洋上風力発電【ようじょうふうりょくはつでん】
洋上風力発電とは、海に風車を設置し、洋上に吹く風を利用して発電する風力発電の一種です。風力発電では風の力を回転エネルギーに変えて発電機を回しますが、海上の場合、陸上よりも風が強く安定して吹くほか、騒音や景観の問題もより少なくなる点がメリットです。洋上風力発電には、「着床式洋上風力発電(着床式)」と「浮体式洋上風力発電(浮体式)」の2つがあります。「着床式」は海底に杭などの風車を支える構造物を設置して発電する方法で、おもに水深が50mより浅いエリアで採用されます。「浮体式」は洋上に浮かせた構造物の上に風車を設置して発電する方法で、おもに水深が50mより深いエリアで採用されます。洋上風力発電は再生可能エネルギーの一つとして、欧州やアジアを中心に世界各国で導入が進んでいます。特に日本は海に囲まれた島国という地理的特性から、洋上風力発電は注目を集めており、日本政府は2030年までに10GW(ギガワット)、2040年までに浮体式も含め30~45GWの導入を目標としています。
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