古いカセットボンベはどう処分する?危険性や使用期限・注意点を解説

古いカセットボンベはどう処分する?危険性や使用期限・注意点を解説

古いカセットボンベはどう処分する?危険性や使用期限・注意点を解説

アウトドアや災害用として、常備しているご家庭も多いカセットボンベですが、古くなったまま放置しているケースは少なくありません。適切に処理しないと事故につながる恐れがあるため、使用期限とともに、正しい処分方法を知っておきましょう。

目次

1.古いカセットボンベの危険性とは?

 1-1.カセットボンベの経年劣化について

 1-2.古いカセットボンベを使い続けるリスク

2.カセットボンベの使用期限はどれぐらい?

3.古いカセットボンベの処分方法

 3-1.ガス抜きの要否を確認する

 3-2.ガスを安全に抜く

 3-3.ガスが抜けたか確認する

 3-4.正しく処分する

4.古いカセットボンベを処分する際の注意点

 4-1.穴を開けるのはNG

 4-2.ガス抜きの場所や保管場所に配慮する

5.古いカセットボンベは適切に処分しよう

古いカセットボンベの危険性とは?

カセットボンベの老朽化は、普段の生活ではあまり意識することはないでしょう。しかし、時間の経過とともに金属部分や内部パッキンなどが劣化し、ガス漏れや引火などの危険を引き起こす可能性があります。

まずは、日常生活で見落としがちなカセットボンベの老朽化や、劣化を放置するリスクについて理解しておきましょう。

カセットボンベの経年劣化について

カセットボンベの容器はスチール製で、基本的には密閉状態が保たれています。しかし、長期間の保管によって容器の表面にさびが発生するだけではなく、内部パッキンが硬化・劣化するので注意が必要です。

特に、直射日光が当たる環境下では、内部のガスが膨張し圧力が高まります。外見上は問題がなくても、微細な亀裂が入っている可能性があります。

古いカセットボンベを使い続けるリスク

外観や内部パッキンが劣化した古いカセットボンベは、使用中に急激なガス漏れや、異常燃焼を引き起こす可能性があり危険です。

コンロに接続した際、ガスの噴出音が大きくなったり、異臭がしたりする場合は、ただちに使用を中止しましょう。

また、ボンベを長期間放置すると、環境によっては破裂のリスクもあります。特にさびや腐食が進行するとボンベの強度が落ち、破損しやすくなるので、古いものは必ず交換するようにしましょう。

カセットボンベの使用期限はどれぐらい?

カセットボンベには、食品などのように明確な消費(使用)期限の表示義務はありませんが、一般的に製造から6~7年がカセットボンベの使用期限といわれています。製造年月はボンベ本体に刻印されているため、使用前に確認しておきましょう。

使用期限を過ぎるとボンベの劣化が進み、未使用でも安全性が低下する可能性があります。製造年をきちんと確認し、古いものは処分しなければいけません。特に、災害用として長期間保管していたボンベは、定期的に状態を確認し、適宜新しいものと入れ替えることが大事です。

また、一度使用したカセットボンベは、コンロに接続したまま長時間放置すると、接続部の劣化などによりガス漏れが発生するリスクがあります。使用後はコンロから取り外し、適切に保管し、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。

古いカセットボンベの処分方法

不要になったカセットボンベは、そのままではごみとして捨てることはできません。残留ガスによる危険を避けるため、まずはお住まいの自治体のルールを確認し、それに従って適切に処分する必要があります。ここでは、安全に処分するための基本的な手順を説明します。    

ガス抜きの要否を確認する

カセットボンベの処分方法は自治体によって異なります。ガスを抜いてからごみとして出す地域もあれば、ガスを抜かずに指定された回収施設へ持ち込むよう指示している地域もあります。

まずは、お住まいの自治体のWebサイトやごみ収集カレンダーを確認し、ガス抜きの必要性や具体的な出し方を把握しましょう。

適切な処分を行わないと、回収されなかったり、回収作業中に事故を引き起こす可能性があります。               

ガスを安全に抜く

ガス抜きが必要な場合は、必ず屋外の風通しのよい場所で作業してください。

周囲に火気がないことを確認したうえで、キャップを外し、ボンベの先端を硬い地面に押し当ててガスを排出します。作業中は顔を近づけず、安全な距離を保つことが大切です。

ガスは可燃性のため、わずかな火花や静電気でも引火する恐れがあります。十分注意しながら作業を進めましょう。

なお、専用のガス抜きキャップを使うと、より安全かつ確実にガスを抜くことができます。ホームセンターや100円ショップなどでも購入可能なので、事前に準備しておくと安心です。          

ガスが抜けたか確認する

ガス抜きが終わったら、内部にガスが残っていないか必ず確認しましょう。

ボンベを軽く振って「シャカシャカ」という音がしないか耳を澄ませてチェックします。音がする場合は、内部にまだガスが残っている可能性があるため、再度ガスを排出してください。

残留ガスがあるまま廃棄すると、収集車両内での圧迫や、処理施設での加熱により爆発事故を起こすリスクがあります。小さな手間でも、確実な確認が大切です。          

正しく処分する

ガス抜きが必要な場合は、完全にガスを抜いたうえで、自治体が指定する方法に従って分別・処分しましょう。

スプレー缶・カセットボンベとして分別する地域や、専用の回収ボックスに持ち込むよう指示している地域など、ルールは地域ごとに異なります。

また、ガス抜きを行わずに指定場所へ持ち込む指示がある場合は、ガスが残った状態で提出して問題ありません。

いずれの場合も、事前に自治体の案内をよく確認し、正しい手順で安全に処分してください。

古いカセットボンベを処分する際の注意点

古いカセットボンベを安全に処分するには、以下の点にも注意が必要です。自己流の方法で処分しようとすると、火災や爆発などの重大な事故を招きかねません。処分時に気を付けるべき具体的なポイントを解説します。

穴を開けるのはNG

カセットボンベを処分する際、ボンベに穴を開けるのはNGです。処分前にボンベに穴を開ける方法がかつては一般的でしたが、現在では多くの自治体で禁止されており、推奨されていません。

穴を開けた際にボンベ内にガスが残っていると、爆発や火花による引火の危険性が高まります。また、ドライバーなどの工具を使って無理に穴を開けようとすると、思わぬけがをする恐れもあります。カセットボンベからガスを抜く際には、必ず上記の方法で行いましょう。

ガス抜きの場所や保管場所に配慮する

ガスを抜くときや、処分前に一時的に保管する場合には、場所の選び方にも注意が必要です。火気の近くを避けるのはもちろん、ガス抜きは必ず人のいない安全な場所で行いましょう。屋外であっても密閉された空間や、通行人が多い場所などでガス抜きをしてはいけません。

また、保管中のカセットボンベを直射日光の下や高温になる場所に放置すると、容器が過熱し、ガスの膨張により破裂するおそれもあります。特に、夏場の車内や締め切った物置などへの保管は避けましょう。処分の直前まで、涼しく風通しの良い安全な場所に保管し、できるだけ早く処理する必要があります。

古いカセットボンベは適切に処分しよう

古いカセットボンベは経年劣化によりガス漏れなどのリスクがあるため、安全かつ適切な方法で処分することが重要です。

一般的な使用期限は製造から6〜7年程度とされているため、製造年月を確認しておき、古くなったら各自治体のルールに従って適切に処分しましょう。防災用として備蓄している場合なども、定期的に入れ替える必要があります。

カセットボンベを廃棄する際は、自治体の指示に従い、ガス抜きが必要かどうかを必ず確認してください。ガス抜きが求められている場合は、屋外で安全にガスを抜き、残量がないかしっかりチェックしましょう。

具体的な処分方法や回収のタイミングは自治体によって異なるため、事前にWebサイトなどで確認しておくことが大切です。処分までの間も、直射日光を避け、適切な場所で保管するよう心がけましょう。    

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