VPP(仮想発電所)【ぶいぴーぴー(かそうはつでんしょ)】
VPP(仮想発電所)とはVirtual Power Plantの略です。IoTなどの情報通信技術を活用したエネルギーマネジメント技術により、複数の小規模な電力供給設備や蓄電システムなどを1つの発電所のように統合制御します。電力は貯蔵が難しいため、常に需要と供給を一致させる必要があります。従来は大規模発電所の運転制御により需給を一致させてきましたが、再生可能エネルギーや分散型エネルギーシステムなど多様な電力供給設備が普及するにつれ、これらも制御する必要性が生まれています。VPPはそうした制御を実現するためのものです。具体的には、再生可能エネルギーが供給過剰になった際の吸収や、電力が不足する際の供給などが役割です。VPPにはデマンドレスポンス(DR)が欠かせません。DRとは電力の需要供給のバランスを調整することです。アグリゲーターと呼ばれる電力の制御を行なう事業者によって、電力が不足しているときは「下げDR」、余っているときは「上げDR」を行ない、電力のバランスを保ちます。
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