
同棲中のお金の管理はどうするのが正解?2人に合った方法を見つけよう
同棲中のお金の管理はどうするのが正解?2人に合った方法を見つけよう
同棲を始めるときに決めなくてはならない項目の1つとして「お金の管理方法」があります。2人で生活していく上では、お金の管理は避けて通れない重要な要素です。同棲中のお金の管理方法を紹介します。2人に合った方法を探っていきましょう。
目次
同棲に必要な生活費

同棲におけるお金の管理方法を考える際には、生活費がどれくらいかかるのかを知っておくことが肝心です。国が行う統計調査に見る、同棲に必要な生活費の平均値を紹介します。
同棲にかかる生活費は月平均で約26万円
同棲にかかる生活費の平均値を知るには、総務省統計局が実施している「家計調査」における二人暮らしの生活費が参考になります。二人以上の世帯の平均的な生活費(消費支出)の推移は以下の通りです。
・2024年:268,755円
・2023年:264,238円
・2022年:255,318円
・2021年:248,144円
・2020年:245,278円
2024年の消費支出の内訳は以下のようになっています。
・食料:75,374円
・家賃地代:75,578円
・光熱・水道:21,120円
・被服および履物:7,366円
・保健医療:15,893円
・交通・通信:35,314円
・教養娯楽:26,776円
同棲を実現するには、月々260,000円前後の生活費が必要といえそうです。
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2024年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2023年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2022年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2021年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2020年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
同棲でのお金の管理方法

同棲生活を円滑に進めるために実践したい「お金の管理方法」を4パターン紹介します。管理方法ごとに想定されるメリットとデメリットも解説するので、お互いの性格や収入の状況に合わせてしっくり来る方法を選びましょう。
収入を合算して一元管理する
同棲におけるお金の管理方法として最も単純明快なのが、それぞれの収入を合算して一元管理する方法です。この方法では、お互いの収入すべてを1つの口座に集約し、その口座のお金で生活費を工面していきます。生活費や貯金を差し引き、残ったお金をお小遣いとして再分配する仕組みです。
この方法のメリットは、お金の管理が楽なところです。一人暮らしのときと同じような感覚でお金を管理できるため、管理方法の煩雑さに頭を悩まされることはまずないでしょう。
この方法のデメリットは、同棲を解消するときにお金の取り分でもめる可能性がある点です。本気で結婚を考えているカップル以外は避けた方がよいかもしれません。また、収入差があるカップルの場合は不公平感が出る可能性もあります。
一定額をそれぞれ出し合う
カップル間で生じる不公平感を最小限に抑えたい2人には、収入から一定の額を出し合って生活費を賄う方法がおすすめです。毎月決まった額を1つの口座に入金し、その口座から生活費を支払うようにします。例えば、生活費として毎月300,000円が必要な場合には、それぞれ150,000円を口座に入金するといった具合です。
この方法のメリットは、出し合う額を調整することで不公平感を生じさせずにお金の管理ができる点にあります。出し合う額に差をつければ、収入差があるカップルでも自分の収入に見合った額を負担できます。
この方法のデメリットは、パートナーの貯金額を把握しにくい点にあります。この方法では、手元に残ったお金を個人で自由に使えるため、相手がどれくらいの額を貯金に回しているのかが見えづらくなります。
費目別に支払い担当者を決める
収入差があるカップルには、費目別に支払い担当者を決める管理方法もおすすめです。例えば「家賃は収入が多い方が支払い、食費は収入が少ない方が支払う」というように、分担を決めていきます。
この方法のメリットは、分担の仕方によっては、収入差があるカップルでも不公平感を覚えることなくお金の管理ができる点です。負担が大きい費目を収入が多い方が担当し、負担が小さい費目を収入が少ない方が担当すれば、互いに気持ちよく家計管理ができるでしょう。
この方法のデメリットは、支払いを担当する費目を決めるのに十分な話し合いが必要な点にあります。カップルによっては、互いに納得できる妥協点を見つけるのが難しいかもしれません。
月ごとの費用を折半する
「公平感を重視して管理方法を決めたい」というカップルには、その月に発生した費用を毎月折半する方法がおすすめです。例えば「今月光熱費が20,000円かかったから10,000円ずつ出し合おう」といった具合です。
この方法のメリットは公平性の高さにあります。2人の収入差が小さければ、お互い納得して家計を管理できるでしょう。
この方法のデメリットは、毎月生活費を計算する必要があるため、どうしても管理が面倒になりやすいところです。2人で計算作業を行わないと、どちらか一方に不満が溜まっていくかもしれません。また、2人の収入差が大きい場合、収入が少ない方がお金を自由に使えなくなる可能性もあります。
同棲でのお金を管理するときのポイント

同棲生活を送る上で意識しておきたい、お金の管理のポイントを紹介します。ポイントをしっかり頭に入れた上でお金の管理を進めれば、パートナーとお金のことで揉めることはまずないでしょう。
お互いの収入や支出を共有する
同棲生活におけるお金の管理を円滑に進めるには、まずお互いのお財布事情を知っている必要があります。お互いの収入を把握して初めて、どのようなお金の管理方法が自分たちに合っているのか考えられるようになります。例えば、2人の収入差が想像以上に大きい場合には、お互いに無理が発生しないような管理方法を選択する必要があるかもしれません。
お互いに納得できるお金の管理方法を見つけるには、互いの収入だけでなく支出も把握しておく必要があります。支出とその内訳を知ることで、お互いの金銭感覚を推し量れるからです。収入と支出を共有し合うことは、円満な同棲生活の実現につながります。
お金に対する価値観を尊重し合う
お互いに納得できるお金の管理を実現するには、お互いが持つ「お金に対する価値観」を尊重し合うことが大切です。相手が持っているお金に対する価値観を軽視してしまうと、気づかぬうちに不満が溜まっていく危険性があります。
金銭感覚やお金に対する価値観は人によって異なります。趣味に全力投球したい人もいれば、将来のためにしっかり貯金しておきたい人もいるでしょう。
価値観が合わない者同士が同棲した場合には、お金の使い方でぶつかることもあるはずです。そんなとき、相手の価値観を尊重できるかどうかで2人の今後が決まっていきます。お互いに譲り合いながら妥協点を見つけていきましょう。
お金に関するルールを明確にする
金銭トラブルによる同棲生活の破綻を防ぐためには、2人の間でお金に関するルールをきっちり決めておくことが重要です。
例えば、一定額をそれぞれ出し合う方法を選択したカップルであれば、口座にお金を入れる期日を明確に設定しておきましょう。
また、お互いの収入を合算して家計を管理するカップルであれば、「30,000円以上の買い物をするときは相手に相談する」といったルールを定めておくのがおすすめといえます。
お金に関するルールを決めるときは、定めたルールを定期的に見直すことも大切です。ルール通りに運用してみて初めて「これは無理だ」と感じるところが出てくる可能性があるためです。柔軟にルールを更新していきましょう。
共通のお金の使い道を明確にする
カップルで共有しているお金を使うときには、お金の使い道をはっきりさせることが肝心です。用途がわからない支出の発生は、パートナーへの不信感に直結します。
お金の用途を明確にするには、共通のお金で支払う費目と個人のお金で支払う費目とを分けることが大切です。例えば「光熱費は共通のお金から支払い、服飾費は個人のお金で支払う」と決めておけば、使途不明金が発生するリスクを最小限に抑えられます。
また、共通のお金から支出するときは、履歴が残る形でお金を使うのがおすすめです。履歴を残しておけば後から共有しやすくなるため、お金の使い道を説明するのも、ぐっと楽になるでしょう。
同棲生活中に貯金するためのコツ

パートナーとの結婚を考えているのであれば、同棲期間中からお金を貯めておきましょう。同じ目的に向かって一致団結すれば、2人の絆もより深まるはずです。同棲中に貯金を進めるコツを紹介します。
貯金の目的や目標貯金額を決める
貯金を始めるときは、まず貯金の目的を決めましょう。目的を決めることで、モチベーションを維持しながら貯金に取り組めます。
貯金の目的の例としては、「結婚」「出産」「新婚旅行」「共通の趣味に投資するお金」などが挙げられます。貯金に前向きになれる目的を設定するのがおすすめです。
貯金の目的が決まったら、目標達成に必要な貯金額を決めましょう。株式会社リクルートが行った「ゼクシィ結婚トレンド調査 2024」によると、首都圏に住むカップルの場合、平均で約3,400,000円を結婚費用として貯めていたと報告しています。この値を参考に目標貯金額を決めてもよいでしょう。
※出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2024 首都圏|株式会社リクルート
収入差に応じて貯金額を決める
目標貯金額が決まったら、それを達成するために必要な毎月の貯金額を決めていきます。毎月支払っている生活費や、自分の収入から使っている趣味のお金などを振り返ってみて、どれだけ貯金に充てられるかを考えていきます。
なお、貯金額は2人同じである必要はありません。それぞれの収入に見合った額を貯金するようにすれば、互いに不満を感じることなく貯金額を増やせます。貯金は頑張りすぎると続かないので、無理のない範囲でそれぞれの貯金額を決めることが大切です。
貯金専用の口座を開設する
パートナーと二人三脚でお金を貯めていくのであれば、貯金専用口座の開設がおすすめです。収入が振り込まれたら、まず貯金専用口座に貯金する分を入れ、残りを生活費や趣味のお金などに充てるようにすれば、確実に貯金額を増やせます。
モチベーションを高められるのも貯金専用口座を開設するメリットです。貯金額が増えるのを口座の残高という形でわかりやすく把握できれば、お金が貯まっていくワクワク感を原動力に貯金を継続できるはずです。
同棲でのお金の管理を楽にするツール

ツールを上手く活用すると、同棲中のお金の管理がぐっと楽になります。同棲カップルに知っておいてほしい、お金の管理を簡単にするツールを3つ紹介します。自分たちに合うものを取り入れて、賢く家計管理を実践しましょう。
家計簿アプリ
同棲でお金を管理するときは、パートナーとお金の使い方を共有できる家計簿アプリの活用がおすすめです。支出を記録したらすぐに相手に共有されるアプリを使えば、後からわざわざ使い道を報告しなくても、いくらのお金を何に使ったのかが一目瞭然になります。
同棲カップルにおすすめの家計簿アプリが「OsidOri(オシドリ)」です。OsidOriは、夫婦やカップルで共有することを前提に作られた家計簿アプリです。そのため簡単に支出をパートナーと共有できます。
パートナーと共有するお金と自分だけで使用するお金とを分けて管理できる点も、OsidOriのメリットです。自由に使えるお金をそれぞれ持っている共働きのカップルにぴったりのアプリといえるでしょう。
クレジットカード
クレジットカードも、同棲カップルのお金の管理に適したツールの1つです。クレジットカードで支払いを行うと利用履歴が残るため、同棲カップルに欠かせない支出の共有がしやすくなります。
しかしクレジットカードの多くは、同棲カップルでは家族カードの発行ができません。クレジットカードでお金の管理を行うには、同棲カップルでもそれぞれにカードが作れるクレジットカード会社を選ぶ必要があるといえるでしょう。
同棲カップルでも、1人の申し込みでそれぞれがカードを持てる「ファミリーカード」がおすすめです。カップルが別々にカードを使っても、ファミリーカードであれば利用明細を1つにまとめられます。
プリペイドカード
「クレジットカードだと使いすぎが心配」というカップルには、事前にチャージが必要なプリペイドカードがおすすめです。プリペイドカードはクレジットカードと違って審査不要で作れるため、「同棲を始めたい」と思ったそのときにすぐ作れるのもメリットといえます。
同棲カップルにおすすめのプリペイドカードが「ワンバンクペアカード」です。ワンバンクペアカードは、1つの口座を2枚のカードで共有・管理できるプリペイドカードサービスです。カードを使用するともう1枚のカードを持っている相手に通知が届くため、後から支出を共有する手間が省けます。また、アプリから簡単に申し込めるのもワンバンクペアカードの強みです。
ワンバンクペアカード|同棲カップル・夫婦の共有口座が持てるAI家計簿アプリ
適切なお金の管理は円満な同棲生活の鍵

同棲中のお金の管理は、2人の関係を円満に保つための土台となる重要な要素です。お金の管理方法を曖昧にしたまま同棲生活を始めると、思わぬトラブルに見舞われて、同棲生活がうまくいかなくなる可能性があります。生活費の分担方法に絶対的な正解はありません。2人の価値観や収入に合ったルールを作ることが大切です。話し合いを重ね、無理なく続けられる管理方法を見つけましょう。
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