風力発電【ふうりょくはつでん】
風力発電は、風の力で風車を回転させた回転運動を、発電機を通じて電気に変換する発電方法です。太陽光発電などと並ぶ代表的な再生可能エネルギーの一つとして、環境負荷の少ない発電方法であることから、ヨーロッパを中心に世界各国で導入が進められています。風力発電機は、塔体、ナセル、ブレードという3つの主要部分で構成されており、ブレードが風を受けて回転すると、ナセル内の増速器でその回転速度を上げていきます。
この回転する力が発電機によって電気へと変換され、変圧器で昇圧されたあと、送電線を通じて使用地へと届けられる仕組みです。風力発電の利点として、発電時に二酸化炭素や有害物質を排出しないクリーンエネルギーであることが挙げられます。また、エネルギー源となる風は尽きることがなく、国内で得られる自然の力を活用するため、自給率向上に役立つのも特徴です。一方で、風向きや風速によって発電量が変動することから、電力の安定供給が難しいという課題も抱えています。また、落雷や台風などの自然災害によって設備が破損するリスクがあり、景観への影響や騒音問題なども課題です。
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