系統連系【けいとうれんけい】
系統連系とは、自家発電設備を電力会社の送電網や配電網(系統)に接続することを指します。系統連系には厳格な規定があり、資源エネルギー庁が定める「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」に基づいて実施されるのが特徴です。自家発電した電力が系統に流れ込む現象を「逆潮流」と呼び、逆潮流が発生すると厳しい規制が適用されます。例えば、家庭の太陽光パネルで発電した余剰電力を電力会社に売電する場合がこれに該当します。
系統連系を希望する場合、自家発電設備の所有者は、まず一般送配電事業者(電力会社)に接続検討を依頼し、技術的な審査を経て承認を受けなければなりません。承認後は工事費用を支払い、一般送配電事業者が接続工事を実施します。
系統連系には、「低圧連系(50kW未満の設備)」、「高圧連系(50kW以上2MW未満の設備)」、「特別高圧連系(2MW以上の設備)」の3つの区分があります。自家発電設備を持つ事業者や個人は、系統連系により効率的に電力の利用や供給が可能です。
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