LNG（液化天然ガス）【えるえぬじー（えきかてんねんがす）】
LNGとは、天然ガスを冷却して液化したものです。Liquefied Natural Gasの略称で、日本語で液化天然ガスといいます。天然ガスは－162度まで冷却することで気体から液体へ変化し、体積もおよそ600分の1になるため、大量の輸送・貯蔵が可能となります。天然ガスの輸送方法は、生産地からパイプラインをつなぎ気体のまま運ぶ方法と、冷却しLNGに変化させてから運ぶ方法の2種類があります。島国である日本は、LNG専用タンカーを用いて多くのLNGを輸入し、火力発電の燃料や都市ガスの原料として日々利用しています。LNGは、液化する過程で不純物が除去されている分、SOx（硫黄酸化物）や「ばい煙」がほとんど発生しないのが一つの特徴です。
そのため、環境に優しいクリーンなエネルギーとして注目されています。一方でLNGは、コストの高さがデメリットとして挙がっています。海外から日本までの輸送コスト以外にも、LNGを保存するための設備コストなどが必要になるためです。
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