くらい使われているのかを知ることでも、ある程度の寿命が分かります。

内閣府の消費動向調査によると、ノートパソコンを含むパソコンの平均使用年数は7.6年です。2人以上の世帯で、2023年4月から2024年3月を調査期間としています。

なお、消費動向調査の平均使用年数は、あくまでもさまざまな事情による買い替えです。パソコンを買い替える理由は故障だけではないため、平均7~8年で必ず故障するわけではありません。

しかし、故障が原因で買い替えとなった割合は56.1%のため、7〜8年使っているとパソコンが寿命を迎える方は多いといえそうです。

出典:消費動向調査(令和6 (2024)年 10 月実施分)調査結果の要点

ノートパソコンの寿命が近いときの合図

ノートパソコンの寿命が近いときには、さまざまな合図が現れます。もし、寿命が近いことを示す現象が起きている場合は、本格的な故障が起きる日も近いかもしれません。注意するべき現象について、確認しましょう。

使用中にフリーズする

ノートパソコンの寿命が近づくと、画面がフリーズしやすくなります。使用中に動かなくなったり勝手に電源が落ちたりするときは、買い替えの検討時期かもしれません。

一度フリーズしただけではほかに原因があるかもしれませんが、続くようならハードディスクの故障や経年劣化によって問題が起きている可能性もあります。

それまで問題が起きていなかったのに、急にフリーズが多くなった場合は要注意です。

いくつかのメーカーの見解によると、パソコン内のハードディスクの寿命は5年程度といわれます。使用年数が5年を超える場合は、寿命が原因のトラブルである可能性が高いでしょう。

異音や熱などの異常がある

通常、ノートパソコンを使用しているときには、異音や過剰な発熱は通常発生しません。もし本体から異音がしたり、熱を持ったまま温度が下がらなくなったりしたら、内部に問題があるかもしれません。

異音や熱が気になる場合、使用環境を見直すことも検討しましょう。ホコリが原因で異音がすることや、周囲の温度が高くて熱が溜まりやすくなっている可能性もあります。

使用環境の見直しや清掃で改善しないときは、故障につながるリスクが高いと判断できそうです。

起動に時間がかかる

ノートパソコンの起動に時間がかかるようになった場合は、本体に何らかのトラブルが発生している可能性が高いでしょう。単に起動が遅いだけでなく、起動時に問題が起き、何度も再起動を繰り返す場合も注意が必要です。

機種ごとに起動時間の目安は異なりますが、アップデートやウイルス感染が原因でない場合、突然の起動遅延は本体の寿命が関係している可能性があります。

しばらく様子を見るようにして、改善が見込めないようであれば修理や買い替えを検討するのもよいでしょう。

ノートパソコンの寿命が近いときの対処法

ノートパソコンの使用年数が長い場合や、何らかのトラブルが起きている場合はどのように対処すればよいのでしょうか?寿命が尽きる前に行うべき対策を解説します。

データのバックアップを取っておく

もし、ノートパソコンに問題が起きているときは、早いうちにデータのバックアップを取っておきましょう。

普段から定期的にバックアップを取っておけば慌てる必要はありませんが、度々不具合が起きているノートパソコンは急に起動できなくなる可能性が高くなっています。最新のデータを保護するため、手動でバックアップを取っておくと安心です。

重要なデータはUSBメモリやクラウドに保存し、外付けHDDを用意してバックアップを取っておけば、突然の故障時にも被害を最小限に抑えられます。

買い替えを検討する

ノートパソコンに致命的なトラブルが発生する前に買い替えると、データの移行がしやすくなります。起動できなくなるほどの故障やトラブルが起きる前に、買い替えを検討するのもおすすめです。

たとえ修理すれば使えるとしても、本体のOSが古くスペックが低い場合、買い替えた方が快適に使えます。購入から時間がたっているのであれば、最新の端末のスペックを確認した上で、修理と買い替えどちらがよいかを考える方がよいでしょう。

節電を意識したモデルに買い替えれば、電気代の節約も可能です。バッテリーの持ちが良く、消費電力が低いタイプのノートパソコンを購入するのもよいでしょう。

修理やパーツ交換を検討する

ノートパソコンのスペックに問題がなく、使用年数も短いのであれば、修理やパーツ交換を検討しましょう。

保証が付いているのであれば、無料で修理ができるケースもあります。保証書を確認し、メーカーや販売店に対応できるか問い合わせてみましょう。

もし、問題となっているパーツが分かれば、パーツの交換だけで対処できる可能性もあります。保証期間内や簡単な修理なら買い替えるよりも費用が抑えられるため、まずは見積もりを取るのがおすすめです。

ノートパソコンの寿命を延ばすコツ

ノートパソコンの寿命は、環境や使い方によって延びるケースがあります。できるだけ長く使うために、心掛けたいポイントを確認しましょう。

定期的な清掃を心掛ける

ノートパソコンは、使用しているうちにホコリや汚れが溜まります。汚れが内部に入り込むと、寿命が短くなる恐れもあるでしょう。

定期的に清掃して清潔な環境を整えていれば汚れが溜まりにくくなり、トラブルを防ぎやすくなります。

ノートパソコンの清掃は、外装や通風口周辺を柔らかい乾いた布で拭くか、エアダスターでホコリを飛ばす程度で十分です。

内部の清掃が必要な場合は、できる限りプロに任せる方がよいでしょう。内部に触れることで故障の原因になる可能性もあるため、無理はせず小まめに外装の汚れを取るようにしましょう。

持ち運び時は丁寧に扱い衝撃を与えない

ノートパソコンは持ち運びがしやすく、外出時に使うことも多い端末です。しかし、衝撃によって故障する可能性があるため、丁寧に扱いましょう。

外出時に持ち歩く場合は、専用のバッグを購入するか緩衝材を使用し、ぶつけないよう衝撃に注意することが大切です。

家の中で移動させるときも、落としたりぶつけたりしないよう、周りに注意した上で移動させましょう。なるべく移動を少なくし、使う場所を固定するのも有効です。

使用環境を整える

ノートパソコンを含む端末には、適切な使用環境があります。温度・湿度に配慮し、環境を整えることで故障のリスクを減らせるでしょう。

特に、湿度や温度が高すぎる場所は、ノートパソコンを保管する環境としては向いていません。湿気や熱によって本体にトラブルが起きる可能性があります。

温度が低すぎる場所での保管も避け、適切な環境でノートパソコンを使用しましょう。

ノートパソコンの一般的な寿命を把握しよう

ノートパソコンの寿命は、個体差や使用環境などによって変化しますが、一般的な寿命は4~7年程度が目安です。

寿命の兆候が見られた場合は、早めにバックアップを取り、買い替えや修理などの対策を講じましょう。

普段から清掃を行い、丁寧に扱うことで寿命を延ばせる可能性もあります。寿命の目安となる使用年数が近づいたときは、ノートパソコンの状態を把握し、すぐに修理や買い替えなどの対応ができるよう準備しておきましょう。

また、エネルギー効率を意識して使うことで、ノートパソコンの寿命だけでなく電気代の節約にもつながります。パソコンを使わないときは電源を切る、バッテリーの充電状態を適切に管理するなど、日々の習慣を見直してみましょう。

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