3人家族の食費はいくら?1ヵ月の平均食費や理想の食費、節約方法を解説
3人家族の食費はいくら?1カ月の平均食費や理想の食費、節約方法を解説
育ち盛りの子供がいるご家庭では、毎月の食費がかさみがちです。毎月の食費が高すぎると家計を圧迫してしまいます。無理なく食費を節約するためには、同じ人数の家庭の食費と比較して、自分の家族の食費が高いのか低いのかを知ることが大切です。本記事では、3人家族の平均食費や、無理なく食費を節約する方法について詳しく解説していきますので、毎月の食費を節約するための参考にしてみてください。
目次
3人家族の1ヶ月の平均食費は81,420円
総務省統計局が行った調査によれば、2024年2月度における3人家族の1カ月の平均的な食費は81,420円です。
食費内のさらに詳しい内訳は以下となっています。
食費 | 金額 |
トータル | 81,420円 |
穀類 | 6,760円 |
魚介類 | 5,682円 |
肉類 | 8,206円 |
乳卵類 | 4,335円 |
野菜・海藻 | 8,857円 |
菓子類 | 7,740円 |
飲料 | 4,950円 |
外食 | 12,216円 |
出典:総務省統計局_家計調査
家庭内の食事では「肉類」と「野菜・海藻」に占める金額が多く、また外食にかける金額も12,216円と、全体の15%ほどを占めています。
家計における食費が占める割合は約29%
3人家族の月々の平均消費支出は277,358円です。うち食費に占める割合は81,420円となっており、このことから家計において食費が占める割合は約29%となっています。
家計全体のおよそ3割を占めることからも、食費の節約が家計に与える影響は大きいと言えるでしょう。
地方別の平均食費
地方別の2人以上世帯における月々の平均食費は、以下のようになっています。
地方 | 1ヶ月あたりの平均食費 |
北海道 | 77,078円 |
東北 | 81,689円 |
関東 | 91,330円 |
北陸 | 84,307円 |
東海 | 84,166円 |
近畿 | 87,050円 |
中国 | 78,624円 |
四国 | 73,938円 |
九州 | 76,341円 |
沖縄 | 69,703円 |
出典:総務省統計局_家計調査
関東が最も高く、9万円を超えています。近畿、北陸、東海と続き、沖縄がもっとも安く、7万円台を割る形です。
3人家族の理想の食費の求め方
家計収入の15~20%が理想的
消費支出に対する食費の割合を示すものとして、エンゲル係数があります。
エンゲル係数は、家計収入の15~20%が適正数値とされており、食費の予算を立てる上で役立ちます。
エンゲル係数の数値自体は「食費÷消費支出×100」で算出可能です。たとえば、ある世帯の月々の食費が7万円、消費支出が25万円の場合、エンゲル係数は「7÷25×100=28%」となります。このように、家計の収入に対して適切な食費の割合を知ることができます。
近年は物価高により25%を超えることも
しかし、エンゲル係数は、近年の物価高の影響で25%を超えることも珍しくなくなりつつあります。
これは、円安や食料品価格の上昇、外食費用の増加などが主な原因です。
上記の家計調査では、3人家族の月の平均的なエンゲル係数は約29%となっており、理想的な15~20%の範囲を大きく上回っています。
理想は15~20%ですが、それに合わせようとして無理をしないよう注意が必要です。
無理な節約は長続きせず、結果的に家族のストレスを増大させる可能性があるため、現実的な範囲での食費管理も重要です。
子どもの年齢により食費も変わる
子どもの年齢により食費も大きく変わります。生まれて間もない時期の子どもは離乳食が主となるため、食費は少ない傾向です。
離乳食の時期は、市販のベビーフードや手作りの離乳食を活用することで、比較的低コストで済ますことができます。また、この時期の子どもは食事量も少ないため、大人の食事と併用して栄養を補うことも可能です。
しかし、子どもが成長するにつれて食費も増加します。11歳頃になると食事量がかなり増えてきます。
この時期の子どもは成長期に入り、食事の量や栄養バランスに一層の注意が必要です。中学生や高校生になると、食べる量が増えるだけでなく、部活動やスポーツ活動によりエネルギー消費も増加するため、それに応じた食事を提供する必要があります。
食費の無駄にしていないかのチェックポイント
食費を減らすためには、まずは食費に無駄がないかをしっかりチェックしましょう。以下にチェックポイントをまとめました。該当する場合は見直しを行うことで、食費の節約に貢献できます。
冷蔵庫をチェックする
まずは冷蔵庫を開き、以下の状態に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
食材がぎっしり詰まっていないか
冷蔵庫の中が食材でぎっしり詰まっている状態は、食材の管理が難しくなる原因となります。
見えない場所にある食材が忘れ去られ、消費期限が切れて廃棄されることも少なくありません。例えば、週末にまとめ買いをして冷蔵庫に詰め込んだ食材が奥の方へ追いやられ、見つからずに再度同じものを購入してしまうという事態が発生します。
これを防ぐためには、冷蔵庫の中を定期的に整理し、常に全ての食材が見える状態に保つことが大切です。食材の位置を決めておくことで在庫の把握が容易になり、二重買いや食材の無駄使いを減らすことができます。
食材は整理整頓されているか
冷蔵庫の整理整頓は、食材の無駄を減らすための基本です。最も目に付きやすい棚には消費期限が短い食品を置くとよいでしょう。
これにより、消費期限が近い食品を忘れずに使い切ることができます。一方で、長持ちする食品は上の棚に置いても問題ありません。
また、野菜室では葉物野菜を手前に、根菜類を奥に配置するか、色別に分けると使いやすくなります。
食材を整理整頓することで、冷蔵庫内の無駄なスペースが減り、食材の管理が簡単になります。これにより、無駄買いや食材の廃棄を減らすことができ、家計の節約につながります。
家計簿はきちんと付けているか
たとえ3人家族であっても、家計簿をきちんとつけることは、家計管理の基本です。食費を正確に把握することで、無駄使いを見直し、効率的に予算を管理することができます。
家計簿をつける際には、食費だけでなく、全ての支出を細かく記録することが重要です。例えば、毎月の食費が想定以上にかかっている場合、その原因を突き止めることができます。
家計管理を徹底することで、食費の無駄を減らし、家計全体の節約に貢献することができます。これにより、家族の食費を抑え、他の重要な支出に充てる余裕を持つことができるでしょう。
食費を浪費してしまう行動に注意
食費は毎日発生するものであり、知らず知らずのうちに浪費してしまうことがあります。食費の浪費が積み重なると大きな金額になりがちです。
「食費が高い」と感じる場合、以下の行動が習慣になっていないか注意してみましょう。
外食が多い
外食は手軽で便利ですが、その分コストもかかります。例えば、一食あたりのコストが外食だと1,000円以上、自炊だと500円程度とすると、3人家族では3,000円、1,500円となります。毎日の積み重ねで月々の食費に大きな差が出てきます。週に何回か外食するだけで、数万円の差が生じることも珍しくありません。
外食を完全にやめるのは難しいかもしれませんが、週に何回か自炊を増やすだけでも大きな節約になります。
また、自炊に慣れてくると、健康管理もしやすくなり、食材の選び方や調理方法も工夫できるようになります。
お金があるときに無計画に使ってしまう
給料日後やボーナス支給時など、手元にお金があるときはつい気が大きくなり、無計画に食費を使ってしまいがちです。このような時こそ計画的な買い物を心掛けることが大切です。
例えば、月に一度の豪華な食事を楽しむ、その際にも予算を決めておき、その範囲内で選ぶようにするといった形で計画を立てると、無駄な出費を抑えつつ満足感を得ることができます。
飲み会やお茶会の頻度が高い
会社の付き合い、ママ友との飲み会などは、つい出費も多くなりがちです。週に何度も行ったり、高い場所で頻繁に行われると、その費用は大きな影響を及ぼします。
これを抑えるためには、まず飲み会やお茶会の頻度を見直すことが必要です。
例えば、毎週のように飲み会に参加するのではなく、月に1〜2回に制限することで、かなりの節約が見込めます。また、飲み会やお茶会の場所を選ぶ際には、予算に合ったリーズナブルな店を選ぶようにすると、出費を抑えることができます。
さらに、自宅でのホームパーティーなども検討してみましょう。友人や家族と一緒に料理を作りながら楽しい時間を過ごすことができ、費用も抑えることができます。
会社の付き合いでの飲み会も、すべてに参加するのではなく、本当に必要なものに絞ることで出費を抑えることができます。
食費を抑えるための買い物のコツ
食費をおさえるためには、買い物の仕方についても見直しましょう。以下に、買い物時に出費を抑えるためのポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
消費期限や食材の使用頻度を意識する
食費を抑えるためには、買い物の仕方を見直すことが重要です。
特に、食材の消費期限や使用頻度を意識することが節約の鍵となります。例えば、米や調味料などは長期保存が可能なため、セール時にまとめ買いすると良いでしょう。
しかし、肉や野菜などの生鮮食品は頻繁に使うため、必要な分だけを購入し、こまめに買い足すことがポイントです。
毎日使う食材か否か、また消費期限を功労した上で買い物をすることで、食品ロスを防ぐことができます。
あらかじめ献立を決めておく
買い物に行く前に、あらかじめ献立を決めておきましょう。
特に、1日ずつの献立ではなく、数日や一週間単位でまとめて献立を決めてしまうのがポイントです。
献立をまとめて決めておくことで、食材の無駄を減らし、買い物の頻度を減らすことができます。また、食材自体も安く購入できます。
計画的に買い物をすることで、余計なものを買わずに済みます。また、献立を決めることで、毎日の食事準備がスムーズになり、無駄なストレスも軽減されます。これにより、家計全体のバランスも取りやすくなり、節約効果が期待できます。
無駄遣いをしないためのルールを作る
買い物の際に無駄使いを防ぐためには、あらかじめ予算を決め、その範囲内で買い物をすることが重要です。
例えば、1回の買い物の予算を決めておく、リストにないものは買わない、子どものおやつはいくらまで、といったルールを作ることで、無駄な出費を防ぎます。
ルールに基づいて判断することで衝動買いを減らし、食費を抑えることができます。
スーパーのはしごはしすぎない
安い食材を求めて複数のスーパーを回ることは、一見節約になるように思えますが、実際には時間と労力を浪費し、効率が悪くなることがあります。
すべての食材を底値で購入するためにスーパーをはしごするなどが日常化すると、家事や調理の時間が減ってしまい、結果として高い冷凍食品やレトルト食品でまかなうことが増え、食費が増してしまうようなことも起こり得ます。
また、ポイントを貯めている場合、複数のスーパーで分散されてしまい、効果的に利用できないことがあります。スーパーをはしごする場合は距離や店舗数を決めておく、特売日や高ポイント還元日に合わせるといった工夫も必要です。
食材の買い出しは1人で行う
家族全員で買い物に行くと、つい開放的な気分になり、余計なものを買ってしまうことがあります。
特に子どもが一緒の場合、お菓子やおもちゃをねだられることが多く、予算オーバーになりがちです。そのため、定期的な食品の買い出しは1人で行うようにしましょう。
家族サービスとしての買い物は別の日に行い、日常の買い物は計画的に行いましょう。これにより、必要なものだけを購入し、無駄な出費を防ぐことができます。
また、1人で買い物をすることで、冷静に判断し、計画通りの買い物がしやすくなります。家族の健康を考えながら、バランスの取れた食材を選ぶことも心掛けましょう。
食費以外も節約して支出を下げよう
食費は家計の支出のうち、3割近くを占めています。食費の節約は、支出の削減に大きく貢献します。ただし、食事は子どもの成長や毎日を元気に過ごすための重要な要素なので、無理に節約しすぎないことが大切です。
また、家計を見直すなら食費以外を削ることも検討しましょう。家賃や保険料、月々のインターネット料金などの固定費は、1度削減すればその後も継続して削減が可能です。
同様に電気代の削減についても検討してみてください。電力の自由化によって、現在は電力会社を自由に選ぶことができます。ご家庭にあったプラン・サービスのある電力会社に乗り換えることで、電気料金を大きく削減できる可能性があります。
電力会社の乗換なら、「エネワンでんき」を検討してみてください。3人家族向けなど、家庭の消費電力にあったプランの選択や、お得なサービスをつけることができます。