5人家族の生活費はどのくらい?家計管理のコツや食費・電気代の節約術も解説

5人家族の生活費はどのくらい?家計管理のコツや食費・電気代の節約術も解説

5人家族の生活費はどのくらい?家計管理のコツや食費・電気代の節約術も解説

5人家族では生活費がかさみやすく、家計が苦しくなりがちです。将来のために少しでも貯蓄できるよう、節約のコツを押さえておきましょう。5人家族の生活費の平均やシミュレーション、生活費を見直すポイントについて詳しく解説します。

目次

1. 5人家族の生活費はどのくらい?

 1-1. 5人家族の生活費の平均

 1-2. 5人家族の食費の内訳

 1-3. 5人家族の水道光熱費の内訳

2. 5人家族の生活費のシミュレーション

 2-1. 5人家族の理想の支出割合

 2-2.手取り300,000円の場合

 2-3.手取り400,000円の場合

 2-4.手取り500,000円の場合

3.生活費を上手に管理するためのポイント

 3-1.家計簿で収入と支出を把握する

 3-2.固定費から家計を見直す

 3-3.無理のない範囲で節約に取り組む

4. 5人家族の食費を節約する方法

 4-1.できるだけ自炊する

 4-2.買い物に行く頻度を下げる

 4-3.食材の無駄を減らす

5. 5人家族の電気代を節約する方法

 5-1.古くなった電化製品を買い替える

 5-2.電化製品の使い方を見直す

 5-3.電力会社を変える

6. 5人家族の生活費を賢く節約

5人家族の生活費はどのくらい?

一般的な5人家族では、どのくらいの生活費がかかっているのでしょうか。総務省統計局の「家計調査家計収支編」のデータを参考に、5人家族の生活費の平均をご紹介します。

5人家族の生活費の平均

2024年における5人家族の生活費の内訳とそれぞれの月額平均は次の通りです。

食料105,480円
住居12,804円
光熱・水道26,746円
家具・家事用品13,831円
被服及び履物13,769円
保健医療13,605円
交通・通信54,027円
教育30,339円
教養娯楽34,283円
その他の消費支出50,192円
消費支出合計359,917円

住居費がかからない世帯も統計に含まれているため、住宅ローンを支払い中の方や賃貸物件に住んでいる方の住居費は数万円プラスされます。また、その他の消費支出とは、理美容品費・タバコ代・小遣い・交際費・仕送り金などです。

上記の調査結果を見ると、5人家族の生活費の平均は約36万円であることがわかります。老後や子どものために貯蓄したい場合は、生活費を上回る収入が必要となるため、収入を増やしたり生活費を削減したりしなければならないでしょう。

※出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯

5人家族の食費の内訳

2024年における5人家族の食費の内訳と月額平均は以下のようになっています。

穀類9,522円
魚介類6,010円
肉類12,376円
乳卵類5,263円
野菜・海藻9,446円
果物2,596円
油脂・調味料5,001円
菓子類10,658円
調理食品14,513円
飲料6,515円
酒類3,834円
外食19,745円

調理食品と外食の比率が大きくなっており、これら2項目の削減を目指すことが食費の節約の大きなポイントになるでしょう。

※出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯

5人家族の水道光熱費の内訳

2024年における5人家族の水道光熱費の内訳と月額平均をまとめました。

電気代14,413円
ガス代4,284円
他の光熱1,204円
上下水道料6,846円

水道光熱費のうち最も大きな割合を占めているのが電気代です。電化製品の使い方を見直したり電気料金プランを変更したりすることで、電気代の削減を図れます。

※出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯

5人家族の生活費のシミュレーション

5人家族の理想の支出割合と手取り別のシミュレーションをご紹介します。実際の生活費と比較すれば、無駄な支出を抑えるためのヒントが得られるでしょう。

5人家族の理想の支出割合

家計を健全に保つための比率は、生活費の黄金比と呼ばれます。5人家族の一般的な生活費の黄金比は次の通りです。

固定費:流動費:貯蓄=45%:35%:20%

また、生活費全体に占める割合が大きい住居費と食費については、理想の割合が住居費25%、食費15%とされています。

家計の見直しを行う際は、実際の生活費と理想の生活費を比較してみましょう。

手取り300,000円の場合

手取り300,000円の理想の生活費は次の通りです。

食料45,000円
住居75,000円
光熱・水道20,000円
家具・家事用品10,000円
被服及び履物10,000円
保健医療10,000円
交通・通信15,000円
教育15,000円
教養娯楽20,000円
その他の消費支出20,000円
貯蓄60,000円
合計300,000円

手取りの20%にあたる60,000円を貯蓄に回すと、生活費として使える金額は240,000円です。切り詰めた生活を強いられる可能性があるため、ご家庭によっては貯蓄が難しいケースもあるでしょう。

手取り400,000円の場合

手取り400,000円の理想の生活費は以下のようになります。

食料60,000円
住居100,000円
光熱・水道20,000円
家具・家事用品15,000円
被服及び履物15,000円
保健医療10,000円
交通・通信20,000円
教育30,000円
教養娯楽20,000円
その他の消費支出30,000円
貯蓄80,000円
合計400,000円

貯蓄を除いた生活費は、一般的な5人家族の生活費の平均に近い320,000円です。教育費を多めにしていますが、子どもが中・高校生の場合は教育費がもっと高くなる可能性があります。

手取り500,000円の場合

手取り500,000円の理想の生活費は次の通りです。

食料75,000円
住居125,000円
光熱・水道25,000円
家具・家事用品20,000円
被服及び履物20,000円
保健医療15,000円
交通・通信25,000円
教育35,000円
教養娯楽25,000円
その他の消費支出35,000円
貯蓄100,000円
合計500,000円

手取り500,000円になると、すべての項目である程度の余裕が生まれます。子どもにかかる実際の教育費の割合が大きい場合は、教養娯楽やその他の消費支出を減らすとよいでしょう。

生活費を上手に管理するためのポイント

貯蓄を増やすには、生活費の見直しが欠かせません。5人家族の生活費を効率的に削減するポイントを確認しておきましょう。

家計簿で収入と支出を把握する

生活費の節約で重要なポイントの1つに、収支の現状把握が挙げられます。ご家庭の収支を可視化することで、削減すべき項目がよりわかりやすくなります。

収支と支出の把握方法としては、家計簿をつけるのがおすすめです。毎月のお金の流れを見ながら削減できる項目を探せるため、長期的にお金の使い方を改善していけます。

家計簿をつける代表的な手段は、手書き・Excel・アプリの3つです。アプリを使えばレシートをカメラで読み込めるほか、銀行口座やクレジットカードとも連携できます。面倒くさがりな人でも続けやすいでしょう。

固定費から家計を見直す

生活費は次の2種類に大きく分けられます。

  • 固定費:期間ごとの支払い額がほぼ一定の費用
  • 変動費:同じ期間でも使用量などに応じて金額が変わる費用

固定費を見直せば節約の効果が継続するため、大きな収支改善効果を見込めます。主な固定費における節約のポイントをまとめました。

通信費携帯電話を格安SIMや大手サブブランドに切り替える、ネット回線のプランを見直す
保険料ライフステージごとに契約内容を見直す、ネット保険に切り替える
サブスク費利用頻度が低いサービスを解約する
住居費金利が安い住宅ローンに借り換える、契約更新時に家賃の交渉を行う
車の維持費自動車保険の契約内容を見直す、賃料が安い駐車場を探す

無理のない範囲で節約に取り組む

節約を頑張りすぎるとストレスがたまりやすくなる上、日々の楽しみも減っていきます。家族にとって必要な費用まで削らないよう、無理のない範囲で節約に取り組むことが大切です。

また、お金の節約ばかり考えて行動すると、時間と労力が無駄になるケースもあります。例えば、安い食材を買うためにわざわざ遠方のスーパーまで行く場合は、時間と労力に見合った節約になるかどうか検討する必要があるでしょう。

節約を考える際は出費の削減だけでなく、収支を増やすことも意識する必要があります。節約疲れで家族の健康や心のゆとりまで損なわないように注意しましょう。

5人家族の食費を節約する方法

食費は生活費の中でも大きな割合を占めるため、食費を削減できれば生活費の節約効果も大きくなります。5人家族の食費を節約するためのコツを見ていきましょう。

できるだけ自炊する

前述の通り、食費の内訳では調理食品と外食の比率が大きくなっています。特に、5人家族の場合は食事量が多くなるため、自炊を面倒に感じることも多いのではないでしょうか。

食費を節約したいなら、惣菜・弁当・外食をできるだけ減らし、自炊メインの食事にすることが大切です。作り置きを意識して多めに作れば、キッチンに立つ時間の短縮にもつながります。

また、栄養面に気を配れることも自炊のメリットです。栄養が偏りがちになる惣菜や弁当、外食に対して、自炊なら栄養バランスを意識した食事を家族に提供しやすくなります。

買い物に行く頻度を下げる

毎日のように買い物に行くと、安い商品につい目移りしてしまい、余計なものを購入しがちです。食費の削減を図るなら、買い物に行く頻度を下げましょう。

数日分の献立を考えた上で買うものリストを作成すれば、買い物の頻度を週1~2回まで減らせます。特売日やセールの時間帯を狙って買い物に行くのもおすすめです。

子どもと一緒に買い物をすると余計なものを欲しがられるため、できるだけ1人で買い物に行きましょう。実店舗だとどうしても無駄使いしてしまう場合は、ネット通販で食材を買うのも効果的です。

食材の無駄を減らす

安さを重視すると必要以上に食材を買ってしまうことがあります。買い物の前に計画を立て、食材が余らないようにすることが重要です。

どうしても食材が余りそうになる場合は、すべて使い切って料理を作り、冷凍保存しておくとよいでしょう。別の日の食事や弁当に活用できます。

また、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると食材が見つかりにくくなり、使わないままの食材を増やすことにもなりかねません。庫内は常にすっきりとさせておき、何がどこにあるのかすぐにわかる状態にしておきましょう。

5人家族の電気代を節約する方法

水道光熱費の大半を占める電気代も、削減すれば、大きな節約効果が期待できます。5人家族の電気代を抑える3つの方法をご紹介します。

古くなった電化製品を買い替える

10年以上使用している電化製品は、新しいモデルに買い替えましょう。近年の電化製品は省エネ性能が上がっており、古くなった電化製品を買い替えるだけで電気代を抑えられる場合があります。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、10年前のエアコンを最近のモデルに買い替えれば、約15%の省エネにつなげることが可能です。

また、電化製品の修理用部品は保有期間が決まっており、おおむね10年程度でメーカーが保有しなくなります。正規の修理を受けられなくなるという意味でも、10年以上使った電化製品は買い替えるのがおすすめです。

※出典:機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

電化製品の使い方を見直す

電化製品の中でも、エアコン・冷蔵庫・照明は電力の消費割合が大きいため、節約効果が高くなります。これらの節約術を以下にまとめました。

<エアコン>

室温を適切に設定する(夏は28℃、冬は20℃が目安)

自動運転機能を活用する

フィルターを定期的に掃除する

サーキュレーターで室内の空気を循環させる

ほかの電化製品と併用する

室外機の周囲をきれいに片付ける

<冷蔵庫>

扉の開閉回数や開けている時間を減らす

冷蔵庫の中に食材を詰め込みすぎない

室温が低い冬は設定温度を「弱」にする

冷蔵庫本体は壁から適切な距離をとって設置する

<照明>

蛍光灯や白熱電球をLEDに変える

誰もいない部屋の照明はつけっぱなしにしない

明るさを保つためにカバーやかさを掃除する

電力の消費割合が大きい電化製品についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電力会社を変える

2016年の電力小売自由化以降は、電力会社を自由に変更できるようになっています。電気料金プランは電力会社ごとに違うため、今より電気料金が安い電力会社に切り替えれば、電気代の節約につながる可能性があるのです。

電力会社を切り替える際は、料金プランやサービスを比較し、ご家庭のライフスタイルに合ったものを選びましょう。また、対応エリアが電力会社ごとに異なるため、自宅が対象になっているかどうかチェックすることも大切です。

エネワンでんきは、電力使用量に合わせた適切なプランを選べるほか、さまざまな特典がついたプランも用意しています。電力会社の変更を考えるなら、ぜひエネワンでんきをご検討ください。

エネワンでんきで電気代がいくら安くなるかシミュレーションする

5人家族の生活費を賢く節約

5人家族の生活費は工夫次第で大きく変わります。家計簿で支出の内訳を把握しながら、固定費の見直しや電気代の節約など、できることから始めることが大切です。

ただし、無理をしすぎると家族に余計な負担がかかってしまいます。ストレスなく続けられる習慣を取り入れて、家族全員で賢く家計管理をしていきましょう。

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