500円玉貯金でいくら貯められる?貯金額や入金手数料、長く続けるコツを解説
500円玉貯金でいくら貯められる?貯金額や入金手数料、長く続けるコツを解説
500円玉貯金は気軽に続けられる貯金方法です。近年の物価上昇を受け将来が不安なら、今から身近に始められる500円玉貯金にチャレンジしてみませんか?目指せる金額や長く続けるコツなど、500円玉貯金について知っておきたい知識をご紹介します。
目次
500円玉貯金で家計を変える
500円玉貯金に取り組むことで、ある程度まとまった金額を貯められるほか、家計を見直すきっかけにもなります。まずは、500円玉貯金で期待できることを確認しましょう。
年間10万円以上貯めることも可能
500円玉貯金でどのくらい貯まるのか、頻度や期間による貯金額の目安をまとめました。
<毎日500円ずつ貯金した場合>
1カ月を30日換算として、毎日貯金した場合の貯金額は以下の通りです。
- 1カ月:約1万5,000円
- 6カ月:約9万円
- 1年:約18万円
- 5年:約90万円
- 10年:約180万円
<平日に500円ずつ貯金した場合>
次に、平日のみに貯金した場合についてです。1カ月のうち20日を平日とし、貯金した場合の金額は以下の通りになります。
- 1カ月:約1万円
- 6カ月:約6万円
- 1年:約12万円
- 5年:約60万円
- 10年:約120万円
平日のみ1日500円ずつ貯金した場合でも、年間10万円以上貯めることが可能です。5年後には100万円近いお金が貯まります。
1回の貯金額は少額でも、コツコツと続けることでまとまった貯蓄額になることが、500円玉貯金の魅力といえるでしょう。
家計を見直すきっかけに
500円玉貯金によるメリットは、お金が貯まることだけではありません。貯金を意識して生活することで、習慣化していた無駄使いや毎月の家計を見直すきっかけにもなります。
例えば、仕事帰りに必ずコンビニで飲み物やデザートを買っている方は、そのお金を500円玉貯金に回すことを考えるようになるでしょう。自分にとって本当に必要なものかどうかを考えれば、習慣化していた無駄使いを減らすことにつながります。
普段何気なく使っていたお金を意識することで、家計を見直すきっかけにすることもできるでしょう。
500円玉貯金のメリット
500円玉貯金を始める前に、どのようなメリットがあるかを解説します。手軽さや始めやすさが、主にメリットとしてあげられそうです。
気軽に始められる
500円玉貯金の大きなメリットとして、気軽に始められることが挙げられます。貯金箱さえ用意すれば、誰でもすぐに貯金を始めることが可能です。
銀行にお金を預ける場合は、貯金用の口座や定期預金口座を開設する必要があります。口座開設の手続きは時間や手間がかかるため、準備段階で面倒になると貯金を諦めてしまうことにもなりかねません。
一方、500円玉貯金なら銀行口座の開設は不要です。思い立ったその時から貯金をスタートできます。今まで貯金を面倒に感じていた方でも、スムーズに取り組めるでしょう。
モチベーションが維持しやすい
貯金に対するモチベーションを維持しやすいことも、500円玉貯金のメリットです。
貯金箱が重くなっていくにつれ、目に見えてお金が増えていくのを実感できるでしょう。半透明の貯金箱なら、500円玉が増えていく様子をより実感しやすくなります。
お金が貯まるのを誰かと共有すれば、貯金をより楽しめるでしょう。家族がいる場合は、みんなが触れられる場所に貯金箱を置いておくことで、お金が貯まっていく楽しさを分かち合えます。
無理なく貯金できる
500円玉貯金は、日々の出費にほとんど影響を与えずに、着実に貯蓄を増やすことができる効果的な方法です。
この方法は特に家計に大きな圧力をかけることなく、小さな額を積み重ねていくため、予期しない出費が発生したり収入が減少したりした場合でも、貯金目標を柔軟に調整することが容易です。
たとえば、経済的に厳しい月には、貯金のペースを落とすなどして対応することが、自分の判断や家族間だけで調整することができます。
500円玉貯金で注意すべき点は?
500円玉貯金に取り組む場合、どのようなことに気をつける必要があるのでしょうか。意識しておきたい注意点を紹介します。
利子やポイントがつかない
銀行にお金を預けて貯金するケースでは、預金に利子がつきます。しかし、500円玉貯金は貯金箱に硬貨を貯めていく方法であるため、銀行預金のように利子がつくことはありません。
近年は大手銀行の預金金利はかなり低くなっていますが、わずかながらでも利子による恩恵は受けられます。利子で増えたお金に利子がつく複利効果を得られることも、銀行預金のメリットです。
500円玉貯金ではポイントがつかない点にも注意しましょう。常に500円玉を用意する必要があるため、基本的には現金で買い物をしなければならず、クレジットカードでの買い物で得られるポイントはもらえません。
大量の枚数の入金は手数料がかかる
貯金箱に貯まった500円玉を銀行の窓口で入金する場合、手数料がかかることがあります。大量の枚数を入金する際は注意が必要です。硬貨枚数ごとの入金手数料をまとめました。
<ゆうちょ銀行>
- 1~100枚:無料
- 101~500枚:550円
- 501~1,000枚:1,100円
- 1,001枚以上:500枚ごとに550円加算
<三井住友銀行>
- 1~300枚:無料
- 301~500枚:550円
- 501~1,000枚:1,100円
- 1,001枚以上:500枚ごとに550円加算
ATMで硬貨を入金することも可能ですが、銀行ごとに入金手数料や1回あたりの入金可能枚数が異なります。
出典:【手数料】硬貨をATMや窓口で入金するときに、手数料は必要ですか? | よくあるご質問 : 三井住友銀行
両替手数料を無料にすることはできる?
貯金用の500円玉を用意するために銀行で両替を行う場合、枚数によっては両替手数料が発生します。
両替したい金融機関の手数料を確認し、無料で両替できる枚数を限度として定期的に両替すれば、手数料無料で500円玉を用意できます。
貯まった500円玉を銀行に入金する場合も同様です。一度に大量の枚数を入金するのではなく、手数料がかからない枚数をこまめに預け入れるようにすれば、コストをかけずに預貯金を増やせます。
500円玉貯金の始め方
500円玉貯金を成功させるためには、長続きしやすくなるコツを押さえておくことが大切です。500円玉貯金を始める前にやっておきたいことを解説します。
目標金額と期間を決める
貯金を長続きさせるポイントは、最初に目標金額と期間を設定することです。「いつまでにいくら貯めたいか」を決めておくことで、モチベーションを維持しやすくなります。
お金を貯める目的をはっきりさせれば、目標金額と期間を設定しやすいでしょう。次に挙げる例のように、ライフステージの変化への備えや学資保険として貯金するのがおすすめです。
- 2年後に小学校へ入学する子どものために、2年間で20万円貯める
- 5年後に住宅を購入したいため、家具や電化製品の購入資金として5年間で100万円貯める
貯金のルールと家計簿の見直し
500円玉貯金の目標金額と期間を決めたら、次に貯金のルールを設定しましょう。目標金額と期間から逆算すれば、どのくらいのペースで貯金すればよいのかがわかります。
500円貯金は家計簿に影響を与えることになるため、それを踏まえた上での支出計画を立てることが重要です。家計簿を見直し、貯金に回せる金額を把握しておきましょう。
例えば、1カ月に1万円貯金するなら、1万円の支出が増えることと同義になります。支出が1万円増えることで家計を圧迫しないか、慎重に検討する必要があるでしょう。
貯金箱を選んでスタート
500円玉貯金に取り組む際は、貯金箱にこだわるのもおすすめです。貯金箱には以下のようにいろいろなタイプがあるため、やる気が持続しやすいものを選ぶとよいでしょう。
- 目標金額が記載されている
- 500円玉が外から見える
- 開けるまで貯金額が分からない
- ゲーム感覚で楽しめる
貯金に成功したことがない方は、すぐに中身が一杯になる小さめの貯金箱が適しています。短期間で達成感を得られるため、モチベーションの維持につながります。
500円玉貯金を長続きさせる秘訣は?
「今まで貯金が続いたことがない」「途中で挫折しないだろうか」と、始める前から不安に思う方もいるでしょう。500円玉貯金を長続きさせるための秘訣を紹介します。
無理のないペースで貯金する
無理に節約しながら貯金しようとしても、長続きはしないでしょう。500円玉貯金を継続させるためには、生活に負担がかからない範囲でやっていくことが大切です。
現時点で家計のやりくりがぎりぎりの状況なら、期限を決めずに貯金を始める方法もあります。余裕があるときだけ貯金すれば、途中で挫折することもないでしょう。
まずは2~3万円を目標にし、達成できたら次は5万円にするなど、気楽なペースで取り組めるように柔軟な目標設定を行うのがおすすめです。
500円玉のおつりが出るように会計する
500円玉貯金を実践するためには、500円玉を用意しておかなければなりません。日々の買い物では、500円玉のおつりが出るような工夫を意識しましょう。
ただし、無理をすると無駄遣いにつながる恐れがあります。500円玉のおつりを出すために余計なものを買ってしまうのは本末転倒です。
紙幣と硬貨を組み合わせて会計すれば、500円玉のおつりを出しやすくなります。小銭入れを常備して買い物をするのも1つの方法です。
貯金箱を目の届く場所に置く
500円玉貯金を長続きさせるコツとしては、貯金箱を常に見える場所に置くことも挙げられます。途中経過がわかりやすい貯金箱にすれば、モチベーションを維持しやすいでしょう。
家族全員の目が届く場所に貯金箱を置くことで、貯金していることを家族で意識しやすくなります。挫折しそうになったときも、家族からの励ましを受けられるでしょう。
500円玉貯金と合わせて節約も検討しよう
500円玉貯金に取り組むなら、家計を見直すついでに全体的な節約も意識してみませんか?物価上昇に対応するために実践したいことを解説します。
固定費を見直して支出を減らす
家計の支出は固定費と変動費に大きく分けられます。それぞれの主な内訳は次の通りです。
- 固定費:住居費・保険料・通信費・水道光熱費・車の維持費・教育費
- 変動費:食費・交通費・交際費・日用品費・医療費
生活費全体の節約を検討するなら、固定費の節約を意識することが大切です。毎月発生する固定費を削減できれば、継続的な節約につながります。
変動費を減らそうとする場合、常に節約を考えなければなりません。一方、固定費は一度削減に成功すれば、翌月以降も継続して節約が続いていきます。
電力会社の切り替えで電気代を減らす
近年の物価上昇を受け、電気料金とガス料金は補助金が出ていました。しかし、2024年5月使用分を最後に、電気料金とガス料金の負担軽減策は終了します。
再エネ賦課金が引き上げられていることもポイントです。これらにより光熱費が高くなると、家計の負担はますます重くなることになります。
電気代の節約を図るなら、電力会社を切り替えるのがおすすめです。電気料金は電力会社により異なるため、今より電気料金が安い電力会社に切り替えれば、節約を頑張らなくても電気代が安くなる可能性があります。
光熱費の削減に取り組みたいと考えている方は、当社「エネワンでんき」への切り替えをご検討ください。
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出典:北海道のエネルギーをまとめてガスワンスイッチ|株式会社いちたかガスワン
計画的な貯金と固定費の削減が重要
500円玉貯金を実践すれば、年間10万円以上貯めることも可能です。家計を見直すきっかけにもなるため、物価上昇に対応するための節約を検討している方にも向いています。
生活費全体を見直す場合は、計画的な貯金と固定費の削減を意識することが大切です。目標を明確にした上で500円玉貯金を進めながら、固定費の見直しにも取り組んでみましょう。