洗濯機の水量はどのくらいが適切?節水しながらきれいに洗う方法を解説

洗濯機の水量はどのくらいが適切?節水しながらきれいに洗う方法を解説

洗濯機の水量はどのくらいが適切?節水しながらきれいに洗う方法を解説

毎日の洗濯で気になることの一つが、水の使いすぎです。節水はしたいけれど「水量を減らすと汚れがちゃんと落ちないのでは?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

必要以上に洗濯の水量を増やさなくても、ちょうど良いバランスを見つければ、節水しながらしっかりと汚れを落とすことが可能です。洗濯物が気持ちよく仕上がる適切な水量を知ることで、毎日の洗濯がもっと快適になります。

この記事では、洗濯に適切な水量や、水を無駄にせずきれいに洗うためのコツを解説します。今日からすぐに実践できるポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【目次】

1.洗濯機の水量はどうやって決まる?

 1-1.水量は洗濯物の重さで決まる

 1-2.水量には限界がある

 1-3.手動と自動、どちらで決める?

2.洗濯機の正しい水量とは

 2-1.洗濯機の平均的な水量

 2-2.縦型とドラム式で水量が違う理由

3.節水しながらきれいに洗濯する方法

 3-1.まとめて洗濯する

 3-2.洗濯物を入れすぎない

 3-3.洗剤の量を調節する

 3-4.水温に注意する

 3-5.すすぎ回数を変更する

4.洗濯機の水量が少ないとどうなる?

 4-1.汚れがしっかり落ちない

 4-2.落ちた汚れが再度服につく再汚染が起きる

 4-3.衣類に雑菌が繁殖して臭いのもとになる

5.適切な水量で正しい洗濯を

洗濯機の水量はどうやって決まる?

そもそも、洗濯機の水量は何を基準に決まるのでしょうか。適切な水量を判断するために、まずは洗濯機の仕組みと水量の決まり方を確認しておきましょう。

水量は洗濯物の重さで決まる

洗濯機の水量は、基本的に「洗濯物の重さ」によって決まります。最近の機種には、水量を自動で判別する機能が搭載されており、投入された衣類の量を検知して、最適な水量を自動で調整してくれるのが一般的です。

縦型洗濯機では「パルセーター」と呼ばれる羽根の回転にかかるモーターの負荷から、衣類の量を判断します。一方、ドラム式洗濯機は「重量センサー」や「布質センサー」を使って、洗濯物の重さを検知する仕組みとなっています。

あらかじめ濡れて重くなった衣類を洗濯機に入れると、実際よりも多い水量が設定されてしまう可能性があるため注意しましょう。

水量には限界がある

洗濯機に入れられる水量には上限があるため、洗濯槽がパンパンになると必要な水量を確保できなくなってしまいます。洗濯物が多すぎると、衣類がうまく動かずに正確な水量を測れないうえ、衣類全体に必要な水が行き渡りません。

一度に洗濯する量は、洗濯槽の最大7割程度を目安にするとよいでしょう。適切な水量を確保するには、衣類がしっかりと動けるスペースを残して、詰め込みすぎないことがポイントです。

手動と自動、どちらで決める?

自動で水量を設定する機能は便利ですが、洗濯物の重さで機械的に水量を決めるため、必ずしも最適な水量に設定できているとは限りません。例えば、軽いけれどかさばるものを洗濯するときは、自動の水量より多めの水で洗濯したほうが良いケースもあるでしょう。

そのため、洗濯物の内容や量を見ながら、手動で水の量を設定するのがおすすめです。毎回自分で確かめながら洗濯すれば、衣類の詰め込みすぎも防げます。

洗濯機の正しい水量とは

ここでは、洗濯機の種類別に、洗濯に必要な水量の基準をお伝えします。

洗濯機の平均的な水量

洗濯物1kgに対して必要な水量は、縦型洗濯機の場合で10L、ドラム式洗濯機の場合で7~9Lが目安です。

一般的に、1日あたりの1人分の洗濯物の量は1.5kg程度といわれています。そのため、世帯人数ごとの洗濯水量(1日分)は以下を目安にするとよいでしょう。

世帯人数 (1日分の洗濯物の重さ)縦型洗濯機ドラム式洗濯機
1人(約1.5kg)15L10.5~13.5L
2人(約3kg)30L21~27L
3人(約4.5kg)45L31.5~40.5L
4人(約6kg)60L42~54L
5人(約7.5kg)75L52.5~67.5L

縦型とドラム式で水量が違う理由

ドラム式洗濯機と比べて縦型洗濯機のほうが水を多く使うのは、両者の洗い方に違いがあるからです。

縦型洗濯機は、洗濯槽の底にある羽根を回転させて、大量の水で衣類をかき回しながら汚れを落とす「もみ洗い」タイプです。衣類全体を水にしっかりと浸さなければならないため、どうしても多くの水を必要とします。

一方、ドラム式洗濯機は、ドラムを回転させながら衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」方式で、重力と摩擦で汚れを落とす仕組みです。この方法は縦型洗濯機ほど衣類を水にしっかり浸ける必要がないため、比較的少ない水量で洗えます。

節水しながらきれいに洗濯する方法

毎日使う水量をできるだけ抑えつつ、洗濯物をきれいに仕上げるにはコツがあります。ここでは、すぐに取り入れられる5つのポイントをお伝えします。

まとめて洗濯する

毎回少量の洗濯物を洗っていると、そのたびに水を使うことになり、結果的に水の無駄が増えてしまいます。

例えば、タオル1枚であっても洗濯機を回すには最低限の水量が必要です。そのため、ある程度効率の良い量をまとめて洗ったほうが、水使用量は抑えられます。

ただし、詰め込みすぎると洗浄力が落ちてしまうため「まとめる=大量に詰める」ではないことに注意しましょう。

洗濯物を入れすぎない

先述のとおり、洗濯物を詰め込みすぎると水が全体に行き渡らず、汚れが落ちにくくなってしまいます。一度に洗う量は、洗濯槽の7割程度を上限にするのが理想です。

一般的に、洗濯物の量に対して水の量が多いほど、汚れは落ちやすくなります。ただし、洗濯物が少なすぎると、かえって効率が下がりかねません。水量が多すぎると衣類が水の中で泳ぎ、摩擦が足りないことで洗浄効果が落ちてしまうのです。

水量と洗濯物の量のバランスに気を付けることが、汚れをしっかりと落としつつ節水するポイントといえるでしょう。

洗剤の量を調節する

洗剤をたくさん入れれば、その分汚れがよく落ちると思いがちですが、実際には一定の量を超えると洗浄力に大きな差はなくなります。むしろ、水量に対して洗剤が多すぎると、その洗剤を落とすためにたくさんのすすぎが必要となり、水道代が高くなるおそれがあります。

逆に、洗剤が少なすぎると十分に汚れが落ちません。水量に対して適切な洗剤量を守ることが大切なため、まずは洗剤のパッケージに明記されている「水量ごとの使用量」を参考に調整しましょう。

水温に注意する

一般的に、水温が高いほど汚れは落ちやすくなります。特に、皮脂汚れや油汚れが気になるときは、ぬるま湯を使うことで洗浄力が高まり、効果的に汚れを落とせます。

ただし、たんぱく質汚れ(血液や食べ物のシミなど)は熱で固まる性質があるため、水温が高すぎるとかえって落ちにくくなる点に注意が必要です。

洗濯に適した水温は25〜40度程度。この温度帯では洗剤の働きが活発になり、汚れもスムーズに落とせます。

なお、衣類の素材によっては温水が使えない場合もあるため、洗濯表示を事前にしっかりと確認することが大切です。

すすぎ回数を変更する

最近の洗剤は「すすぎ1回でOK」というタイプも増えています。1回では不安な方は、すすぎ1回の洗剤を使って通常はすすぎ3回のところを2回に減らすといった工夫も節水の一つの方法です。

ただし、すすぎ1回に対応している洗剤を使っていても、汚れの程度や仕上がった洗濯物の状態をチェックして、すすぎ回数を調整することがおすすめです。白いシャツやタオルであればいつもより1回多くすすぐなど、必要に応じて変更しましょう。

洗濯機の水量が少ないとどうなる?

節水を重視するあまりに水量を減らし過ぎていると、洗ったはずの洗濯物が十分にきれいになっていない可能性も。水量が少ないとどのようなことが起こるか、おもな影響を3点お伝えします。

汚れがしっかり落ちない

水が足りないと、衣類同士が洗濯機の中でうまく動かず、汚れを落とす力が弱まってしまいます。特に皮脂汚れや泥汚れは、十分な水量がないと落ちにくくなります。

落ちた汚れが再度服につく再汚染が起きる

洗濯機の中で汚れが落ちても、水が少なすぎると十分にすすげず、落ちた汚れがほかの衣類に再付着する「再汚染」のリスクが高まります。洗濯後に「なんだか臭う」「汚れが残っている」という場合は水量不足かもしれません。

衣類に雑菌が繁殖して臭いのもとになる

汚れや洗剤が衣類に残ると、その汚れをもとに雑菌が繁殖しやすくなります。生乾き臭やカビ臭の原因にもなるため注意しましょう。

適切な水量で正しい洗濯を

洗濯で節水を意識するなら、まずは適切な水量を守ることが基本です。そのうえで、洗剤の量や水温にも気を配ると、効率良く汚れを落とせます。

水量を減らしすぎたり、洗濯物を詰め込みすぎたりすると、かえって洗浄力が落ちて逆効果になることも。まずは洗濯機の取扱説明書を確認しながら、正しい使い方を意識することが、最も効果的な節水法といえるでしょう。

また、節水だけではなく節電にも目を向けることで、家庭全体の水道光熱費をさらに抑えられます。毎日のちょっとした心がけに加え、電気料金プランや契約中の電力会社の見直しも、節約の一歩として検討してみてはいかがでしょうか。

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    エネワンでんき編集部

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