水道代の平均を世帯人数別・地域別に解説。節約方法も紹介

水道代の平均を世帯人数別・地域別に解説。節約方法も紹介

水道代の平均を世帯人数別・地域別に解説。節約方法も紹介

自宅の水道代が高いのではないかと感じているなら、世帯人数別・地域別の平均と比較してみましょう。節約するポイントも押さえておけば、高い水道代を安くすることが可能です。水道代の平均や節約方法、その他知っておきたい知識をご紹介します。

目次

1.月あたりの世帯人数別水道代

2.地方・都市別の水道費

 2-1.地方別

 2-2.都市別

3.季節別の水道代平均

4.水道代の計算方法

 4-1.基本料金+従量課金

 4-2.地域によって基本料金や従量単価が異なる

 4-3.水道料金は2カ月に1回

5.水道代を払わないとどうなる?

 5-1.遅延金・延滞金が発生することも

 5-2.催促状が届く

 5-3.給水停止して水が使えなくなる

6.水道代が高いと感じたらチェックすべき項目

 6-1.ライフスタイルの変化

 6-2.水漏れや水道管の故障

 6-3.水道料金の値上げ

7.水道代を節約するポイント

 7-1.お風呂で使う水の量を減らす

 7-2.キッチンで使える節水のテクニック

 7-3.トイレの節水方法

 7-4.節水アイテムを利用する

8.節約するなら水道代以外の見直しも検討

 8-1.流動費よりも固定費を見直そう

 8-2.水道代よりも節約できる幅が大きい

9.電気代の見直しも効果的

 9-1.電気代が家計に占める割合の高さ

 9-2.シャワーやキッチンの節水でガス代・電気代も削減

 9-3.電力会社の切り替えは「エネワンでんき」がおすすめ

10.水道代を含めた家計全体の節約を検討しよう

月あたりの世帯人数別水道代

総務省の家計調査報告によれば、2023年度における1カ月あたりの世帯人数別の上下水道代の平均は次の通りです。

  • 単身世帯:2,239円
  • 2人(夫婦のみ世帯):4,342円
  • 2人以上の世帯:5,106円
  • 4人世帯:5,525円

さらに、世帯の平均年齢が上がるほど、水道代も上がる傾向があります。特に、4人以上の世帯の場合、60代を超えると水道代が大幅に上がります。

また、単身世帯において水道代が支出に占める割合は1.3%です。電気代(4.0%)やガス代(2.0%)よりも小さいことがわかります。

出典:家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均

地方・都市別の水道費

水道は単一または広域の地方自治体によって運営されているため、価格やその他の条件は各水道局によって異なります。地方・都市別の水道費を、2023年に総務省が公表した家計調査報告から見ていきましょう。

出典:家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均

地方別

2023年における1カ月あたりの地方別水道代(2人以上世帯)の平均は以下の通りです。

  • 北海道:4,884円
  • 東北:6,299円
  • 関東:5,185円
  • 北陸:6,082円
  • 東北:4,844円
  • 近畿:4,990円
  • 中国:4,854円
  • 四国:4,082円
  • 九州:4,780円
  • 沖縄:4,186円

2人以上世帯の場合、東北地方と北陸地方の水道代が、他の地方より高い傾向があります。一方、四国地方や沖縄地方の水道代は、他の地域に比べ安くなっています。

都市別

2023年における1カ月あたりの都市別水道代(2人以上世帯)の平均をまとめました。都市の選定基準は、日本の主要都市かつ資料にあるものです。

  • 札幌市:3,849円
  • 仙台市:5,698円
  • さいたま市:6,409円
  • 千葉市:6,023円
  • 横浜市:4,842円
  • 東京都区部:5,149円
  • 新潟市:5,885円
  • 静岡市:4,917円
  • 名古屋市:5,116円
  • 京都市:5,279円
  • 大阪市:3,715円
  • 和歌山市:4,179円
  • 広島市:4,170円
  • 鹿児島市:4,426円
  • 那覇市:4,864円

資料の都市階級別水道費を見ると、大都市が最も安く、規模の小さい都市や村・町はほかの区分より高くなっています。

季節別の水道代平均

家計調査報告によれば、2023年における1カ月あたりの季節別水道代(2人以上世帯)は次のようになっています。

  • 1~3月:5,240円
  • 4~6月:5,070円
  • 7~9月:4,957円
  • 10月~12月:5,158円

1年を通して大きな違いはありませんが、1~3月が最も水道代が高くなる傾向があります。

水道代の計算方法

水道代について考える場合は、水道代の内訳を理解することが大切です。どのような計算で算出されているのかがわかれば、節約するポイントを考える際にも役立ちます。

基本料金+従量課金

水道代の計算式は「基本料金+従量課金(従量単価×使用水量)」です。それぞれ次のような料金となっています。

  • 基本料金:使用水量に関係なく毎月一定額発生する料金
  • 従量課金:使用水量に応じて変わる料金

水道代の基本料金は、メーターの口径により変わります。基本的には、口径が太くなれば基本料金も高くなる仕組みです。

メーターの口径はその家の水圧と最大流量に対応するように施工時に設計され、設置されています。基本的にはその建物の蛇口の数に比例して口径が太いと考えて良いでしょう。 水道代の従量課金は、使用水量が多くなると段階的に高くなります。水を使えば使うほど水道代が高くなる理由は、従量課金の部分が高くなるからです。

地域によって基本料金や従量単価が異なる

水道代の基本料金と従量単価は、地域の水道局により異なります。人口密度や水源からの距離、職員の人件費など、さまざまな要素に地域差があるためです。

例えば、人口密度が低く家同士が離れている地域は、各家庭に水道水を届けるコストが高くなります。大都市は人口密度が高いため、インフラコストの分担によるコストダウンが可能です。

施設の維持管理費も水道代に影響を与えます。水源の水質が良い地域は浄水処理のコストを抑えられることから、水道水もより安価で提供できます。

水道料金は2カ月に1回

電気代やガス代は基本的に毎月の請求になっています。一方、水道代の請求は2カ月に1回が基本です。

水道代の請求が毎月ではない理由は、人件費や郵送費といった経費の削減を図っているためです。検針回数を2カ月に1回とすることで、水道料金の計算やメーター検針にかかる負担が抑えられ、水道代の削減につながっています。

なお、地域の水道局によっては毎月の請求に切り替えることも可能です。ただし、毎月の支払いになっても検針の頻度は2カ月に1回のまま変わりません。

水道代を払わないとどうなる?

水道代の支払いが遅れた場合、以下に挙げるような事態に発展する恐れがあります。2カ月に1回の請求で支払いを忘れやすくなるため、遅延が発生しないよう注意しましょう。

遅延金・延滞金が発生することも

水道代を期限までに支払わなかった場合、遅延金や延滞金が発生することがあります。遅延金や延滞金の対象となる期間は、納付期限の翌日から実際に支払った日までの期間です。

水道代の支払いを忘れたままの状態が続くと、遅延金や延滞金が高くなっていくことになります。支払い忘れに気づいたら、できるだけ早く支払いを済ませましょう。

遅延金・延滞金の扱いは地域により異なります。滞納をしてしまった場合は、管轄の水道局に問い合わせてみるのがおすすめです。

催促状が届く

水道代の支払いがない状態が続いた場合、納付期限から一定期間が過ぎると、水道局から催促状が届きます。催促状に記載されている新しい支払い期限までに、できるだけ早く納付しましょう。

コンビニエンスストア用のバーコードが印字されている場合は、コンビニエンスストアでも支払えます。通常は銀行口座からの引き落としに設定しているケースでも、コンビニエンスストアで納付するほうが楽です。

催促状を放置していると、状況がより悪化しかねません。自宅に催促状が届いていることに気づいた時点で、速やかに水道代を支払うようにしましょう。

給水停止して水が使えなくなる

催促状が届いても水道代を納付しなかった場合、一定期間が過ぎると給水停止予告通知が届きます。「定められた期限までに支払わなかったら給水を止める」ことを事前に予告する通知です。

給水停止予告通知に記載された支払い期限を過ぎても納付が行われなかった場合、給水が止まり水道が使用不可となります。基本的には滞納分の全額を支払わなければ、給水が再開されません。

給水が止まってもなお水道代の支払いがなければ、法的措置をとられて財産を差し押さえられる恐れもあります。給与を差し押さえられた場合は、水道代の滞納を勤務先に知られることになってしまいます。

水道代が高いと感じたらチェックすべき項目

今までより水道代が高くなったと感じたことはありませんか?水道代はさまざまな原因により高くなるため、請求金額が上がった場合は以下に挙げることをチェックしてみましょう。

ライフスタイルの変化

水道代が高くなる原因として、ライフスタイルの変化が挙げられます。家族が増えたり家にいる時間が長くなったりすると、使用水量が増えやすくなるため、水道代も高くなる可能性があります。

電化製品の買い替えも水道代が高くなる原因の1つです。食洗器や洗濯機を買い替えた場合などに、今までより使用水量が増えているケースがあります。

「最近ガーデニングを始めたため庭で水を使うようになった」「今年から子どもがビニールプールで遊ぶようになった」など、ほかにも水道水の使用量が増えた出来事がないか確認してみましょう。

水漏れや水道管の故障

水栓から水が漏れていたり、水道管が破損したりしている場合も、無駄な水が出ていることになるため水道代が高くなります。

キッチンのシングルレバー水栓やバスルームのハンドル混合水栓などから、水が滴り落ちていないかを確認しましょう。ゴムパッキンの劣化が原因で水漏れしていることもあります。

目に見える水漏れがないのに水道メーターのパイロットが回転している場合、床下や壁の中など見えていない場所で水道管が破損している可能性もあるため、注意深くチェックしてみましょう。

水漏れしているかどうかはっきりとわからない場合は、すべての水栓を止めて半日程度過ごしてみると明確になるかもしれません。明らかにメーターが進んでいれば、どこかで水漏れが発生している可能性が高いと言えます。

水道料金の価格差

引越し先の水道代が引越し前より高くなっているなら、検針票を確認しましょう。基本料金、従量課金単価には地域差があるため、そもそも水道料金が高くなっている可能性があります。

水道料金の料金単価は、管轄の水道局のWebサイトで確認することが可能です。以前住んでいた地域の料金と比較してみましょう。

引越しにより高くなった水道代を抑えたいなら、節約方法を実践するのがおすすめです。何も考えずに水道を使うより、節約を意識したほうが水道代を安く抑えられます。

水道代を節約するポイント

水道代は工夫次第で安く抑えることが可能です。水道代を節約するポイントについて詳しく解説します。

お風呂で使う水の量を減らす

お風呂は水道水を大量に使う場所の1つです。お風呂で使う水の量を減らせば、水道代の節約につながります。

湯船にお湯をためて入浴しているなら、湯船に張るお湯の量を減らしましょう。例えば、お湯を入れたペットボトルを湯船に数本沈めれば、お湯の水位を上げられます。

家族がいる場合は、お風呂に一緒に入るか続けて入ることで、お湯を足す量を減らすことが可能です。できるだけ短時間のうちに全員が入浴することを習慣化しましょう。

キッチンで使える節水のテクニック

キッチンで使う水道水の大半は、食器を洗う際に使われています。節水を意識して食器を洗うようにすれば、水道代を節約できるでしょう。

食器洗いではすすぎで多くの水を使うため、洗剤を減らせばすすぎで使う水の量を減らせます。油汚れの少ない食器から洗うことで、ほかの食器に油汚れが移りにくくなり、すすぎの水が減ることも覚えておきましょう。

食器洗い乾燥機を導入するのもおすすめです。人の手で洗うとつい水を使いすぎてしまうこともありますが、食器洗い乾燥機を使えば水の使用量は常に一定です。

トイレの節水方法

トイレでは1回水を流すたびに大量の水を使っています。できるだけ二度流しはしないようにしましょう。大小をきちんと使い分けることも、節水の大きなポイントです。

なお、トイレの節水方法としてペットボトルを沈める方法がよく知られていますが、この方法はあまりおすすめしません。

トイレのタンクにペットボトルを沈めると、タンク内の水流が悪くなるため、汚物やペーパーが配管に詰まる恐れがあります。トイレが故障する原因になり、余計な費用がかかりかねません。

節水アイテムを利用する

自宅の節水に取り組むなら、節水アイテムを活用するのもおすすめです。100円ショップやホームセンターで、以下のような商品が販売されています。

  • 節水シャワーヘッド:シャワーで使う水の量を減らせる
  • 泡沫アダプター:蛇口に付けることで水の量を減らせる
  • キッチンスクレーパー:食器や調理器具の汚れを落としやすくなる

ほかにもさまざまな節水アイテムがあるため、自宅で活用できそうな商品を探してみるといいでしょう。

節約するなら水道代以外の見直しも検討

水道代を節約したいと思っている方は、生活費全般の節約についても高い意識を持っていることでしょう。家計を見直す際に意識したいポイントを紹介します。

流動費よりも固定費を見直そう

生活費は流動費と固定費に大きく分けられます。それぞれの主な内訳は次の通りです。

  • 流動費:食費・日用品費・交通費・交際費
  • 固定費:住居費・通信費・水道光熱費・教育費・保険料・サブスク代

固定費とは、毎月かかる金額が一定になっている支出。流動費とは、一定でない支出のことです。

生活費の節約に取り組むなら、流動費より固定費を見直しましょう。固定費は一度見直せば節約が継続する上、流動費より大きな金額を節約できる可能性が高いためです。

水道代よりも節約できる幅が大きい

家計の支出を見直す場合、水道代の節約は優先順位を低くしましょう。水道代の節約を重点的に頑張っても、生活費全体にはそこまで影響を与えません。

総務省の家計調査で家計の構成比を見ると、住居費14.2%・食料25.1%であるのに対し、水道代はわずか1.3%です。水道代以外の節約を頑張るほうが、はるかに多くの金額を節約できる可能性が高くなります。

水道代の削減には限界があることもポイントです。水は人が生きるためにどうしても必要なものであり、どれだけ頑張ってもある程度までしか節約できません。

出典:第1表 1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)

電気代の見直しも効果的

家計全体の節約を図りたいのなら、電気代の見直しも検討しましょう。電気代の節約を考える際のポイントをご紹介します。

電気代が家計に占める割合の高さ

総務省の家計調査によると、家計に占める1カ月あたりの平均額と構成比は以下のようになっています。

  • 電気代:6,726円(4.0%)
  • ガス代:3,359円(2.0%)
  • 上下水道料:2,239円(1.3%)

水道代やガス代よりも電気代の方が高いため、電気代の方が水道代より節約できる幅が大きくなります。たとえば電力会社を変えることで電気代が節約できれば、その後も節約効果を維持することが可能です。

シャワーやキッチンの節水でガス代・電気代も削減

シャワーやキッチンの水を節約することで、結果的に水道代だけでなく、ガス代・電気代も節約できます。

シャワーやキッチンでお湯を使う場合、お湯を沸かすためにガスや電気が必要です。節水を意識することで、お湯を沸かす際に発生するガス代や電気代の削減につながります。

家計における水道代の割合は小さいものの、節水がガス代・電気代の節約にも影響することを理解すれば、水道代の節約も決して無駄ではないことがわかるでしょう。

電力会社の切り替えは「エネワンでんき」がおすすめ

電力小売自由化により、消費者は電力会社を自由に選べるようになっています。電気料金は電力会社により異なるため、今より電気料金が安い電力会社に切り替えれば、節約を頑張らなくても電気代が安くなる可能性があります。

光熱費の削減に取り組みたいと考えている方は、当社「エネワンでんき」への切り替えをご検討ください。

サイサンやいちたかガスワンのプロパンガス・都市ガスとエネワンでんきの同時契約なら、さらに割引もプラスされます。

出典:おトクなセット割引|株式会社サイサン

出典:北海道のエネルギーをまとめてガスワンスイッチ|株式会社いちたかガスワン

水道代を含めた家計全体の節約を検討しよう

水道代の平均は地域や季節により異なります。水道代が高くなったと感じたら、ライフスタイルの変化や水道管の故障も確認してみましょう。

お風呂・キッチン・トイレでの水の使い方を見直したり、節水アイテムを活用したりすれば、水道代を節約することが可能です。

ただし、家計全体で見ると、水道代は家計にほとんど影響を与えません。生活費を節約したい場合は、水道代を含めた家計全体の節約を検討することが大切です。

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