原子力発電【げんしりょくはつでん】
原子力発電とは、ウラン資源を利用した発電方法です。原子炉のなかでウランを核分裂させ、発生した熱で水を沸騰させて蒸気を作ります。その蒸気の力でタービンを回転し、発電機によって電気を作る仕組みです。
火力発電と似ていますが、火力発電では石油や石炭、LNG(液化天然ガス)などを燃料としている点が異なります。
原子力発電のおもな特徴は、ウランの燃料単価が低く、安定して確保できる点です。また、ウランは再処理により繰り返し利用でき、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化対策としても有効とされています。
原子力発電は、エネルギー資源の小さな日本において重要な役割を果たしていますが、いくつか課題も抱えています。
1つ目は、運転中に発生する放射性物質により、万が一事故が起きると長期間にわたって周辺に大きな被害をおよぼすリスクがあることです。2つ目は、使用済み燃料の最終処分方法の解決が未解決であることです。
そのため、原子力発電を安全に稼働させるための技術開発や、核燃料リサイクルの推進が必要とされています。
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