電圧調整【でんあつちょうせい】
電圧調整とは、変圧器タップの切り替えや無効電力の調整などを行ない、電圧を適正範囲に保つことです。電気事業法第26条第1項および電気事業法施行規則第38条第1項によって電圧の許容範囲が定められており、標準電圧が100Vならば101±6V以内、標準電圧が200Vならば202±20V以内を維持できるよう努めなければいけません。電圧が許容範囲を上回ると、電子機器の寿命短縮や異常な温度上昇、下回ると照明の消灯や電子機器の誤作動・停止などが起こるおそれがあります。
高電圧以上は法律で規制されていないものの、およそ5~10%の変動幅になるように運用されるのが一般的です。
また、有効電力は電子機器を使用する際に消費される電力、無効電力は電圧調整や電気を送るために必要な電力のことをいい、一定の電圧を維持するにはこれらのバランスをとる必要があります。
この無効電力は、有効電力を送電するときの潤滑油のような役割を果たしますが、増加しすぎると電圧が低下するおそれもあります。
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